メッカ、メディナに不動産を所有する上場企業への投資が可能に

サウジアラビア資本市場庁（CMA）は、外国人投資家がサウジアラビアの資本市場において、メッカおよびメディナ市内に不動産を所有する上場企業に投資することを2025年1月27日より許可したことを発表した。

今回許可された内容は、サウジアラビアの資本市場に上場しているサウジアラビア企業の株式、転換社債、またはその両方に限定される。ただし、サウジアラビア国籍を持たない自然人および法人が所有する株式の合計は、当該企業の発行済み株式の49％を超えることができない。また、外国人戦略的投資家（注）には例外が適用され、該当会社の株式や転換社債を保有することは認められない。

今回の発表を通じて、サウジ資本市場庁は、投資の刺激、資本市場の魅力と効率性の向上、地域および国際的な競争力を強化するとともに、地域経済を支援することを目指す。これには外国資本を誘致し、メッカとメディナ市内におけるプロジェクトに必要な資金の流動性を提供し、重要な資金源として位置づけることが含まれている。

（注）外国人戦略的投資家（Foreign Strategic Investor）とは、湾岸協力会議（GCC）域外の法人で、（a）所在国の制度にサウジアラビアと同等性が認められる、（b）サウジアラビアに顧客がおり、サウジアラビア証券保管振替センターに口座を有する、（c）CMAが適当な追加要件を課す権限を有することを要件とする。特にライセンスなどはない。

（平田若菜）