日本からの輸出に関する制度

水産物の輸入規制、輸入手続き

タイの食品関連の規制

1. 残留農薬

調査時点:2018年9月

動物用医薬品残留規制
保健省告示 No.303(2007 年)において44グループの動物用医薬品の最大残留基準(MRL) が規定されており、水産物については次のとおりです。
水産物における動物用医薬品の最大残留基準(MRL)
動物用医薬品名 対象動物 対象部位 MRL
単位:mg/kg
(動物組織/臓器/生産物)
Chlortetracycline/Tetracycline 魚(Fish) すべての部位 使用禁止
Oxytetracycline 魚(Fish) 筋肉 200
Deltamethrin 鮭(Salmon) 筋肉 30
Flumequine マス(Trout) 筋肉 500
残留農薬規制
食品中の残留農薬については、保健省告示No.387(2017年) 「残留有害物質を含有する食品」に規定されており、同告示リスト1に掲載する「1992年有害物質法」および「2008年改正版」に基づくカテゴリー4の農薬(82種類)の含有が禁止されています。これ以外の農薬については、1)リスト2に最大残留基準(52種類)を設定、2) 1)に規定がないものはCodex基準に従う、3) 1)、2)に規定がないもので、リスト3の植物用規定値(17物質)以外については、一律基準0.01mgを適用、4)リスト4の外因性最大残留基準(5物質)を超えてはならないと規定されています。
水産物における外因性残留基準(EMRL)(mg/kg)
食品の種類 アルドリンおよびディルドリン
aldrin and dieldrin
クロルデン
chlordane
DDT エンドリン
endrin
ヘプタクロル
heptachlor
魚、貝類、無脊椎動物の肉 0.2(脂肪) 0.05(脂肪) 1(脂肪) 0.05(脂肪) 0.2(脂肪)

2. 重金属および汚染物質

調査時点:2018年9月

食品法に基づき、保健省告示 No.98(1986 年)および No.273(2003年)で食品中に含まれる重金属および汚染物質の最大残留基準値(MRL)が次のとおり規定されています。そのほか、食品によっては別途規定されている場合があるため、該当食品の保健省告示を確認する必要があります。

水産物における重金属および汚染物質の最大残留基準値(MRL)(mg/ kg)
物質名 MRL 備考
スズ 250
亜鉛 100
20
1
水銀 0.5
アフラトキシン 20
無機ヒ素 2
カドミウム: 頭足類 2 骨と内臓以外のすべての部位
カドミウム: 二枚貝(カキとホタテは除く) 2 殻を除去した後の食用部位すべて
カドミウム: 一枚貝 2 殻を除去した後の食用部位すべて
カドミウム: 魚 1 海水魚と淡水魚。内臓は含まない
カドミウム: 食べられる状態の海藻 2 乾燥状態

また、保健省告示 No.299(2006 年)、No.269(2003 年)において、クロラムフェニコールおよびその塩、ならびにその代謝系物質など、検出された食品の流通、販売を禁止する化学物質として7種類が規定されています。このほか、保健省告示 No.151(1993 年)、No.247(2001 年)において、臭素化植物油など、食品の成分として使用が禁止されている物質として12種類、保健省告示No.378(2016年)において、ホルモンが含まれる動物の部位、トリカブトなど食品への使用を禁止する植物、動物、動植物の部位として73種類が規定されています。

3. 食品添加物

調査時点:2018年9月

食品添加物については、食品法に基づき、保健省告示 No.281(2004年)「食品添加物」、No.381(2016年)第4版に定義など、No.389(2018年)第5版に使用基準(食品添加物名、対象とする食品、上限値など)が規定されています。No.381発効日(2016年12月21日)前に使用を許可されていた食品については、No.381発効日から2年以内にNo.389の基準を順守する必要があります。また、No.389発効日(2018年7月26日)前に使用を許可されていた食品については、No.389発効日から2年以内にNo.389の基準を順守する必要があります。
そのほか、食品別に保健省告示で規定されている場合は、当該告示に従う必要があります。
それ以外については、各種安全評価を経たうえで、タイ保健省食品医薬品局の承認に基づいて使用する必要があります。

4. 食品包装(食品容器の品質または基準)

調査時点:2018年9月

食品法に基づき、保健省告示 No.92(1985年)、No.295(2005年)において規定されています。

共通
清潔であること
再利用ではないこと(材質により例外あり)
健康を害する恐れのある量の重金属またはほかの物質が食品を汚染しないこと
病原菌を含有していないこと
色素が食品を汚染しないこと
プラスチック製
材質基準と溶出基準が規定されています。
セラミック・ほうろう製
鉛とカドミウムの溶出基準が規定されています。

5. ラベル表示

調査時点:2018年9月

包装食品の表示項目については、保健省告示「包装食品のラベル表示について」において、加工されていない生鮮食品(冷蔵・冷凍を問わず)タイ保健省食品医薬品局から記載が免除された場合を除き、タイ語による次の表示が義務付けられています。また、当該食品の保健省告示がある場合はその規定を順守しなければならなりません。水産物の場合、水産加工品で包装された食品は、次の表示が必要となります。

  • 食品名
  • 食品登録番号
  • 食品量
  • 輸入者の名称ならびに所在地および製造業者の名称ならびに製造国名
  • 主成分
  • アレルギー情報
  • 食品添加物
  • 賞味期限/消費期限/製造年月日
  • 注意事項(あれば)
  • 適切な保存方法(あれば)
  • 調理方法(あれば)
  • 特定グループを対象としている場合はその使用方法と注意事項

6. その他

調査時点:2018年9月

食品は、「食品法B.E.2522(Food Act 1979)」により特定管理食品、品質規格管理食品、表示管理食品、一般食品の4つのカテゴリーに分類し管理されています。不適切な食品の流通を未然に防止する観点から、輸入される前段階において、食品の輸入業者許可、特定管理食品の食品製法登録、食品登録、表示、広告の認可などが義務付けられています。
食品法や関連省令、告示で定められた食品衛生・安全性および品質基準に合致していれば、所定の手続きを経てタイに輸出することができます。各種要件については、タイ保健省食品医薬品局(FDA)に確認の上、最新の情報を入手することが必要です。

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