日本からの輸出に関する制度

青果物の輸入規制、輸入手続き

タイの輸入規制

1. 輸入禁止(停止)、制限品目(放射性物質規制等)

調査時点:2024年9月

日本からのピーマン(シシトウを含む)、カボチャ、イチジク、トウモロコシ、ジャガイモ、西洋梨、ビワ、柚子などは、植物検疫法上の輸入禁止品となっています。また、Vaccinium属植物(ブルーベリー、クランベリーなどが該当)の生果実について、すべての国を対象に植物検疫法上の輸入禁止品として指定することが検討されています。

保健省告示により次の食品は輸入が禁止されています。

  • 保健省告示第310号:食品ではないものを含む食品(食品の品質維持や調理目的のもので、かつ消費者の健康被害がないものは例外とする。)
  • 保健省告示第345号:遺伝子組換えまたは遺伝子工学によりCry9C DNA Sequence(CRISPER-Cas9:クリスパー・キャスナイン DNA配列)を含む食品およびこの食品を成分として含有する食品
  • 保健省告示第391号:次の1.〜13.およびこれを原料とする食品
    1. 臭素化植物油
    2. サリチル酸
    3. ホウ酸
    4. ホウ砂
    5. 塩素酸カリウム
    6. クマリンまたは1,2−ベンゾピロンまたは5,6−ベンゾ−α−ピロンまたはシス-オルト−クマル酸無水物またはオルト−ヒドロキシケイ皮酸ラクトン
    7. ジヒドロクマリンまたはベンゾジヒドロピロンまたは3,4-ジヒドロクマリンまたはヒドロクマリン
    8. ジエチレングリコール、またはジヒドロキシジエチルエーテル、またはジグリコール、または2,2'−オキシビスエタノール、または2,2'−オキシジエタノール
    9. ズルチンまたは4-エトキシフェニル尿素またはパラ-フェネトールカルバミド
    10. AF− 2(フリルフラマイド)または2−(2−フリル)−3−(5−ニトロ−2−フリル)アクリルアミドまたはフリルフルアミド
    11. 臭素酸カリウム
    12. ホルムアルデヒド、ホルムアルデヒド溶液、パラホルムアルデヒド
    13. メラミンおよびその類縁体(シアヌル酸)
  • 保健省告示第424号および第430号:付表で指定された植物、動物、動植物の部位80種類
  • 保健省告示第431号:食品医薬品委員会事務局が承認する機関による食品の生物学的安全性評価を経ていない遺伝子組換え生物由来の食品(遺伝子組換え植物/動物/微生物)(2022年12月4日から適用)。ただし、同告示付属資料1に掲載の品種由来の食品は輸入可能。付属資料6に掲載の品種由来の食品は安全性評価中でも2027年12月3日までに限り輸入可能。
  • 保健省告示第449号:保健省告示第387号付表1および第419号で指定されるカテゴリー4の有害物質(農薬)が検出された食品

その他、保健省告示第390号(2018年)「販売用製造、販売用輸入、販売食品における材料使用基準、条件、方法」において、ヨウ素酸カルシウムやステビアなどの使用基準が規定されています。

関連リンク

※関連リンクに示した法令・告示へのリンクは、調査時点で有効であることを確認しておりますが、アクセスできない場合には、関係省庁のウェブサイトまたは官報検索サイトから当該法令・告示を検索してください。

関係省庁
タイ農業協同組合省(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
タイ保健省食品医薬品委員会事務局(FDA)(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
根拠法等
1964年植物検疫法、1999年(第2版)、2008年(第3版)(タイ語) PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(143KB)(英語)(80KB)
農業協同組合省告示(2007年)「1964年植物検疫法に基づく禁止植物」(第5号)(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(168KB)(英語)(98KB)
農業局告示(2019年)病害虫リスク分析が完了した禁止品(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(2.4MB)
1979年食品法(タイ語) PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(178KB)(英語)(114KB)
保健省告示第310号(2008年)「製造・輸入・販売禁止食品」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(45KB)(英語)(24KB)
保健省告示第345号(2012年)「製造・輸入・販売禁止食品」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(35KB)(英語)(32KB)
保健省告示第390号(2018年)「販売用製造、販売用輸入、販売食品における材料使用基準、条件、方法」(タイ語)  PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(93KB)(英語)(96KB)
保健省告示第391号(2018年)「製造・輸入・販売禁止食品」(タイ語) PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(131KB)(英語)(100KB)
保健省告示第424号(2021年)「製造・輸入・販売禁止食品」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(367KB)(英語)(203KB)
保健省告示第430号(2021年)「保健省告示第424号の改正」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(104KB)(英語)(78KB)
保健省告示第431号(2022年)「遺伝子組み換え生物由来の食品」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(14.6MB)(英語)(425KB)(ジェトロ仮訳)PDFファイル(1.4MB)
食品医薬品委員会事務局告示「保健省告示第431号(2022年)「遺伝子組み換え生物由来の食品」に関する説明」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(1.0MB)(ジェトロ仮訳)(798KB)
保健省告示第387号(2017年)「残留有害物質を含有する食品」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(632KB)(英語)(604KB)(ジェトロ仮訳)PDFファイル(1.1MB)
保健省告示第419号(2020年)「残留有害物質を含有する食品」第3版(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(227KB)(英語)(129KB)(ジェトロ仮訳)PDFファイル(439KB)
保健省告示第449号(2024年)「残留有害物質を含有する食品」第4版(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(81KB)(英語)(94KB)(ジェトロ仮訳)PDFファイル(189KB)
農業協同組合省法令検索サイト(タイ語) 外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
保健省食品医薬品委員会事務局法令検索サイト(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
官報検索サイト(タイ語) 外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
その他参考情報
ジェトロ ビジネス短信「遺伝子組み換え食品規制に係る説明会での新情報」(2023年02月14日)
植物防疫所 タイの輸入規則等詳細情報外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
ジェトロ「貿易管理制度」
ブルーベリー類の輸入禁止品指定案(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(92KB)
ジェトロ「タイにおける食品輸入規制及び手続等ガイドブック」

2. 施設登録、輸出事業者登録、輸出に必要な書類等(輸出者側で必要な手続き)

調査時点:2024年9月

植物検疫法に基づく規制(園地・施設登録、検疫証明)

生鮮青果物の輸出には、輸出国の検疫証明書が必要です。

また、日本・タイ間で植物検疫条件が設定されている青果物については、次の追加の対応が必要です。

リンゴ、イチゴ、日本梨、ブドウ、桃、サクランボ、柿、キウイフルーツ、ナスについては、生産園地の登録、および選別・梱包施設の登録(毎年)が必要です。登録は都道府県に申請を行い、日本の植物防疫所により情報が定期的にとりまとめられ、タイ政府に共有されます。なお、この生産園地の登録、および選別・梱包施設の登録について定めている「タイ向けリンゴ等の生果実輸出検疫実施要領」が2023年11月20日に廃止され、2024年以降は毎年6月30日までに登録申請を行う必要があります。

メロン、スイカ、キュウリ、トマトについては、生産園地(温室)の登録および選別・梱包施設の登録に加え、登録生産園地(温室)でのカボチャミバエのトラップ調査や輸出の都度、日本の植物防疫所とタイ検査官による合同検査を受けることなどが条件となっています。カボチャミバエのトラップ費用やタイ検査官の招聘費などが発生することに注意が必要です。

かんきつ類(温州ミカン、不知火、清見、ナツミカン、伊予柑、八朔、せとか、天草、ユズおよび金柑の生果実)についても、生産地域の指定・生産園地の登録、選別・梱包施設の登録・消毒処理、登録生産園地でのミカンバエの発生調査、輸出時の合同検査が必要です。輸出時の合同検査については2調査時点で、静岡県藤枝市、三重県熊野市、御浜町および紀宝町の登録生産園地については、輸出の都度の合同検査は不要となり、輸出検査は日本の植物防疫官のみによる検査、タイ側の担当官による年に1回の視察(System Audit)を受けることとなっています。福岡県八女市の登録生産園地は、輸出の都度、合同検査を受ける必要があります。また、かんきつ類の病気(Sweet Orange Scab(SOS))に対する措置については、これまで求められていた防カビ処理およびワックス処理について、2023年4月25日より、生産園地での適正防除、植物防疫官による栽培地検査および選果梱包施設での全量目視検査による代替措置が認められました。かんきつ類の検疫条件の概要は関連リンクから確認してください。

食品法に基づく規制(GMP製造基準適合証明書)

2018年8月25日に保健省告示第386号「特定生鮮野菜又は果物の製造方法、製造および保管における設備および用具、ならびに表示の規程」の施行が開始し、同告示で指定される青果物については、食品衛生の観点から、選別・梱包を行う施設についてタイの基準に適合する証明書(ISO 22000:2005、BRC Global Standard for Food Safetyなどの認証書、JFS規格、GLOBALG.A. P、ASIAGAP、JGAPなどの規格の適合証明書、国・都道府県庁が発行する証明書)を用意することが求められています。輸入通関前にシステムに登録することが必要です。

保健省告示第386号に従い、食品衛生に係る証明書が必要な品目(※正式には学名で判断がなされるため、保健省告示No.386の学名で該当の有無を確認してください。)
生鮮果実 バナナ、栗、ドラゴンフルーツ、カンタループ、メロン、ランブータン、レンブ、スイカ、ザクロ、グアバ、ナツメ、マンゴー、パパイヤ、サポジラ、リュウガン、イチゴ、マンダリンオレンジ、オレンジ・ダイダイおよびこれらのハイブリッド種、キノット、ダイダイ(willow leaf sour orange)、梨、ブドウ、リンゴ
生鮮野菜 ニンニク、ラッキョウ、中国ニンニク、ロマネスコを含むカリフラワー、サボイキャベツを含むキャベツ、ニラ、ガランガル、カイラン、ニンジン、ネギ、モヤシ、ヤサイカラスウリ、キュウリ、ジョウロクササゲ、エンドウ、芽および茎を含むブロッコリー、バジル、カミメボウキ、スイートバジル、ツボクサ、ホウレンソウ、ハクサイ、アマランサス、ヨウサイ、ゴートホーンペッパーおよびホットペッパーを含む唐辛子、パプリカを含むピーマン、カボチャ、トマト、タイ茄子、ジャガイモ、エシャロット、キノコ類(人工栽培によるヤナギマツタケ、ブナシメジ、キクラゲ、霊芝、椎茸、フクロタケ、シロキクラゲなど)

また、保健省告示第386号で指定されていない青果物についても、2021年4月11日より、タイ国内と同レベル以上の施設で生産・選別・梱包されていることを担保するため、ほぼすべての食品を対象とした保健省告示第420号「食品の製造方法、製造におけるツール・用具及び保管」において、告示で定められる基準と同等以上の基準に基づく規格などの証明書(GMP製造基準適合証明書)を輸入通関前にシステムに登録することが必要です。
この証明書については、次の2つの条件を満たすことが必要です。

  1. 保健省告示第420号に定められた基準と同等以上の基準に基づく規格などの証明書であること。
  2. 保健省の認める発行主体(ア.食品製造国の政府機関、イ.食品製造国の政府が認めている認証機関、ウ.IAF(International Accreditation Forum)メンバーでIAFから認められた認定機関によって認定された認証機関、または エ.Guidelines for the Design, Operation, Assessment and Accreditation of Food Import and Export Inspection and Certification Systems (CAC/GL 26-1997)に準拠した検査および認証システムを備えた機関など、信頼性のある機関のいずれか)が発行した証明書であること。

タイ保健省からはISO22000の適合証明書などが具体例として挙げられていますが、具体例として公表されていない場合でも、法令に適合していれば使用可能なものがあります。例えば、日本の食品衛生法第55条(2021年6月の改正前は第52条)に基づく営業許可証は、保健省告示第420号の基本要求事項を満たす証明書として使用可能とされています。一方、第193号で認められていたISO9001は食品製造に特化した規格ではないとして使用不可となっています。

なお、証明書がタイ語または英語でない場合は、タイ語または英語への翻訳が必要です。証明書の発行機関や業種名の英訳については、在タイ日本大使館からタイ保健省食品医薬品委員会事務局(FDA)に通知されている英訳と一致させる必要があります。詳しくは関連リンクにあるジェトロ ビジネス短信「タイ向け食品輸出に必要なGMP証明書の英訳に関する注意点」で確認してください。翻訳は(1)製造国のタイ国大使館または領事館、(2)タイ国内の食品製造国の大使館または領事館、(3)国際的水準の翻訳機関、(4)証明書に表示されている言語について学士課程以上の水準の教育を修了したタイ人、(5)その言語の高等教育機関の教師のいずれかから、正しい翻訳である旨の証明を受ける必要があります。
原本ではなく写しを使用する場合は、(1)証明書発行機関、(2)タイ国内の食品製造国の大使館または領事館、(3)食品製造国の政府機関、(4)政府機関に認められた者(Notary public :公証人/ Chamber of commerce:商工会議所など)のいずれかから、原本と相違ない旨の証明を受ける必要があります。ただし、ISO22000やFSSC22000の食品安全マネジメントシステムの国際規格を認証取得し、認証機関のウェブサイトで、認証取得の内容として(1)食品製造システム規格の名称、(2)認定された食品製造場所の名称と住所、(3)認定の範囲、(4)認定された日付、または有効期限、認定の状態等が確認できる場合に限り、規格書または証明書の写し証明が免除されます。農林水産省発行のGMP証明書は、証明書の写し証明免除の対象とはなりません。
なお、証明書に有効期限が記載されていない場合は、証明書発行日から1年以内は使用可能となります。

使用できる証明書の例
食品の種類 順守が求められる規定 使用できる証明書の例 すべての食品で使用可能な証明書
大半の食品 保健省告示第420号基本要求事項 ○Good Hygiene Practices (GHPs)CXC 1-1969
○SQF:Edition 8.1
○SQF:Edition 9
○Global Seafood Assurances Global Aquaculture Alliance Best Aquaculture Practices (BAP)
など

なお、日本の食品衛生法第55条(旧第52条)に基づく営業許可証も使用可能。また、青果物の場合は、保健省告示第386号に基づく証明書も使用可能(行政機関による衛生証明書、JFS規格適合証明書、J-GAP等)。牛肉・豚肉の場合は、食肉衛生証明書(Health Certificate)も使用可能。

○ISO 22000:2018

○FSSC 22000

○Global Standard for Food Safety Issue 8 British Retail Consortium.

○International Food Standard;IFS

○JFS-B

○JFS-C

○農林水産省発行の GMP証明書 (保健省告示第386号の対象を除く)
一部青果物(サツマイモ、柿、桃、キウイ等)
飲料水、ミネラルウオーター、氷 保健省告示第420号基本要求事項および個別要求事項1 ○CAC/RCP 48-2001.
○CAC/RCP 33-1985.
○SQF:Edition 8.1
○SQF:Edition 9 など
低温殺菌ミルク製品 保健省告示第420号基本要求事項および個別要求事項2 ○CAC/RCP 57-2004.
○SQF:Edition 8.1
○SQF:Edition 9 など
密閉容器に入った低酸性・酸性化食品/飲料 保健省告示第420号基本要求事項および個別要求事項3 ○CAC/RCP 23-1979.
○CAC/RCP 40-1993.
○SQF:Edition 8.1
○SQF:Edition 9 など
保健省告示第386号で指定される青果物
(リンゴ、イチゴ等)
保健省告示第386号 ○行政機関発行の証明書
○JFS規格version1.0※
○GLOBAL G.A.P. / ASIA GAP / J-GAP
○CAC/RCP 53-2003 など
その他
EPA税率(日本・タイ経済連携協定(JTEPA)/日本・ASEAN包括的経済連携協定(AJCEP)/地域的な包括的経済連携協定(RCEP))の適用を受ける場合、輸出者側の特定原産地証明書が必要です(日本商工会議所が発給)。

関連リンク

※関連リンクに示した法令・告示へのリンクは、調査時点で有効であることを確認しておりますが、アクセスできない場合には、関係省庁のウェブサイトまたは官報検索サイトから当該法令・告示を検索してください。

関係省庁
タイ保健省食品医薬品委員会事務局(FDA)(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
タイ農業協同組合省(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
タイ財務省関税局(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
農林水産省植物防疫所外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
根拠法等
1979年食品法(タイ語) PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(178KB)(英語)(114KB)
保健省告示第386号(2017年)「特定生鮮野菜又は果物の製造方法、 製造及び保管における設備及び用具、並びに表示の規程」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(190KB)(英語)(803KB)(ジェトロ仮訳)PDFファイル(1.2MB)
食品医薬品委員会事務局告示「保健省告示第386号(2017年)特定生鮮野菜又は果物の製造方法、 製造及び保管における設備及び用具、並びに表示の規程の説明」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(67KB)(ジェトロ仮訳)(1.2MB)
保健省告示第386号(2017年)の付表2と同等以上の製造システム規格の例(タイ語・規格名は英語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(180KB)
保健省告示第420号(2020年)「食品の製造方法、製造におけるツール・用具及び保管」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(473KB)(英語)(226KB)(ジェトロ仮訳)PDFファイル(606KB)
食品医薬品委員会事務局告示「保健省告示第420号「食品の製造方法、製造におけるツール、用具及び保管」に関する説明」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(3.3MB)(ジェトロ仮訳)(294KB)
食品医薬品委員会事務局告示「食品輸入用の製造システム規格書又は証明書」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(558KB)(英語)(360KB)(ジェトロ仮訳)PDFファイル(73KB)
保健省告示第420号の付表と同等以上の食品製造システム規格の例(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(174KB)(英語)(146KB)
1964年植物検疫法、1999年(第2版)、2008年(第3版)(タイ語) PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(143KB)(英語)(80KB)
農業局告示(2008年)「禁止品・制限品・非禁止品の輸入または経由原則、方法、条件」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(628KB)(英語)(497KB)
農業局告示一覧(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
農業局告示(2023年)「日本からの生鮮かんきつ類輸入条件」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(307KB)
財務省告示「日本原産品の関税減免」(タイ語) PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(6.3MB)
財務省告示「ASEAN・日本自由貿易協定の関税減免」(タイ語) PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(3.7MB)
財務省告示「地域的な包括的経済連携協定の義務に基づく関税減免」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(24.8MB)
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保健省食品医薬品委員会事務局法令検索サイト(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
財務省関税局法令検索サイト(タイ語) 外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
官報検索サイト(タイ語) 外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
その他参考情報
保健省告示第420号(2020年)「食品の製造方法、製造における設備器具及び保管」に基づく食品輸入及び製造システム規格適合書又は証明書の食品医薬品検査所での検査に関するガイドライン(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(395KB)(ジェトロ仮訳)(1.2MB)
保健省告示第420号に基づく国別の証明書の例(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
農林水産省 タイ向け輸出食品の製造施設に求められる衛生基準に係る規則への対応外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
農林水産省 食品(GMP証明書)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
農林水産省プレスリリース「タイ向け日本産かんきつ類の検疫条件が緩和されました!」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
ジェトロ ビジネス短信 日本からタイへの青果物輸入に係る規制、植物検疫の概要
ジェトロ仮訳 植物防疫関係告示の一覧PDFファイル(456KB)
生鮮野菜・果物(選別・梱包)製造施設発展マニュアル(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(3.6MB)(ジェトロ仮訳)(2.1MB)
農林水産省タイ向け青果物の選別及び梱包施設に係る規制関連情報外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
農林水産省 証明書や施設認定の申請(青果物)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
植物防疫所 タイ向けメロン等の生果実輸出検疫実施要領PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(1.1MB)
植物防疫所 タイ向け生果実登録選果こん包施設一覧外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
植物防疫所 二国間協議により検疫条件が定められている品目外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
植物防疫所 二国間協議に係る生果実輸出検査実施要領外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますページ下部に記載されているリンクから「別紙6タイ向け(りんご等)」をご確認ください。
日本商工会議所「EPAにもとづく特定原産地証明書発給事業」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
ジェトロ「輸出入手続き」
ジェトロ ビジネス短信「日本から青果物など輸出する際のEPA原産地証明書の発給手続き簡素化」(2022年12月13日)
ジェトロ ビジネス短信「タイ向け食品輸出に必要なGMP証明書の英訳に関する注意点」(2023年12月27日)
ジェトロ 「タイの食品輸入規制等について」PDFファイル(2.9MB)
タイ向け日本産かんきつ類生果実の輸出検疫条件PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(127KB)
ジェトロ ビジネス短信「タイ向け日本産ゆず、きんかん生果実の輸出解禁」(2025年02月10日)
ジェトロ ビジネス短信「タイFDA、輸入書類の写し証明を条件付きで免除」(2024年12月16日)
GMP証明書の写し証明免除の際に必要な詳細の例(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(648KB)

3. 動植物検疫の有無

調査時点:2024年9月

タイに輸入される青果物については、輸出国からの植物検疫証明書が必要です。 (輸入規制「2.施設登録、輸出事業者登録、輸出に必要な書類等」も参照してください。)

輸出検査の例
サンプル数:
  • メロン、スイカ、キュウリ、トマト、ミカンについては、1ロット当たりの数量が、1,000果以上の荷口であれば無作為に抽出した600果以上、450果以上1,000果未満の荷口であれば無作為に抽出した450果以上、450果未満の荷口であれば全量。
  • リンゴ、日本梨、桃、サクランボ、柿、キウイフルーツ、イチゴ、ブドウ、ナスについては、申請のあった生果実に対し、登録生産園地および登録選果梱包施設が同一のものを品種ごとに1ロット(ただし、ロットが細分化され、輸出検査が非効率となる場合であって、かつ、申請者からの要望があった場合は、登録生産園地および品種については、異なるものをまとめて1ロットとする)とし、ロットごとに重量の2%以上。
検査内容:検疫対象病害虫の付着がないこと、梱包の表示、梱包内に土、枝葉、植物残渣などの混入がないことなど。

タイの食品関連の規制

1. 食品規格

調査時点:2024年9月

青果物の食品規格については「残留農薬および動物用医薬品」の項目を参照してください。

2. 残留農薬および動物用医薬品

調査時点:2024年9月

食品中の残留農薬については、保健省告示第387号「残留有害物質を含有する食品」、第393号第2版、第419号第3版、第449号第4版に規定されており、第387号の付表1(関連リンクで確認してください。)に掲載する製造、輸入、輸出、所有が禁止されるカテゴリー4の有害物質(※)については、不検出(検出限界未満)であることが求められます。これ以外については、次のように規定されています。

  1. 検出される残留農薬が付表2に定められている最大残留基準値(MRL: Maximum Residue Limit)を超えないこと。
  2. 付表2に残留農薬の最大残留基準値が定められていない場合、コーデックス委員会(Codex Alimentarius Commission,Joint FAO/WHO Food Standards Programme)の規準値を超えないこと。
  3. (1)および(2)以外の場合、食品1kg当たりの残留農薬の値が、動植物に関する一律基準値(default limit)である 0.01mgを超えないこと。ただし、付表3に植物への一律基準値(default limit)が定められている場合を除く。
  4. 付表4に残留農薬の外因性最大残留基準値(Extraneous Maximum Residue Limit, EMRL)が規定されている場合を除き、いかなる残留農薬も含まれてはならない。付表4以外の場合は、コーデックス委員会(Codex Alimentarius Commission, Joint FAO/WHO Food Standards Programme)が推奨する規定値を超えないこと。
  5. 加工食品の残留農薬は、(1)、(2)または(4)の規準値を超えないこと。加工食品に対する個別の規準値がない場合は、加工により残留農薬の濃度が高まる場合を除き、 当該食品の原料農産物の残留農薬が(1)、(2)、(3)または(4)に従って規定された規準値を超えないこと。 また、後者について食品製造者または輸入者は、加工食品の残留農薬が(1)、(2)、(3)または(4)に適合していることを立証する証拠を提出しなければならない。
青果物の最大残留基準(MRL)(mg/kg)(保健省告示No.387リスト2より青果物の一例を抜粋)
青果物 農薬名 MRL(mg/kg)
リンゴ
Apple
Methidathion
メチダチオン
0.1
Ethephon
エテホン
1
ブドウ Carbaryl
カルバリル
0.5
Carbendazim /Benomyl
カルベンダジム/ベノミル
3
Carbosulfan
カルボスルファン
残留物質カルボスルファン
0.1
Carbosulfan
カルボスルファン
残留物質カルボフラン
0.02
Captanbキャプタン 10
Dithiocarbamates
ジチオカルバメート
2
Triazophos
トリアゾホス
0.02
Profenofos
プロフェノホス
0.05
Metalaxyl or Metalaxyl-M
メタラキシルまたはメタラキシルM
1
Methidathion
メチダチオン
0.1
Ethephon
エテホン
1
サツマイモ
Sweet Potato
Carbosulfan
カルボスルファン
0.05
青果物における外因性残留基準(EMRL)(mg/kg)(保健省告示第387号付表4より抜粋)
青果物 EMRL (mg/kg)
アルドリンおよびディルドリン(aldrin and dieldrin) クロルデン
(chlordane)
DDT エンドリン
(endrin)
ヘプタクロル
(heptachlor)
果実 0.05 0.02 0.01 0.01 0.01
野菜 0.02
野菜(ウリ科の果菜、根菜、塊茎を除く) 0.05
野菜(ウリ科の果菜を除く) 0.01
野菜(にんじんを除く) 0.01
野菜(豆類を除く) 0.05
ウリ科の果菜 0.1 0.05
根菜、塊茎 0.1
にんじん 0.2
豆類 0.02
植物用規定値:
保健省告示第387号(2017年)付表3を参照

また、保健省告示第419号「残留有害物質を含有する食品」第3版により、第387号の付表1に規定するカテゴリー4の有害物質として追加された次の5物質については検出限界(LOD:Limit of Detection)が設定されており、食品からの検出は不検出(検出限界未満)であることが求められます。

保健省告示第419号により新たに規制の対象となった有害物質
農薬 食品の種類 LOD(mg/kg)
  • クロルピリホス(chlorpyrifos)
  • クロルピリホス-メチル
    (chlorpyrifos-methyl)
生鮮青果実およびその他の植物 0.005
穀物および乾燥豆類 0.01
肉、乳、卵 0.005
  • パラコート(paraquat)
  • パラコートジクロリド
    (paraquat dichloride)
  • パラコートジメチルサルフェート
    {paraquat [bis (methyl sulfate)]}
  • またはパラコートメトサルフエート
    (paraquat methosulfate)
生鮮青果実およびその他の植物 0.005
穀物および乾燥豆類 0.02
肉、乳、卵 0.005

(※)保健省告示におけるカテゴリー4の有害物質の定義
「1992年有害物質法に基づく工業省告示 有害物質リスト」に基づく製造、輸入、輸出、所有が禁止される有害物質。

青果物の輸入には残留農薬検査のガイドラインが設けられています。詳しくは、「輸入手続き」の「3.輸入時の検査・検疫」の項を参照してください。

関連リンク

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関係省庁
タイ保健省食品医薬品委員会事務局(FDA)(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
根拠法等
1979年食品法(タイ語) PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(178KB)(英語)(114KB)
保健省告示第387号(2017年)「残留有害物質を含有する食品」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(632KB)(英語)(604KB)(ジェトロ仮訳)PDFファイル(1.1MB)
保健省告示第393号(2018年)「残留有害物質を含有する食品」(第2版)(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(117KB)(英語)(109KB)
保健省告示第419号(2020年)「残留有害物質を含有する食品」第3版(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(227KB)(英語)(129KB)(ジェトロ仮訳)PDFファイル(439KB)
保健省告示第449号(2024年)「残留有害物質を含有する食品」第4版(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(81KB)(英語)(94KB)(ジェトロ仮訳)PDFファイル(189KB)
保健省食品医薬品委員会事務局法令検索サイト(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
官報検索サイト(タイ語) 外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
その他参考情報
農林水産省「諸外国における残留農薬基準値に関する情報」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
農林水産省「各国の食品安全関連規制 タイへの対応外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
ジェトロ ビジネス短信「食品からパラコートなどの検出禁止、2021年6月から」(2020年11月17日)
ジェトロ ビジネス短信「輸入時の残留農薬検査のオペレーション変更に関する検討状況が明らかに」(2023年06月13日)
ジェトロ ビジネス短信「タイ保健省、食品中の残留農薬基準値を改正増補する新告示を施行」(2024年06月28日)
保健省告示第449号の原則及び重要ポイント(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(853KB)
残留有害物質を含有する食品に関する保健省告示改正内容の比較表(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(180KB)

3. 重金属および汚染物質

調査時点:2024年9月

食品中の重金属および汚染物質については、保健省告示第414号「汚染物質を含む食品の規格」による次の基準が適用されています。

  1. 保健省告示第414号付表1に規定する食品別の重金属、カビ毒、その他の汚染物質(塩化ビニルモノマーなど)、放射性物質の基準値を超えないこと。
  2. 1以外の汚染物質については、食品および飼料中の汚染物質および毒素に関するコーデックス一般規格; CODEX STAN193-1995に規定する最大値を超えないこと。
  3. 1および2以外の汚染物質については、FAO/WHO合同食品規格 コーデックス委員会 (Codex Alimentarius Commission)の汚染物質の最大量規定指針に基づき検討する最大値を超えず、また、販売用食品製造者または輸入者が、当該の汚染物質量が許容できる最大水準内にあることを示す責任を負うこと。

病原性微生物に関する規制については、保健省告示第416号(2020年)「食品中の病原性微生物の品質規格、原則条件、分析方法」に規定されています。付表2で食品別の基準値が掲載されている場合を除き、付表1に掲載されている食品の病原性微生物は不検出となっています。その他、分析方法を確認することができます。

また、全食品を対象に、保健省告示第269号(2003年)、第299号(2006年)において食品中不検出とする化学物質汚染に関する基準が規定されています。不検出とされる化学物質は、次のとおりです。

  1. クロラムフェニコールおよびその塩(Chloramphenicol and its salts)
  2. ニトロフラゾンおよびその塩(Nitrofurazone and its salts)
  3. ニトロフラントインおよびその塩(Nitrofurantoin and its salts)
  4. フラゾリドンおよびその塩(Furazolidone and its salts)
  5. フラルタドンおよびその塩(Furaltadone and its salts)
  6. マラカイトグリーンおよびその塩(Malachite Green and its salts)
  7. βアゴニストおよびその塩(β-Agonist chemical groups and its salts)

1~7の物質の代謝物を含む。

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保健省告示第414号(2020年)「汚染物質を含有する食品規格」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(345KB)(英語)(255KB)(ジェトロ仮訳)PDFファイル(484KB)
食品医薬品委員会事務局告示「保健省告示「汚染物質を含む食品の規格」の説明」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(350KB)
保健省告示第416号(2020年)「食品中の病原性微生物の品質規格、原則条件、分析方法」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(657KB)(英語)(368KB)(ジェトロ仮訳)PDFファイル(567KB)
食品医薬品委員会事務局告示「保健省告示第416号(2020年)「食品中の病原性微生物の品質規格、原則条件、分析方法」の説明」 (タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(238KB)(ジェトロ仮訳) (306KB)
保健省告示第269号(2003年)「β-agonist 類の化学物質に汚染されている食品の基準について」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(28KB)(英語)(43 KB)
保健省告示第299号(2006年)「特定の化学物質に汚染されている食品の基準について」(第2版)(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます) (52KB)(英語)(33KB)
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食品及び飼料中の汚染物質及び毒素に関するコーデックス一般規格; CODEX STAN193-1995(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(日本語訳)(446KB)

4. 食品添加物

調査時点:2024年9月

食品添加物については、食品法に基づき、保健省告示第281号(2004年)「食品添加物」に定義、品質規格など、第381号(2016年)第4版に保健省告示の規定以外の使用に向けた手続きなど、第444号(2023年)「食品添加物の使用基準、条件、方法及び比率の規定」(第3版)に使用基準(食品添加物名、対象とする食品、基準値など)が規定されています。また、食品添加物のデータベース「Food Additive Search」が公開されており、同データベースから食品添加物の使用基準などを検索することも可能です。
規定以外の食品添加物の使用については、各種安全評価を経たうえで、食品医薬品委員会事務局の承認に基づいて使用する必要があります。

食品製造用の酵素の使用基準については、保健省告示第443号(2023年)「食品製造に使用する酵素」に規定されています。

関連リンク

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食品添加物関連規制一覧(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
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保健省告示第381号(2016年)「食品添加物」(第4版)(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(129KB)(英語)(74KB)
保健省告示第444号(2023年)「食品添加物の使用基準、条件、方法及び比率の規定」(第3版)(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(5.3MB)(英語)(5.1MB)(ジェトロ仮訳)PDFファイル(384KB)
食品医薬品委員会事務局告示「保健省告示第444号(2023年)「食品添加物の使用基準、条件、方法及び比率の規定」(第3版)の説明」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(789KB)
保健省告示第443号(2023年)「食品製造に使用する酵素」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(653KB)(英語)(680KB)
食品医薬品委員会事務局告示「保健省告示第443号(2023年)「食品製造に使用する酵素」の説明」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(345KB)
食品医薬品委員会事務局告示「食品医薬品委員会事務局が認める食品安全性評価機関及び食品安全性評価ガイドライン」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(715KB)
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その他参考情報
タイ保健省食品医薬品委員会事務局「Food Additive Search」(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
食品添加物の安全性評価申請マニュアル(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(893KB)
農林水産省「各国の食品・添加物等の規格基準」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
ジェトロ ビジネス短信「保健省、食品添加物の使用基準に関する新告示を施行」(2023年12月11日)
食品産業センター「海外輸出規制プラットフォーム(海外食品添加物規制早見表)」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
ジェトロ「タイにおける食品輸入規制及び手続等ガイドブック」

5. 食品包装(食品容器の品質または基準)

調査時点:2024年9月

食品包装の規制については、食品法に基づき、保健省告示第92号(1985年)「食品容器、食品容器の使用品質基準、食品容器への禁止物質」および、従来の保健省告示第295号(2005年)に代わり2022年6月18日に施行された保健省告示第435号(2022年)「プラスチック容器の品質規格」において定義、品質規格、禁止事項などが規定されています。

第92号
  • 食品容器の品質規格、条件など。
    • 清潔であること。
    • 再利用ではないこと(材質により例外あり)。
    • 健康を害する恐れのある量の重金属またはほかの物質が食品を汚染しないこと。
    • 病原性微生物により汚染されていないこと。
    • 色素が溶出して食品を汚染しないこと。
    • セラミック、ホーロー製の場合、規定された分析条件下での鉛およびカドミウムの溶出量がそれぞれ付表2で規定されている基準値以下であること。
    • 肥料、有害物質、健康に害を及ぼす可能性のある物質の包装に使用したことのある容器を使用してはならない。
    • 食品以外のものを包装するために製造された容器、または容器内の食品について誤解を招くデザインや文言のある容器を使用してはならない。
第435号
  • プラスチック容器(未使用プラスチック製および再生プラスチック製)の品質規格、条件など。
    • 清潔であること。
    • 病原性微生物により汚染されていないこと。
    • 溶出移行して健康を害する恐れのある量の有害物質を含有していないこと。ただし、告示付表1の品質規格に記載する種類および量の物質は除外する。
    • 食品収納時に容器中の物質が食品に溶出移行して、食品または食品成分の特性が許容できないほど劣化する、もしくは食品感覚特性が劣化することのないこと。
    • 容器包装を着色する場合、色素は食品接触グレード (food contact grade) のものであり、色素が溶出して食品を汚染しないこと。
    • 容器包装に柄や文章を印刷する場合、印刷インキはしっかりと付着して、食品への剥落がないこと。
    • 告示付表1に規定する品質規格を満たすこと。
    • 材料が食品接触用グレードのポリエチレンテレフタレート(PolyEthylene Terephthalate:PET)であること。(二次リサイクルの再生プラスチック容器の場合)
    • 効果的に汚染物を除去できる製造プロセスを経た再生プラスチックペレットから製造した容器であること、タイリスク評価センター(TRAC)など食品医薬品委員会事務局が認める評価機関による安全性評価結果報告書を提出すること。(二次リサイクルの再生プラスチック容器の場合)
    • 肥料、有害物質、健康に害を及ぼす可能性のある物質の包装に使用したプラスチックから作られた容器を食品容器として使用してはならない。
    • 食品包装材以外の用途に製造されたプラスチックから作られた容器、または容器内の食品について誤解を招くデザインや文言のある容器を使用してはならない。

付表1の規定以外のプラスチック容器を使用する場合は、プラスチック関連情報、容器関連情報、補足書類、安全性評価結果報告書などを食品医薬品委員会事務局に提出する必要があります。

なお、保健省告示第435号の施行日から3年間(2025年6月18日まで)は、従来の保健省告示第295号と同等の品質・規格のプラスチック容器包装の使用も認めるとする猶予期間が設けられています。

また、タイ向け輸出の際の梱包について、植物検疫法に基づき個別に輸入条件が設定されている青果物についてはそれに従う必要があります。主なものとして、未使用の清潔な梱包容器に梱包し、生きた虫、土、砂が混入しておらず、かつ葉、枝、種、植物のくずなどほかの植物の一部、または検疫対象の病害虫を誘引する可能性のあるほかの物質が混在しないことなどの規定があります。

関連リンク

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食品医薬品委員会事務局告示「保健省告示第435号(2022年)「プラスチック容器の品質規格」の説明」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(5.7MB)
食品医薬品委員会事務局告示「食品容器、哺乳瓶、乳幼児用ミルク容器分析結果の受け入れに関するガイドライン」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(907KB)
食品医薬品委員会事務局告示「食品容器またはプラスチック容器の安全性評価機関名および食品安全性評価ガイドライン」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(428KB)
食品医薬品委員会事務局告示「プラスチック容器の分析検査」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(2.5MB)
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その他参考情報
ジェトロ仮訳 植物防疫関係告示の一覧PDFファイル(456KB)
食品容器またはプラスチック容器の品質規格・安全性評価マニュアル(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます) (1.4MB)
再生プラスチック安全性評価合格者リスト(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(175KB)
e-Submissionシステムからの安全評価申請について(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
e-Submissionユーザーマニュアル(安全評価申請)(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(7.2MB)
ジェトロ ビジネス短信「タイ保健省、食品プラ容器の品質・規格に係る新基準を制定」(2022年07月26日)

6. ラベル表示

調査時点:2024年9月

1.包装済み青果物のラベル要件

リンゴ、イチゴなど、保健省告示第386号で指定された包装済みの青果物は、タイ語(外国語併記でも可)で輸入者名、所在地、製造国、食品輸入所番号、製造ロット(製造日、バーコード、二次元コード、製造者が設定した製造番号など)を表示する必要があります。

2.タイ向け輸出の際の梱包材の表示要件

  • リンゴ、日本梨、桃、サクランボ、柿、キウイフルーツ、イチゴ、ブドウおよびナス
    梱包は、未使用の容器を使用し、各梱包への表示(日本産であること、輸出者名、品目名、登録生産園地番号、登録選果梱包施設番号およびタイ向けであること)を行うこと。
  • メロン、スイカ、キュウリおよびトマト
    梱包は、未使用の容器(通気孔は網目が直径1.6ミリ以下のネットでふさぐなどの規定あり)を使用し、各梱包への表示(日本産であること、輸出者名、品目名、登録生産園地番号、登録選果梱包施設番号およびタイ向けであること)を行うこと。
  • かんきつ類
    梱包は、未使用の段ボール箱(通気孔は網目が直径1.6ミリ以下のネットでふさぐ)を使用し、各梱包への表示(日本産であること、輸出者名、品目名(学名および品種名)、登録生産園地番号、登録選果梱包施設番号およびタイ向けであること)を行うこと。

その他、注意すべき表示規則として、主に次のものが挙げられます。

遺伝子組換え生物由来の食品 (保健省告示第432号) (2022年12月4日から適用)
  • 対象は、遺伝子組換え植物/動物(個々の原材料において5%以上使用し、組換えによる遺伝物質またはタンパク質を検出するもの。ただし、意図的な使用の場合は5%未満の場合も表示が必要。)、遺伝子組換え微生物(割合は問わない)を含む食品
  • 告示規定の条件に応じて、食品名または原材料名に「遺伝子組換え」と表示するか、「遺伝子組換え(植物/動物の種類または微生物名を記載)から製造した(食品/製品名)」と表示する。
  • 太字で読みやすく、文字の色はラベルの背景色と対照的な色で、サイズはラベルの面積に適切に応じた表示であること。任意で背景が黄色の三角形に黒字でGMOと表記したロゴやアプリケーションやウェブサイトを通じた消費者への追加情報のための文言を表示してもよい。
  • 生物学的安全性評価結果により提案された消費におけるメッセージ、禁止事項、注意事項または同様のその他のメッセージを表示する。
  • すべての食品ラベルにおいて「遺伝子組換えフリー」、「遺伝子組換え食品ではない」、「遺伝子組換え食品の原材料を含まない」、「遺伝子組換え原材料を除外または分別した」または同様のその他の文言やロゴは使用してはならない。
  • 告示第432号の適用外(使用が認められていない文言、ロゴは除く)となるものは、
    • 製造工程において遺伝子組換え食品である原材料を使用していないことを示すトレーサビリティシステムの証拠がある製造者または輸入者
    • 消費者に直接販売し、情報を直接提供することもできる小規模製造者
    • 消費者に直接販売する調理者
    • 最終製品に遺伝子組換えによる遺伝物質およびタンパク質が残っていない遺伝子組換え生物由来の食品
    • 加工助剤として使用する遺伝子組換えによるタンパク質
  • 告示第432号の適用日(2022年12月4日)前に遺伝子組換え生物由来の食品の製造または輸入許可を取得していた遺伝子組換え生物由来の食品のラベル表示については、適用日から最大2年間使用することができる。

有機表示については、「その他」を参照してください。

関連リンク

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根拠法等
1979年食品法(タイ語) PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(178KB)(英語)(114KB)
保健省告示第386号(2017年)「特定生鮮野菜又は果物の製造方法、 製造及び保管における設備及び用具、並びに表示の規程」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(190KB)(英語)(803KB)(ジェトロ仮訳)PDFファイル((1.2MB))
食品医薬品委員会事務局告示「保健省告示第386号(2017年)特定生鮮野菜又は果物の製造方法、 製造及び保管における設備及び用具、並びに表示の規程の説明」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(67KB)(ジェトロ仮訳)(1.2MB)
保健省告示第432号(2022年)「遺伝子組み換え生物由来の食品の表示について」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(83KB)(英語)(87KB)(ジェトロ仮訳)PDFファイル(622KB)
食品医薬品委員会事務局告示「保健省告示第432号(2022年)「遺伝子組み換え生物由来の食品の表示について」に関する説明」(タイ語)(ジェトロ仮訳)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(2.2MB)(ジェトロ仮訳)(1.0MB)
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その他参考情報
生鮮野菜・果物(選別・梱包)製造施設発展マニュアル(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(ジェトロ仮訳)(2.1MB)
ジェトロ仮訳 植物防疫関係告示の一覧PDFファイル(456KB)
植物防疫所「タイ向け日本産りんご、日本なし、もも、さくらんぼ、かき、キウイフルーツ、いちご、ぶどう及びなすの輸出検疫条件の概要」PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(299KB)
植物防疫所「タイ向け日本産メロン、すいか、きゅうり及びトマトの輸出検疫条件の概要 」PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(115KB)
ジェトロ ビジネス短信「遺伝子組み換え食品規制に係る説明会での新情報」(2023年02月14日)
ジェトロ「タイにおける食品輸入規制及び手続等ガイドブック」

7. その他

調査時点:2024年9月

なし

タイでの輸入手続き

1. 輸入許可、輸入ライセンス等、商品登録等(輸入者側で必要な手続き)

調査時点:2024年9月

タイ保健省食品医薬品委員会事務局(FDA)、農業協同組合省農業局での事前の手続きが必要です。ミカンを輸入する場合は、商務省外国貿易局においても事前の手続きが必要です。

  1. タイ保健省食品医薬品委員会事務局(FDA):販売目的で輸入する場合は輸入者が食品輸入許可書(有効期限は発行年を1年目とし、3年目の12月31日まで)を取得しておくことが必要です。青果物は、食品法上「一般食品」に該当するため、食品登録番号を取得する必要はありませんが、任意で取得することも可能です。取得しない場合は、通関用に食品登録番号に代わる疑似番号を取得する必要があります。
  2. 農業協同組合省農業局:青果物は植物検疫法に基づき、植物輸入申告書を農業局に提出する必要があります。また、輸入禁止品に該当する場合、事前に禁止品輸入許可書(P.Q.2-1)を取得しておく必要があります。
  3. 商務省外国貿易局:ミカンを輸入する場合は、輸出入法に基づき、ミカンの輸入業者登録を行う必要があります(ミカンとは、HSコード0805.10.10, 0805.21.00, 0805.22.00, 0805.29.00に該当するもの)。

保健省食品医薬品委員会事務局(FDA)での手続き

1.食品輸入許可書(Orr.7)の取得
申請場所:タイ保健省食品医薬品委員会事務局(FDA)のe-submissionシステム(オンライン)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
所要日数:5営業日(次の手順1.~2.のアカウント作成は別途3営業日)
  1. デジタル政府開発事務局ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますでe-submissionへのログイン時に使用するアカウントを作成(OpenID)する。
  2. 食品医薬品委員会事務局または事業所が地方にある場合は当該県の保健事務所でe-Submission使用許可申請と必要書類を提出(郵送可)すると、システム内に事業者のMASTER DATAが作成され、3営業日以内に使用が許可される。
    必要書類(法人)
    • 事業運営者委任任命書(収入印紙30バーツを貼付)
    • 事業運営者の身分証明書の写し(外国人の場合はパスポートと労働許可証の写し)
    • 会社登記証明書の写し(6カ月以内に発行された、販売目的の食品輸入に関する目的が記されたもの。輸入施設の住所が本社住所ではない場合のみ。)
    • 法人の署名権限者の身分証明書またはパスポートの写し
    • 輸入施設の住居登録証写し
    • 委任状および代理人の身分証明書の写し(事業運営者がシステム利用者を別の人に委任する場合)
  3. e-submissionシステム外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにログインし、事業者のMASTER DATAを確認し、申請書と必要書類をアップロードする。申請手数料(5,000バーツ)を支払う。
    必要書類:
    • 輸入許可申請書(様式Orr.6)
    • 株主名簿(BorOrrJor5)の写し(6カ月以内に発行されたもの。輸入施設の住所が本社住所ではない場合のみ。)
    • 外国籍の法人の場合は外国人事業許可証の写しまたは投資奨励カード(BOI カード)(輸入施設の住所が本社住所ではない場合のみ。)
    • 食品保管施設の住居登録証の写し
    • 施設賃貸契約書の写し(あれば)
    • 食品輸入施設、保管施設の地図
    • 食品輸入許可申請書類の内容保証書(施設の条件を満たしていることを保証す る書類)
    • 食品輸入施設、保管施設のカラー写真
  4. タイFDAが審査し、許可された場合は許可証手数料支払指示書が発行される。
  5. 許可証手数料(1万5,000バーツ)を支払う
  6. e-submissionシステム上で許可証番号と許可証(Orr.7)を取得する。
2.食品登録番号(通称:オーヨーマーク)を取得する場合(食品個別の登録)
申請場所:タイ保健省食品医薬品委員会事務局(FDA)のe-submissionシステム(オンライン)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
所要日数:即時発行
手順:
  1. デジタル政府開発事務局ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで作成したアカウントでe-submissionシステムにログインし、製造者からの製造施設証明書(GMP製造基準適合証明書)をアップロードする。
  2. 食品登録/詳細通知申請書(Sor.Bor.7)の情報を入力する。
  3. 支払指示書を印刷し、申請手数料200バーツを支払う。
  4. e-Submissionシステム上で発行される食品登録番号の入った食品詳細通知証明書(Sor.Bor.7/1)を印刷する。
    必要書類:
    • 食品登録/食品詳細通知書(Sor.Bor.7)(システム内でこの様式を選択する。)
    • 製造施設証明書(GMP製造基準適合証明書)(※)
    ※詳細は、「輸入規制」の「2.施設登録、輸出事業者登録、輸出に必要な書類等」を参照。
3.疑似番号の取得(食品登録番号を取得しない一般食品)
手順:
  1. 食品医薬品委員会事務局食品部またはEメール(food_lpi@fda.moph.go.th)にて疑似番号システム使用申請書と必要書類を提出する。(書類に不備がなければ提出後1営業日以内に承認される)
    必要書類:
    • システム使用申請書(関連リンクのサンプルを参照してください。)
    • 会社登記証明書(6カ月以内に発行されたもの:食品部にて直接申請する場合は不要。Eメールにて申請する場合は必要。)
    • 法人の権限者の身分証明書の写し
    • 食品輸入許可書の写し(Orr.7)
    • 委任状(収入印紙30バーツ)と委任者と代理人の身分証明書の写し(委任する場合)
  2. 疑似番号システム外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます から「販売用一般食品輸入(FG)」を選び、英語で食品情報(商品名、製造者名、製造国、HSコードなど)を追加入力する。
  3. データ記録ボタンを押し、U1FGから始まる疑似番号を取得する。

農業協同組合省農業局での手続き

1. 禁止品輸入許可書を取得(病害虫リスク分析が完了した禁止品の場合)
手順:
  1. 農業局のナショナルシングルウィンドウ(NSW)システム外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます の利用者登録を行う。
    必要書類:
    • 会社登記証明書(6カ月以内に発行されたもの)
    • 法人代表者のIDカードまたはパスポートの写し
  2. NSWシステムから植物検疫法に基づく輸入許可書-禁止品輸入許可申請(Por.Kor.2)を選択する。
  3. Por.Kor.2申請フォームに詳細を入力し送信する。
  4. 担当官が審査する。所要日数1~2営業日。
  5. 承認後、許可書手数料100バーツを支払う。
  6. 支払い後1日以内にNSWシステム内で禁止品輸入許可書(Por.Kor.2-1)が発行される。
2.植物検疫法に基づく植物輸入申告書を提出(青果物すべて)
手順:
  1. 農業局のナショナルシングルウィンドウ(NSW)システム外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます の利用者登録を行う。
    必要書類:
    • 会社登記証明書(6カ月以内に発行されたもの)
    • 法人代表者のIDカードまたはパスポートの写し
  2. NSWシステムから植物検疫-輸入申告-植物輸入を選択する。
  3. 植物情報、インボイス情報などを入力し、必要書類を送信する。
  4. 承認後、システム内で輸入申告(Por.Kor.5)受理番号が発行され、関税局のシステムにデータが送信される。
    必要書類:
    • 日本からの植物検疫証明書(Phytosanitary Certificate)
    • インボイス, パッキングリスト, 船荷証券(B/L)、航空貨物運送状(Air Waybill)

商務省外国貿易局での手続き

輸出入法に基づくミカン輸入者登録
  1. 商務省外国貿易局(DFT: Department of Foreign Trade)の輸出入証明書発行サービスシステム(DFT SMART–1)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますのユーザー登録を行う。
    1. 輸入者はSMART–1システムからユーザーネームとパスワードを申請する。
    2. 申請書に情報を入力し、必要書類を添付し、システムから送信する。
    3. 申請書を印刷し、署名権限者が署名と社印を捺印する。
    4. 申請者と申請に使用した必要書類の原本をDFTまたは県商務事務所に提出する。
      必要書類:
      • ユーザーネーム・パスワード申請書(BorKor.Sor1)と申請規約同意書
      • 身分証明書の写しまたはパスポートの写し
      • 会社登記証明書の写し(3カ月以内に発行したもの)
      • ユーザーネーム・パスワード申請委任状(BorKor.Sor2)と代理人の身分証明書(委任する場合)
      • SMART–1システム使用作業委任状(BorKor.Sor3またはBorKor.Sor3-1)(委任する場合)
    5. DFTからEメールで審査結果が通知される。
  2. ミカン輸入者登録(HSコード0805.10.10, 0805.21.00, 0805.22.00, 0805.29.00)
    1. SMART–1システム外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます内の「ミカン登録」を選び、情報を入力し、申請書を印刷する。
    2. 外国貿易局外国貿易サービス事務所または地方の外国貿易局事務所に提出する。
      必要書類:
      • 登録申請書(Sor.1)
      • 会社登記証明書/商業登録書の写し(3カ月以内に発行されたもの)
      • 輸出入者カードの写し
      • 身分証明書/パスポートの写し
      • 委任状と代理人の身分証明書の写し(申請を委任する場合)
      • 輸入ミカンの保管施設の地図2部
      • ミカン保管施設の住居登録証の写し、持ち主であることを示す証拠、使用権を示す証拠のいずれか一枚
      • 外国貿易局担当官による輸入ミカン保管施設への立ち入り検査同意証明書(Sor.2)
      • 担当官による輸入ミカン保管施設の検査時における保管施設側の連絡担当者の身分証明書の写し
    3. 登録が完了すると関税局と申請者に通知され、ミカン輸入者登録証明書が発行される。この証明書は日本側発行の植物検疫証明書とあわせて通関時に提示する。
    4. 輸入後、ミカンの輸入、所持、輸出、保管施設、処分、残数の報告に関するミカン輸入報告書(Sor.3)を月末締めで翌月15日までに毎月提出する。
提出場所:

関連リンク

※関連リンクに示した法令・告示へのリンクは、調査時点で有効であることを確認しておりますが、アクセスできない場合には、関係省庁のウェブサイトまたは官報検索サイトから当該法令・告示を検索してください。

関係省庁
タイ保健省食品医薬品委員会事務局(FDA)(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
タイ農業協同組合省(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
タイ商務省外国貿易局(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
根拠法等
1979年食品法(タイ語) PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(178KB)(英語)(114KB)
保健省告示第386号(2017年)「特定生鮮野菜又は果物の製造方法、 製造及び保管における設備及び用具、並びに表示の規程」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(190KB)(英語)(803KB)(ジェトロ仮訳)PDFファイル(1.2MB)
食品医薬品委員会事務局告示「保健省告示第386号(2017年)特定生鮮野菜又は果物の製造方法、 製造及び保管における設備及び用具、並びに表示の規程の説明」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(67KB)(ジェトロ仮訳)(1.2MB)
保健省告示第386号(2017年)の付表2と同等以上の製造システム規格の例(タイ語・規格名は英語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(180KB)
保健省告示第420号(2020年)「食品の製造方法、製造におけるツール・用具及び保管」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(473KB)(英語)(226KB)(ジェトロ仮訳)PDFファイル(606KB)
食品医薬品委員会事務局告示「保健省告示第420号「食品の製造方法、製造におけるツール、用具及び保管」に関する説明」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(3.3MB)(ジェトロ仮訳)(294KB)
食品医薬品委員会事務局告示「食品輸入用の製造システム規格書又は証明書」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(558KB)(ジェトロ仮訳)(73KB)
保健省告示第420号の付表と同等以上の食品製造システム規格の例(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(174KB)(英語)(146KB)
食品医薬品委員会事務局規則「2024年食品登録番号に関する運用」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(616KB)
1964年植物検疫法、1999年(第2版)、2008年(第3版)(タイ語) PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(143KB)(英語)(80KB)
農業協同組合省告示(2007年)「1964年植物検疫法に基づく制限植物」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(153KB)(英語)(87KB)
農業局告示(2008年)「禁止品・制限品・非禁止品の輸入または経由原則、方法、条件」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(628KB)(英語)(497KB)
農業局告示(2022年)「禁止品・制限品・非禁止品の輸入または経由原則、方法、条件」(第2版)(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(1.7MB)
1979年輸出入法(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(230KB)
外国貿易局告示(2013年)「王国へのみかん輸入業者登録、報告、検査の原則、方法、条件」(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(75KB)
商務省告示(2012年)「みかんを証明書が必要な品目かつ輸入規則に準拠する必要のある品目として指定」(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(99KB)
外国貿易局告示(2021年)「ペーパレス電子化による商品の輸出入証明書の申請」(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
外国貿易局告示(2022年)「ペーパレス電子化による商品の輸出入証明書の申請」(第2版)(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
農業協同組合省法令検索サイト(タイ語) 外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
商務省外国貿易局法令検索サイト(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
保健省食品医薬品委員会事務局法令検索サイト(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
官報検索サイト(タイ語) 外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
その他参考情報
タイデジタル政府開発事務局デジタル認証システム(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
タイ保健省食品医薬品委員会事務局(FDA)e-Submissionシステム(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
食品輸入許可申請チェックリスト(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(292KB)
食品輸入許可証申請書(Orr.6)提出マニュアル(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(3.1 MB)
e-Submissionユーザーマニュアル(Sor.Bor.7)(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(6.9MB)
e-Submissionシステム使用申請マニュアル(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(1.9MB)
食品許可申請手続きにおける費用一覧(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(226KB)
各申請の許可審査所要日数(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(153KB)
保健省告示第420号(2020年)「食品の製造方法、製造における設備器具及び保管」に基づく食品輸入及び製造システム規格適合書又は証明書の食品医薬品検査所での検査に関するガイドライン(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(395KB)(ジェトロ仮訳)(1.2MB)
疑似番号システムユーザーマニュアル(15~18ページ)(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(1.1MB)
疑似番号システム(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
ジェトロ仮訳 植物防疫関係告示の一覧PDFファイル(456KB)
植物検疫法に基づいた輸入/経由許可書システムユーザーマニュアル(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(4.3MB)
シングルサインオン電子登録システムユーザーマニュアル(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(3.2MB)
農業局NSW (植物検疫システム)(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
農業局NSW (植物検疫システム)ユーザーマニュアル(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(2.2MB)
外国貿易局の輸入・輸出報告システム(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
外国貿易局(DFT)のSMART-1システム(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
輸入者登録マニュアル(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
外国貿易局ニュースリリース「5品目の輸入者向け申請受付開始(DFT SMART – )」(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
ジェトロ「輸出入手続き」

2. 輸入通関手続き(通関に必要な書類)

調査時点:2024年9月

輸入前

  1. 輸入者は、次のいずれかから通関者登録を済ませておく。
  2. 製造施設証明書(GMP製造基準適合証明書)をタイ保健省食品医薬品委員会事務局(FDA)e-submissionシステム外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますに登録する。
  3. 関税局のNSW(National Single Window: ナショナルシングルウインドウ)システムから輸入申告の際に必要なLPI(License Per Invoice)番号を取得する。

輸入日

  1. 輸入申告書に関する情報を、NSWシステム外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(タイ語)から関税局に送付する。(P.Q.5受理番号、LPI番号が必要)
  2. 内容が確認された後、検査指示(グリーンライン:検査免除/レッドライン:要検査)、輸入申告書番号が発行される。
  3. 納税する。
  4. 植物検疫所による植物検疫、食品検査所による衛生検査が実施される。
  5. 検査に合格すれば、植物の持ち出し許可書(P.Q.6)が発行され、税関職員に通知される。
  6. 検査指示に従う。
    • グリーンライン(検査免除)の場合は、貨物の受け取り手続きに進む。
    • レッドライン(要検査)の場合は、税関職員の検査を受けた後、貨物の受け取り手続きに進む。

必要書類:

  • 輸入申告書
  • 輸入許可書(Orr.7)
  • 食品詳細通知証明書(SorBor.7/1)(該当する場合)
  • インボイス、パッキングリスト、船荷証券(B/L)、航空貨物運送状(Air Waybill)
  • 選果/梱包施設の衛生証明書(該当する場合)
  • 日本からの植物検疫証明書(Phytosanitary Certificate)
  • 禁止品輸入許可書(P.Q.2-1)(該当する場合)
  • 植物輸入申告書(P.Q.5)
  • 特定原産地証明書(Certificate of Origin)(該当する場合)
  • ミカン輸入者登録証明書(ミカンを輸入する場合)
  • 製造施設証明書(GMP製造基準適合証明書)

関連リンク

※関連リンクに示した法令・告示へのリンクは、調査時点で有効であることを確認しておりますが、アクセスできない場合には、関係省庁のウェブサイトまたは官報検索サイトから当該法令・告示を検索してください。

関係省庁
タイ財務省関税局(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
タイ保健省食品医薬品委員会事務局(FDA)(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
タイ農業協同組合省(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
根拠法等
2017年関税法(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます該当箇所:พระราชบัญญัติศุลกากร พ.ศ. 2560 (ภาษาไทย)(タイ語)、พระราชบัญญัติศุลกากร พ.ศ. 2560 (คำแปลภาษาอังกฤษ)(英語)
関税局告示94/2564号「通関手続き者登録」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(3.0MB)
関税局告示94/2565号「通関手続き者登録」(第2版)(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(408KB)
関税局告示131/2561号「税関関連のその他の法令の基づいた情報接続のための電子通関手続き」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(151KB)
関税局告示32/2565号「税関関連のその他の法令の基づいた情報接続のための電子通関手続き」(第2版)(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(163KB)
関税局告示134/2561号「電子通関手続き」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(1.1MB)
農業局告示(2016年)「電子的手段による1964年植物検疫法及び改正法に基づく禁止品・制限品・非禁止品の輸入、経由、再輸出のための輸入原則、方法、条件」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(155KB)
関税局告示174/2560号「税関の監督下にある、または手続き中貨物の検査原則、方法、条件」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(84KB)
農業協同組合省法令検索サイト(タイ語) 外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
財務省関税局法令検索サイト(タイ語) 外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
官報検索サイト(タイ語) 外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
その他参考情報
関税局通関者登録サイト(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
関税局トレーダーポータル(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
タイ保健省食品医薬品委員会事務局(FDA)e-Submissionシステム(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
関税局NSWシステム(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
関税局での輸入・輸出者登録(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
Certificate of GMPの食品医薬品検査所情報システム登録手順(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
LPI運用手順(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
ジェトロ「輸出入手続き」

3. 輸入時の検査・検疫

調査時点:2024年9月

植物検疫法に基づく検査

植物検疫所において植物検疫法に基づく検査(禁止品輸入許可書、輸入条件に従った項目、害虫、土、枝葉、植物残渣の混入がないかなど)が行われます。輸入条件が規定されている品目のサンプル検査数は、検疫証明書(Phytosanitary Certificate)に記載されている数量において1,000果未満の場合は450果のサンプル検査または全数検査、1,000果以上の場合は600果です。害虫が確認された場合は、状況に応じて、駆除、積戻し、処分、輸入条件に従った措置がとられます。

食品法に基づく検査

「2022年度食品医薬品検査所における残留農業有害物質を含有している可能性がある輸入生鮮野菜および果実監視施策」に従い、食品医薬品検査所において、農薬の残留の可能性がある青果物の監視策として、青果物を、非常に高リスク、高リスク、低リスクの3つのグループに分けた農薬検査が行われます。

1.非常に高リスク(very high risk):
「農業有害物質による残留有害物質問題が検出された生鮮野菜および果物リスト」(関連リンクから確認してください。)に掲載されている特定事業者の生鮮野菜・果物
担当官が収集したサンプル(青果物の種類につき約1~2kg)が輸入者に渡され、輸入者が費用を負担し、分析機関にサンプルを送ることにより、残留農薬検査が行われます。検査結果が出るまで、商品は留め置かれます(ただし、検査結果を待つことができないと考えられる場合、商品留め置きに同意する旨を含む宣誓書を作成すれば、通関手続きに進めますが、その後、担当官が留め置きを撤回してから流通が可能となります)。検査の結果に応じて輸入の可否が判断されます。なお、輸入者が日本政府機関やISO/IEC 17025認証を取得している機関などにより発行された分析証明書(COA:Certificate of Analysis)を提示すれば、この検査は免除されます。このCOAには、「非常に高リスクリスト(Very high risk list)」に掲載されている物質(過去に問題が検出された物質)の分析結果が記載されていることが求められます。3回連続で基準をクリアした場合はリストから除外されます。
2.高リスク(High Risk):
サンプル検査で農業残留有害物質が検出され、その割合がサンプル数の20%超であり、うち上位5位となった次の生鮮品目(2022年度版)
野菜:セロリ、カイラン、エンドウ豆、ホウレン草、コリアンダー
果物:ライチ、チェリー、ザクロ
青果物の種類ごとに約2kgのサンプルが担当官により抽出され、担当官が分析機関にサンプルを送ることにより、残留農薬検査が行われることがあります。検査結果入手前の通関手続きは可能です。なお、輸入者が日本政府機関やISO/IEC 17025認証を取得している機関などにより発行された分析証明書(COA)を提示すれば、この検査は免除されます。このCOAには、高リスクの品目の場合、「高リスク青果物のCOAに記載する農薬からの残留物質リスト」(※)に指定される物質の分析結果が記載されていることが求められます。
(※)「2022年度高リスク青果物のCOAに記載する農薬からの残留物質リスト」は関連リンクで確認してください。
3. 低リスク(Low Risk):
前述の2分類に該当しない生鮮野菜・果物
青果物の種類ごとに約2kgのサンプルが担当官により抽出され、まず、簡易テストキット(GT-Pesticide test kit および GPO-TM/2 kit)によるサンプル検査が行われる可能性があります。農薬の残留が疑われる場合のみ、2回目の検査として分析機関によって検査が行われます。検査結果入手前の通関手続きは可能です。
なお、これらのFDAによる検査については制度変更が検討されています。

関連リンク

※関連リンクに示した法令・告示へのリンクは、調査時点で有効であることを確認しておりますが、アクセスできない場合には、関係省庁のウェブサイトまたは官報検索サイトから当該法令・告示を検索してください。

関係省庁
タイ農業協同組合省(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
タイ保健省食品医薬品委員会事務局(FDA)(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
根拠法等
1964年植物検疫法、1999年(第2版)、2008年(第3版)(タイ語) PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(143KB)(英語)(80KB)
1979年食品法(タイ語) PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(178KB)(英語)(114KB)
食品医薬品委員会事務局告示「農業有害物質の残留があり得る野菜及び果物 の監視施策に関する説明」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(193KB)(ジェトロ仮訳)(284KB)
2022年度食品医薬品検査所における残留農業有害物質を含有している可能性がある輸入生鮮野菜及び果実監視施策(輸入者用)(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(106KB)(英語)(70KB)
農業協同組合省法令検索サイト(タイ語) 外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
保健省食品医薬品検査所部法令検索サイト(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
官報検索サイト(タイ語) 外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
その他参考情報
食品医薬品検査所における残留農業有害物質を含有している可能性がある輸入生鮮野菜及び果実監視施策関連の発表一覧(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
農業有害物質による残留有害物質問題が検出された生鮮野菜および果物リスト(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(138KB)
2022年度高リスク青果物のCOAに記載する農薬からの残留物質リスト(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(811KB)
農業局植物及び作物の検査手順マニュアル(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(3.2MB)
農林水産省 タイ向け青果物の残留農薬検査について外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
ジェトロ仮訳 植物防疫関係告示の一覧PDFファイル(456KB)
ジェトロ ビジネス短信「残留農薬検査のガイドラインの2022年度版公表」(2021年07月07日)
ジェトロ ビジネス短信「輸入時の残留農薬検査のオペレーション変更に関する検討状況が明らかに」(2023年06月13日)
意見公募Hold, Test and Release (HTR)の考え方に基づく青果物の厳格な輸入監視措置案(タイ語)

4. 販売許可手続き

調査時点:2024年9月

青果物の販売許可は必要ありません。

5. その他

調査時点:2024年9月

なし

その他

調査時点:2024年9月

有機認証

現在、タイにおける有機食品に関する法律、基準は次のとおりです。これらの認証を受けた製品はOrganic Thailandのマークが与えられます。

  • 農産物規格法(2008)第2版(2013)第3版(2018)
  • 農産物規格 有機農業:有機生産物および製品の製造、加工、表示、販売(TAS9000-2021)

認定機関はタイ農産物食品規格局で、認証機関は農業局、米局、水産局、畜産局、生産システム認証機関(ICAPS)、タイ科学技術研究所(TISTR)などとなっています。

有機表示

有機表示

日本の有機JASなどを含め、有機認証マークをパッケージに表示する場合は、その認証書の期限が切れていなければ、表示することが可能です。また、包装に「Organic」と表示することについても同様に、取得した有機認証書の期限が切れていなければ、表示することが可能です。この認証書は、食品登録番号を取得する食品の場合は、食品登録の際に提出します。また、食品登録番号の取得の有無にかかわらず、通関時にも認証書の確認が行われます。この認証書が日本語の場合は、タイ語または英語に翻訳し、翻訳証明が入ったものが必要です。

なお、食品医薬品委員会事務局告示「食品製造システム規格認証取得に関する文言またはマークの表示基準」において、GAP(Good Agricultural Practice:農業生産工程管理)、有機認証(「Organic」の表示も含む)、ハラール認証などの任意認証を表示する際には、認証を示すマークまたはロゴ(Certification mark/Logo)に加え、次の情報を併記することが規定されています。

  1. 認証を受けた食品製造施設名
  2. 認証を受けた食品製造システム規格の種類
  3. 認証書を発行した認証機関名

関連リンク

※関連リンクに示した法令・告示へのリンクは、調査時点で有効であることを確認しておりますが、アクセスできない場合には、関係省庁のウェブサイトまたは官報検索サイトから当該法令・告示を検索してください。