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イラン大統領選挙はライーシー氏が優勢、投票率は約4割の予測

(イラン)

中東アフリカ課

2021年06月17日

6月18日の第13期イラン大統領選挙を前に、イラン学生世論調査機関(ISPA)は15日、13~14日に5,094人を対象に行った世論調査の結果を発表した(6月15日付ISPA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。それによると、「選挙に必ず参加する」と答えたのは州都で32.9%、それ以外の都市部で42.9%、地方部で51.3%となり、ISPAは当日の投票率を約42%と予想している。また、選挙に参加するとした人の60.6%がイブラーヒーム・ライーシー氏に投票すると回答し、2位のモフセン・レザーイー氏の8.0%に大きな差をつけている。

前回(2017年)の大統領選挙の投票率が73.3%だったのに比べ、投票率の低下が見込まれる中(注1)、ハサン・ローハニ現大統領をはじめ、さまざまな機関や人物が投票への呼び掛けを行った。アリ・ハメネイ最高指導者も6月16日夕刻にテレビ演説を行い、「投票率が低ければ、イランに対し政治的、経済的に干渉し、テロを行う敵たちの圧力を強めることになる。敵の経済的圧力やその他の圧力を軽減したいのであれば、選挙への参加率を高め、国民の体制への支持を示さなくてはいけない」とした上で、「生計、住居、雇用などの問題に関する期待に応えてもらえなかった不満から、選挙に行かないという人たちがいる。その不満は正当なものだが、選挙に行かないことでは問題は解決できない。問題を解決できる人物に投票をしてほしい」と国民に呼び掛けた。

7人の候補者(2021年5月27日記事参照)は、これまで3回にわたるイラン・イスラーム共和国放送(国営放送)の討論番組で、経済政策などを中心に政見を主張してきた(2021年6月1日記事参照)。しかし6月16日時点で、改革派を自認するモフセン・メフルアリザーデ氏、保守強硬派のアリーレザー・ザーカーニー氏とサイード・ジャリーリー氏の3人が立候補の取り下げを表明し、残るはライーシー氏ら保守強硬派3人と、穏健派の前中央銀行総裁アブドゥルナーセル・ヘンマティ氏の4人となった。

投票は6月18日の午前7時から翌午前0時まで行われ、内務省選挙本部によれば、結果は19日の正午までに発表される予定(注2)。

(注1)これまでに最も投票率が低かったのは、1993年第6期大統領選挙(ラフサンジャーニー氏再選)の50.7%。

(注2)憲法の規定により、総投票数の過半数を獲得する候補者がいない場合、上位2人の候補者による決選投票が行われる。

(稲山円)

(イラン)

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