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ビオコープは、オーガニッのク取組みを実践する生産者と消費者の有意義な流通を図るべく、コーペラティブ(協同組合)として1986年に発足した。フランス全土に店舗があるが、フランチャイズではない。ビオコープ各店共通の定番商品、定番メーカーはあるものの、各店舗がビオコープ本体の定める憲章を守りながら独自に商品を選び、試食会などのイベント活動等を行っている。

今回取材したビオコープ・ダダ店は、2015年10月にパリ10区にオープンした。それまでは地方都市やパリ郊外に店舗を構えていたビオコープだったが、初めてパリ市に出店したことで話題に。270平方メートルと広く、白を基調とした明るい店内に 生鮮食品、惣菜、チーズ、パン、茶葉、ジュース、雑穀、加工品、トイレットペーパーや洗剤など生活用品、スキンケア用品などが並ぶ。つまりここ1軒で、生活に必要なものをオーガニック商品で一通り購入することができる。

利用客のほとんどが強い健康志向を持ち、環境問題に対しても高い関心を持っているので、近郊野菜やビーガン(完全菜食)向け食品、グルテンフリー食品、アサイーなど「スーパーフルーツ」と呼ばれる果物の加工品などは、オープンから一貫して人気が高い。簡単に美味しく調理できるよう、スパイスやハーブ、豆などをミックスした米などの商品もよく売れている。

店内には、たまり醤油、味噌、梅干、そば(乾麺)などの日本食材が並ぶ。最近ニーズが高まっているのは、抹茶関連商品とのこと。日本食材は定番商品になっており、2017年11月には日本食材を特集する「日本月間」を開催予定だ。

南仏に暮らす日本人パティシエ夫婦が作るBIOMOMO HASHIMOTO(ビオモモ・ハシモト)の商品も、ダダ店では各種提供している。醤油づけ生姜のコンフィや、自家菜園で収穫した果物のジャムなど。生産者の顔が見え、しかも美味しいと好評。

BIOCOOP DADA(ビオコープ・ダダ)
29 Rue de Paradis, 75010 Paris
01 40 79 43 51
http://dada-paradis.greendada.fr/外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
営業時間:月〜金曜10時〜20時、土曜10時〜20時30分、日曜10時〜13時(定休日なし)