1. サイトトップ
  2. 国・地域別に見る
  3. アジア
  4. タイ
  5. 日本からの輸出に関する制度
  6. 食品添加物の輸入規制、輸入手続き

日本からの輸出に関する制度 食品添加物の輸入規制、輸入手続き

品目の定義

本ページで定義する食品添加物のHSコード

食品添加物は、保健省告示No.281において次のとおり定義されています。

「食品添加物」とは、その栄養価にかかわらず、通常それ自体が食品として、または食品の主なる材料として使用されることはないが、製造技術の目的で、または食品の着色、着香、包装、保管、運搬を目的に食品に添加されるもので、それにより食品の品質や規格あるいは特性に対して何らかの影響をもたらすものである。また、食品に添加しないが、乾燥剤、酸化防止剤など、前述の目的のために特別の容器に封入し食品内に包装する物質も含む。なお、食品添加物には、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなど、食品の栄養価を強化する、または調整するために添加する栄養素は含まれない。

タイの食品関連の規制

1. 食品規格

調査時点:2020年8月

食品添加物の品質規格は、次のいずれかに準拠しなければなりません。

  1. 食品添加物の同一性と純度に関するコーデックス推奨規格(Codex Advisory Specification for the Identity and Purity of Food Additives)
  2. タイ食品委員会の承認を経て発表されるタイ保健省食品医薬品局告示
  3. 安全性評価を経て食品部会が個別に承認する規格

なお、食品への使用条件については、No.418(2020年)「食品添加物の原則、条件、使用方法及び割合」(第2版)に一覧が掲載されています。これ以外の使用については、安全性評価を経て食品医薬品局の承認を得る必要があります。

また、食品製造用の酵素の品質規格は、保健省告示No.409(2019年)「食品製造に使用する酵素」、食品用の洗浄または消毒剤の品質規格は、保健省告示No.412(2019年)「食品に使用する洗浄または消毒剤」に規定されています。

2. 残留農薬および動物性薬品

調査時点:2020年8月

保健省告示No.387(2017年)「残留有害物質を含有する食品」により規制されています。また、2021年6月1日から施行される保健省告示No.419「残留有害物質を含有する食品」第3版により、No.387のリスト1に規定するカテゴリー4の有害物質として新たにクロルピリホス、パラコートなどの5物質が追加され、食品からの検出が禁止されます。

3. 重金属および汚染物質

調査時点:2020年8月

食品添加物の重金属および汚染物質は、次のいずれかに準拠しなければなりません。

  1. 食品添加物の同一性と純度に関するコーデックス推奨規格(Codex Advisory Specification for the Identity and Purity of Food Additives)
  2. タイ食品委員会の承認を経て発表されるタイ保健省食品医薬品局告示
  3. 安全性評価を経て食品部会が個別に承認する規格

関連リンク

関係省庁
タイ保健省食品医薬品局(FDA)(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
根拠法等
1979年食品法(英語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(114KB)
食品添加物関連規制一覧(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
保健省告示 No.281(2004年)「食品添加物」(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(37KB)
食品医薬品局告示「単一食品添加物の品質規格」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(118KB)
食品医薬品局告示「単一食品添加物の品質規格」(第2版)(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(74KB)(英語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(56KB)
食品医薬品局告示「単一食品添加物の品質規格」(第3版)(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(64KB)(英語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(78KB)
食品医薬品局告示「単一食品添加物の品質規格」(第4版)(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(85KB)(英語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(89KB)
食品医薬品局告示 「混合食品添加物の品質規格」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(93KB)
植物または動物からの着色料用の抽出物の品質規格(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(96KB)
保健省告示No.412(2019年)「食品に使用する洗浄または消毒剤」(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
食品医薬品局告示 「食品に使用する洗浄または消毒剤に関する保健省告示の説明」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(361KB)
食品医薬品局告示「アルキルポリグリコシドの品質規格」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(145KB)
食品医薬品局告示「塩素化リン酸ナトリウムの品質規格」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(131KB)
食品医薬品局告示「次亜塩素酸ナトリウムの品質規格」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(118KB)
食品医薬品局告示「次亜塩素酸カルシウムの品質規格」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(125KB)
食品製造に使用する微生物の品質規格(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(376KB)
Saccharomyces cerevisiae酵母由来のフレッシュ酵母の品質規格(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(115KB)
保健省告示No.409(2019年)「食品製造に使用する酵素」(タイ語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
食品医薬品局告示「食品製造に使用する酵素に関する保健省告示の説明」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(205KB)
食品医薬品局告示 「食品製造に使用する酵素の品質規格追加」(タイ語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(92KB)
その他参考情報
Codex Advisory Specification for the Identity and Purity of Food Additives(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

4. 食品添加物

調査時点:2020年8月

食品添加物の規制については、食品法に基づき、食品添加物に関する保健省告示、食品医薬品事務局告示に規定されています。
食品への使用条件については、食品への使用条件については、No.418(2020年)「食品添加物の原則、条件、使用方法及び割合」(第2版)に一覧が掲載されています。これ以外の使用については、安全性評価を経て食品医薬品局の承認を得る必要があります。

また、食品製造に使用する酵素に関する規制については、保健省告示No.409(2019年)「食品製造に使用する酵素」に、食品用の洗浄または消毒剤に関する規制については、保健省告示No.409(2019年)「食品に使用する洗浄または消毒剤」に規定されています。

5. 食品包装規制(食品容器の品質または基準)

調査時点:2020年8月

食品法に基づき、保健省告示 No.92(1985年)、No.295(2005年)において規定されています。

共通
清潔であること。
再利用ではないこと(材質により例外あり)。
健康を害する恐れのある量の重金属またはほかの物質が食品を汚染しないこと。
病原菌を含有していないこと。
色素が食品を汚染しないこと。
プラスチック製
材質基準と溶出基準が規定されています。
セラミック・ほうろう製
鉛とカドミウムの溶出基準が規定されています。

リサイクル可能な容器包装の規定は特にありません。

6. ラベル表示

調査時点:2020年8月

日本から輸入する食品添加物(食品製造用酵素を含む)のラベル表示については、保健省告示「包装食品のラベル表示について」および保健省告示「食品添加物」に従う必要があります。表示内容については、保健省告示No.372「食品添加物」第3版により次の項目をタイ語(英語併記でも可)で表示することが求められます。

  1. 食品名(「食品添加物」または食品における機能的分類を記す)
  2. 食品登録番号(通称:オーヨーマーク)
  3. 輸入者名、所在地および製造者名、製造国名
  4. 製造ロット
  5. メートル法による食品添加物(最終製品)の量
  6. 製造年月または消費期限(年月)、保存期間が18カ月以下のものは消費期限(年月)
  7. 成分
    1. 食品添加物:名称、重量パーセント、INS番号
    2. 食品添加物以外:名称(香味料を含む場合、その名称の代わりに“natural flavoring agent”、“natural imitated flavoring agent”、“synthetic flavoring agent”でも可。スパイスまたはハーブを含む場合、その名称の代わりに“spices”、“herb”でも可。ただし、これにはflavor modifiersは含まない。)
  8. 使用方法(使用目的、使用する食品の種類、食品に使用する量)
  9. 保存方法
  10. 使用上の制限、注意事項(あれば)

消費者、販売用調理者、食品添加物販売者、販売用食品添加物包装業者に直接販売しない食品添加物の場合は、ラベルにタイ語または英語で前述の1~6および「食品加工用材料専用」の注意書き、または食品添加物の割合を示し、販売時の取扱説明書にタイ語で前述1~10を示す必要があります。このうち、2種類以上の食品添加物を成分として含み、製造業者・輸入者が自社の食品生産に使用する場合、または、製造業者・輸入者が前述7.1の成分割合について合意のもと食品加工業者に販売する場合、前述7.1の成分割合を販売時の取扱説明書に記す必要はありません。

なお、酵素を使った食品のラベル表示については、保健省告示「包装食品のラベル表示」に従った表示となります。

  • 食品名
  • 食品登録番号(通称:オーヨーマーク)
  • 輸入者の名称、所在地および製造業者の名称、製造国名
  • 食品量
  • 主要原材料(重量の割合の多いものから順に記載)
  • アレルギー情報(対象となるアレルゲンは、グルテンを含む穀物、甲殻類、卵・その製品、魚類・その製品、ピーナッツ・その製品、大豆、乳・乳製品(乳糖を含む)、木の実およびこれらの製品、10mg/kg以上の亜硫酸塩。牛乳(fresh cow’s milk)、ローストナッツなどアレルゲンを主成分とし、食品名に明示されている食品は除く。)
  • 食品添加物の機能分類名と特定の名称またはINS番号
  • 香料の種類(使用している場合、次のいずれか“natural odor added” ,“natural imitation odor added”,“artificial flavor added”, “natural flavor added” “natural imitation flavor added”)
  • 賞味期限/消費期限/製造年月日
  • 注意事項(あれば)
  • 適切な保存方法(あれば)
  • 調理方法(あれば)
  • 乳幼児、特定グループを対象としている場合はその使用方法と注意事項
  • タイ保健省食品医薬品局(FDA)が告示で規定した食品の場合、同局が規定した表示
  • 保健省告示No.401に規定する追加情報(該当する場合。No.410で指定する一部の追加情報については従来のラベルを2021年5月8日まで使用可)

食品に使用する洗浄または消毒剤のラベル表示については、食品添加物に関する保健省告示に従うほか、食品に使用する洗浄または消毒剤に関する保健省告示で規定される次の表示が必要です。

  1. 食品名(...用洗浄剤、...洗浄剤、...用消毒剤、...用洗浄剤・消毒剤:...は食品の種類)
  2. 使用方法(使用目的、使用する食品の種類、食品に使用する量、洗浄剤・消毒剤使用食品から洗浄剤・消毒剤を洗浄除去する方法)
  3. 注意事項
  4. 応急処置の方法
  5. 食品医薬品事務局が規定するその他の内容(あれば)

7. その他

調査時点:2020年8月

なし

タイ内の輸入関税等

1. 関税

調査時点:2020年8月

関税は、最高税率のほかに、関税率勅令第12条に従い減免された基本税率(一部対象外)、WTO税率、2007年11月に発効した日本・タイ経済連携協定税率(JTEPA)、2009年6月に発行した日本・ASEAN包括的経済連携協定(AJCEP)の設定があります。JTEPA、AJCEPの適用を受けるには、原産品であることを証明する「特定原産地証明書」の提出が必要です。同証明書におけるHSコードの表記は、2002年版のHSコードに基づいて記載しなければなりません。これらの適用を受けない場合は、基本税率が設定されている品目については基本税率、設定されていない品目についてはWTO税率が適用されます。
一例として、HSコード2905.44.00:D-グルシトール(ソルビトール)の関税は次のとおりです。

  • JTEPA税率0%
  • AJCEP税率0%
  • 基本税率3%
  • WTO税率27%

2. その他の税

調査時点:2020年8月

輸入額(CIF)と関税額の合計に付加価値税(VAT)7%が課税されます。

3. その他

調査時点:2020年8月

通関手数料は200バーツです。