日本からの輸出に関する制度

菓子の輸入規制、輸入手続き

米国の輸入規制

1. 輸入禁止(停止)、制限品目(放射性物質規制等)

調査時点:2018年7月

東京電力福島第一原子力発電所事故の影響により、米国政府は、日本で出荷制限措置がとられた品目について、県単位で輸入停止措置を講じるとともに、その他の品目については、米国の食品安全基準に違反していないことの証明または米国側でのサンプリング検査などを課しています。輸入警告(インポートアラート)は米国保健福祉省・食品医薬品局(FDA)のウェブサイトで公開されていますが、その内容は頻繁にアップデートされているため、注意が必要です。

2. 施設登録、商品登録、輸入許可等(登録に必要な書類)

調査時点:2018年7月

食品施設登録と事前通知などが必要となります。

また、次のカテゴリーに入る菓子については輸入前の手続きが必要です。米国に輸出する前に、輸出業者、現地の輸入業者、通関業者などに輸入の適否も含め、確認してください。

密封容器(レトルトパッケージや缶詰など)入りの低酸性缶詰食品(常温流通)と酸性化食品(常温流通)
  • 水分活性が0.85より高く、pHが4.6より高い、密封・常温で流通する食品は、低酸性缶詰食品として、連邦規則集21CFR Part108および113が適用されます。当該食品を製造/加工、梱包する施設は、食品缶詰施設登録様式FDA-2541、またはオンラインのFDA産業システム(FDA Industry Systems)により施設(FCE)登録を行う必要があります。また、それぞれの食品、容器の大きさと種類、製造方法ごとに、殺菌条件などの製造工程に関する情報を様式FDA-2541d、もしくは2541f、2541gの適切なフォームでFDAに提出しなければなりません。
  • 水分活性が0.85より高く、酸または酸性食品を加えることによりpHを4.6以下の酸性状態にした加工食品を密封・常温で流通する場合は、酸性化食品として、連邦規則集21CFR Part108および114が適用されます。当該食品を製造/加工、梱包する施設は、食品缶詰施設登録様式FDA-2541、またはオンラインのFDA産業システム(FDA Industry Systems)により施設(FCE)登録を行う必要があります。また、それぞれの食品、容器の大きさと種類、製造方法ごとに、殺菌条件などの製造工程に関する情報を様式FDA-2541eでFDAに提出しなければなりません。

なお、一貫して冷蔵または冷凍で保存・流通させる場合は、FCE登録や製造工程情報の提出は不要です。

原料に牛乳、脱脂粉乳、生クリーム、練乳などを使用した製品
日本の農林水産省動物検疫所から、原材料が日本産であることを証明する「輸出検疫証明書」を取得し米国輸入通関時に提出を要求されることがあります。パウダーミルクの場合は、通常そのような証明書がなくても通関できる可能性もありますが、準備しておくと安心です。
原料に畜肉・家禽肉(エキスを含む)由来の原料を使用した製品
原則として、米国内外の食品安全検査局(Food Safety and Inspection Service:FSIS)が認可した工場で加工された畜肉、家禽肉以外は原料として使用できないという規則が厳格に適用されています。畜肉・家禽肉にはそれらの小片、エキスも含まれます。日本の畜肉や肉エキスの処理施設はFSISに認定されていないため、これらが含まれる「調味料/菓子」は米国に輸出できません。
原料に卵由来の原料を使用した製品
FDA所管の卵を含む加工品(egg containing products)や調理済みの卵製品(cooked)に該当する「調味料/菓子」は、殺菌証明があれば日本産の卵由来のものであっても勾留対象には通常ならないとみられます。
(*)ただし、担当する検査官によっては、卵と卵加工品の区別に差があることに留意してください。卵加工品などとして輸入されたということであれば、前述の対応で問題ありません。
卵を含む加工品例で、FDAが所管するものの例:
【菓子】乾燥カスタードミックス、ケーキミックス、卵・卵製品入りのフレンチトーストなど
原材料に水産物が含まれている場合
だしなどの原材料として水産物が含まれている場合は、水産物の米国輸入に関する規制が適用されるため、該当ガイダンスも参照してください。

関連リンク

関係省庁
米国保健福祉省・食品医薬品局(FDA)(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
米国農務省・動植物検疫局(APHIS)(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
米国農務省・食品安全検査局(FSIS)(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
米国国土安全保障省・税関国境取締局(CBP)(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
農林水産省・動物検疫所外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
根拠法等
バイオテロ法(英語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(401KB)
連邦食品医薬品化粧品法(Federal Food, Drug, and Cosmetic Act:FD&C Act)(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
連邦規則集第21巻パート113(21CFR Part113)「密封容器低酸性食品」(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
連邦規則集第21巻パート114(21CFR Part114)「酸性化食品」(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
その他参考情報
米国保健福祉省・食品医薬品局(FDA)「食品施設登録」(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
米国保健福祉省・食品医薬品局(FDA)「事前通知」(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
米国保健福祉省・食品医薬品局(FDA)「密封低酸性・酸性化食品施設の登録と殺菌工程の各申請書」(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
ジェトロ「2016年度 米国の食品安全・輸入関連制度の解説(2017年3月)」
ジェトロ「米国食品輸出ハンドブック(2009年4月)」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
ジェトロ「酸性化/低酸性食品缶詰施設用フォームFDA2541(仮訳)」PDFファイル(1.8MB)
ジェトロ「フォームFDA2541d(低酸性レトルト食品殺菌条件工程申請)(仮訳)」PDFファイル(2.2MB)
ジェトロ「フォームFDA2541e(酸性化食品殺菌条件工程申請)(仮訳)」PDFファイル(2.1MB)
ジェトロ「フォームFDA2541f:水分活性/組成制御食品殺菌条件工程申請(仮訳)」PDFファイル(2.1MB)
ジェトロ「フォームFDA2541g:低酸性無菌システム食品(仮訳)」PDFファイル(2.3MB)

3. 動植物検疫の有無

調査時点:2018年7月

米国に輸入される菓子についてはFDAの所管ですが、原料に畜肉・家禽肉(小片やエキスを含む)、卵、乳製品など動物由来の原料を使用している食品は、米国農務省(US Department of Agriculture:USDA)の動植物検査局(Animal and Plant Health Inspection Service:APHIS)と食品安全検査局(Food Safety and Inspection Service:FSIS)も関連している可能性があります。APHISは動植物検疫、FSISはヒトの健康に対する安全性を担当しています。

また、FDAの所管の下にある菓子については、バイオテロ法(the Public Health Security and Bioterrorism Preparedness and Response Act of 2002(The Bioterrorism Act))および食品安全強化法などの法律が適用されます。そのため輸入通関地において、FDAによるサンプリング検査が行われる場合もあります。さらに当該検査を効率的、より確実にすることを目的として、貨物が米国に到着する前の一定期間までに、FDAに対し貨物の重要情報を輸出ごとに事前通知する義務が課されています。

米国への菓子の輸入には、FDAなどからの輸入許可書の取得などは課されていません。

この情報はお役に立ちましたか?

役立った

役立たなかった

マイリスト マイリストを開く 追加

閉じる

マイリスト
マイリスト機能を使ってみませんか?
ジェトロ・ウェブサイトのお好きなページをブックマークできる機能です。
ブックマークするにはお好きなページで追加ボタンを押してください。