タイ向け食品輸出に必要なGMP証明書の英訳に関する注意点

(タイ、日本)

バンコク発

2023年12月27日

タイ向けの食品輸出に当たっては、2021年10月からGMP証明書(注)が必要とされているが、今般、GMP証明書の英訳に関して、タイ保健省食品・医薬品局(FDA)検査所からジェトロの輸出支援プラットフォームに対し、要請が寄せられた。

日本語のGMP証明書を使用する場合には、証明書を英訳の上、在タイ日本大使館で証明外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを受ける必要がある。この英訳について、証明書の発行機関や業種名の英訳を在タイ日本大使館からFDAに通知されている英訳と一致させるよう、FDA検査所から要請があった。FDAは、通関業務の迅速化に向けて、GMP証明書の事前登録を推進しており(2023年8月25日記事参照)、事前に証明書をシステム上でアップロードする輸入事業者が増えているが、GMP証明書の英訳が大使館から通知されている英訳と一致していないと、通関業務に支障が生じることが背景にある。

具体的には、以下のとおり、英訳を一致させることが望ましい(FDA検査所ウェブサイト参照外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

  • JFS-CJFS-B、一部の青果物が対象となるJFS-DTの発行機関名の英訳:食品安全マネジメント協会(JFSM)に登録のある発行機関の英語名を基に作成される在タイ日本大使館からの通知PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)の英訳と一致させる。
  • 日本の農林水産省のGMP証明書に記載の業種名(営業許可業種名、営業届出業種名など)の英訳:農林水産省取扱要綱PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)に記載の英訳と一致させる。

(注)タイ保健省告示第420号などによって求められる証明書。告示の対象となる食品を販売目的で輸入する者は輸入の際、当該食品の製造施設が告示に定める衛生基準と同等以上の基準に適合していることの証明書が求められる。使用可能な証明書など詳細については、ジェトロの輸出支援プラットフォーム作成資料PDFファイル(3.0MB)を参照。

(谷口裕基、ウォンパタラクン・ヤーダー)

(タイ、日本)

ビジネス短信 a26ded9b4b746bb5