貿易管理制度

最終更新日:2020年11月30日

管轄官庁

商業省(原産地証明、規格等)、財務省・サウジ税関(通関、関税等)

商業省(原産地証明、規格等)

Ministry of Commerce外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます, Customer Services Center
Address:Riyadh 11162
Tel:920000667
E-mail:CS@mci.gov.sa

財務省・サウジ税関(通関、関税等)

Ministry of Finance, Saudi Customs外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
Address:P.O.Box 3483, Riyadh 11197
Tel:(+966)11-266-3777
E-mail:care@customs.gov.sa

輸入品目規制

輸入には、禁止品目および規制品目がある。

輸入禁止品目

武器、けしの実、大麻、コカの葉、ハシシ、コカインなどの麻薬、アルコール、蒸留設備、豚・豚肉・豚製品、馬肉、かえる肉、メース(ナツメグ由来の香辛料)、古着、アスベスト、古タイヤ、土、ポルノなど。

使用可能電圧が110~120Vのみの電気製品・機器の輸入、国内での製造は禁止

2012年5月22日、使用可能電圧が110~120Vのみの電気製品・機器の輸入および国内製造を禁止する旨の発表がなされたが、その背景にはサウジアラビア国内における電圧基準統一の動きがある。サウジアラビア政府は、今後、国内の電圧を国際基準の230V/400Vに統一する意向を示している。新築のビル・住宅については、230V/400Vでなければならない。本発表から15年経過後には、127Vの電圧の機器も輸入・販売ともに禁止され、25年経過後には、既存のビル・住宅についても230V/400Vで統一される予定である。

非省エネ・エアコンの輸入、国内製造および販売は禁止

省エネルギー推進の一環として、サウジアラビア政府は、エアコンに関する新たな規制を発表している。

  • 国際的な最低エネルギー消費効率基準(MEPS)フェーズ1に適合し、SASO(サウジアラビア標準化公団)のCoC(適合証明書)を取得したもの以外のエアコンは2013年9月7日以降、輸入・国内製造が禁止された。2014年1月1日以降は国内販売も禁止。
  • 2015年1月1日以降は、MEPSフェーズ2に適合し、SASOのCoCを取得したもの以外のエアコンは、輸入・国内製造が禁止された。

輸入規制品目(輸入許可制)

植物種、生きている動物、肉(生鮮)、肉(冷凍)、本、雑誌、映画テープ、宗教本・テープ、化学品、危険品、医薬品、無線機、馬、アルコールを含んだもの(香料)など。

輸入地域規制

アラブ連盟の規約であるイスラエル・ボイコットにより、イスラエルとの直接貿易は不可。ただし、2020年8月にアラブ首長国連邦(UAE)とイスラエルの国交正常化に伴い、UAEがイスラエルとの取引を禁止する法律を無効化したことで、本ボイコットの形骸化が進む。
現在、イランとの貿易取引も停止されている。2017年6月にはカタールと国交断絶し、陸・海・空すべての同国に通じる国境は封鎖され、貿易取引も禁止されている。それ以外の輸入地域規制はない。

イスラエル・ボイコットとは、イスラエルの軍事・経済的影響力の拡大を阻止する目的をもって、サウジアラビアが加盟するアラブ連盟のイスラエル・ボイコット事務局(1951年結成、本部:ダマスカス)が取り決めた規約であるが、同規約には拘束力はなく、実施は加盟国の判断に任されている。
ボイコットの内容は、「イスラエル政府または市民との直接取引(売買、ビジネス契約)の禁止」、「イスラエルの軍事的、経済的発展に寄与している外国企業との取引」、「ブラックリストに掲載されている企業との取引」があるとされるが、サウジアラビアでは2005年11月のWTO加盟以降、直接取引のみ禁止している。

商業省内にイスラエル・ボイコット事務局サウジ支部(The Saudi Regional Office for Israel Boycott)が置かれているとされる。
また、規制ではないが、政治情勢によっては、消費者による輸入品への国別ボイコットが発生する可能性もある。

2016年1月、サウジアラビアはシーア派指導者の処刑以降、テヘランのサウジアラビア大使館襲撃が続いたことを受けて、サウジアラビア外務大臣はイランとの国交断絶を発表、以来、イランとの貿易取引は停止されている。

2017年6月には、カタールをテロ・過激派支援国家として国交を断絶し、陸・海・空の同国との国境通路を封鎖すると発表した。バーレーン、エジプト、アラブ⾸⻑国連邦(UAE)も、同時にカタールとの国交断絶を実施しており、2020年11月時点で継続中である。

輸入関連法

GCC統一関税法

GCC統一関税法

輸入通関に関する基本事項は、GCC統一関税法(2003年1月発効)によって定められている。

【参考】湾岸協力会議:GCC統一関税法(Common Customs Law of the GCC States, 2003PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(421KB)

2003年1月1日にGCC関税同盟が発足し、GCC統一関税法によって、GCC諸国からの輸入品の関税は免除されることになった。対外共通税率は5%と定められたが、GCC統一関税には例外もある。

  • 動物、魚類、野菜、穀物、書籍、貴金属、航空機、船舶等417品目(関税率0%)
  • タバコ・同製品(関税率100%)、一部の酒類(酒類の輸入が可能なGCC加盟国には関税率50%が適用)
  • サウジアラビア国内で調達困難な原材料(サウジアラビア国内の製造業向け資本財、原材料・部品として使用され、かつサウジアラビア国内での調達が困難な品目については、商業投資省・免税委員会に申請して許可が出た場合、支払った関税は後から還付される)

なお、サウジアラビアでは数量割当は実施されていない。

輸入管理その他

サウジアラビアへ輸入される品目によって、サウジアラビア標準化公団(SASO)、GSO(湾岸協力会議標準化機構)、サウジアラビア食品・医薬品庁(SFDA)が定める規格・基準等に合致している必要がある。
消費財(食品、医薬品、救援物資、国営プロジェクト関連製品、外交官の貨物、国防に係る製品を除く)は、SASOが定める基準に合致している必要があり、サウジアラビア政府が認めた検査機関が発行する適合証明書(Certificate of Conformity:CoC)の取得が義務付けられている。
政府は、2018年以降、通関手続きの簡素化等の目的のためのSaberプラットフォームを導入しており、対象品目が順次拡大、2020年1月からはすべての消費財がSaberプラットフォームへの事前登録対象となった。
食品、化粧品、医薬品、医療機器はSFDAが定める規格・基準に合致している必要がある。

適合検査

サウジアラビアに輸入されるすべての消費財(食品、医薬品、救援物資、国営プロジェクト関連製品、外交官の貨物、国防にかかわる製品を除く)は、サウジアラビア政府が認可した検査機関による適合検査を受け、適合証明書(Certificate of Conformity:CoC)を取得する必要がある。

また、WTO文書で規定されている商品(玩具・電気機器類・自動車および自動車部品・化学品・金属製品や一部のガス器具などを含む他の品目)は、サウジアラビア標準化公団(Saudi Standards, Metrology and Quality Organization:SASO)の規格に合致している必要がある。

SASOウェブサイトでは、対象製品別に規格・制度資料を検索し、同資料を直接購入(国内外どちらからでも)可能。支払い完了が確認された後、資料はPDFでダウンロードできる。
SASO:規格購入 "Purchasing Standards外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます"

適合検査および同証明書発行に関わる手続き費用は有料。
日本における船積前検査機関や、手続き等の詳細については、次のページを参照。
ジェトロ 貿易・投資相談Q&A「貨物の船積前検査:サウジアラビア向け輸出」

サウジアラビア政府は、2018年度以降、通関手続きを簡素化する等の目的のためのオンラインプラットフォーム“Saberプラットフォーム”を導入している。順次、対象品目が同制度の下での手続きに移行しており、2020年1月以降は、輸出前にすべての消費財がSaberプラットフォームに事前登録対象となった。詳細はSaberプラットフォームのウェブサイト(Saber platform外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を参照。

製品の輸入者が、Saberのプラットフォーム上にあらかじめ商品情報などの必要情報を入力する。適合検査の検査依頼も、この段階で申請される仕組み。

東日本大震災に関連した措置

東日本大震災の影響を受けて、2011年3月16日付商工業省通知により、日本からの輸入消費財に対する放射能検査がすべての通関で義務化されていたが、2017年11月21日に撤廃された。

輸出品目規制

輸出には禁止品目、規制品目がある。

輸出禁止品目

あらゆる家畜・馬、ベビー用粉ミルク、動物用飼料(干草・スーダン産モロコシ、青刈飼料)、家禽用飼料(イエローコーン・大豆)、砂、GASCO仕様のガスシリンダー、ザムザム・ウォーター(聖水)、木材、水(瓶詰かそうでないかに関わらず)、氷、骨董品、考古学的・歴史的品目

サウジ輸出促進庁(Saudi Export Development Authority)"Prohibited and Restricted Products外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます"

輸出規制品目(輸出許可制)

馬(純血種)、小麦・小麦粉、大豆、とうもろこし、ミルクを使用した乳幼児食、砂・砂利、大理石、石材、石灰岩、アスファルト、原油、燃料、ガス(液化ガスを含む)、ガスシリンダー、放射性物質、オゾン層を減少させる物質(フロンガスなど)、医薬品、農業用機械、電池・バッテリーくず、野生動物種

サウジ輸出促進庁(Saudi Export Development Authority):【参考】輸出ガイド(2017年版、アラビア語のみ)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(11.40MB)" 61ページ

輸出地域規制

許可された商品であれば、イスラエルを除くすべての地域に輸出できる。
ただし、現在、イラン、カタールとの貿易取引は停止されている。

「輸入規制地域」の項を参照。

輸出関連法

GCC統一関税法

輸出業者は輸出に際し、輸出許可が明記された商業登記書のコピーおよび商業投資省が発行するサウジアラビア産品に関する原産地証明書を、税関に提示しなければならない。

輸出管理その他

特になし。