イラン新外相がロシアなど各国外相らと相次ぎ電話会談、イラクとシリアも訪問

(イラン、パキスタン、アフガニスタン、トルコ、ロシア、中国、EU)

テヘラン発

2021年08月31日

イランのホセイン・アミール・アブドゥラヒヤーン新外相は8月26日、イランを訪問したパキスタン外相と会談したほか(2021年8月30日記事参照)、トルコのメブリュト・チャウシュオール外相、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相ともそれぞれ電話会談を行い、外相就任の祝意を受けるとともに2国間関係などについて話し合った。

ロシアのラブロフ外相とは、ロシア側から「包括的共同行動計画(JCPOA)」立て直しのための交渉再開への前向きな姿勢が示された。アフガニスタン問題については、両外相は暴力を阻止する唯一の方法として、同国内の全ての勢力間の平和的交渉と包括的な政府の形成を呼び掛けるとともに、両国ともに平和的協議によって形成されるアフガニスタンの新政府を支援するとした。このほかに両外相は、上海協力機構(SCO)へのイランの正式加盟などについても協議した〔8月27日付イスラーム共和国通信(IRNA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます〕。

アブドゥラヒヤーン外相は続いて、EUのジョセップ・ボレル・フォンテーリャス外務・安全保障政策上級代表(欧州委員会副委員長兼任)とも電話会談を行った。ボレル代表は、イラン側にウィーンでのJCPOA交渉の次の会合の日程を調整するように促した。アフガニスタン問題については、難民に関する協力の必要性を強調した。

アブドゥラヒヤーン外相は、JCPOAについては「イラン国民の権利と利益を維持する交渉であれば受け入れることができる」とし、アフガニスタン問題については「包括的な政府の設立が解決策だ」とした。しかし、同国からの難民については、イランは既に350万人以上の難民を受け入れており、国際機関の支援を必要とする深刻な問題だとした(8月27日付IRNA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

中国の王毅・国務委員兼外交部長からは、外相就任に対する祝意のメッセージが寄せられた(8月27日IRNA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。メッセージでは、最近の両国首脳の電話会談(2021年8月23日記事参照)についても言及があり、両国の包括的な戦略的パートナーシップのさらなる発展のために、アブドゥラヒヤーン外相に協力する用意があるとされた。

同外相はその後、イラクのバグダッドを訪問し、8月28日に「協力とパートナーシップのためのバグダット会議」と題する首脳会合に参加し、イラクおよび湾岸諸国の要人らと地域の安定などについて協議を行った(8月28日付IRNA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。また、翌29日にはシリアを訪問し、バッシャール・アサド大統領らと2国間関係の強化や地域情勢について協議した(8月30日付イラン外務省外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

(鈴木隆之、マティン・バリネジャド)

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