特集現地発!アジア・オセアニア進出日系企業の今-2020
本特集は、東南アジア(ASEAN)、南西アジア、オセアニアに進出する日系企業を対象に、ジェトロが2019年8月から9月にかけて実施したアンケート調査の結果を基に、日系企業の活動状況や取り巻くビジネス環境について報告する。進出日系企業の営業利益や今後の事業展開の展望、そして各国のビジネス環境上のメリットや課題・リスクなどについて、データの背景にある要因や潮流を、現地の実態に詳しい海外事務所の担当者が読み解いてお伝えする。アジア・オセアニアでのビジネスに関わる企業関係者に、同地域のビジネス環境を知る上での定点観測情報として活用していただきたい。
2020年3月31日
この特集の記事
- 総論:進出企業の黒字割合、事業拡大意欲がともに大幅悪化
- 大企業中心に進むASEAN日系企業の産業・個人データの利活用
- デジタル技術を活用した生産性向上への日系企業の取り組みと課題
- 日系サービス業の現地市場開拓、各国事情に合わせた仕様・販促ツールを(ASEAN、南西アジア)
- ベトナム進出日系企業、事業拡大意欲はASEANで最大
- 在タイ日系企業の景況感が悪化、ASEANワースト2位に
- インドネシアで注意すべき3つのリスク
- 営業利益の黒字割合は過去10年で最低水準(シンガポール)
- 米中貿易摩擦や世界需要低迷で景況感低迷、2020年は回復の兆しも(マレーシア)
- 景況感がアジア1位に躍進、6割の企業が事業拡大の方針(ミャンマー)
- 豊富な労働力と優れた優遇税制が良好な経営を後押し(フィリピン)
- 人件費上昇の懸念はあるも高い成長力が魅力(カンボジア)
- 足元の景況感は悪化も、6割以上が事業拡大方針(インド)
- 市場開拓のカギは現地向け製品開発、進むスタートアップとの連携(インド)
- 投資環境に課題山積も、進出日系企業は事業拡大の傾向(バングラデシュ)
- DI値が10年ぶりマイナスも、事業拡大意欲は減退せず(パキスタン)
- オーストラリア経済の減速に伴い、景況感が悪化
- 2019年の在ニュージーランド日系企業、黒字が全体の6割を占めるも景況感はマイナス