ライーシー・イラン大統領がケニア、ウガンダ、ジンバブエ訪問

(イラン、ケニア、ウガンダ、ジンバブエ)

テヘラン発

2023年07月14日

イランのイブラーヒーム・ライーシー大統領は71213日、ケニア、ウガンダ、ジンバブエを訪問した。訪問中に計21の協力文書が署名された(7月13日付イラン大統領府外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

最初に訪問したケニアでは、同国のウィリアム・ルト大統領とともに立ち会いのもと、通信、文化、漁業、専門技術、獣医学分野の5つの協力文書への署名が行われた(7月12日付イラン大統領府外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

ライーシー大統領は両国の実業家らとの会議にも出席し、経済・通商関係の拡大に向けた両国首脳の意思について言及し、「両国の潜在能力を勘案すると、両国間の貿易量は10倍にすることが可能だ。そのためには、輸送インフラの開発・活性化、双方のビジネスマンの移動を促進する環境の構築、特恵関税の創設による貿易コスト削減、金融効率化などが重要」とした。同大統領は両国の地理的な位置の重要性についても触れ、「両国の関係は2国間関係だけでなく、地域関係、さらには国際関係の促進にもつながる」とした(7月12日付イラン大統領府外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

次に訪問したウガンダでは、イノベーション・テクノロジー事務所の開所式に参加した。この事務所は、食品や農業、医薬品、医療機器、家畜用ワクチン、農業用ドローンなど、イランの知識集約型製品の展示場となる予定(7月12日付イラン大統領府外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

ライーシー大統領はウガンダの高官との合同会議で同事務所について触れ、ウガンダとの商業・経済協力を発展させるために、イランの医学、科学技術、農業分野の知識と経験を同国に移転する用意があるとした。ウガンダのヨウェリ・ムセベニ大統領は、ライーシー大統領の訪問に満足の意を表明し、各分野でのイランとの経済協力促進に関心を持っていることを強調した(7月12日付イラン大統領府外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

ウガンダでも、両国大統領が立ち会い、ビザ免除、農業協力など4つの協力文書が署名された(7月12日付イラン大統領府外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

ライーシー大統領は13日にジンバブエに到着し(7月13日付イラン大統領府外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)、両国政府高官らとの合同会議に出席した(7月13日付イラン大統領府外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。両国は、石油・エネルギー、通信・情報技術、教育、農業、漁業などの分野の12の協力文書と覚書に署名した(7月13日付イラン大統領府外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

(鈴木隆之、マティン・バリネジャド)

(イラン、ケニア、ウガンダ、ジンバブエ)

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