日本からの輸出に関する制度

水産物の輸入規制、輸入手続き

タイの食品関連の規制

1. 食品規格

調査時点:2019年10月

水産物の食品規格については「2. 残留農薬および動物用医薬品」以降の各項目を参照してください。

2. 残留農薬および動物用医薬品

調査時点:2019年10月

残留農薬規制
食品中の残留農薬については、保健省告示No.387(2017年) 「残留有害物質を含有する食品」に規定されており、同告示リスト1に掲載する「1992年有害物質法」および「2008年改正版」に基づくカテゴリー4の農薬の含有が禁止されています。これ以外の農薬については、次のように規定されています。
  1. リスト2に最大残留基準(53種類)を設定
  2. 1に規定がないものはCODEX基準に従う
  3. 1、2に規定がないもので、リスト3の植物用規定値(17物質)以外については、一律基準0.01mgを適用
  4. リスト4の外因性最大残留基準(5物質)を超えてはならない
水産物における外因性残留基準(EMRL)(mg/kg)
食品の種類 アルドリンおよびディルドリン(aldrin and dieldrin) クロルデン(chlordane) DDT エンドリン(endrin) ヘプタクロル(heptachlor)
魚、貝類、無脊椎動物の肉 0.2(脂肪) 0.05(脂肪) 1(脂肪) 0.05(脂肪) 0.2(脂肪)
動物用医薬品残留規制
保健省告示 No.303(2007年)において44グループの動物用医薬品の最大残留基準(MRL) が規定されており、水産物については次のとおりです。
水産物における動物用医薬品の最大残留基準(MRL)
動物用医薬品名 対象動物 対象部位 MRL
単位:mg/kg
(動物組織/臓器/生産物)
Chlortetracycline/Tetracycline 魚(Fish
ウシエビ(Giant Tiger Prawn
すべての部位 使用禁止
Oxytetracycline 魚(Fish
ウシエビ(Giant Tiger Prawn
筋肉 200
Deltamethrin 鮭(Salmon 筋肉 30
Flumequine マス(Trout 筋肉 500

3. 重金属および汚染物質

調査時点:2019年10月

食品法に基づき、食品中に含まれる重金属および汚染物質の最大残留基準値(MRL)が次のとおり規定されています。そのほか、食品によっては別途規定されている場合があるため、該当食品の保健省告示を確認する必要があります。

水産物における重金属および汚染物質の最大残留基準値(MRL)(mg/kg)
物質名 MRL 備考
スズ 250
亜鉛 100
20
1
水銀 0.5
アフラトキシン 20
無機ヒ素 2
カドミウム:頭足類 2 骨と内臓以外のすべての部位
カドミウム:二枚貝(カキとホタテは除く) 2 殻を除去した後の食用部位すべて
カドミウム:一枚貝 2 殻を除去した後の食用部位すべて
カドミウム:魚 1 海水魚と淡水魚。内臓は含まない
カドミウム:食べられる状態の海藻 2 乾燥した状態

また、全食品を対象に、保健省告示No.269(2003年)、No.299(2006年)においてクロラムフェニコールおよびその塩ならびにその代謝系物質など不検出とする物質が7種類、保健省告示No.378(2016年)において食品への使用を禁止する植物・動物・動植物の部位として73種類、保健省告示No.390(2018年)においてステビアなどの使用基準を規定する物質が3種類、保健省告示No.391(2018年)臭素化植物油など、製造、輸入、販売が禁止される物質(これらを原料とする食品を含む)として13種類が規定されています。

4. 食品添加物

調査時点:2019年10月

食品添加物については、食品法に基づき、保健省告示 No.281(2004年)「食品添加物」、No.381(2016年)第4版に定義など、No.389(2018年)第5版に使用基準(食品添加物名、対象とする食品、上限値など)が規定されています。また、食品製造用の酵素の使用基準については、保健省告示 No.409 (2019年)「食品製造に使用する酵素」に規定されています。 そのほか、食品別に保健省告示で規定されている場合は、当該告示に従う必要があります。それ以外については、各種安全評価を経たうえで、食品医薬品局の承認に基づいて使用する必要があります。

5. 食品包装(食品容器の品質または基準)

調査時点:2019年10月

食品法に基づき、保健省告示 No.92(1985年)、No.295(2005年)において規定されています。

リサイクル可能な容器包装の規定はありません。

共通
清潔であること
再利用ではないこと(材質により例外あり)
健康を害するおそれのある量の重金属またはほかの物質が食品を汚染しないこと
病原菌を含有していないこと
色素が食品を汚染しないこと
プラスチック製
材質基準と溶出基準が規定されています。
セラミック・ほうろう製
鉛とカドミウムの溶出基準が規定されています。

6. ラベル表示

調査時点:2019年10月

包装食品の表示項目については、保健省告示「包装食品のラベル表示について」において、加工されていない生鮮食品(冷蔵・冷凍を問わず)やタイ保健省食品医薬品局から記載が免除された場合を除き、タイ語による次の表示が義務付けられています。また、当該食品の保健省告示がある場合はその規定を順守しなければならなりません。水産物の場合、水産加工品で包装された食品は、次の表示が必要となります。

  • 食品名
  • 食品登録番号(通称:オーヨーマーク)(一般食品以外で該当する場合)
  • 食品量
  • 輸入者の名称、所在地、製造業の名称、製造国名
  • 成分割合
  • アレルギー情報(対象となるアレルゲンは、グルテンを含む穀物、甲殻類、卵、魚類、ピーナッツ、大豆、乳(乳糖含む)、木の実およびこれらの製品、10mg/kg以上の亜硫酸塩。例外あり)
  • 食品添加物の(1)機能分類名および(2)名称またはINS番号
  • 香料の種類(使用している場合、次のいずれか“natural imitation odor added”,“artificial flavor added”, “natural flavor added” “natural imitation flavor added”
  • 賞味期限/消費期限/製造年月日
  • 注意事項(あれば)
  • 適切な保存方法(あれば)
  • 調理方法(あれば)
  • 乳幼児、特定グループを対象としている場合はその使用方法と注意事項

7. その他

調査時点:2019年10月

なし

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