外資に関する規制

最終更新日:2017年02月28日

外資に関する規制

規制業種・禁止業種

石油探鉱、採掘、生産、メッカとマディーナにおける不動産投資、軍事機器製造など一部の分野への外国資本による投資は禁止されている。
主な外資参入の規制・禁止業種(ネガティブリスト)は次のとおり。
製造業分野:石油探鉱、採掘、生産、軍事機器・装備等製造、民生用爆発物製造
サービス分野:軍へのケータリング、治安・警備、探偵業、メッカおよびマディーナにおける不動産投資、巡礼関連観光業、人材斡旋・採用サービス、不動産仲介業、報道、印刷・出版業(一部)、代理店、音声・映像サービス、陸上輸送(列車による乗客の市内輸送を除く)、助産婦・看護師、漁業、血液バンク・毒物センター・検疫

石油探鉱、採掘、生産、メッカとマディーナにおける不動産投資、軍事機器製造などの分野への外国資本による投資は禁止される。その他、外国資本による事業が禁止される分野は、教育、パイプライン、出版物印刷・発行ならびにハッジ(巡礼)とウムラ(小巡礼)関連ガイド業などである。また、軍事・治安関係、雇用・人材派遣、不動産仲介などのサービス業も禁止されている。

SAGIA:ネガティブリスト "List of businesses prohibited for foreign investmentsPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(68KB)"

ただし、これらの外資規制は、サウジアラビアのWTO加盟にかかわる2005年9月の米国との二国間通商合意、そして同年12月のWTO正式加盟により、段階的に緩和されている。
加盟に向けて、緩和されたのは次の分野。

  • 禁止していた卸売業、小売業、フランチャイズ分野への外資参入比率を51%まで許可。2008年末には、さらに75%まで許可。
  • サウジアラビアの代理店を通さない輸入品の卸売、小売の直接取引を許可。貿易業の外資出資比率の上限は卸売業、小売業と同じく75%。
  • 外国銀行の出資比率の上限を40%から60%に引き上げ。
  • 外国保険会社の支店開設を許可、外資出資比率の上限を60%とした。
  • 固定/携帯電話事業の外資出資比率の上限40%を、2007年に51%、2008年には60%に引き上げ。
  • 小売・流通・輸入分野の外資出資比率を2016年6月には条件付きながら100%に引き上げ。

SAGIA "GENERAL RULESPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(13.69MB)" (14ページ、08:Types of Licenses, Minimum Capital Requirement and Percentage of Saudi Partnership:参照)

出資比率

外資100%での現地法人設立も可能だが、代理店業、保険・金融業、通信業、建設施工管理などのEPCについては、規制がある。

2016年5月に新会社法が施行され、有限会社(LLC)を設立する場合は、1人以上の株主(法人、個人のいずれも可)による出資により設立が可能となるほか、資本金が引き下げとなる。

2016年4月13日付通商弘報記事「新会社法が5月から施行の見込み、50年ぶりの法改正」参照。

支店設立の場合は、本社100%の出資となる。

卸売業および小売業(輸入業、代理店等含む)については、完全には外資に開放されておらず、外資の出資比率の上限は2008年末に75%に引き上げられたが、政府は2016年6月に小売・輸入・流通業を外資に100%開放する閣議決定をした。しかし、外資100%は条件付となっており、対象となるのは製造工場や新技術を有し、サウジアラビア人の雇用を創出する大企業に限定される。

2016年8月19日付通商弘報記事「一定条件の下、小売り・流通・輸入分野で外資100%の投資に道-米企業3社が認可を取得済み-」参照。

SAGIA "Council of Ministers Approves 100 Percent Ownership in the Trading Sector外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます"

SAGIA "GENERAL RULESPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(13.69MB)"
(14ページ、08:Types of Licenses, Minimum Capital Requirement and Percentage of Saudi Partnership参照)

外国企業の土地所有の可否

非サウジアラビア投資家は、「非サウジアラビア投資家の不動産所有及び不動産に関する法律」により、一定の条件の下では、ライセンス当局(内務省)の承諾を得ることを条件に必要な不動産(土地含む)を所有することができる。

非サウジアラビア投資家は、次のいずれかの利用目的のためであれば、ライセンス当局(内務省)の承諾を得ることを条件に、サウジアラビアの不動産を購入することが認められている。

  • 専門的、技術的、または経済的事業活動を実施するための利用
  • SAGIAの外国投資ライセンスを取得したプロジェクトに従事する従業員の個人住宅用不動産としての利用
  • 適法な滞在許可証(イカーマ)を有する個人の住居のための利用

【参考】 ビジネス関連法令・制度等
『非サウジアラビア投資家の不動産所有及び不動産投資に関する法律』(日本語仮訳)

資本金に関する規制

サービス業は、金融業と農業を除き、外国企業参入の際の最低資本金に関する規定はない。

サービス業
  • 金融業(保険・不動産金融):1億リヤル(再保険は2億リヤル)
  • 農業:2,500万リヤル
その他の分野
  • 製造業:100万リヤル
  • 不動産開発業:各プロジェクトにつき3,000万リヤル
  • 小売・卸売・貿易業:2,000万リヤル(外資出資分)

※「サービス業」(金融業・農業以外)については、原則として最低資本金に関する規定はないが、外資による「支店」開設の場合には5万リヤルが課せられる。

その他規制

サウジアラビア外国投資法内に細かい規制がある。
自国民雇用政策「サウダイゼーション」と同政策をプログラム化した「ニターカート」は、サウジアラビア人の雇用状況に応じてペナルティーがある。

詳細は「サウジアラビア外国投資法および外国投資法施行規則」 の日本語仮訳を参照。

サウダイゼーションの詳細は、「外国人就業規制・在留許可、現地人の雇用」を参照。

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