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世界の食トレンドNATURALIA(ナチュラリア)
フランス/パリ
チェーン系有機専門店「ナチュラリア」が展開する、“オーガニック&ビーガン”の専門店
1973年に創業したチェーン系有機専門店「NATURALIA(ナチュラリア)」は、100%有機製法であり、100%植物由来である製品のみを扱う専門店「NATURALIA VEGAN(ナチュラリア・ビーガン)」を2017年に開店。現在はパリ市内に3店舗、パリ郊外に1店舗を運営。当初は2,000種類だった商品も、現在は約3,000種類(雑貨や化粧品を含む)にまで増え、充実した品揃えを誇っている。
責任者ソフィー・ギノット氏は「フランスにおけるビーガン率は約0.02%程度かと思われるが、フレキシタリアン(肉や魚も食べるが野菜中心の食生活を送る人)の割合はかなり大きいと思う。ビーガンが安心して買い物をできるのはもちろんのこと、フレキシリタリアンにとっても新しい発見ができる場を提供したい」と話し、自分らしい食スタイルを選び、有機製品を自由に選ぶことができる環境の提案をポリシーとしている。
ギノット氏によると、ビーガン生活を選ぶ人の動機は、“動物愛護”、“環境問題”、“健康”の3点。「環境を守るために、自分ができることから始める」とビーガン生活を選んだという店長をはじめ、店舗スタッフも全員ビーガン。商品の説明から調理方法まで、経験に基づいたアドバイスができるのも同店の特長だ。
人気が高いのは、カシューナッツを原料としたチーズ風味の食品や、ヨーグルト風味の大豆製品、ミルク不使用のチョコレート、穀物サラダのレトルト食品など。フランスらしく、カシューナッツを原料としながらもフォアグラ風に見立てた食品や、澱抜きの際に卵白や動物由来の素材を使わない、こだわりのワインやシャンパンもある。
日本で馴染みのあるお麩は、ヨーロッパでは「セイタン(小麦グルテンを醤油で煮詰めたもの)」と呼ばれるタイプが知られており、大切なタンパク質摂取源となっている。また、海藻、黒ゴマペースト、梅干しなどの日本食材も、ビーガン素材として需要が高い。醤油、味噌、そばなど、日本産原料を輸入し、EU内でパッケージしたものも販売されている。日本産の煎茶や玄米茶なども扱われており、日本食材がフランスのビーガン市場に浸透していることがうかがえる。
現在、ビーガン商品にはまだ公式な認証ラベルがないが、ナチュラリアのオリジナル商品には今後、フランス・ベジタリアン協会が発行している「V」ラベルを付ける予定だ。
NATURALIA(ナチュラリア)
39-41 rue Richer, 75009 Paris
01 42 46 47 43
https://naturalia.fr/
営業時間:月~土曜10時~20時、日曜定休日
フランス
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