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有機野菜や、素材の味を生かした和風の味付けがパリジャンの心をつかみ、パリのベントー(弁当)・ブームをつくったといわれるレストラン。現在パリに3店舗を展開し、食や環境に敏感な人たちでにぎわっている。

看板メニューは日替わりの弁当。肉、魚、ベジタリアンの3種類から選べる。縦長の白い器ふたつに盛りつけられた弁当は、ひとつにメインディッシュと穀物、もうひとつにサラダが詰められている。穀物は米だけでなく、クスクス、ブルグル(挽き割り小麦)、キヌアなどの雑穀を混ぜたオリジナルブレンド。サラダは生野菜と加熱した野菜の両方が用意され、7~8種類を盛り付けてくれる。

このほか、オーガニックサーモンをのせた人気のちらし、牛ステーキ丼、おにぎり、生春巻き、枝豆などがある。夜は丼をはじめ、コロッケ、有機豆腐に醤油とごま油を使った冷奴、椎茸の柚子果汁ポン酢添えなどの一品料理に、蕎麦も加わる。同じ料理でも、和風だしから醤油、味噌まで、日によって味つけを変えることもある。

味つけに使う和風だしや醤油、味噌、海藻、有機抹茶、ゴマなどの日本食材は、パリの「京子食品」から、そして、すべての野菜は有機専門の八百屋から仕入れている。米はイタリア産、肉はフランス産、魚は北大西洋産が中心。新メニューは、取引業者に紹介された材料から生まれることもあり、有機豆腐を仕入れている「京子食品」からもらった“にがり”は、クリームソースに使ったという。

シェフの戸島梢氏は「この数年、野菜や体に良いものの摂取を意識する人が増えている。野菜ジュースをはじめ、多くの野菜を一度にとることができる、豊富なメニューが喜ばれている。」と話す。

週末は家族連れも多いため、子供向けプレートも用意。最近始めたデリバリー・サービスも好評で、週末、寒い日、サッカー観戦の日には注文が多いという。

Nanashi(ナナシ)
57 rue Charlot, 75003 Paris
01 44 61 45 49
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営業時間:12時~15時、19時30分~23時、土・日曜12時~16時、19時30分~23時(定休日なし)