特集AIを活用せよ!欧州の取り組みと企業動向
人工知能(AI)への関心が高まる中、欧州はAIビジネスで先行する米国や中国に対抗し、産業競争力を維持するため、欧州委員会を中心に独自のAIの開発および導入促進の取り組みを2018年から加速している。特に、EUではAIが及ぼす影響の大きさから、社会的影響にも配慮した法制度や秩序だった基準の確立を重視し、人権に配慮した法的・倫理的なAIの枠組みを先進的に進め、加盟国間の取り組みの協調に努めている。また、優れた高等教育・研究機関の存在や既存の製造業が持つ力も欧州AI企業の強みとなっている。欧州でのAIの取り組みを、政策と企業動向の両面から報告する。
2019年6月12日
この特集の記事
- 総論:ルール作りと製造業の競争力とAIの融合でトップランナーを目指す欧州
- 全方位的な戦略でAI普及を推進(EU)
- AIへの取り組みについて加盟国間の協調を推進(EU)
- 産学官で連携するAI開発(英国)
- 製造業大手を中心に進むAI導入(ドイツ)
- 連邦政府はAI戦略を発表、中堅・中小企業への浸透を狙う(ドイツ)
- 国家主導でAI開発に取り組む(フランス)
- 2017年のAIスタートアップ企業への投資額は前年比4倍に(フランス)
- 徐々に進むAI分野エコシステムの形成(イタリア)
- 企業が政府に大きく先行(スペイン)
- 人材開発と公的サービスに導入を後押し(ポルトガル)
- 民間主導による動きが活発化(ベルギー)
- ルール形成でリーダーシップを狙う(デンマーク)
- 産官学が一体となりAI促進に注力(ハンガリー)
- AI戦略策定へ向けて動く政府(ポーランド)
- AIの次世代製造業での活用に期待(チェコ)
- 人口当たりのAIスタートアップ数では欧州でトップ(スイス)