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1972年創業の、パリで最も古い日本食品店。品揃の充実度で有名。

パリ在住日本人にとってはなくてはならない店であると同時に、フランスとその隣国の一般客や、日本食レストランなどプロからの注文も多い。売上で見ると、プロからの注文が8割を占めている。また、来店する客層は3割が日本人で、それ以外がフランス人をはじめとするヨーロッパ諸国の人々や、パリに住む外国人など。

店の1階には生鮮食品や冷凍食品、調味料、菓子類。2階には乾物、麺類、ふりかけ、カップ麺などが並ぶ。

1階の野菜コーナーには、シソや白菜などパリ近郊で栽培される野菜の他、ごぼう、舞茸、長芋など、2週間に1度日本から空輸で届くものもある。また、身体に良い食品を求めている客層が多く、オーガニック野菜を目当てに来店する顧客もいる。

日本食品を見てもどう使っていいかわからない消費者のために、商品提案・説明の努力を欠かさない。最近は、こんにゃくをスパゲティーのように食べる方法を提案したり、メーカーに働きかけ、料理に使いやすいたれ付の商品を開発している。こんにゃくはヘルシーブームに乗って、このところニーズが増えている食品だ。

ヘルシー食品、オーガニック食品、高級食品、手ごろな価格帯の商品と幅広い選択肢を提供することを心がけている。

例えば、醤油は一般的な大手メーカーのものから地方の小規模生産者のものまで、30種類以上。これは、パリに暮らす日本人が、生まれ故郷の味をいつでも見つけられるように、という思いもあっての判断だ。日本の情報をこまめにチェックし、新製品をすぐに入荷する。

フランス進出の成功の鍵を聞いた。「ポイントは3つ。第1に賞味期限。賞味期限があまりにも短いものは船便で輸送する関係上、輸入のハードルを高くしてしまいます。第2に出荷ロット。何をどれだけコンテナに積み込むかを、私たちは厳しく判断しなくてはなりません。大量に仕入れて売れのこし、破棄したくはないですし、幅広い商品ラインナップを目指す必要もあります。そういった理由からロットが大きなものもハードルを上げてしまいます。そして最後に、値段です。ネームバリューがあったとしても、あまりにも高額なものは店頭に置くことができません。」

Kioko(京子食品)
46 Rue des Petits Champs, 75002 Paris
01 42 61 33 65
http://www.kioko.fr/fr/外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
営業時間:火〜土曜10時〜20時、日曜11時〜19時(定休日月曜)