2025年の新車販売台数は前年比23.4%増(ペルー)

2026年4月30日

ペルー自動車協会(AAP)の発表によると、2025年の新車販売台数(注)は前年比23.4%増の19万6,084台となり、2年ぶりに大幅な増加へ転じた(表1参照)。

車種(部門)別では、普通車(乗用車、ステーションワゴン、SUV)が前年比22.4%増の13万4,670台となり、市場全体の68.7%を占めた。小型商用車(バン、ピックアップトラックなど)は23.7%増の4万9,231台と堅調に伸びた。トラックは38.4%増の1万1,056台と大幅増となり、4年ぶりに増加へ転じた。バスは8.3%増の1,127台と4年連続の増加を記録した。

ペルー中銀によると、2025年のペルーの実質GDP成長率は3.4%だった。2023年に発生したエルニーニョ現象による経済活動への影響から脱し、2025年は個人消費が旺盛だった。ペルーでは2026年4月に大統領選挙が実施される。過去、ペルーでは選挙イヤーの前年は政治環境の変化をリスクと捉え、個人消費や企業投資の落ち込みがみられることが多かったが、今回の選挙では選挙に対する警戒感の影響をほとんど受けず、経済活動が活発だったことも追い風になった。現地通貨ソルがドルに対して高い傾向が続くことで購入しやすい環境が整ったことも、商用車を含めた自動車販売の増加につながった。

表1:車種別新車販売台数(単位:台、%)
車種 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年 シェア
(2025年、%)
25/24比
(%)
普通車 115,818 121,681 121,806 110,024 134,670 68.7 22.4
商用車 37,491 40,385 42,087 39,793 49,231 25.1 23.7
トラック 10,810 9,540 8,946 7,987 11,056 5.6 38.4
バス 650 681 781 1,041 1,127 0.6 8.3
合計 164,769 172,287 173,620 158,845 196,084 100.0 23.4

出所:ペルー自動車協会(AAP)を基にジェトロ作成

2025年の販売実績が登録された日系メーカーブランド数は、前年と同じ11社だった(表2参照)。11社の販売台数は合計6万7,279台で、全体に占める割合は34.3%となった。

トヨタは前年比19.1%増の3万9,071台を記録し、34年連続でシェアトップの地位を堅守した。また、同社高級車ブランドのレクサスは 前年比55.8%増の360台と大きく伸長した。そのほかの日系メーカーでは、スズキ(19.3%増、5,673台)、三菱自動車(15.1%増、4,739台)、マツダ(27.0%増、2,914台)、いすゞ(34.1%増、2,857台)、スバル(23.2%増、2,682台)、三菱ふそう(17.0%増、1,492台)、日野(17.8%増、1,333台)などが前年と比べ販売台数を伸ばした。日産(23.5%減、3,950台)とホンダ(22.0%減、2,208台)は前年実績を下回った。

韓国ブランドでは、現代が前年比17.9%増の1万7,595台で、前年に引き続きトヨタに次ぐ2位となった。起亜は17.9%増の1万6,055台で、前年と同じく3位にとどまった。中国メーカーでは、長安汽車(CHANGAN) が前年比43.1%増の1万2,465台を記録し4位だった。また、中国ブランドによる販売は全体の30.0%を占めた。

表2:主要メーカー別新車販売実績(単位:台、%)(△はマイナス値)注:日本メーカーのみ太字にしている。
メーカー 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年 シェア
(2025年、%)
25/24比
(%)
トヨタ 31,509 35,489 36,331 32,800 39,071 19.9 19.1
現代 16,922 16,028 15,078 14,921 17,595 9.0 17.9
起亜 10,840 15,519 15,885 13,616 16,055 8.2 17.9
長安汽車(CHANGAN) 7,206 7,620 8,785 8,713 12,465 6.4 43.1
シボレー 11,372 11,602 12,066 8,007 8,695 4.4 8.6
DFSK 5,218 7,016 7,294 6,904 7,379 3.8 6.9
フォード 3,797 3,869 4,205 4,519 7,376 3.8 63.2
JAC 7,102 5,681 5,777 4,537 6,776 3.5 49.3
JETOUR 616 1,994 2,943 3,762 6,646 3.4 76.7
GEELY 1,779 3,050 3,083 3,095 6,623 3.4 114.0
スズキ 6,322 6,343 4,575 4,757 5,673 2.9 19.3
CHERY 4,287 5,280 3,365 3,218 5,131 2.6 59.4
三菱 4,332 4,315 3,924 4,118 4,739 2.4 15.1
FOTON 2,395 2,723 3,021 3,152 4,469 2.3 41.8
フォルクスワーゲン 7,161 5,791 4,539 3,607 4,263 2.2 18.2
GWM 0 0 0 1,751 4,156 2.1 137.4
日産 8,618 5,950 6,688 5,166 3,950 2.0 △ 23.5
マツダ 3,132 2,517 3,311 2,295 2,914 1.5 27.0
いすゞ 2,039 2,080 2,418 2,130 2,857 1.5 34.1
スバル 1,633 1,412 2,271 2,177 2,682 1.4 23.2
JMC 310 640 1,046 1,636 2,487 1.3 52.0
ホンダ 2,599 3,444 2,704 2,832 2,208 1.1 △ 22.0
ルノー 2,952 2,505 2,085 1,717 2,054 1.0 19.6
メルセデス・ベンツ 1,228 1,486 1,257 1,620 1,889 1.0 16.6
三菱ふそう 1,395 1,140 1,582 1,275 1,492 0.8 17.0
MG 1,318 1,780 1,801 1,867 1,336 0.7 △ 28.4
日野 1,686 1,371 1,267 1,132 1,333 0.7 17.8
SHINERAY 767 971 1,152 1,051 1,333 0.7 26.8
BMW 1,045 821 1,079 1,060 1,179 0.6 11.2
レクサス 126 144 191 231 360 0.2 55.8
その他 15,063 13,706 13,897 11,179 10,898 5.6 △ 2.5
合計 164,769 172,287 173,620 158,845 196,084 100.0 23.4

注:日本メーカーのみ太字にしている。

出所:ペルー自動車協会(AAP)を基にジェトロ作成

自動車ローンは、2025年に前年比5.8%増の44億4,158万ソル(約2,043億1,268万円、1ソル=約46円)となり、市場は引き続き拡大している(表3参照)。機関別に見ると、普通銀行の貸付額は0.6%減で、全体に占める割合は49.0%となった。一方、販売金融会社が14.0%増と伸長し、全体の28.4%を占めた。小規模零細企業開発会社(EDPYMES)は11.4%増で全体の22.1%となり、販売金融会社とEDPYMESを合わせると全体の5割以上を占めた。新車市場の拡大と並行して金融サービスが普及することで、利用機関の多様化が進んでいる。

自動車ローンに占めるドル決済比率は2025年に7.1%で、1割を下回る状態が続いている(図参照)。国際情勢が流動的な状況でも、現地通貨のソルは中南米地域で安定感のある通貨とされている。ドルに対して高い傾向が続いていることもあり、ソル建てのローンを選択する傾向が強い。

表3:金融市場における自動車ローン(単位:1,000ソル、%)(△はマイナス値)注:EDPYMES、CMAC、CRACはノンバンク系のマイクロファイナンス機関。
項目 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年 シェア
(2025年、%)
25/24比
(%)
普通銀行 1,758,450 1,999,746 2,222,346 2,189,719 2,175,742 49.0 △ 0.0
販売金融会社 738,891 898,841 1,008,435 1,105,576 1,260,667 28.4 0.1
小規模零細企業開発会社(EDPYMES) 726,306 839,083 909,432 880,292 980,670 22.1 0.1
市営貯蓄信用金庫(CMAC) 10,856 13,173 17,678 18,620 22,479 0.5 0.2
農村貯蓄信用金庫(CRAC) 8,708 7,151 4,457 3,118 2,031 0.0 △ 0.3
合計 3,243,210 3,757,995 4,162,347 4,197,326 4,441,588 100.0 5.8

注:EDPYMES、CMAC、CRACはノンバンク系のマイクロファイナンス機関。

出所:ペルー銀行保険年金基金監督庁(SBS)を基にジェトロ作成

図:自動車ローン市場におけるドル決済比率
全ての貸付機関のクレジットポートフォリオを対象としている。2016年は25.5%。2017年は17.6%、2018年は11.8%、2019年は11.9%、2020年は13.8%、2021年は12.2%、2022年は8.8%、2023年は8.2%、2024年は8.8%、2025年は7.1%。

注:全ての貸付機関のクレジットポートフォリオを対象としている。
出所:ペルー銀行保険年金基金監督庁(SBS)を基にジェトロ作成

中古車市場は、2025年に61万661台で、前年比6.9%増だった(表4参照)。車種(部門)別に見ると、全体の88.6%を占める乗用車・小型商用車が前年比6.2%増の54万1,091台で、トラック・バスが12.6%増の6万9,570台だった。

ブランド別に見ると、トヨタが15万4,118台で、全体の25.2%を占め最も多い(表5参照)。

表4:車種別中古車販売台数(所有者登録変更届数)(単位:台、%)
車種 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年 シェア
(2025年、%)
25/24比
(%)
乗用車・商用車 602,919 509,460 496,701 495,106 541,091 88.6% 6.2%
トラック・バス 65,112 61,801 57,710 60,050 69,570 11.4% 12.6%
合計 668,031 571,261 554,411 555,156 610,661 100.0% 6.9%

出所:国家登記庁(SUNARP)を基にジェトロ作成

表5:中古車の販売台数(所有者登録変更届数)(単位:台、%)(△はマイナス値)
メーカー 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年 シェア
(2025年、%)
25/24比
(%)
トヨタ 171,919 155,467 139,880 137,452 154,118 25.2 12.1
現代 77,757 63,087 62,711 61,307 66,007 10.8 7.7
起亜 52,926 42,206 44,176 44,860 48,928 8.0 9.1
日産 58,587 52,190 48,377 46,494 46,849 7.7 0.8
シボレー 31,233 25,313 26,475 26,949 29,244 4.8 8.5
スズキ 28,435 23,401 22,722 22,337 24,388 4.0 9.2
フォルクスワーゲン 24,361 20,804 20,108 19,863 21,334 3.5 7.4
三菱 15,417 13,729 12,928 13,426 14,033 2.3 4.5
ボルボ 12,061 11,925 9,830 9,882 12,148 2.0 22.9
マツダ 12,784 10,165 10,597 10,583 11,630 1.9 9.9
CHANGAN 7,481 5,091 7,119 8,046 10,174 1.7 26.4
ルノー 10,564 8,053 9,076 8,829 10,006 1.6 13.3
DAEWOO 15,661 14,380 11,848 10,433 9,522 1.6 △ 8.7
メルセデス・ベンツ 9,142 7,445 7,845 8,266 9,504 1.6 15.0
三菱 三菱ふそう 10,208 10,169 8,415 8,271 9,354 1.5 13.1
フォード 8,459 7,479 7,118 7,497 9,190 1.5 22.6
JAC 7,510 5,486 6,834 7,559 8,784 1.4 16.2
ホンダ 9,828 8,814 8,319 8,369 8,618 1.4 3.0
スバル 6,434 5,427 5,551 5,637 6,360 1.0 12.8
CHERY 4,874 3,600 4,386 4,975 5,804 1.0 16.7
DFSK 3,656 2,217 3,989 4,601 5,623 0.9 22.2
BMW 5,533 4,419 4,512 4,590 5,187 0.8 13.0
GREAT WALL 4,710 3,584 4,099 4,326 4,699 0.8 8.6
JEEP 4,752 4,146 3,779 3,862 4,433 0.7 14.8
FOTON 3,854 2,916 3,705 3,880 4,354 0.7 12.2
日野 4,023 3,625 3,644 3,612 4,179 0.7 15.7
いすゞ 3,218 2,988 2,974 2,876 3,697 0.6 28.5
プジョー 4,013 3,236 3,230 3,717 3,651 0.6 △ 1.8
ダイハツ 1,395 1,301 1,046 883 894 0.1 1.2
レクサス 431 353 384 368 485 0.1 31.8
その他 56,805 48,245 48,734 51,406 57,464 9.4 11.8
合計 668,031 571,261 554,411 555,156 610,661 100.0 10.0

出所:国家登記庁(SUNARP)を基にジェトロ作成

州別の新車販売台数では、リマ州が11万7,954台で全体の6割を占めている(表6参照)。リマ州に次ぐ経済規模で鉱業や繊維業の盛んなアレキパ州は2万489台で全体の1割だが、前年比31.8%と伸長した。

表6:州別新車販売台数(単位:台、%)(―は値なし)
2021年 2022年 2023年 2024年 2025年 シェア
(2025年、%)
25/24比
(%)
リマ州 99,432 109,066 113,395 100,644 117,954 60.2 17.2
アレキパ州 15,250 15,328 15,297 15,549 20,489 10.4 31.8
ラ・リベルタッド州 10,126 9,574 8,819 7,487 12,150 6.2 62.3
クスコ州 5,649 6,194 5,884 6,298 9,107 4.6 44.6
ピウラ州 5,836 5,931 4,509 4,369 5,496 2.8 25.8
フニン州 4,109 4,184 4,358 3,905 5,437 2.8 39.2
ランバジェーケ州 6,111 4,653 4,248 4,417 4,964 2.5 12.4
カハマルカ州 3,215 3,692 3,278 3,076 3,875 2.0 26.0
プーノ州 2,668 2,167 2,568 3,067 3,195 1.6 4.2
イカ州 2,959 2,245 2,098 2,325 3,108 1.6 33.7
アンカッシュ州 2,850 2,946 3,078 2,440 2,844 1.5 16.6
タクナ州 2,584 2,412 2,431 2,297 2,835 1.4 23.4
ウアヌコ州 1,045 1,080 950 957 1,383 0.7 44.5
サンマルティン州 1,145 1,116 809 766 1,383 0.7 80.5
ウカヤリ州 805 715 521 474 723 0.4 52.5
アジャクーチョ州 377 362 907 407 501 0.3 23.1
パスコ州 257 322 176 219 244 0.1 11.4
モケグア州 202 149 79 76 229 0.1 201.3
ロレート州 116 77 48 51 67 0.0 31.4
マドレ・デ・ディオス州 33 5 5 15 55 0.0 266.7
アプリマック州 0 0 0 0 37 0.0
トゥンベス州 0 5 11 6 8 0.0 33.3
アマソナス州 0 64 151 0 0 0.0
合計 164,769 172,287 173,620 158,845 196,084 100.0 23.4

出所:ペルー自動車協会(AAP)を基にジェトロ作成

2025年の自動二輪・三輪車の新車販売台数は、前年比25.3%増と大幅に拡大し42万5,884台となった(表7参照)。

メーカー別では、ホンダが前年比20.3%増の9万5,762台で、全体に占める割合は22.5%と最大となっている。そのほかの日本メーカーでは、ヤマハが16.7%増の8,840台、スズキが29.3%増の1,405台、カワサキが62.2%増の180台で、3社とも前年を大きく上回った。

表7:自動二輪・三輪車新車販売台数(単位:台、%)注:11~37位、39~111位は中略。
順位 メーカー 2023年 2024年 2025年 シェア
(2025年、%)
25/24比
(%)
1 ホンダ 76,817 79,619 95,762 22.5 20.3
2 WANXIN 42,695 45,356 57,761 13.6 27.4
3 BAJAJ 33,351 35,513 46,729 11.0 31.6
4 RONCO 20,800 23,526 32,100 7.5 36.4
5 ZONGSHEN 14,002 12,274 14,709 3.5 19.8
6 NEXUS 8,508 8,843 11,147 2.6 26.1
7 SSENDA 10,197 8,930 10,657 2.5 19.3
8 LIFAN 7,536 8,738 10,063 2.4 15.2
9 ヤマハ 8,862 7,574 8,840 2.1 16.7
10 MAVILA 5,479 6,792 8,661 2.0 27.5
38 スズキ 828 1,087 1,405 0.3 29.3
112 カワサキ 99 111 180 0.0 62.2
その他 98,449 101,646 127,870 30.0 25.8
合計 327,623 340,009 425,884 100.0 25.3

注:11~37位、39~111位は中略。

出所:ペルー自動車協会(AAP)を基にジェトロ作成

排気量450CC以上の高級クラスの自動二輪車の新車販売台数は、前年比26.4%増の770台となった(表8参照)。首位のホンダは19.6%増の317台で、全体に占める割合は41.2%を記録した。次いでカワサキが2.3倍の151台となり、前年2位だったBMWを上回った。

表8:450CC以上自動二輪車(高級クラス)新車販売台数(単位:台、%)(△はマイナス値)
メーカー 2023年 2024年 2025年 シェア
(2025年、%)
25/24比
(%)
ホンダ 237 265 317 41.2 19.6
カワサキ 55 66 151 19.6 128.8
BMW 123 119 130 16.9 9.2
ヤマハ 61 54 56 7.3 3.7
KTM 52 32 35 4.5 9.4
DUCATI 34 22 32 4.2 45.5
TRIUMPH 30 22 25 3.2 13.6
BENELLI 30 17 16 2.1 △ 5.9
HARLEY DAVIDSON 2 2 5 0.6 150.0
スズキ 1 10 3 0.4 △ 70.0
合計 625 609 770 100.0 26.4

出所:ペルー自動車協会(AAP)を基にジェトロ作成

自動車の販売台数を燃料別に見ると、2025年のガソリン車は前年比23.5%増の12万808台で、全体の61.6%を占めた(表9参照)。また、ディーゼル車は24.2%増の4万9,556台で、全体の25.3%だった。次いで、液化石油ガス(LPG)車が同29.8%増の1万1,213台だった。2024年と同じく、ガソリン車、ディーゼル車、LPG車の上位3種が全体の9割以上を占める構図に大きな変化はない。

一方、ハイブリッド車(HEV)も台数を着実に伸ばしている。2025年には8,725台を販売し、前年比56.3%の大幅増だった。バッテリー式電気自動車(BEV)は2.2倍を記録したが481台で、全体に占める割合は0.2%にとどまっている。

表9:燃料別自動車販売統計(単位:台、%)(△はマイナス値、―は値なし)
燃料種類 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年 シェア
(2025年、%)
25/24比
(%)
ガソリン 113,637 109,427 106,466 97,819 120,808 61.6 23.5
ディーゼル 39,539 42,355 42,310 39,898 49,556 25.3 24.2
液化石油ガス(LPG) 5,697 9,803 10,874 8,641 11,213 5.7 29.8
ハイブリッド(ガソリン、電気) 1,171 1,901 3,397 5,583 8,725 4.4 56.3
バイオ燃料(ガソリン、LPG) 661 3,050 3,200 2,815 2,100 1.1 △ 25.4
天然ガス 1,030 2,440 3,452 2,011 1,775 0.9 △ 11.7
表示なし 2,999 1,871 2,105 1,605 1,426 0.7 △ 11.2
電気 17 123 147 218 481 0.2 120.6
デュアル燃料(ディーゼル、天然ガス) 0 417 1,669 255 0 0.0 △ 100.0
ハイブリッド(ディーゼル、電気) 1 0 0 0 0 0.0
バイオ燃料(ガソリン、天然ガス) 17 900 0 0 0 0.0
合計 164,769 172,287 173,620 158,845 196,084 100.0 23.4

出所:ペルー自動車協会(AAP)を基にジェトロ作成

HEVの新車販売状況をブランド別に見ると、トヨタが前年比73.1%増の3,669台で首位を維持し、全体に占める割合は42.1%だった(表10参照)。スズキは76.6%増の2,118台で、引き続き第2位となった。次いでホンダが2.2倍の288台となり、前年の8位から躍進した。レクサスも2.1倍と伸ばして252台となり、マツダも3.1倍の204台と伸長した。

韓国ブランドでは、現代が前年比4.6%増の203台で第11位となった。中国メーカーの中では、BYDが2025年に新たに242台を販売して最も多くなり、吉利汽車(GEELY)が前年比11.9%増の225台で続いた。

BEVではボルボが前年比3.3倍の199台で、前年に引き続き最多となった。全体に占める割合は41.4%だった(表11参照)。次いで、BYDが2025年に新たに162台を販売し、第2位となった。

ペルー政府は財政規律を重んじており、HEVやBEVの普及に向けたインセンティブ制度には慎重な姿勢を取っている。BEVの利用増に不可欠な充電スタンドの設置を促す施策なども、現時点では見られない。

自動車排出ガス規制の見直しも、いまだ見通しが立たない状況が続いている。フランシスコ・サガスティ暫定政権時の2021年には、環境省主導でEURO6を土台とし、ガソリンとディーゼル燃料中の硫黄分を10ppm以下とする規制を策定する基本方針が決定された〔大統領令014-2021-EM(スペイン語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます〕。しかし、政府内部では、環境保護のため早期実行を目指す環境省と、慎重に進めたいエネルギー鉱山省の溝が埋まらず、計画の延長が繰り返されている。エネルギー鉱山省が管轄する国営石油会社ペトロペルー(PetroPeru)は硫黄分を50ppm以下とする精製能力を有しているが、EURO6基準に対応するには、精製能力と品質管理の強化に向けた設備投資が求められる。一方、PetroPeruの債務がかさむ体質を改善させたい政府にとって、同社の経営改革は長年の課題となっている。PetroPeruの改革断行には大きな政治的判断を伴うが、足元ではサガスティ氏以降、2026年3月までに4人の大統領が相次いで就任し、さらに2026年7月には大統領選を経て新政権が発足することが確実で、政権交代が頻繁に起きている。

表10:メーカー別HEV新車販売統計(単位:台、%)(△はマイナス値、―は値なし)
メーカー 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年 シェア
(2025年、%)
25/24比
(%)
トヨタ 642 975 990 2,119 3,669 42.1 73.1
スズキ 29 90 729 1,199 2,118 24.3 76.6
ホンダ 0 0 0 129 288 3.3 123.3
BMW 0 0 173 103 259 3.0 151.5
アウディ 262 197 325 283 254 2.9 △ 10.2
レクサス 0 15 86 118 252 2.9 113.6
BYD 0 0 0 0 242 2.8
ボルボ 142 352 404 431 226 2.6 △ 47.6
GEELY 0 82 224 201 225 2.6 11.9
マツダ 0 0 0 66 204 2.3 209.1
現代 0 0 101 194 203 2.3 4.6
フォード 53 46 70 149 108 1.2 △ 27.5
ランドローバー 10 18 44 114 107 1.2 △ 6.1
CHANGAN 0 0 0 0 96 1.1
日産 0 0 0 82 81 0.9 △ 1.2
CHERY 0 0 72 77 79 0.9 2.6
起亜 32 107 79 23 73 0.8 217.4
スバル 0 0 46 104 54 0.6 △ 48.1
GWM 0 0 0 92 53 0.6
ルノー 0 0 0 0 47 0.5
メルセデス・ベンツ 0 0 0 48 45 0.5
DFSK 0 0 0 7 17 0.2 142.9
ポルシェ 0 0 2 7 15 0.2 114.3
GAC MOTOR 0 0 0 2 5 0.1 150.0
MG 0 0 0 0 5 0.1
HAVAL 0 13 37 0 0 0.0
MINI 0 0 15 12 0 0.0 △ 100.0
GREAT WALL 0 0 0 17 0 0.0
ジャガー 1 6 0 6 0 0.0
合計 1,171 1,901 3,397 5,583 8,725 100.0 56.3

出所:ペルー自動車協会(AAP)を基にジェトロ作成

表11:メーカー別BEV新車販売統計(単位:台、%)(△はマイナス値、―は値なし)
メーカー 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年 シェア
(2025年、%)
25/24比
(%)
ボルボ 2 6 10 87 199 41.4 128.7
BYD 0 0 0 0 162 33.7
MINI 0 11 21 18 27 5.6 50.0
BMW 0 0 17 20 17 3.5 △ 15.0
起亜 0 2 17 8 15 3.1 87.5
ポルシェ 5 4 4 4 12 2.5 200.0
現代 7 47 29 17 10 2.1 △ 41.2
アウディ 0 28 18 13 10 2.1 △ 23.1
MAXUS 0 8 7 3 9 1.9 200.0
ルノー 0 0 0 3 8 1.7
JMC 0 4 6 2 6 1.2 200.0
メルセデス・ベンツ 0 0 0 6 4 0.8
JMEV 0 0 0 0 2 0.4
日産 0 0 18 11 0 0.0 △ 100.0
FARIZON 0 3 0 0 0 0.0
BORGWARD 0 0 0 0 0 0.0
トヨタ 0 0 0 1 0 0.0
MG 0 0 0 1 0 0.0
GWM 0 0 0 2 0 0.0
JAC 0 0 0 20 0 0.0
MAPLE 0 7 0 0 0 0.0
SKYWELL 3 3 0 0 0 0.0
JOYLONG 0 0 0 0 0 0.0
レクサス 0 0 0 2 0 0.0
LIANKE 0 0 0 0 0 0.0
合計 17 123 147 218 481 100.0 120.6

出所:ペルー自動車協会(AAP)を基にジェトロ作成


注:
各社の販売代理店がAAPに報告する全部門の販売台数。 本文に戻る
執筆者紹介
ジェトロ・リマ事務所長
石田 達也(いしだ たつや)
1995年、ジェトロ入構。ジェトロ沖縄など国内事務所のほか、1999年から2003年、2007年から2013年までペルーのジェトロ・リマ事務所に通算10年間勤務。企画部、農林水産・食品部などを経て、2024年6月から現職。