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特集 2021年イラン大統領選挙と核合意の立て直しをめぐる動き

米国では、2021年のバイデン大統領就任を契機に、前トランプ大統領の核合意(包括的共同行動計画:JCPOA)離脱を受けて強化した対イラン経済制裁を見直す動きが見られる。また、6月に予定されるイラン大統領選挙で、現ローハニ政権に替わって保守強硬派の政権が成立すると、各国との協調や核合意の立て直しが困難になると見られている。このような背景から、4月上旬以降にウィーンで欧州連合(EU)各国などが仲介するかたちで、イランと米国の間接協議が行われている。核合意の立て直しとイラン大統領選挙をめぐる動きを報告する。