ジェトロ対日投資報告2025
第2章 日本の対内直接投資動向
第1節 対日直接投資額の推移

1. フロー・ネットの推移

株式資本が2年続けて50%超減少するも、流入超過を維持

財務省・日本銀行の「国際収支統計」(資産負債原則)によると、2024年の対日直接投資額(フロー・ネット)は前年比13.6%減の2.5兆円(図表2-1)となった。資本形態別では、株式資本は同51.8%減の0.6兆円、収益の再投資は同4.9%減の1.8兆円、負債性資本はマイナス0.1兆円から0.2兆円へ転じた。株式資本は2年連続で50%超減少しており、世界的な地政学リスクの高まり、金融引き締め、インフレ懸念などにより資本移動が慎重化したことなどが抑制要因となった可能性が高い。一方で、収益の再投資は引き続き堅調であり、内部留保型の資本が安定的な下支えを果たしている。

図表2-1 対日直接投資額(フロー・ネット)の推移

〔注〕本図表は国際収支統計基準(BPM)に基づく。2014年以降、統計基準はBPM5(親子関係原則)からBPM6(資産負債原則)へと移行し、企業間の資金の流れを「貸した側」と「借りた側」に分けて記録する方式となった。これにより資金の動きがより見えやすくなっている。一方、資料によっては資金の流れを差し引いて表示する方式が用いられる場合もあるため、数値の解釈にあたっては留意が必要である。
〔出所〕「国際収支状況」(日本銀行、財務省)を基にジェトロ作成

2. 残高の推移

増加基調を維持するも、伸び率は鈍化

2024年末の対日直接投資残高(資産負債原則)は、前年比4.5%増の53.3兆円となり、対GDP比では8.7%となった(図表2-2)。資本形態別に見ると、株式資本は前年比2.7%増の25.0兆円、収益の再投資は同8.2%増の9.5兆円、負債性資本は同5.1%増の18.8兆円となった。残高内訳の公表が開始された2014年と2024年の残高構成比を見ると、株式資本は64.8%から47.0%へ17.8ポイント減少、収益の再投資は21.8%から17.7%へ4.1ポイント減少となる反面、負債性資本は13.4%から35.3%へと21.9ポイントの大幅増となっている。

図表2-2 対日直接投資額(残高)の推移

〔注〕2014年以降、国際収支統計基準(BPM)第5版(親子関係原則)から第6版(資産負債原則・グロス表示)に変更された。これにより、貸付および借入の残高が資産と負債に個別に整理されるようになり、特に借入など負債性資本の残高表示が新たに現れるため、2014年を境とする時系列の継続性・整合性には十分な注意を要する。
〔出所〕「本邦対外資産負債残高」(財務省、日本銀行)、「国民経済計算」(内閣府)を基にジェトロで作成

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