ジェトロ・グローバル・アクセラレーション・ハブ シドニー
フィンテックやエドテックに強み。投資家、技術者、専門家等とのつながりやすさが特徴。起業環境の良さは世界的にも評価されている。
エコシステムの特徴・トレンド
- オーストラリア(以下、豪州)は、鉱物資源に依存した経済構造からの脱却を目指して、2015年12月に「全国イノベーション・科学アジェンダ」を発表し、イノベーションや起業家育成を推進。
- それから5年が経過し、スタートアップ・エコシステムの形成が着実に進んでいる。米スタートアップゲノム社の報告によれば、豪州の最大都市シドニーはエコシステムの評価で世界第23位に位置付けられた。同報告では、「コネクテッドネス(連結性)」が高く評価され、起業家がさまざまなイベントやネットワークを通じて投資家、技術者、専門家などとつながることができることが特徴。
- シドニーはフィンテックやエドテックに強みがあると評価されており、こうした分野で成功するスタートアップが多数生まれている。「世界起業インデックス」では豪州は米、カナダ、スイス、英国に続いて5位に位置付けられ、起業環境の良さは世界的にも評価されている。
提携先
Innovation Dojo
- 日豪大学のスタートアップのアクセラレーターとして2016年から活動。
- スタートアップがシドニーを中心に事業を展開する支援を実施。
- アクセラレーターブログラム、オープンイノベーションプログラムなどの実施経験から、現地エコシステム内での主要プレイヤーとのネットワークが豊富。
- 日系企業による豪スタートアップへの投資相談、日系スタートアップの豪州進出相談など、両国エコシステムを繋いだ実績有り。
- 2言語(日本語、英語)での対応。
- オンラインでのリモートメンタリング、現地での同行も含めて柔軟に対応。

メンター例
- 西中川 薫氏 イノベーション道場 CO-Founder 兼COO(現Deloitte Australia)
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2016年:ジョシュア フラネリー(現在Rainmaking Japan)らと共にイノベーション道場を設立。日豪の大学をイノベーションを通してつなげるプログラムを提供。
2019年:企業イノベーションのリーダー的存在のFusion Labs(現Deloitte Australia)にInnovation Consultantとして勤務。日豪の大企業のイノベーションプログラムの作成及び運営を担う。
現在、当地にて日立主催のアクセラレーション・プログラムの策定・運営を担うほか、在シドニー総領事館主催のオープンイノベーションを進める日系企業による「イノベーション・ラウンドテーブル」の主宰を務める。

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