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WTO・他協定加盟状況

最終更新日:2020年09月16日

WTO(1995年1月1日加盟、ただしGATT加盟は1948年7月30日)、南米南部共同市場(メルコスール/1991年3月加盟)、ラテンアメリカ統合連合(ALADI/1981年3月加盟)。メルコスールの貿易協定は、ALADIの経済補完協定として位置付けられている。

メルコスール

南米南部共同市場(メルコスール)は、アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイの4カ国が、アスンシオン条約(1991年3月)を締結して発足した関税同盟。2012年7月にベネズエラが加盟。同年12月にボリビアの加盟議定書が署名された。
メルコスールは共同市場の形成を目的として、次の原則を掲げている。

  • 財、サービスおよび生産要素の自由な流通
  • 域内の貿易障壁撤廃
  • 対外共通関税の創設
  • 対外共通貿易政策の実施
  • マクロ経済政策および貿易政策における協調

1995年の関税同盟への移行とともに、対外共通関税率(TEC- Tarifa Externa Comun)を導入した。一方、加盟国はTECの例外品目を維持している。メルコスールはラテンアメリカ統合連合(ALADI)の枠内で結ばれている多くの経済補完協定の一つである。
WTOとの関係において、メルコスールそのものの通報はなされていないが、ALADI本体が登録されており(授権条項)、その一部を成すものと捉えられている。
2013年2月19日付の第90回追加議定書により、メルコスール商業委員会の基準第7/11号の「原産地証明書の特殊必要条件」をACE-18に編入し、付帯ⅠとⅡの対象製品リストの一部削除、差し控え、交換を行った。
2016年3月時点の準加盟国はチリ、ペルー、エクアドル、コロンビア、ガイアナ、スリナム〔メルコスール経済補完協定18号:ACE-18〕。
ブラジルでは、1992年5月27日付の政令550号によって発効した。

メルコスールの対外共通関税率表の例外品目リスト(LETEC)PDFファイル(1165KB)
メルコスールの域内関税についてPDFファイル(1822KB)

主な発効済み貿易協定

メルコスール・チリ 経済補完協定(ACE*)35号

ACE35号は1996年6月に署名。1996年1月に発効。協定で自由貿易協定であることをうたっており、実際のFTA協定として機能。

*ACE(経済補完協定)とは、ラテンアメリカ統合連合(ALADI)の枠組みにおける貿易協定であり、メルコスールもその一つ。ALADIは授権条項に基づきWTOに通報されたものと位置付けられる。
メルコスール・インド間の特恵貿易協定は、授権条項に基づきWTOに通報された。

メルコスール・ボリビア ACE36号

ACE36号は1996年12月に署名。1997年2月に発効。協定で自由貿易協定であることをうたっており、実際のFTA協定として機能。政令第8566号(2015年11月11日付)の追加議定書20号付表ⅠとⅡにより、本協定加盟国以外の資材を使用した物品は次の場合に限り、ボリビア原産とする。

  1. 付表ⅠとⅡの物品で異なったNALADI/HSに分類されている場合
  2. ブラジルが輸入するボリビア産品で、それらを構成するボリビア原産でない資材のCIF金額が、最終輸出FOB金額の60%を超えない場合で、1.の要件を履行できない場合

メルコスール・メキシコ ACE53号

2003年5月に発効。約800品目が優遇関税の対象。対象品目を6,000に拡大することや、サービス、電子商取引、知的財産分野を加えるため、協議中。

メルコスール・メキシコ ACE54号

ACE54号は2002年7月に署名。2006年1月に発効。自由貿易協定の締結を目指した枠組み協定。
ただし、双方で自由貿易に向け進められたのは、ACE55号にある自動車分野に限定されている。その他の分野の自由化は進んでいない。

メルコスール・メキシコ ACE55号(自動車協定)

メキシコからの自動車輸入

メキシコからの自動車の年間割当量の配分は、ACE55号の「ブラジル・メキシコ間の自動車部門の通商について」二国間の付表Ⅱの第5回追加議定書のメキシコからの車両輸入規定に基づき、本項のプロセスを遵守しなければならない。ブラジル経済省および外務省は2019年3月18日、同日をもってラテンアメリカ統合連合(ALADI)経済補完協定(ACE)第55号付属書Ⅱ(通称:ブラジル‐メキシコ自動車協定)の改定規定が効力を失い、翌19日から両国間の自動車部品や完成自動車(トラック、バスを除く)の貿易が自由化の状態に回帰するなどの発表を行った。これにより、トラック、バスを除く完成自動車については、これまで設けられていた無関税上限枠が撤廃されて自由化するとともに、域内原産とみなされるためのRVCが35%から40%へと上昇した。2020年10月9日には、ラテンアメリカ統合連合(ALADI)経済補完協定(ACE)第55号付属書Ⅱの対象に大型車を加える第7追加議定書が発効し、2020年7月から3年間かけて段階的に大型車両の関税を相互に撤廃することとなった。

ブラジル・コロンビア ACE72号

メルコスールとコロンビアの経済補完協定ACE72号とブラジルからコロンビア向けの輸出

この経済補完協定は2017年7月21日に締結され、ブラジル政府は同年12月6日に行政令第9230号を公布して、正式に発効した。協定の内容は50条で構成され、9つの付表(Ⅰ:協定第3条の付表、Ⅱ:商業取引の自由化プログラム、Ⅲ:協定第5条の補足説明、Ⅳ:原産地規則、Ⅴ:セーフガード措置、Ⅵ:論争の解決の暫定制度、Ⅶ:商取引の技術障害、Ⅷ:衛生および免疫対策、Ⅸ:特別対策)で協定の概要が明記されている。このうちの付表Ⅱの「商業取引の自由化プログラム」では、NALADI/HSコード別による加盟各国間で相互に特恵関税を許与する規定が設けられている。また、付帯5.1では「ブラジル・コロンビア間での自動車部門の二国間特恵関税の取り決め」が明記されている。

メルコスール・ペルー ACE58号

ACE58号は2005年11月に署名。2006年2月に発効。自由貿易協定であることをうたっており、実際のFTA協定として機能。
ブラジル政府の対応措置:政令(Decreto)5651号(2005年12月29日)
2016年4月には本協定に関し、一部品目で関税撤廃スケジュールの前倒しが行われたり、公共調達の応札条件が緩和されるなどした。

2018年3月27日付の追加議定書第6号により、ブラジルに対して付表Ⅱ-Aの付帯Ⅱ-Aに関する特定の自動車製品の免税適用スケジュールを変更、早めることを承認した。発効日は2018年4月29日。

メルコスール・アンデス共同体(CAN) ACE59号

ACE59号は1969年に結成されたボリビア、ペルー、エクアドル、コロンビアの4カ国で構成するアンデス共同体(CAN)でメルコスールと2003年12月に署名。2005年1~4月にかけてアルゼンチンとCAN各国で発効。メルコスールとCAN加盟国であるコロンビア、エクアドル、ベネズエラの各国のFTA協定に相当する。なお、ベネズエラは2017年に除外された。一方、チリは1976年に脱退。

メルコスール・キューバ ACE62号

ACE62号は2006年7月に署名。2007年7月にブラジルで発効。双方の特定品目の関税低減を進める特恵貿易協定。
ブラジル政府の対応措置:政令6068号(2007年3月26日)

ブラジル・ウルグアイ間の経済補完協定(ACE-2:PEC Brasil-Uruguay)

メルコスール自動車政策発効までの二国間の自動車関連製品の取引協定。
ブラジル政府の対応措置:政令6518号(2008年7月30日)と政令7658号(2011年12月23日)
両国間の自動車取引は完全自由化された〔2015年12月14日付ACE-2の第76付属書〕。
ブラジル国内では自動車および自動車部品(軽乗用車、バス、トラック、自動車部品、シャーシ、タイヤおよび農業用機械)について法令化された〔2016年1月28日付法令8655号〕。

メルコスール・イスラエル間の自由貿易協定(FTA)

2009年6月に締結。2010年4月に発効。イスラエル側は8,000品目の自由化を目指し、8年間で段階的関税の減税を進める。メルコスール側は、イスラエルからの輸入9,424品目を10年間で自由化する。
ブラジル政府の対応措置:政令7159号(2010年4月27日)

メルコスール・インド間の特恵貿易協定

2009年6月に発効。双方の特定品目の関税低減を進める特恵貿易協定。
ブラジル政府の対応措置:政令6864号(2009年5月29日付)

ブラジル・ベネズエラ経済補完協定(ACE69号:Brasil-Venezuela)

2012年12月26日に両国が署名し、ブラジル側は2014年10月6日付政令8324号(連邦官報10月7日付)により公布。2016年12月、メルコスール加盟の4カ国はメルコスールの基本協定不履行等を理由に加盟の無期限停止を決定した。

ブラジル・スリナム経済補完協定(ACE-41:Brasil-Suriname)

1980年モンテビデオ協定25条:経済補完協定41号により2004年4月に署名、ブラジル側は2005年10月24日付政令5565号で公布。
本協定により、年間1万トンのスリナム産米を無税輸入することを承認。

メルコスール・SACU間の特恵貿易協定

2004年12月、メルコスールと南部アフリカ関税同盟(SACU)により合意。メルコスール側では2008年に、SACU側では2009年に署名。2016年4月1日付政令8703号で公布。

メルコスール・エジプト間の自由貿易協定(FTA)

2010年8月に協定を締結。2017年9月1日に発効。メルコスール側でおよそ9,711品目、エジプト側でおよそ5,434品目が関税低減の対象。関税の段階的撤廃を目指す。関税撤廃スケジュールは、次の5つのカテゴリーに分けられており、段階的に低減される。

  1. 即時関税撤廃
  2. 発効と同時に1段階関税を低減し、その後12カ月ごとに3段階に分けて関税を撤廃(4年間で関税撤廃)
  3. 2.と同様の仕組みで8年間
  4. 2.と同様の仕組みで10年間
  5. 発効後も関税率は変更されず、両国の代表者からなる合同委員会により、関税撤廃に向けた話し合いが行われる。

交渉継続中および未発効の主な協定

メルコスール・EU間の自由貿易協定(FTA)

2019年6月28日に政治合意。同通商協定は、物品貿易に関するものだけでなく、サービス貿易、貿易の技術的障壁(TBT)、衛生植物検疫(SPS)、政府調達、競争政策、知的財産、政府系企業に関する規律等々20程度の章から構成される包括的なもの。7月15~17日にかけて開催されたメルコスール首脳会議では、同政治合意の内容が採択された。今後は各国での議会承認を経て発効する。

メルコスール・パレスチナ間の自由貿易協定(FTA)

2011年12月に協定を締結。2016年3月15日時点、各国の批准待ちで未発効。
2011年12月に協定は関税の撤廃スケジュールを次の5つのカテゴリーに分割して、両首脳が協定に署名した。

  1. 即時撤廃
  2. 1年ごとの4段階による関税撤廃
  3. 1年ごとの8段階による関税撤廃
  4. 1年ごとの10段階による関税撤廃
  5. 発効時に品目ごとの特恵関税率を設定

2016年5月にブラジル政府は国会に提出、正式批准待ちとなり、メルコスール各国も批准待ちで2020年10月現在未発効である。

メルコスール・レバノン間の自由貿易協定(FTA)

2016年両国間で貿易および関税に関する情報交換を行った。2019年10月にベイルートで第1ラウンドを実施。

メルコスール・カナダ間の自由貿易協定(FTA)

2018年3月から交渉開始。2019年8月にカナダのオタワで第7回会合を実施。

メルコスール・シンガポール間の自由貿易協定(FTA)

2018年10月から交渉開始。2020年4月に第1ラウンドを実施。9月には主席交渉官の会合を実施。

メルコスール・欧州自由貿易連合(EFTA)間の自由貿易協定(FTA)

2019年8月24日に政治合意。協定の内容は、財の貿易、原産地規則、貿易円滑化、貿易救済措置、衛生植物検疫措置(SPS)、貿易の技術的障害(TBT)、サービス貿易、投資・設立、知的財産権保護、政府調達、貿易と持続的開発、競争政策、制度的規定、紛争解決の各章が含まれる。2020年2月に協定分の大部分のリーガルチェックを行う技術会合を実施。

メルコスール・韓国間の自由貿易協定(FTA)

2018年5月から交渉開始。2020年2月には第5回会合をウルグアイのモンテビデオで実施。

出所: