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パリ市内には、100%有機専門のマルシェが4カ所ある。「AU COIN BIO-Wagner(オ・コワン・ビオ ワグネール)」は、現在そのパリ市内の4カ所のマルシェ全てで有機生鮮食品を販売。中でもパリ中心部で行われるラスパイユのマルシェには、有機食品ブームが来る前の約20年前から出店している、業界のパイオニア的な存在だ。

オーナーのブシュラ・ワグネール氏はモロッコ出身。22年前にフランスにやって来た際、フランスの野菜を食べて驚いたという。「当時のモロッコでは高価な農薬は使えず、家族経営の農園も多いので、必然的に野菜は無農薬。味の違いは歴然だった」。当時、有機専門店はほとんどなく、すぐに夫と二人でフランスにおける有機食品推進の活動を決意。マルシェで有機生鮮食品の販売を始めた。

フランス人の有機食品への関心が高まってきたと感じたのは、2000年末頃に起きた狂牛病問題の頃から。「現在は有機食品がさらに一般化し、嬉しいことに値段もリーズナブルになった。長く有機専門のマルシェに出店しているため、お客さまは当店を信頼し、品質にも納得、安心してご購入してくださる」と話す。

店頭には、葉物や根菜、キノコやカボチャ、旬の果物から南国の味まで、ありとあらゆる野菜やフルーツが並ぶ。生産者と直接取引をしており、フランス産のものが中心。マルシェに出店し始めた20年前からお付き合いがある生産者も多い。フランス産の柿や大根などもある。また、モロッコの自社農園では、ズッキーニやカボチャなどを栽培しており、エコサートやサーティパック・ビオなど、フランスの有機登録認定機関による検査を受け、有機認証を受けている。

基本的に地産地消の傾向ではあるが、需要のある有機食品なら、フランス産でなくても輸入して扱う可能性もあるという。

AU COIN BIO(オ・コワン・ビオ ワグネール)
Marché biologique Raspail
Boulevard Raspail, 75006 Paris
http://annuaire-bio.mobi/operateur/27270外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
http://www.marches-bio.org/adherents.html外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
https://en.parisinfo.com/shopping-paris/73861/Marche-Raspail外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
営業時間:毎日曜9時~15時