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2012年9月にオープンした、パリを代表するカクテルバー。世界中のバーテンダーが注目するランキング『The World's 50 Best Bars 2013』にもランクインしたことがあり、50㎡ほどの小さな店ながら、サービス、カクテルの味わい、店内の居心地、どれをとってもクオリティーが高いことで知られる。客層は30〜60代と幅広く、国籍も多様。地元のパリジャンや世界各国からの観光客も訪れる。その中でも、中心となる層は30代のウイスキーファン、カクテルファンで、一人当たりの平均単価は約40ユーロ。カクテル2杯と、おつまみを注文した金額だ。

日本のウイスキーの品揃えでも有名。ニッカ、サントリーはもちろんのこと、日本の地ウイスキーもずらりと並び、その数は約30銘柄に登る。そのため、日本のウイスキーを味わうために来店する客も多い。世界コンクールでの受賞や、メーカーによる草の根活動が実を結び、今ではスーパーにも並ぶようになった日本のウイスキーだが、飲んだことがないという人はまだまだ存在する。

「これまではウイスキーといえばスコットランドでした。第一、ヨーロッパの人々は、日本でウイスキーが作られていることを知らなかったのです。

その意外性と、日本人が作ったのであれば素晴らしいはずだというイメージが、消費者の好奇心を刺激します。実際に飲んでみての反応もとてもポジティブです」
と、バーテンダーのギヨーム・ケンザ氏。

日本のウイスキーだけでなく、カクテルにも柚子酒、日本酒、抹茶、椎茸、シソ、ワカメなど日本を感じさせる材料を使ったものがある。日本産の食品は、小売店で買うだけでなく日本の生産者から直接輸入しているものもある。椎茸はパリ近郊の栽培家のものを仕入れ、自家製シロップをベースに使っている。シソはヨーロッパ産のものを独自に乾燥させミキサーで粉末にし、デコレーションに使用。

「バーテンダーは旅好きな上に横のつながりも強く、世界各国の文化や流行を共有し合います。中でも特に、アメリカと日本は世界中のバーテンダーの注目の的。日本人バーテンダーの技術や日本ならではのツール、プレゼンテーションなど、大変興味深いものがあります。食材もしかり。今後も新しい日本食材と出会いたいですし、それらを取り入れたいと思いっています」。

Sherry Butt(シェリーバット)
20, rue Beautreillis, 75004 Paris
09 83 38 47 80
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営業時間:火〜土曜18時〜2時、日・月曜20時〜2時(定休日なし)