イランのライーシー大統領とプーチン大統領、カスピ海沿岸諸国サミットで会談

(イラン、ロシア、トルクメニスタン)

テヘラン発

2022年07月01日

イランのイブラーヒーム・ライーシー大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領が6月29日に会談した。トルクメニスタンのアシガバードで開催された第6回カスピ海沿岸諸国サミット(注)を機に行われた〔6月30日付イスラーム共和国通信(IRNA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます〕。

会談でライーシー大統領は、イランは戦略的枠組みの中で、ロシアとの関係強化を追求しているとした。また、1月にロシアを訪問した際に合意した事項の実現のため、事務レベルの相互訪問が行われており、合意実現のプロセスは望ましいペースで進んでいると述べた(2022年1月24日記事参照)。

また、イランとロシアをつなぐ物流の南北回廊の強化の必要性や、エネルギー分野の協力の可能性に言及するとともに、両国の銀行・金融関係の強化に必要なメカニズムを定期的に強化するべきとし、両国間の金融の交流は、西側の金融システムから独立した枠組みの中で拡大されるべきだと繰り返し述べた。

プーチン大統領は、ライーシー大統領と再会できた喜びを述べるとともに、過去数カ月間で両国の貿易量と経済的交流が増加しており、こうした交流が継続されるべきとした。また、エネルギー分野の両国協力を強化するというライーシー大統領の提案を歓迎すると述べた。

(注)カスピ海に面するアゼルバイジャン、イラン、カザフスタン、ロシア、トルクメニスタンが参加する会合。

(鈴木隆之)

(イラン、ロシア、トルクメニスタン)

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