外資に関する規制

禁止業種（4業種）

1. 武器・弾薬・軍用機器
2. 原子力
3. 植林・森林保護地区の機械的方法による木材伐採
4. 紙幣印刷・造幣

規制業種（22業種）

規制業種については、主に政府の事業認可等が必要。

1. 深海での漁業
2. 銀行・金融業
3. 保険業
4. 電力関連
5. 天然ガス・石油の調査・採掘・供給
6. 石炭の調査・採掘・供給
7. その他鉱物資源関連
8. 大規模インフラ事業（高架、高速道路、モノレール、経済特区、内陸コンテナデポ、コンテナ貨物ステーションなど）
9. 精油
10. 天然ガス・鉱物資源を原材料として利用する中規模および大規模企業
11. 通信サービス
12. 衛星放送サービス
13. 航空旅客・輸送業
14. 海運業
15. 港湾建設
16. VoIp/IP電話サービス
17. 沿海部で採取される重金属を利用する産業
18. 爆発物製造業
19. 酸製造業
20. 化学肥料製造業
21. 産業汚泥および汚泥を原材料として利用する産業
22. 砕石業

禁止・規制業種については、工業省「国家産業政策令2022」を参照。

C&Fエージェントの外資出資比率は40％まで認められている（2020年通関業者ライセンス規則、SRO No.333-Act/2020/108/Customs(518KB)）（2008年運送業者ライセンスおよび操業規則、2015年7月1日付SRO No. 206-Act/2015(41KB)）。
保険業の外資出資比率は60％まで認められている（2013年4月9日付 SRO No.53.005.022.05.00.076.2011-96）。
海外への労働者派遣業の外資出資比率は40％まで認められている（2013年海外就労・移民法）。

土地を購入する際は、次の手続きが必要。

1. 土地総額の1.5％相当の収入印紙の購入
2. 土地総額の2％または3％相当の地方自治体税の納入
3. 土地総額の1％相当の登録手数料、2～8％の登録にかかる税の納入

土地の印紙、税、登録手数料などは、登録局（Directorate of Registration）の計算ツール（ベンガル語）で概算を確認することができる。

輸出加工区（EPZ）の場合、土地を購入することは不可能だが、長期（30年間）使用権を取得することは可能。次の使用料は、1平方メートル当たり。

1. チョットグラムEPZ、ダッカEPZ、コミラEPZ、アダムジーEPZ、カルナフリEPZ：2.50ドル／年、賃貸工場：3.00ドル／月
2. モングラEPZ、イシュワルディEPZ、ウットラEPZ：1.40ドル／年、賃貸工場：1.75ドル／月
3. BEPZA EZ：2.75ドル／年、賃貸工場：3.50ドル／月

BEPZA：Rent & Tariff

1. 金融業の最低払込資本金は、次のように定められている。
   1. 銀行：50億タカ
   2. デジタル銀行：12.5億タカ
   3. 一般保険：4億タカ
   4. 生命保険：3億タカ
   5. その他特殊保険：1,500万タカ
   6. その他の金融機関：10億タカ
2. 支店、駐在員事務所、代表事務所は、設立初期の運転資金として5万ドル相当以上の資本金を送金しなければならない。駐在員の就労ビザおよびワークパーミット申請時に、5万ドル相当以上の送金証明の提出を求められる。
3. 運送業者ライセンスの要件に、商業省によって承認された運送業者の業界団体の会員であることが定められており、運送業者の業界団体であるBAFFA（Bangladesh Freight Forwarders Association）の会員規約には最低払込資本金額（合弁会社500万タカ、外資合弁会社の場合は100万ドル）が定められている。

BAFFA：Requirements for Membership of BAFFA(1063KB)