TICAD特集アフリカビジネス5つの注目トレンド
第7回アフリカ開発会議(TICAD7)を前に
資源ブームを背景に、2000年代に入って高成長を遂げたアフリカ。その後の市況低迷の影響を受けつつも、世界平均と同水準の安定成長を維持している。2050年には世界人口の4分の1をアフリカが占めるとされる。長期成長市場としての潜在性が世界の企業を引き付け、加えてデジタル化の波が新たな産業・市場を創出している。8月28日から横浜で開かれる第7回アフリカ開発会議(TICAD7)を前に、近年のアフリカの変貌がもたらす新たなビジネス機会を5つの視点で紹介し、市場参入の道筋を多面的に提案する。
2019年7月31日

総論
変貌するアフリカ、広がる商機
アフリカ経済の新潮流を追い、商機獲得のヒントを探る。世界とアフリカの貿易投資動向のほか、ジェトロ「アフリカ進出日系企業実態調査」からビジネスの課題やチャンスを読み解く。
5つの注目トレンド
1ビジネス環境に改善の動き
日本企業も関心の高いアフリカのビジネス環境をめぐる動きを紹介する。フリーゾーンや工業団地の整備を進めるほか、二国間の協力強化など外資誘致に取り組む3カ国を取り上げる。
2地域統合(AfCFTA)の進展に期待
アフリカ連合(AU)加盟55カ国・地域から成るアフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)設立協定が発効、市場統合への期待が高まっている。現地7カ国からその反響を伝える。
3現地スタートアップが市場との懸け橋に
アフリカのスタートアップの資金調達額が著しく伸びている。主要5カ国の有望企業やエコシステムの現状に迫り、連携による新たな市場アプローチの可能性を模索する。
4第三国企業との連携で新たなチャンス
アフリカ市場に参入する手法の1つとして、第三国企業との連携が注目されている。連携の候補となる企業の顔ぶれや連携のメリットについて、世界9カ国からの報告を紹介する。
5アフリカビジネスに挑む中小企業
ビジネス障壁が多いと言われるアフリカだが、現地でのビジネスに果敢に挑む中小企 業がある。北海道から広島まで全国8社にインタビューし成功のカギを探る。
コラム、ジェトロTICAD事業の紹介
前述の5つのトレンドにあわせて注目される女性市場や環境分野での動きを紹介する。ジェトロ が開催するTICADでのサイドイベントへの参加案内についてもこちらを参照。