輸出入手続

最終更新日:2019年07月01日

輸出入許可申請

ブラジルの輸出入手続きの管理規定は開発商工省貿易局指令第23号(2011年7月14日付)から、2019年6月までに233回もの改正、追加、廃止等があり、その内容は複雑、難解となっている。通関の規定は 輸入が財務省連邦収税庁指令第680/06号、輸出が同指令第28/94号で、ともに10回以上改正されている。2017年3月21日から、輸出通関の簡素化、中間業者の排除を目的に「輸出単一申告制度」を試験的に導入。

  1. 輸出入手続きの管理規定
    開発商工省貿易局指令第23号(2011年7月14日付)に266条、添付資料30項目。
  2. 通関規定
    輸入:財務省連邦収税庁指令第680/06号(2014年12月までに15の改正令)
    輸出:同指令第28/94号(2017年末までに14の改正令)
  3. 輸出通関の簡素化、中間業者の排除を目的とした「輸出単一申告制度(DU-E)」
    2017年3月21日からテストケースとして、サンパウロ州グアルリョス国際空港、ヴィラコッポス国際空港の税関倉庫で実施開始。

輸入手続きとその手順、輸入通関書類

船積み前の輸入手続き

海上貨物と航空貨物で多少の差があるが、通常の輸入手続きとその順序は次のとおり。

  1. 輸入業者の輸出入業者登録RADAR(「貿易管理制度:輸入管理その他」参照)が稼動状態にあるかを確認する。
  2. 輸入する物品のプロフォルマインボイスを基に、メルコスール共通関税番号(NCM)を確定する。
    ※輸入トラブルの多くは、輸入商品の関税番号(NCM)の決定に関することである。
  3. NCM番号を決定した後、貿易統合システムSISCOMEのモジュール「Tratamento Administrativo」(輸入管理取り扱い操作)により、輸入する商品が事前の輸入ライセンス(Licenciamento de Importação:L.I.)の要不要を確認できる。必要とするライセンスの種類により、認可機関が公表している規則に従って、ライセンス申請を行う。

    また、ライセンス認可機関により、船積み前に取得すべきものと、船積み時点で必要ないが、その後の通関前に取得すべきものとがある。
    一方、輸入ライセンスが不要と判明したら、輸入業者は、対象貨物がブラジルの港湾/空港に到着後、輸入申告書(Decalaração de Importação:D.I.)を登録できる。

    ブラジル向けに輸入貨物を発送する場合に注意することは、まず輸入業者はBLを発行する船会社(あるいはその代理店)に対し、対象製品の関税番号(NCM)4ケタあるいは8ケタをB/Lへの記載を依頼する義務がある。
    B/Lに記載されるNCM番号は、輸入業者が通関申請時点の「輸入申告」に記載の関税番号に連動しているため、B/L記載の番号に不備(番号の間違い、不足、追加等)が指摘されると、B/L訂正(Emenda)の手配が必要となり、B/Lの再発給となる。

    この手続きには時間とコストがかかる上、もし船会社による輸入貨物一覧リスト(マニフェスト)登録に間に合わないと、法外な罰金(最低500レアル、最高5,000レアル)の対象になる。この意味で、NCMの最終決定は、輸入業者の責任で行われるべきである。
    実際には、輸入業者や輸出業者自身が、出荷されるすべての商品の正確なNCM番号を把握していないケースや、NCM番号の決定に迷うケースもある。輸入業者はより詳細な商品情報を輸出業者に要求し、その情報に沿って、指定通関業者の通関士にNCMの選定を依頼し、輸入業者が最終決定することになる。

  4. 輸入保険の手配

    ブラジルの輸入では2011年4月7日付のCAMEX(貿易審議会)決議21号で国際貿易取引条件協定のINCOTERMS₋2010を容認して以来、CIFあるいは CIP条件取引の場合は原則外国の保険会社と契約することになるが、2008年のブラジル民間保険審議会(CNSP)決議197号の規定による制約を基に民間保険監督庁(SUSEP)は2011年10月に回章(Circular)392号を公布、国内の保険会社最低10社の見積書の提出義務を課し、保険引受けがない場合に限って、国外の保険会社による付保が可能としたことで、国内保険会社に有利になるよう配慮した形になっている。
    しかし、その後2007年7月17日付の決議165号ではCIFあるいはCIP条件の輸入では外国の保険会社との契約については何ら規制を設けていないのが実状である。
    一方、輸入取引では船積前に保険契約をするのが一般常識であるが、ブラジルの場合は小額・少量の輸入(FOB金額が1万ドル位まで・100kg前後)の場合、無保険で輸入通関しているケースが大部分である。理由は通常の保険料率は(CIF価格+10~50%)x 0.5%だが、実際には多くの保険会社も最低100ドルの保険料金を要求していることや、免責条項(保険者の負担%:フランキーア)で最低義務金額が割高であること、ブラジル港・空港の到着時点で貨物に損傷が認められた場合、特に緊急を要する場合は求償手続きに時間と手間が掛かることがその理由である。
    例えば、CIF価格5千ドル相当の商品の場合、通常料率を適用すれば25ドルだが、実際には最低料金100ドルのほか、免責額が商品の種類により輸入貨物の金額の2~5%(梱包形態や生鮮貨物は4~5%)に設定されているため、少量の損傷や紛失の場合は割高になる。

  5. 何ら規制がなければ、輸出業者に対し船積み手配を依頼する。
  6. 輸入規制管理リスト(Tratamento Administravo)で規制の有無を確かめた結果、輸入ライセンス(非自動承認ライセンス対象の場合に必要)の取得が必要な物品に該当する場合は、輸入規制管理リストで指示された必要書類を準備し、指定された関連機関へライセンスの申請・認可を依頼する(「貿易管理制度:管轄官庁」参照)。L.I.認可機関は輸入業者から申請されたL.I.の内容を審査し、SISCOMEXを通じて許可、不許可が判断される。
    新WEB輸入ライセンス

    輸入ライセンス(非自動承認ライセンス)には次の3種類があり、物品によりいずれかに該当する。

    1. 船積み前に、指定された関連機関の「船積み許可書」の申請が必要なもの
      船積み前に手配するL.I.のうち、輸入商品に関連する機関によっては、「船積み許可書」を取得しないと船積みできない商品もある。SISCOMEXを通して該当機関へのL.I.申請登録と同時に、「船積み許可書」の申請を行う。
      登録したL.I.は、入国時に該当機関の検査官による現物検査後に認可、発給される。国家衛生監督庁(ANVISA)や農牧食糧供給省(MAPA)の許可を必要とする物品のうち、一部の商品がこの範疇に入る。
      許可申請なしに船積みした場合、担当機関の許可が必要とされる場合は返却するか、押収商品とみなされる。事後の「船積み許可証」の申請は不可。
    2. 船積み前にL.I.を必要とするが、「船積み許可書」を必要としないもの
      事前のL.I.を取得せずに出発、出港し、ブラジルの港湾あるいは空港に到着した場合、事後処理でL.I.の登録申請ができるが、発給された場合でも罰金の対象となる。ただし、到着後90日間で取得できなかった場合は、輸入通関申請が不可能のため、放棄商品とみなされ、押収される。
    3. 船積み後にL.I.を登録し、通関前に許可を得るもの
      食品、医療品、化学品の中には船積後にL.I.の申請ができる商品もある。その場合、到着した物品が現物検査を通過した後にL.I.が認可される。ドローバック制度の輸入はこのケースに該当する。
      国家度量衡・品質・科学技術院(INMETRO)の輸入ライセンス(L.I.)を必要とする輸入は2019年5月27日付の経済省・INMETRO共同指令(Portaria)260号により、連邦官報記載日:同年5月29日以降の輸入に必要な輸入ライセンスは船積された後に発給することが出来るようになった。ただし、輸入申告書(D.I.)提出前までに取得しなければならない。
  7. 輸入ライセンスの準備が整い次第、輸出業者に対し船積み書類の作成を依頼し、船積み許可となる。
    ※船積み書類作成上の注意点
    1. 船荷証券(B/L)の発給
      船会社が発給するB/Lには、他国の輸出B/Lと異なり、ブラジル向け輸出では1)輸入業者の連邦税納税者番号(CNPJ)と、2)輸出商品のHSコードあるいはメルコスール共通関税番号(NCM4桁ないし8桁)の2点の記載が必要である。
      積み込まれる商品のすべてに、HSコードあるいはNCM番号が必要とされ、補給部品など多岐にわたる場合は充分留意する必要がある。
      後述の「SISCARGA」登録時点で、ブラジルの船会社(あるいはその代理店)がB/Lに記載された最初の4桁を間違えて輸入貨物一覧リスト(マニフェスト)を作成し、税関に提出した場合、罰金が課せられる。
    2. インボイスの作成
      輸出業者のオリジナルのレターヘッドを使用し、下欄には必ず会社の責任者ないし担当者の名前を記載・署名し、その役職を記載する。輸入商品のメーカー名と所在地を明記すること(商品を購入する商社名と所在地ではない)。
    3. パッキングリストの作成
      レターヘッドに梱包別の梱包荷姿、数量、商品名、NW、GW、容積(梱包サイズ)などを記載するのが通常である。

船積み後の輸入通関手続き

輸入通関手続きに必要な書類はB/Lのコピー(2013年6月17日からオリジナル添付不要。ただし、黄色、赤色検査の場合はオリジナルの提出を義務付け)、またはオリジナルの航空運送状(Air Waybill:AWB)、署名付きオリジナルのインボイス、パッキングリストを、輸入申告書(D.I.)とともに、税関に提出する(税関2セット、通関士1セット)。
輸入商品によっては、この他に、原産地証明書、領事査証、検疫証明書、燻蒸証明書、品質証明書、分析表などの提出が要求される場合もある。

海上貨物の場合
  1. 船積み書類のオリジナルを輸出業者、メーカー、あるいは銀行経由で受取った後、契約している通関業務代理会社(Comissaria de Despachos、あるいは個人の場合Despachante Aduaneiroと呼ぶ)などに渡して、通関手続きを依頼する。
    通関代理業者は、受取った書類の内容を、輸出入管理規則(SECEX指令23/11)および、ブラジル通関管理規定(IN-680/06)と照合し、問題がないか確認する。輸入申告書(D.I.)などの作成と課税金額・港湾費用などの概算を準備する。
  2. SISCARGA(シスカルガ)システムにデータ入力

    船会社(またはその代理店)がSISCARGAシステムに入力。SISCARGAは海上貨物・コンテナ等の荷卸し、税関倉庫への搬入管理、AFRMM(商船隊更新追加税)の徴収等を管理するシステム。
    SISCARGAは船会社(またはその代理店)が船積み書類を基に記載するもので、不備項目等があると、通関で予想外の時間を要し、間違って記載した船会社に対し罰金が課せられる。船会社はその罰金を、船積み書類を提出した輸出または輸入業者に転嫁する。

    船会社(またはその代理店)は、輸入貨物の本船がブラジルの最初の港に入港する72時間前までに、輸入貨物に関するデータを、SISCOMEXを通して輸入貨物一覧リスト(マニフェスト)を入力する義務があり、これらのデータに誤りがある場合、修正手続きの必要がある。

    船会社(またはその代理店)は、B/Lの番号をSISCARGAに入力すると、本船の入港予定がどの港に何時か、対象貨物・コンテナが何時どの船から荷卸しされ、どの桟橋の税関倉庫に納庫されたか、マニフェストに船積みデータが記録されたかなど、当該貨物の状況を確認できる。
    輸出入業者は、SISCARGAの規定通りの船積み書類一式を税関に提示しないと、通関にも時間と手間を要する。
    入手した船積み書類に不備がある場合、本船が指定港に入港する少なくとも72時間前までに、修正、差し替え、追加した、正規の書類を提出する必要がある。

    輸入業者は、輸出業者にブラジル税関が要求する正規かつ厳密な書類作成を依頼する必要がある。発生する誤りの大部分は、輸入商品の関税番号(NCMコード)、輸入業者の連邦税納税者番号(CNPJ)、重量(ネットウェイトおよびグロスウェイト)の誤り、輸入商品のメーカー名や所在地が不明などである。

  3. 輸入申告書(Decalaração de Importação:D.I.)の登録

    輸入商品が本船から荷卸しされ、港の税関倉庫に納庫されたことが確認されると、税関倉庫会社はSISCOMEXを通して「納庫証明番号」(Presença de Carga)17ケタの番号を出す。同番号が出るまでは、輸入業者は通関申請できない。
    D.I.の登録に必要な、船積み書類(BL、L.I.、インボイス、パッキングリストなど)を基に、輸入取引に関するすべてのデータ(輸出業者、輸入業者、対象商品のNCM、INCOTERMS、支払条件、価格、貨幣の種類、数量、重量(NWとGW)などを入力すると、輸入税、IPI、PIS、COFINS、その他支払うべき連邦税が自動的に計算、記録される。すべてのデータ入力後に、D.I.番号が付される。D.I.番号は10ケタ(例:11/1234567-0:最初の2ケタが年度を表す)で構成する。

  4. 輸入簡易申告書(Decalaração Simplificada de Importação:DSI)の登録

    輸入簡易申告書(DSI)は次の輸入に使用できる。〔財務局指令第611/06号〕

    1. 個人の輸入で、商品金額3,000ドル未満のもの
    2. 法人の輸入で、商品金額3,000ドル未満のもの
    3. 外国の政府・機関からの連邦、州、市政府機関、公社、慈善団体等への贈与の名目で受け取る物品の輸入
    4. テンポラリー輸入制度および再輸入〔財務局指令第1600号/2015、1602号/2015〕
    5. テンポラリー輸出制度により、外国で修理、修復された物品の再輸入
    6. 委託輸出制度により、輸出された物品が正式輸出されずに、返却された輸入
    7. 輸出商品の技術欠陥の修理あるいは交換のために、返却される物品
    8. 輸出商品が輸入相手国の輸入関連法規の変更により入国できず、返却される場合
    9. 戦争・災害のため返却される物品
    10. 3,000ドル未満の国際郵便物
    11. 3,000ドル未満の国際空港便(クーリエ便取扱業者)による「注文品」
    12. 輸入税(関税)の免税あるいは非課税が確認された物品の輸入
    13. 旅行社の別送貨物の輸入
    14. マナウス自由港地域(ZFM)で使用される物品の恩典付き輸入〔大統領令第288/67号〕で、それらが他のブラジル国内へ入域する場合で、その金額が3,000ドルを超えない物品
    15. マナウス自由港地域内で製造される物品の恩典付き輸入〔大統領令第288/67号〕で、その金額が3,000ドルを超えない場合
    16. マナウス自由港地域の恩典区域内で使用されるか、あるいは工業化のために、商業目的でない個人の輸入〔大統領令第288/67号〕
    17. 科学技術審議会(CNPq)が輸入する、あるいは同審議会が認可した科学者、研究者、科学機関による1万ドル未満の免税輸入で、数量あるいは頻度が商業目的でないもの
  5. 輸入税(関税)など課税される連邦税および州税

    輸入に課税される関税(輸入税)、工業製品税(IPI)、社会統合計画基金(PIS)、社会保険融資負担金(COFINS)の支払いは、指定した輸入業者の銀行口座から自動引き落としされる。
    これら連邦税の支払いと同時に、SISCOMEXのソフト使用料として、1回の通関申告で1つの関税番号の場合214.50レアルかかる。なお、1つの申告書で2つの関税品目がある場合29.50レアルが追加され、3~5品目では23.60レアル(6~10品目は17.70レアル)が加算される。
    州税の商品流通サービス税(ICMS)は、別途州財務局によりバーコードが付いた支払請求書が発給され、銀行で直接支払うか、インターネットを通して支払うこともできる。

航空貨物の場合

輸入品が国際空港に到着し、税関保税倉庫(空港公社INFRAERO社が管理)に納庫されると、MANTRA(マントラ:航空貨物のマニフェスト管理システムで、海運貨物のSISCARGAに相当する航空貨物の納庫管理システム)によって、当該貨物の入荷状況を知ることができる。
航空機から荷卸しされた後、連邦警察・税関立会いの後、空港保税倉庫に納庫される。
通関代理企業はMANTRAに航空貨物受取書(AWB)番号を入力と、税関倉庫への納庫を確認でき、通関申請もできる。
入手した船積み書類の不備や、AWB記載の重量(GW)と実際の検量重量に差(通常10%以上)があった場合、または当該貨物に何らかの損傷が認められた場合は、MANTRAの画面上にそれらの問題が表示される。
書類上の修正や貨物の損傷があった場合、通関に10~30日を要することもある。こうした問題が発生すると、高額な空港倉庫料や、保険会社による貨物検査などにより、想定外の時間と費用が発生する。

国際宅配便(クーリエ便)による航空便の輸入通関手続き

FedEx(米)、DHL(独)、UPS(米)、TNT(蘭)などのクーリエ便で、ブラジルの国際飛行場に到着する小口輸入貨物は、税関検査で3,000ドル未満の規定に該当する場合は、簡易課税制度(Regime de Tributacao Simplificada)が適用され、単一税としてCIF金額に対して一律60%が課税される。クーリエはこの単一税を立替え払いし、貨物を引き取り、荷主に届けるのが普通である。

しかし、税関検査で対象貨物の金額、容積、数量、種類、内容、用途などが規定に該当しないと判断されると、簡易課税制度が適用されず、通常の輸入申告書(D.I.)が求められる。
このような場合、クーリエのAWBに「D.I.申告」の印(Carimbo)が押され、輸入業者は自社が使っている通関代理業者に輸入通関を依頼せざるを得ないため、余計に時間と費用が掛かるケースが多々ある。

また、インボイス価格が3,000ドル未満であっても、税関の査定価格、あるいは用途や数量によっては、通常輸入手続きとなる。この場合、輸入業者登録(RADAR)が必要となり、万一RADARのない会社や個人の場合、通関は事実上困難となる。

このほか、簡易課税制度が適用される「インポルタ・ファーシル」(Importa-Facil)による輸入通関がある。これは対象貨物が個人向け使用(販売目的でない)の極めて小口のもので、国営郵便局のウェブサイトを通して、税金その他通関費を支払うシステムである。ただし、対象となる物品は税関の判断による。

通関に必要な各種予備知識

  1. 船積み書類(海上貨物、航空貨物共通):必要書類は次のとおり。
    1. 通関業者がSISCOMEXを通して作成する輸入申告書(D.I.)のコピー(税関への提出は2部、通常5部)。
    2. B/L(船荷証券)は2013年6月17日からオリジナルでなく、コピーでも可。航空貨物受取書(AWB)の場合はオリジナル*。
      *Sea&Air便は最終便が航空貨物となるため、オリジナルのAWBを提出しなければならない。
    3. 輸出業者のレターヘッド(会社名・所在地などが印刷された便箋)を使って作成された署名入りオリジナル・インボイス。
    4. 輸出業者のレターヘッド(会社名・所在地などが印刷された便箋)を使って作成された署名入りのオリジナルパッキングリスト(梱包別の数量、品名、NW、GW、M3など)。
    5. 輸入ライセンス(L.I.)を必要とする輸入製品の場合にはそのコピー。
    6. 機械設備・機器・計器あるいは化学品などの場合には、メーカーのカタログ、パンフレットの提出が要求される。
    7. 化学品や食料品・原料などの場合は「分析表」、輸出国政府が発給する「衛生検疫証明書(Export Quarentine Certificate- Certificado Fitossanitário)」やロット番号、製造年月日、有効期限日などを明記した証明書を手配しなければならない。
    8. 輸入商品によっては「原産地証明書」が要求される。

    ブラジル向け輸出用木材梱包材は、国際梱包材規定(ISPM-15号)に基づいた措置が必要。もし、同措置が行われたことを示す表示がなければ、通関申請前にブラジル農牧食糧供給省の規定に基づき、検査、消毒、廃棄または返送処置がなされる。

  2. 輸入貨物の検査基準(「Canal」あるいは「Parametrização」と呼ばれる)

    輸入貨物の検査基準は、海上貨物と航空貨物のFirst Zoneでの税関、あるいは地方のEADI保税倉庫での税関において適用されている。
    輸入申告書(D.I.)登録後、数時間経過した時点で、各税関では「Parametrização」の検査基準により、輸入申告書の登録後(すなわち、輸入に関わる諸税の支払い後)数時間内に無作為のコンピューター操作で4色(緑色、黄色、赤色、灰色)のうち1色が区分として指定される。

    1. 緑色:フリー通関で、検査なしで通関完了となる。
    2. 黄色:提出した船積み書類の検査が行われる。黄色に指定された場合でも、担当検査官(Fiscal)の判断で、赤色に切り替えて、現物チェックを要求するケースがある。
    3. 赤色:書類検査以外に現物検査の対象となり、輸入業者またはその代理の通関士立ち会いの下、税関吏が現物を開梱し、検査を行う。
    4. 灰色:物品の輸入業者の資格、資金調達法、値段・価格などのダンピング等に嫌疑がかかる場合に指定される。

    4色のうちの1色を選定する基準は、次の9要素を考慮して、SISCOMEXによって無作為に行われる。

    1. 輸入業者の税務遵守程度
    2. 輸入業者の輸入頻度
    3. 輸入商品、容量、金額など
    4. 輸入に課税される諸租税の金額の多寡
    5. 輸入商品の原産地、経由国、用途
    6. 課税の種類(免税、減税など)
    7. 輸入商品の特徴
    8. 輸入業者の貿易操作、経済、金融能力
    9. 輸入業者の過去の輸出入実績

    各色が割当てられる割合は、一般的に緑75~80%、黄20~25%、赤5~10%、灰は極めて稀となっている。全般的な傾向として、輸入FOB金額が10万ドル以上の貨物、中古機械製品の輸入、関税が0%の商品、Ex-Tarifário適用の商品などは、黄色か赤色になるケースが多い。
    また、東南アジア、特に中国、インドなどを原産国とし、欧米原産の物品価格と比べ極めて割安と判定される場合、赤色になる割合が多いといわれる。

    赤色に指定された輸入商品を検査する場合、担当検査官は民間の税関専門技師(Engenheiro Aduaneiro)を税関長に依頼することができ、税関技師は輸入業者(あるいはその代理人)立会いの下、検査官が依頼する検査項目を検査し、技術データや写真等を添付した検査結果の報告書を検査官に提出し、検査官がこれを受理して初めて通関が完了する。
    灰色に指定される場合、主にアンダーバリューとの疑いがあるケースが多い。
    また、一度、緑色(フリー通関、検査なし)に指定された場合でも、担当検査官の判断で、書類上や輸入商品の種類により、何らかの不正や異常が認められる場合は、現物検査の対象となる。

    ジェトロ:ブラジルの通関地域と保税倉庫システムPDFファイル(1.4MB)

旅行者の携帯貨物(旅具)および別送貨物(旅具)の規定

外国経由で入国する、あるいはトランジット、およびブラジルから出国する旅行者の携帯および別送貨物は財務省(RFB)指令(IN)1.059号(2010年8月2日付)の税関管理規定のプロセスに従って行われる。以下はこの規定を要約したものである。
この規定はブラジル政府同盟国の外交官および国際機関の要人が輸送(輸入あるいは輸出)する物品、軍用車で輸送される財にも適用される。また航空会社の乗務員の携帯および別送貨物にも適用される。ただし、マナウス自由区地域経由、および入域の旅行者の車両および財については特定規定に従って行われる。

携帯貨物の税関検査と輸入通関
  1. 入国する旅行者の携帯貨物の申告
    外国で購入した物品あるいは国際空港の免税店での購入した物品の合計金額が500ドルまでは免税が適用される。この免税枠を上回った携帯および別送貨物を所持する人は出国前には、「申告する貨物」(bens a declarar)ラインを通過して税関検査を受けなければならない。超過した携帯貨物は申告書(DBA:Declaração de Bagagem Acompanhada)にその明細を記載して通関手続きを行う。
  2. 税関検査
    旅行者の携帯貨物は税関を通過する時点で税関職員あるいは検査官によって貨物の大きさ、容積などの外観検閲検査が行われるが、ランダムに検査対象を広げて抽出される。申告するラインを通過した人の貨物はX線を使って中身の検査の確認が行われる。
  3. 外国人がブラジルに入国する際の携帯・別送貨物の申告
    携帯・別送貨物の合計金額が3,000ドルを上回ると本人が想定する場合は、税関を通過する時点で、「申告する貨物」(bens a declarar)ラインを通過して税関検査を受けなければならない。上回った金額の貨物は「一時入国制度」(Regime de Admissao Temporaria)を適用して通関することができる。
  4. 携帯および別送貨物の免税対象物品は次のものである
    1. 書籍、パンフレット、定期刊行物
    2. 個人の使用・消費物
    3. 免税枠(500ドル)内のアルコール飲料(12リッターまで)、たばこ(20本入りの箱10箱まで)、葉巻(25本まで)、葉たばこ(250グラムまで)、一個10ドル以下の物品20個まで(ただし、同一品が3個以内)
    4. a.~c.の物品の入国は各1カ月に一度に制限される。
  5. 携帯貨物として、「申告する貨物」(bens a declarar)ラインを通過して税関検査の対象となる物品は次のものである。
    1. 動物、植物、動植物の食品、種、農薬等
    2. 医療品、試験管用の物品
    3. 武器、火薬
    4. 旅行者の貨物と見なされない法人向けの財
    5. 既定の最高金額を超過した貨物は通常の輸入通関規定によるプロセスが適用され、税関倉庫に移管される
    6. 一時入国(テンポラリー輸入)が適用される物品は所定の書類(e-DBV)に明細を記載し検査を受ける
    7. 携帯・別送貨物の免税枠を超過した物品
    8. 1万ドル以上の貨幣(現金)

備考

  • 16歳以下の青少年が5.a.~h.の物品を携帯貨物として入国する場合。
  • 何らかの書類を携帯して入国した証明書を必要とする場合は、「申告する貨物」(bens a declarar)ラインを通過して税関検査を受けることができる。
  • 5.a.~h.の物品を携帯した旅行者が、「申告物品無し」(nada a declarar)ラインを選択し通過した時点で税関検査官に貨物検査を要求され、規定の枠を超過したことが判明した場合は“偽りの申告”と見なされ、超過分に対し50%の罰金が科せられる。
  • 旅行者の携帯貨物の通関検査で査定された物品、およびその金額に対して50%の罰金が課税されるが、これに対して同意できない場合、異議申し立てを表明することができる。要求金額を現金、あるいは銀行保証、税関保険のいずれかを提出することにより対象携帯貨物は引き取ることができる。
旅行者の携帯貨物としての自動車および本人が運転して入国する自動車

乗用車、オートバイ、バイク、エンジン付き自転車、船舶用のエンジン、水上スキー、キャンピングカー(キャラバン)、航空機、その他の船舶は携帯貨物として認められない。
また、これらの製品の部品、構成品なども携帯貨物として許可されないが、旅行者の免税枠(500ドル)以内のものとしては認められる。
本人が運転して隣国からブラジルに入国する自動車は国境の税関で車両のすべてのコンパートメントを開示して検査を受ける義務がある。

別送貨物の輸入通関

旅行者の別送貨物は本人が外国から出国する3カ月前に発送された物品、あるいは本人がブラジル国内に到着した日から6カ月以内の税関倉庫に蔵置された物品である。別送貨物の輸入通関はSISCOMEX(貿易統合システム)を通して簡易輸入申告書(DSI)を登録して行う。DSIには、本人宛の航空貨物受取書(AWB)と貨物の明細表(品名、数量、金額、箱数等)をベースに申告しなければならない。当該期限以上経過してからの輸入通関手続きの場合、課税金額の20%の罰金が科せられる。

ブラジルから出国する場合の携帯貨物および別送貨物
  1. ブラジルに在住する人が海外に出国する場合、2,000ドルの価格に相当する新品あるいは中古物品は携帯貨物として認められる。
  2. 外国に携帯貨物として認められない物品は通常の輸出貨物としてSISCOMEX(貿易統合システム)を通して簡易輸出申告(DSE)のプロセスに従って出荷されなければならない。
  3. 別送貨物として海外に出荷する貨物は、輸送の種類にかかわらずb.の簡易輸出申告を登録することが義務つけられている。
  4. この別送貨物は本人が出国してから6カ月以内に航空貨物受取書(AWB)を発給して出荷される。
外国人がブラジルの永住権を取得してブラジルに入国する移住者、あるいは一年以上外国に居住してブラジルに帰国する人の携帯貨物に対する免税措置
  1. 新品および中古品も含め家具その他の家庭用品。ただし、新品の場合は外国で購入した仕切り伝票を添付しなければならない。
  2. これらの移住者あるいは帰国者の職業に必要な工具、機械、器具、計器。ただし、その職業に従事した事実を証明し、最低45日から最高一年間ブラジルに滞在する場合に限り免税が認められる。
紛失貨物と放棄貨物
  1. 紛失貨物の場合は、貨物の持ち主が航空会社による発生記録書と共に税関に書類一式を提出すると、税関は旅行者の免税枠(500ドル)の消費の情報を記録する。
  2. 紛失貨物が航空会社から戻った時点で、本人または通関代理者を通して携帯貨物申告書(DBA)を提出し、本人または代理人立会いの下に現物検査が行われる。
  3. 開梱された当該貨物の中に、課税対象品、禁止品、規制対象製品(医薬品、動植物食品など)が確認された場合は、正式通関手続きをするまで税関倉庫に一時事的に保管される。
  4. 帯および別送貨物がブラジル領土の税関倉庫に納置されてから45日以上経過しても通関手続きを開始しない場合は放棄貨物と見なされる。
  5. 紛失および放棄貨物の中身を検査した結果、旅行者の貨物と認められた場合は、輸入通関手続きは到着後90日以内、あるいは保税倉庫に関した場合は移管後45日以内とする。

根拠関連法規

  • 財務省(RFB)指令(IN)1.059号(2010年8月2日付)その後の7つの変更、改正、追加、廃止令
  • 財務省(RFB)指令(IN)863号(2008年7月17日付)
  • 法令(Lei)10.833号(2003年12月29日付)
  • 政令(Decreto)7.213号(2010年6月15日付)

分割船積による複数の船荷証券(BL)を一括して「唯一の輸入申告書(D.I.)」を申請するケース(税関長への事前の許可申請)

次の場合は、通関指定税関長の許可を得て分割船積をすることができる。

  1. 輸貨物の重量あるは容量が大きく、その製造期間が長期を要する。
  2. 輸出者と輸入者間での商談(Commercial Operation)が唯一のもの、即ち、「Commercial Invoice」が一本の場合。
  3. Ex-Tarifárioの関税の免税制度によってCAMEX(貿易審議会)の決議の認可を受けた資本財および情報通信関連機械設備・装備。

1.~3.に該当する物品が分割船積された場合の最初の分割物品(ロット)が通関申請を予定している税関に「一括唯一の輸入申告書(D.I.)の許可申請」を行うことができる。申請書類は申請目的と理由の書簡に、分割船積のスケジュール表、一括Commercial Invoice、仮のPacking List、輸入者と輸出社の契約書、通関士への委任状などを添付する。

「唯一の輸入申告書(D.I.)」申請の認可から最終ロットの工場移管・通関完了まで
  1. 最初のロットがブラジル港に到着し税関倉庫に荷揚された時点で、輸入者は対象機械設備・装備の一括商業送り状(Commercial Invoice)と最初のロットの船荷証券(BL)およびInvoicePacking Listを添付する。
  2. 船積書類の検査が終了後、輸入社はa.の一括商業送り状を基に輸入申告書(D.I.)をSISCOMEX(貿易統合システム)を通して申告し、課税されるすべての税金(輸入税はEx-Tarifárioの場合はゼロ%、IPI(工業製品税)、PIS(社会統合計画基金)、COFINS(社会保障金融負担金)、海運更新付加税(AFRMM)、ICMS(商品およびサービス流通税)を支払う。課税対象金額は提出した一括商業送り状の金額に予想した複数回の海上運賃(Ocean Freight)に予想の合計保険料金を加算したCIF金額である。
  3. 担当課による船積書類検査の後、税関長から任命された税関検査官(Auditor Fiscal)はやはり税関長が任命した税関技師(Engenheiro Aduaneiro)と共に最初のロットの現物検査が行われる。
  4. この最初のロットの仮通関が完了して輸入者の工場への移管・輸送が行われ、荷卸し後直ちにロットを開梱し次のロットの到着を待つことになる。
  5. 第二回目以降のロットの仮通関は第一回と同様の手順で検査が行われ、仮通関として引き取り許可が出る。
  6. 最後のロットの貨物が仮通関を終えて工場に搬入された時点で、ある一定の機関のうちにすべてのロットを組み立てた状態で、税関検査官および税関技師に最終検査を依頼する。
  7. 最終検査日が指定された日に、税関検査官、税関技師、通関士、輸入社の責任者の立会いの下に船積書類と各ロットごとの書類と照合しながら組立てられた機械設備・装備の総合検査が行われる。
  8. この最終検査の終了後、税関技師が「技術鑑定書(Laudo Tecnico)」を作成し、税関検査官に提出した後、検査官が受理すれば、最終輸入通関が許可され、輸入通関証明書(C.I.=Comprovante de Importacao)が発給されて分割船積輸入が完了する。

根拠法規:財務省(RFB)収税局指定第680号(2006年10月2日付)

輸出手続きとその手順、輸出通関書類

ブラジル産品を輸出する場合、海上貨物と航空貨物で多少の差はあるが、通常の輸出手続きとその順序は次のとおり。

  1. 輸出会社の輸出入業者登録RADAR(「貿易管理制度」参照)が稼働状態にあるかどうか確認する。
  2. 輸出する物品のメルコスール共通関税番号(NCM)の決定
    輸出商品のNCMを決定し、それがブラジルの貿易管理上何らかの規制対象か否かをSISCOMEXの「輸出規制管理リスト」で調べる。
  3. 輸出規制や輸出商品により特別手配を必要とするものは次のとおり。〔貿易局指令第23号(2011年7月14日付)の添付資料(ANEXO)〕
    1. 特別のプロセスを経て行われる輸入製品リスト:添付“Ⅳ”参照
    2. RE(輸出登録書)が免除される製品リスト:添付“XV”参照
    3. ダイヤモンド、宝石、半貴石、細工品などの輸出規定:添付“XVI”参照
    4. 特別のプロセスに基づいて行われる輸出製品リスト:添付“XVII”参照
    5. 無為替輸出(輸出代金が支払われる見込みのない)ができる製品リスト:添付“XIX”参照
    6. “A”フォームによる原産地証明書の申請要領:添付“XXIV”参照
    7. 貿易局(SECEX)が信任した原産地証明書を発給する民間機関:添付“XXII”参照
    8. メルコスールと第三国あるいはSACME(第三国に対して承認された割当分配管理システム:Sistema de Administração e Distribuição de Cotas Outorgadas ao Mercosul por terceiros países ou Grupos de Países)間で設定された協定による輸出:添付“XXVII”参照

    事前の特別手配が必要ない場合、次の決済条件により船積み手配を始める。

  4. 輸出代金の決済条件

    輸出取引が成立した時点で、代金決済条件と取引条件のインコタームズを決定しなければならない。取引条件あるいは決済条件により、船積み手配が異なる。代表的な支払条件は次の4種類。

    1. 前払い(Advance payment):取引銀行において輸入業者からの送金の有無を確認後、船積み手配を始める。
    2. 信用状付き決済(Foreign Exchange with Letter of Credit):輸入業者から振出された信用状(LC)を取引銀行で入手し、その信用状の各条項を確認した上で船積みを手配する。
    3. 支払渡条件(Delivery against Payment-DP at sightEntrega contra Pagamento):船積み書類を銀行経由で送付する。各条件規定を充分理解した上で、輸出荷手形を発行し、取引銀行に取立てを依頼する。
    4. 引受渡条件(Delivery against AcceptanceEntrega contra Aceite):支払渡条件と同じ。

輸出登録書(RE)申請要綱プログラムの運用停止・廃止 とDU-E(輸出単一申告書)の完全稼働

昨年(2017年)3月に試験的に導入された新たな輸出登録許可・申請システム「輸出単一申告書」(DU-E)制度が2018年6月末現在、航空貨物や海上貨物の輸出申告業務で殆どのModuleが問題なく稼働していることで、輸出業者の大半が使用している “Exportação NOVOEX”(輸出登録用のGrande Porte、Web環境モジュール)が2018年7月2日にその運用停止・廃止が決定された。SISCOMEX(貿易統合システム)の運用責任部署である財務局・税関管理総括部(COANA)は去る3月27日に一般輸出入業者に対してこの輸出申請システムが「輸出単一申告システム」(DU-E)に完全に移行するスケジュールを公表し、今でも使用しているGrande porteやNovoexの一般使用者に対して警告している。

  • 2018年4月16日:Web コンピューター操作のDSE(輸出簡易申告書)のコード番号“PF com Cobertura Cambial”と“PJ com Cobertura Cambial”“para a DSE”を正式に停止
  • 2018年5月7日:“Siscomex Exportação Web”の前の申請様式“Siscomex Exportação grande porte”の輸出申告の登録様式の運用停止
  • 2018年6月4日:“Exportação Sistema NOVOEX”の各適用コード番号の操作運用順次停止する
  • 2018年7月2日:“Exportação Sistema NOVOEX”のすべてのコード番号の操作運用完全に停止する
  • 2018年9月以降:輸出登録(RE)および輸出申告(DE)を現在でも“Siscomex Exportação Web”および“SISCOMEX Exportação GRANDE PORTE”を使用している全国の輸出業者に対して注意を促している。

このように2018年7月には“Exportação Sistema NOVOEX”、9月には“Siscomex Exportação Web”が稼働停止・廃止となり、今までの輸出申請業務のモジュールが「輸出単一申告書」(DU-E)に統一されることになった(ただし、6月現在、海上貨物の形態:コンテナ、バラ積み(撤荷Bulk Cargo)、混載貨物:LCL Cargoなどは場合により、今までのExportação WEBで通関されている)

輸出手順の簡素化と迅速化

前記のDU-E方式が導入されたことで、ブラジルの輸出業務は以前と比べて大幅に簡素化され、港湾、空港税関での通関と出荷までの時間は半減される。輸出者自身(通関業者を通さずに行う場合)がこのDU-E方式による申請登録業務を行う手順は次の通りである。

  1. 輸出者が自社のe-Nota Fiscal(*電子課税伝票)を発行する
  2. インターネットで“Portal Único SISCOMEX”を開くと、7つの選択肢が現れる(Importador /Exportador: Cadeira Logistica: Remessa Expressa/Postal: Instituição Financeira: Certificação OEA: Habilitar Empresa: Acesso Público
  3. Acessar com Certificação Digital - CD」(**申請者の電子識別証明書)をクリックしてExportadorをクリックする(既に登録されている場合)
  4. 次にDU-Eのモジュールの中の“Elaborar DU-E”(DU-Eの作成)を選択
  5. DU-Eの様式の各項目に必要データを入力する(CNPJ, 輸出形式、NFの種類、使用する貨幣、輸出通関場所、RFB(税関名)その他
  6. すべてのデータを記載し、No. de Chave de Acesso(11グループx4=44の数字)を記入すると、1.のNFに記載されたすべてのデータが移転記載される
  7. これらのNFに記載されたデータ以外の次の輸出基本データを入力する。外貨による貨幣の種類とその金額、輸出条件、ネット重量など。
  8. すべてのデータの入力が終了すると、登録が完了となり次の3つの管理番号が表示される。
    1. DU-Eの登録番号(10桁)
    2. RUC番号(35桁):Referência Única de Cargaと呼ばれる貨物参照用の一意の番号である
    3. Chave de Acesso da DU-E(11桁):DU-Eにアクセスする番号
  9. 輸出者は直ちに輸出貨物を指定税関倉庫に搬送入する(運送会社と契約するか自社のトラックで)
  10. 税関倉庫会社はこの輸出貨物を受取ると、Presença de carga(貨物受領番号)を発給する
  11. 税関倉庫のインターネットによる無作為(At randomAleatório)方式の輸出貨物検査基準(Parametrização)により、緑色、黄色、赤色、灰色の一色が指定される
  12. 緑色が指定されると、直ちに輸出通関完了(書類検査や現物検査は免除される)。黄色の場合は書類検査、赤色は書類検査と同時に現物検査、灰色は輸出者および輸出貨物に関する特別調査。
  13. 税関保税倉庫から本船までの横持ち(トラックによる荷受けから船積込みは輸出業者自身が運送業者と契約)
  14. 本船への積込みが完了して、船会社からBL(船荷証券)が発給される。

*電子税務出荷伝票:DANFE=Documento Auxiliar de Nota Fiscal Eletrônica
**CD:公開鍵証明書=Certificação Digital

Portal Único SISCOMEX環境によるDU-Eの登録の規制

I-DU-Eによる輸出登録は輸出貨物とその輸出者に関連する税関、管理、商業、金融、税制、税務、およびロジスチックの情報が網羅された電子書類である。
原則として、如何なる輸出業者、貨物の運輸形態でも輸出手続きを可能とするが、DU-E環境における導入の初期では次の輸出は手続きできない。

  1. 財務局(RFB)の管理以外の政府の他の機関の事前の許可を要する物品の輸出
  2. ドローバック制度を適用した輸出操作
  3. PROEX (輸出金融制度)の資金による輸出
  4. 割当輸出の枠内の輸出
  5. 電子出荷税務伝票e-NFが発給された輸出のみが対象で、紙のNota Fiscalに基づく輸出は適用できない。また、輸出者はDU-Eによる次の3つの輸出形態のうちの一つを選択することが出来る
    1. 輸出者自身の輸出(コンソーシアムの場合はどれか一つの輸出者を指定する)
    2. クーリエ便、あるいはブラジル公立郵便局(ECT)が輸出の申告者となる輸出
    3. 第三者の勘定および注文による輸出

この他、メルコスール加盟国への輸出で道路輸送の場合の国際マニフェストはMIC/DTA (Manifesto Internacional de Carga/Declaração de Transito Aduaneiro)または、 TIF/DTA(Conhecimento-Carta de Porte Internacional /Declaração de Transito Aduaneiro)と代替する。
輸出用の税務伝票(Nota Fiscal)は唯一のDU-Eにのみ使用されるが、対象貨物の輸入社が同一の場合は複数のe-Nota Fiscalを同時にDU-Eに登録できる。

根拠法令:

  • 2017年3月21日付の財務局指令第1703号(Instrução Normativa
  • 2017年3月21日付の財務局と貿易局の共同指令第349号(Portaria conjunta (RFB&SECEX))
  • 2017年3月22日付の貿易局(SECEX)指令第14号(Portaria SECEX
  • 2017年7月3日付の税関管理調整総務部(COANA)指令第54号(Portaria COANA

必要書類等

前項「輸出入許可申請」参照

査証

必要なし

その他

特になし

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最寄りのジェトロ事務所にご連絡ください。

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