為替管理制度

最終更新日:2016年12月28日

管轄官庁/中央銀行

ラオス銀行金融政策部

ラオス銀行金融政策局

(Monetary Policy Department, Bank of the Lao PDR.外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

Yonnet Road, P.O.Box 19, Vientiane, Lao PDR
Tel:(+856)-(0)21-264-590

為替相場管理

管理変動相場制を導入しており(2014年12月22日付外貨管理法第55号第12条)、主要通貨に対して年率上下5%以内の変動となるよう管理している。

国際通貨基金(IMF)が毎年発行しているAnnual Report on Exchange Arrangements and Exchange RestrictionsPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(997KB)の2014年度版では、ラオスの為替管理はクローリング・バンド制としている。

貿易取引

ラオス国内での支払いは、すべて現地通貨キープによって行われなければならない。ただし、輸入財の購入への支払いや輸出入に係るサービス業務への支払いなど、一部外貨での決済が認められている。

決済通貨

ラオス国内での物品サービスの売買、債務の支払い、給与の支払い、納税は、現地通貨キープにて実施せねばならない。また、物品やサービスの価格表示は、政府による認可を受けた場合を除きすべてキープ建てでなければならない。
ただし、外貨管理法第10条に規定される以下に該当する場合は外貨での取引が認められている。

  1. 輸入財に対する支払い
  2. 輸送、保険、倉庫保管の費用など財の輸出入に直接関わるサービスへの支払い
  3. ラオス政府、あるいはラオス政府が許可した機関に承認された協定に準拠する対外債務の返済
  4. ラオス政府、あるいはラオス政府が認可した機関による承認に基づく外国への援助
  5. オス外国投資奨励管理法に規定される、外国投資家による利益、配当、資本、利子、サービス費用、帰国した外国人労働者の賃金の本国あるいは第三国への送金
  6. ラオス政府が認可した外国への投資金の送金
  7. 外国への留学、観光、訪問、治療
  8. ラオス銀行の規則に準拠するその他の目的

外国為替の購入は、商業銀行もしくはラオス銀行に認可を受けた外国為替両替所において行うことができる。

決済手段(輸出/輸入)

信用状(L/C)をはじめ、基本的な決済手段はすべて利用可能。

外貨支払・受取時の中銀の許認可・報告義務の有無

ラオス人・外国人ともに外貨の送金金額に上限はない(外貨管理法第13条)。外貨の持ち込みについても制限はないが、ラオス銀行が定める上限金額(1億キープ相当)を超える場合は税関へ申告する必要がある(2015年5月19日付ラオス出入国時の現金・貴金属・流通証券の申告に関する細則第6号)。

貿易外取引

輸送、保険、倉庫保管の費用など、財の輸出入に直接関わるサービスへの外貨による支払いが認められている(外貨管理法第10条)。

技術援助契約に基づく、海外本社等ラオス国外の企業へのロイヤルティー支払いにも外貨の利用が認められている(2015年11月25日ラオス銀行金融政策局外国為替管理課へのヒアリングより)。

資本取引

国内投資、海外投資いずれの場合も、資金送金の都度ラオス銀行から許可を得る必要がある。証券取引は2011年より開始され、2017年9月時点で5社が株式を上場している。居住者・非居住者ともに、ラオスの商業銀行での口座開設が可能。外国投資家による利益・配当・初期投資など、本国あるいは第三国への送金も認められている。

対内および対外直接投資に関する規制・許認可

  1. 対内直接投資
    計画投資省が発行する投資ライセンスを持つ外国投資家は、ライセンスに記載された通貨の種類・金額の登録資本金を、ラオスの商業銀行口座に送金する。複数回にわたって資本の輸入を行なう場合、政府に認可された対外借入金を含むすべての外国為替と資産の輸入を都度ラオス銀行に申告する。銀行取引明細書あるいは、資産の場合は税関での申告伝票をもってラオス銀行は資本金送金証明書を発行する。いずれの証明書もない場合は当該証明書が発行されない。輸入した資本は直接投資事業に関係する活動に使われなければならない(外貨管理法第24条)。
  2. 対外直接投資

    ラオス人で国外での直接・間接投資を希望する場合、関係機関の認可が必要である。その認可を受けて、ラオス銀行が外国への資本の送金を認可する。認可に必要な書類は次のとおりである(同法第25条)。

    1. ラオス国外への資金送金申請書
    2. 計画投資省が発行した海外投資ライセンス
    3. 投資先国の関係当局が発行した投資ライセンス
    4. 預金銀行が発行した投資家の銀行口座証明書

証券投資に関する規制・許認可

ラオスでは、2011年1月に証券取引所(Lao Securities Exchange:LSX)が設立された。2016年12月時点での上場企業は、ラオス外国商業銀行(Banque pour le Commerce Exterieur Lao Public Company:BCEL)、ラオス電力発電株式会社(Electricite du Laos Generation Public Company:EDL-Gen)、ラオワールド株式会社(Lao World Public Company:LWPC)、ペトロリアムトレーディングラオ株式会社(Petroleum Trading Lao Public Company:PTL)、スワニーホームセンター株式会社(Souvanny Home Center Public Company:SVN)。

ラオス証券取引所ウェブサイト:Lao Securities Exchange:LSX外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

ラオスでの居住者・非居住者ともに証券取引が可能である(2010年5月24日付証券および証券市場に関する政府令第255号第23条)。外国人(非居住者)が証券を売買するためには証券取引委員会が発行する投資家登録証明書(Investors Registration Certificate)の取得が必要である。

外国人(非居住者)投資家が証券取引を行なうまでの流れは次のとおり。

  1. ラオスに居住する代理人を選定する。
  2. 次の必要書類を用意し、代理人経由で証券取引委員会に提出する。
    • 投資家登録申請書
    • パスポートあるいは身分証明書(個人投資家の場合)
    • 定款、事業ライセンスのコピーあるいは法人所在国の当局が発行した証明書(法人投資家の場合)
    • 保管銀行あるいは証券会社への委任状あるいは契約書
    • その他、委員会より適宜依頼される資料
  3. 投資家登録証明書を受領した後、証券口座と銀行口座を開設する。現在利用できる証券会社はBCEL-KT証券会社、ラオチャイナ証券会社、ランサン証券会社の3社。BCEL-KLあるいはラオチャイナ証券会社を利用する場合はBCEL銀行に、ランサン証券会社を利用する場合はラオス開発銀行に口座を開設する。

    (出典)ラオス証券取引所ウェブサイト:Trading Procedure-Stock Trading外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

対外借入・貸出に関する規制・許認可

個人・法人の対外借入および貸出の際は、以下の必要書類をラオス銀行金融政策局外国為替管理課へ提出して認可を受ける必要がある。金額・融資期間・通貨に関して特に規定はなく、個別の借入・貸出契約に基づく(2015年10月20日同課へのヒアリングより)。未許可で対外借入・貸出を行なった場合、借入・貸出額の0.1%の罰金(2回目以降は前回の2倍)が科せられるので注意が必要(外貨管理法第49条)。

  1. 対外借入の際の必要書類
    1. 対外借入申請書
    2. 概要事業計画書
    3. 借入金利用計画書、借入金返済計画書
    4. 借入契約書のドラフトあるいは借入人と貸出人のつながりを証明するもの
    5. 対外借入の株主総会決議書
    6. 事業ライセンスおよび納税ライセンス(法人の場合)
    7. 投資ライセンスのコピー(外国人投資家の場合)
  2. 対外貸出の際の必要書類
    1. 対外貸出申請書
    2. 外部監査済みの貸借対照表および財務諸表
    3. 貸出契約書のドラフト
    4. 貸出元の理事会決議あるいは株式総会決議
    5. 貸出先の国の信頼できる銀行から発出された返済保証

預金勘定取引

  1. ラオス居住者の場合

    ラオスの商業銀行において外貨建ての預金口座の開設、利用、利子の受け取りが可能。ラオス人は、ラオス銀行の認可を受けて次の目的のために国外に銀行口座を開設し、利用することが可能(外貨管理法第15条、第16条)。

    1. 陸輸、空輸、海運、郵便、保険、観光、出稼ぎ、事業請負などの越境事業
    2. 対外借入および返済
    3. 海外支店や駐在員事務所の設立、関係省庁に認可を受けた海外での両替事業の運営
    4. 海外投資
    5. その他、ラオス銀行が定める目的
  2. 非居住者の場合
    ラオスの商業銀行において外貨建ての預金口座の開設、利用、利子の受け取りが可能。また、外国為替を販売して得たキープを利用してキープ建ての預金口座の開設も可能。

利子、配当、利益など対外送金に関する規制・許認可

投資奨励法に規定される外国投資家による利益、配当、初期投資、利子、サービス費用、帰国した外国人労働者の賃金の本国あるいは第三国への送金が認められている(外国為替および貴金属管理令第5条)。
送金の際に必要な書類は次のとおりである。

  1. 送金申請書
  2. 預金銀行の銀行口座証明書
  3. ラオス銀行が発行した資本金送金証明書
  4. ラオス銀行が発行した借入許可書(借入金および利息の送金の場合)
  5. 配当に関する理事会あるいは株主総会決議
  6. 計画投資省が発出した、投資ライセンスの延長をしない、あるいは一部またはすべての事業運営が終了したことを示す合意書あるいは通達(投資期間満了後あるいは事業の一部・すべて解散後の資本金の送金の場合)

関連法

ラオス銀行法第5号(1995年10月14日付), ラオス銀行の組織と活動に関する首相令第40号(2000年4月6日付), 外貨管理法第55号(2014年12月22日付), 外国為替および貴金属管理に関する首相令第1号(2008年3月17日付), 外国為替および貴金属管理に関する首相令施行令第1号(2010年4月2日付), 証券および証券市場に関する首相令第255号(2010年5月24日付)

その他

特になし



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