生分解性プラスチック規制、第2・第3フェーズの適用を再度延期

(サウジアラビア)

リヤド発

2020年02月07日

サウジアラビア標準化公団(SASO)は2月3日、2020年4月から適用するとしていた生分解性プラスチックの第2・第3フェーズの導入(2019年6月26日記事参照)を、再度延期することを発表した(SASOウェブサイト、アラビア語のみ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。同日付の当地経済紙「アル・エクティサーディーヤ」も、SASOの発表をそのまま報道した。

第2・第3フェーズは当初、2019年9月から適用されることになっていたが、今回の延期は2度目。

第2・第3フェーズにおける対象品目には、商品そのものではなく、あくまでも商品輸送のための梱包(こんぽう)材や商品パッケージが含まれていたこと、SASOから認証を受けた指定梱包材を生産できる施設数が限定的だったことから、各方面からは困惑の声が上がっていた。

SASOが発表した内容によると、生分解性プラスチックの導入は当面、第1フェーズのみとし、第2・第3フェーズの延期の日程は発表の中で言及されていない。プラスチックのリサイクルも視野に入れているもよう。

各フェーズの該当品目は以下のとおり。

  • 第1フェーズに該当する品目:使い捨ての買い物袋、ごみ袋、食事時のテーブルシート
  • 第2・第3フェーズに該当する品目:梱包材、商品袋(パン、菓子、ベーカリー、ナッツ類)、プラスチックラップ、気泡緩衝材、郵送用袋、使い捨て食器、使い捨て手袋、靴袋、農業用袋、食品パッケージ、おむつパッケージ

(柴田美穂)

(サウジアラビア)

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