農林水産物・食品マーケティング基礎情報

最終更新年月:2026年7月

人口・経済発展状況等

ラオスの人口、GDP、為替レート、在留邦人数、進出日系企業数等の 基本情報については、概況・基本統計 を参照してください。

訪日外客数 10,104人 :日本政府観光局(JNTO)「日本の観光統計データ」2025年訪日外客数の推移暫定値
日本食レストラン数 50店 :農林水産省「海外における日本食レストランの国・地域別概数」(2025年11月28日)

日本からの農林水産物輸出状況

輸出額順位 40位
輸出総額 12.82億円
農産物 12億7,976.3万円 (99.8%)
林産物 0億円 (0%)
水産物 223.9万円 (0.2%)
輸出額の多い品目 清涼飲料水、アルコール飲料、酵母、粉乳、牛肉

(出所)農林水産省「2023年農林水産物・二国間貿易実績」

市場特性等

味覚・嗜好上の特徴
  • 酸味や辛味が好まれる傾向にある。魚醤、砂糖、唐辛子、ライムなどを加え自分の好みに合わせて味付けすることが一般的である。苦味や渋味も好まれる傾向にある。コク・うま味を生み出す調味料として、パデーク(魚の発酵調味料)が使用される。
  • 全体としてタイ料理の影響が強いが、フランスの影響を受けたパン・コーヒーやベトナム麺などの料理も浸透している。近年は日本食(すし、刺身)、中華料理(火鍋、串焼)が人気を集めている。
  • 主要民族のラオ族は、カオ・ニャオと呼ばれるもち米を主食とし、肉、魚、野菜、スープ、チェアオ(焼き野菜に唐辛子やコリアンダー、パデーク(魚の発酵調味料)や魚醤などを加えたディップ)などをおかずとして、手で食べることが一般的である。
  • 魚※、肉、豆、タケノコなど身近な食材を用いた伝統的かつ多様な発酵食品が人々の食生活に根付いている。※インドシナ半島唯一の内陸国であるラオスにとって、淡水魚は重要な食料資源の一つである。
  • 肉や淡水魚の生食は古くから行われているが、都市部では、生食を避けるように啓発活動が行われ、敬遠する傾向がみられた。近年はタイやベトナムなどの周辺国における日本食人気も相まって、すし・刺身が若者を中心に人気となっている。
  • 食に対する宗教的禁忌はほぼないが、仏教の布薩日などには肉食を避ける人もいる。また、出産後には生野菜や生魚、特定の魚、漬物、ハーブ類などの様々な食品を不浄(カラム)として避ける風習がある。
  • 国産ビールであるビアラオの人気が非常に高いが、近年地場のクラフトビールの他に、ソジュ(韓国焼酎)や日本酒、ワイン、ウイスキーなど外国産のアルコール飲料の人気も高まっている。
制度的制約
  • 輸入許可申請は、全てラオス側の輸入業者が行う。
  • 全ての加工食品について、保健省への食品登録および事前の輸入許可取得が必要である。また輸出国側でラオス語のラベルを貼付する必要がある。
  • 農産物や肉・魚介類の輸入には、植物検疫証明書や動物検疫証明書が必要である。
  • 全ての商品・サービスに10%の付加価値税(VAT)が課される。
  • 輸入を減らし国産消費を奨励しており、贅沢品・嗜好品の輸入を抑制する方針である。ただし、農水産物・食品については具体的な品目制限を設けていない。
  • その他、輸出入手続きの詳細については、ジェトロ「輸出入手続き」を参照されたい。
商流・物流・商習慣
  • 商品の多くはディストリビューターを経由して各小売店・飲食店に卸されているが、スーパーマーケットが自社で輸入会社を持っているケースもある。
  • 小規模小売店やレストランはタイやベトナムの卸・小売業者に直接発注し、国境貿易を通じて輸入するケースもみられる。
  • ラオス側の輸入業者は、輸入業務許可証の取得が必要。
  • 日用品・食料品などは周辺国で調達した並行輸入品も多く、市場に散見される。
Eコマースの概要
  • 国内のプラットフォーム業者は零細で在庫を持たないことからタイのShopee、Lazadaや中国のTaobaoなど近隣国のプラットフォームを利用し、小口輸送業者が低コストで国際輸送を担うビジネスモデルが一般的である。
  • FacebookやTikTokなどのライブコマースは若者を中心に人気がある。タイのライブコマースを利用するケースも多い。
外食・小売等の状況
  • 2020年頃より国内外のレストランや屋台のフランチャイズ店舗が増加傾向にある。
  • 食品は10年ほど前まではタイ製品が市場を席巻していたが、近年は中国、韓国、日本などからの輸入が増加し、商品の多様化が進んでいる。
  • 2022年、スターバックスが首都ビエンチャンにラオス1号店をオープンし、2023年にはセブン-イレブンが進出。順調に店舗数を増やしている。
日本食普及状況等
  • 日本食レストランは首都ビエンチャンを中心に人気が高く、店舗数も増加している。ただし競争が激しく、価格、味、店舗の雰囲気などを含めた総合的な競争力が求められる。水産物ではサーモン、ハマチ、サバ、イクラ、ホタテなどが人気を集めている。
  • とんかつやカレー、ラーメンなどの定食を提供する店舗のほか、近年はシェフが客の目の前で料理を提供する「おまかせ」スタイルや、焼き鳥を中心とした居酒屋スタイルの店舗も増加している。
  • 菓子類はタイ産が最も一般的であるが、日本、韓国、フランス、中国、ベトナムなどから輸入された様々な商品が販売されている。日本産は高価格帯であるものの、味や品質が良く人気がある。
  • 「日本産食材・商品取扱店および日本食レストランガイド(2025年12月ジェトロ調査)」には、ラオス国内の66店舗がリストアップされている。
お問い合わせ先
ジェトロ農林水産食品部 市場開拓課
Tel:03-3582-5186
E-mail:afa-research@jetro.go.jp