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韓国とロシアの要人が相次いでテヘランを訪問

(イラン)

テヘラン発

2021年04月16日

韓国とロシアの要人が4月中旬、相次いでイランを訪問した。韓国の丁世均首相は4月11日、イランと韓国の協力関係の強化を目的にテヘランを訪問し、13日までに、エスハク・ジャハンギリ第1副大統領、モハンマド・バーケル・カリバフ国会議長、アリ・ラーリージャーニー最高指導者顧問らと面談した。

現地での報道ぶりをみると、今回の訪問についてイスラム共和国通信(IRNA)は、ジャハンギリ副大統領をはじめとするイランの要人が「韓国政府は、同国で凍結されている約70憶ドルの資産を早期に解除すべき」とコメントしたことや、丁首相の「現在、韓国で凍結されている資産はイランのもので、速やかに所有者に返還されるべき」との発言を報じている。

また、保守系のケイハン新聞は4月13日、「不法に凍結されたイランの資産の解放を明言しないまま、イランに訪問した丁首相の目的は何だったのか疑問」とする論説を掲載した。比較的穏健とされるイラン学生通信(ISNA)も13日、「韓国がイランと永続的な関係を望むのなら、その決意を外交政策において示すべき」とする専門家のコメントを掲載した。

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相も4月13日、イラン核合意〔包括的共同行動計画(JCPOA)」に関する対応や経済協力などについて話し合うためにテヘランを訪問し、ハッサン・ローハニ大統領、モハマド・ジャバッド・ザリフ外相らと会談した。

ローハニ大統領は、イランとロシアの関係の重要性と、全ての分野における2国間関係の発展を強調した。また、ザリフ外相は「イランとロシアは、JCPOAを復活させるためには、米国の制裁が解除されなくてはならないという点で同意している」とツイッターに投稿した。ラブロフ外相も会見で、米国による対イラン経済制裁に触れ、「全ての制裁は早急に撤廃されなければならない。われわれは、両者がJCPOAに復帰するよう協力する準備がある」と述べた。

また同日、イラン企業の国際ナフト・ガス・プロム・パールスと、ロシア企業のトランスネフチが、製薬の分野で共同投資を行うことに合意したとの報道があった。合意した幾つかのプロジェクトには、新型コロナウイルスの治療薬やワクチンの製造、研究ネットワークの構築やイランにおける診療所の設立などが含まれている。

現地での報道ぶりでは、ロシア外相のイラン訪問については、IRNAだけでなく、比較的穏健なISNA通信、保守系のTASNIM通信など、保守派、穏健派ともに肯定的に報じている。

(鈴木隆之、マティン・バリネジャド)

(イラン)

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