タイ保健省、包装食品のラベル表示に関する新告示を施行
(タイ)
バンコク発
2024年08月02日
タイ保健省食品・医薬品局(FDA)はFDAウェブサイトにおいて、保健省告示第450号「包装食品のラベル表示」(英語訳)(日本語仮訳は添付資料参照)を7月18日に官報に掲載し、翌日施行した。今回の官報には新告示の概要および現行の告示との比較、改正理由の説明資料が掲載されている。なお、本告示の施行日前に食品登録番号を取得した包装食品のラベル表示は、2026年7月19日まで引き続き使用可能だ。
新告示第450号の施行による主な変更点は、次のとおり。
- 保健省告示第367号「包装食品のラベル表示」(英語訳)、保健省告示第383号「包装食品のラベル表示(第2版)」(英語訳)、保健省告示第401号「包装食品のラベル表示(第3版)」(英語訳)、保健省告示第410号「包装食品のラベル表示(第4版)」を廃止する。
- 包装食品のラベル表示を義務としない消費者に食品に関する情報提供を直接できる製造者の例に、FacebookやLINEで販売する包装食品を追加。ただし、食品登録番号を取得した場合は新告示に従う必要がある。
- 「消費期限」「賞味期限」「色素」の定義を明確化し、ラベル表示に関する規定を改定した。
- アレルギーを引き起こす物質のリストに「貝類、軟体類および貝類、軟体類製品」を追加した。
- 「天然着色料」または「合成着色料」の義務表示を任意表示に変更した。
- 警告文を表示する際、該当する保健省告示が複数ある場合、警告文をまとめて表示することができる。
- 商標または登録済の商標を表示するラベルは、ラベルの面積に応じて文字の大きさを併記することの規定を廃止し、代わりに英語の記号または文言で表示できる。
包装食品に関する新告示は、これまで複数回意見公募が行われていた(2023年7月5日記事参照、2022年11月10日記事参照)。
(須田善也、ウォンパタラクン・ヤーダー)
(タイ)
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