ライーシー大統領と新外相がパキスタン外相と会談、アフガニスタン問題での協力を確認

(イラン、パキスタン、アフガニスタン)

テヘラン発

2021年08月30日

イランのイブラーヒーム・ライーシー大統領とホセイン・アミール・アブドゥラヒヤーン新外相は8月26日、テヘランを訪問したパキスタンのシャー・マフムード・クレシ外相と会談した〔8月26日付イスラーム共和国通信(IRNA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます〕。

ライーシー大統領は会談で、「イランとパキスタンの2国間関係の促進は、地域・国際協力の発展と強化につながる」と述べた。アフガニスタン問題については、「米国の存在は、アフガニスタンや同地域の安全のためにならなかった」とした上で、アフガニスタンの近隣諸国を含む全ての国々が、同国の全ての民族的・政治的グループの参加の下で、包括的で参加型となる政府設立の促進を支援すべきとした。そして、同問題におけるイランとパキスタンの協力の重要性を指摘するとともに、「イランは約400万人のアフガニスタン人を受け入れており、これからもアフガニスタンの人々を支援していく」と述べた。

クレシ外相も、「両国の関係は歴史的に深く重要なもの」とし、地域・国際問題、また経済・政治分野においても両国間の関係を深め、強化したいとした。また、「地域の主要なプレーヤーであるイランとの協力は、アフガニスタンの平和と安定を強化する上で重要だ」とした。

同8月26日、アブドゥラヒヤーン新外相もクレシ外相と会談し、2国間の協力やアフガニスタン問題を含む地域情勢について話し合った(8月26日付IRNA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。IRNAによれば、イランのラスール・ムーサビー外務省西アジア局長兼大臣補佐官のツイッター投稿を引用するかたちで、会談ではパキスタン側から、アフガニスタン近隣国による外相会議の開催が提案され、アブドゥラヒヤーン外相もその提案を歓迎し、テヘランで開催する用意があると述べたと報じている(8月27日付IRNA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

(鈴木隆之)

(イラン、パキスタン、アフガニスタン)

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