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モロッコはサブサハラとの関係強化へ、AfCFTA発効の見方

(モロッコ)

ラバト発

2019年06月28日

50カ国以上と自由貿易協定(FTA)を結ぶモロッコは、5月30日に発効したアフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)にも前向きな姿勢だ。モロッコ投資輸出開発庁(AMDIE)の担当者に、AfCFTA協定発効後の期待や今後の展望について聞いた。

モロッコ経済・財務省によると、モロッコとアフリカ諸国間の貿易額は過去10年間、年平均で5%増加し、2017年には37億2,000万ドルに達した。特に、同国からの輸出は年平均13%増加し、2017年は22億1,000万ドルだった。これは同国の総輸出額の約9%に当たり、経済パートナーとしてのアフリカ諸国の重要性が高まっていることを示している。

AfCFTA協定は、モロッコに多くの恩恵をもたらすとみられる。同国からアフリカ諸国への輸出が促進され、有望なアフリカ市場がさらに開かれ、同国の域内ハブとしての地位を強化することができる。また、同国と他のアフリカ諸国が、互いの強みや弱みを補完し合いながら成長する機会ができる。同国は、世界のバリューチェーンにより組み込まれることになる。一方で、まだ交渉は続いており、原産地の付加価値基準に関しては、他国は20%まで引き下げることを提示しているが、モロッコは40%にとどめたいとしている。また、経済規模の異なる国家間の格差、国・地域によって異なる財政・税務政策が今後生じ得る。さらに、この先に議題に挙がるヒトの移動、通貨統一についても、移民問題や通貨の独立性の問題が生じる可能性がある。

モロッコは米国、EUやアラブ諸国との協定を締結しているが、サブサハラアフリカについては、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)、中部アフリカ経済通貨共同体(CEMAC)とのFTAが現在、交渉中だ。恩恵を受けるポイントとしては、やはり市場規模で、ECOWASは3億人を超えるマーケットだ。また、締結国との間で、より詳細な貿易投資協定を結ぶことができる。ほかにも、輸入品増加による国内での価格競争、段階的な免税・減税、優先分野での新たなビジネスの開拓など、多くの利点が期待できる。

(石橋洋一郎)

(モロッコ)

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