ライーシー大統領がトルコのエルドアン大統領と会談

(イラン、トルコ)

テヘラン発

2022年09月22日

イランのイブラーヒーム・ライーシー大統領は9月16日、トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領と、ウズベキスタンのサマルカンドで開催された第22回上海協力機構(SCO)首脳会議(2022年9月20日記事参照)を機に会談した。

ライーシー大統領は会談で、2022年7月にエルドアン大統領がテヘランを訪問した際に締結した協力覚書(2022年7月25日記事参照)について評価、合意内容の実施をスピードアップすることを強調した。周辺地域の情勢については、同大統領は「この地域におけるわれわれの政策の基礎は、各国の将来はその国民によって決定され、国家主権と領土保全が尊重されることだ」とし、過去のさまざまな危機の際にイランが友人や隣人を支援した例を引用し、イランは近隣諸国の友人だと言及した。

また、ライーシー大統領はコーカサス地域の発展についても言及、カラバフ地区の「開放」を歓迎するとし、この地区を再建する用意があること、この地区の国際的、歴史的、地政学的国境のいかなる変更も容認できないとした。

この会談でエルドアン大統領は、両国間の協力覚書の合意を履行するための努力を継続すると強調した〔9月17日付イラン大統領府外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます9月17日付イスラーム共和国通信(IRNA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます〕。

ライーシー大統領は今回のSCO首脳会議に際し、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(2022年9月22日記事参照)、中国の習近平国家主席、インドのナレンドラ・モディ首相(2022年9月22日記事参照)とも会談した。

(鈴木隆之、マティン・バリネジャド)

(イラン、トルコ)

ビジネス短信 34ec44886d485b09