輸出入手続

最終更新日:2019年08月29日

輸出入許可申請

特定品目の輸出入、特定の国・地域からの特定品目の輸出入に対して、輸出入許可(ライセンス)の取得が必要となる。

輸出入許可の申請・発行を担当する管轄省庁は、国際通商省(DIT)、環境・食糧・農村地域省(DEFRA)、内務省(HO)、保健省(DH)、芸術評議会(Arts Council)などで、対象品目に応じて異なる。

ジェトロ:英国 輸出入手続き 輸出入許可申請PDFファイル (378KB)

必要書類等

EU域外からの輸入、EU域外への輸出、EU加盟国を経由する輸出入、一時輸入・再輸出入、EU加盟国との貿易については以下のとおり。
EU離脱後は、EUとの合意ある離脱をした場合、2020年末までの移行期間が導入される。移行期間中は対EU加盟国の物品の輸出入には、関税は賦課されない。しかし、合意がないまま離脱(ノー・ディール)をした場合、通関手続きが発生する見込み。なお、英国はEUから見て第三国となるため、英国からEUへの輸出は、EU輸入時にEU域外国と同じ書類が必要となる見込み。

EU域外からの輸入

通関申告書(単一行政文書[Single Administrative Document:SAD]、通称C88フォーム)、インボイス、船荷証券(B/L)または航空貨物証書が必要。
通関時の価格について、税関より価格申告書の提出を求められることがある。

また、品目によっては輸入ライセンスや原産地証明、衛生証明などを要する場合がある。

輸入者は、通関処理システム(Customs Handling of Import and Export Freight:CHIEF)を通じて、[1]商品分類コード(Commodity Code)、[2]通関手続きコード(Customs Procedure Code)を含む輸入製品の詳細を記した通関申告書(C88フォーム、SAD)を電子申告する(特殊なケースに限り、書類による申告も可)。
申告書が歳入関税庁(HMRC)に受理され、税関での書類審査、検査などの後、輸入許可が下りるが、関税や付加価値税(VAT)を含む輸入費用の支払い、または支払い保証がなければ通関できない。

なお、一定の条件を満たした事業者は、税関貨物簡易手続き(Customs Freight Simplified Procedure:CFSP)を採ることができる。
税関貨物簡易手続き(CFSP)には、[1]簡易申告手続き(Simplified Declaration Procedure:SDP)、[2]申告者の記録による通関手続き(Entry in the Declarant’s records (EIDR))の2種類があり、歳入関税庁(HMRC)に申請書(C&E48フォーム)を提出し、認可を受ける必要がある。

また、EU域内の事業者識別のためのEORI(Economic Operators Registration and Identification)番号の取得や、補足申告(Supplementary Declaration:SD)の提出が必要となる。

商品分類コードについては「英国 関税制度:品目分類」参照。

EU域外への輸出

EU域外に輸出する場合、輸出申告書(C88フォーム、またはSADの情報をベースとする)のほか、輸出する品目や国によって、輸出ライセンスや原産地証明書、品質基準を証明する書類などが必要となる。
通常、通関処理システム(CHIEF)内の英国輸出システム(National Export System:NES)を通じて、電子申告を行う。

なお、NESでは、[1]簡易申告手続き(SDP)、[2]申告者の記録による通関手続き(EIDR)の2種類の簡易輸出申告が可能となっている。
輸入の場合と同様に、歳入関税庁(HMRC)に簡易通関手続き申請書(C&E48フォーム)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを提出し、認可を受けるほか、EORI番号(前出)の取得や、補足申告(SD)が必要となる。

EU加盟国を経由する輸出入

EU域外からEU加盟国を経由しての輸出入に際しては、事前に搬入略式申告(Entry Summary Declarations:ENS)もしくは搬出略式申告(Exit Summary Declarations:EXS)が義務付けられている。
申告に当たっては、前出のEORI番号の取得が必要となる。

輸入の場合は、EU域内の最初の仕向地で、EUの「輸入管理システム(Import Control System:ICS)」を通じて、事前に略式申告を行う。

輸出の場合は、輸出元国で輸出付随書類(Export Accompanying Document:EAD)を取得した上で、EUの「輸出管理システム(Export Control System:ECS)」に申告する。

英国政府:EUの輸入管理システムガイダンス(Guidance:Import Control System外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(2015年8月24日付)

一時輸入・再輸出入

次の一時輸入・再輸出入の際は、関税の減免措置を含む特例が認められている。

  1. 一時措置(Temporary Admission:TA):EU域内での展示会やオークションへの出品、あるいは商品サンプル・職業用具としての使用を目的に、一時輸入を行う場合。
  2. 再輸出加工(Inward Processing:IP):加工処理のために、製品をEU域外から一時的に輸入し、域外へ再輸出する場合。
  3. 再輸入加工(Outward Processing:OP):加工や修繕のために、製品を一時的にEU域外へ輸出し、再輸入する場合。

一時輸入や一時輸出、積み替えや、英国が輸出経由国となる場合など、英国の通関処理システム(CHIEF)を通さずに、通関手続きを行う際に、通関手続き要請(C21フォーム)の提出が求められる場合がある。

一時輸入・再輸出入の詳細は「英国 関税制度:その他」参照。

EU加盟国との貿易について

対EU加盟国の物品の輸出入は域内貿易となるため、関税は賦課されないが、購入者は居住国で付加価値税(VAT)を支払う義務がある。
EU加盟国からの輸入総額が150万ポンドを超える場合と、EU加盟国への輸出総額が25万ポンドを超える場合は、域内取引申告(Intrastat Declaration)が必要となる。

英国政府:域内取引申告(Declare goods you’ve moved in or out of the UK using Intrastat外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

EU離脱後は、EUとの合意ある離脱をした場合、2020年末までの移行期間が導入される。移行期間中は対EU加盟国の物品の輸出入には、引き続き関税は賦課されない。しかし、合意がないまま離脱(ノー・ディール)をした場合、通関手続きが発生する。なお、英国からEUへの輸出は、EU輸入時にEU域外国と同じ書類が必要となる見込み。

査証

不要

その他

認可事業者(AEO)制度

EUでは物品のセキュリティ管理と法令遵守において一定の要件を満たす事業者を、認可事業者(Authorised Economic Operators:AEO)として認定し、通関手続きの簡素化などの優遇措置を与えている。
一加盟国でAEOとして認定された事業者は、その他の加盟国においてもAEOとみなされる。英国では、歳入関税庁(HMRC)がAEOを認定する。申請に先立ち、前出のEORI番号の取得が必要となる。

英国政府:認可事業者(AEO)制度ガイダンス(Guidance:Authorised Economic Operator for imports and exports外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

また、EU離脱後もAEOは存続する。英国政府はガイダンス「ノー・ディール時の簡易輸入手続き」を公表している。

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