新車・中古車登録数増、生産台数減もBMW工場稼働(ハンガリー)

2026年7月2日

2025年のハンガリーの乗用車(新車)新規登録台数は、前年比で6.4%増となった。中でもバッテリー式電気自動車(BEV)は28.5%増と伸びた。中古乗用車の新規登録も15.5%増だった。

また、国内に工場を擁する主要自動車メーカー3社を合計した生産台数は前年比で5.6%減少した。BMWは2025年10月末、ハンガリー東部デブレツェン市の新工場で新型BEVモデル「iX3」の生産を開始した。一方、中国EV(注1)大手の比亜迪(BYD)がハンガリー南東部セゲド市に建設中の新工場は、生産開始までなお時間を要する見通しだ。

新車登録台数が再び拡大、上位を日系が維持

データハウス(ハンガリーの民間調査会社)によると、2025年の乗用車新車登録台数は12万9,440台だった。前年の12万1,609台を6.4%上回り、2年連続の増加となった。ハンガリー自動車輸入業者協会(MGE)の年次評価書によると、高金利と厳格な融資条件が個人の購買を抑制した。一方、企業・フリート(業務用車両)向けは、需要の底堅さと政府のBEV購入支援プログラムが市場全体を下支えした。

乗用車の新車登録台数をメーカー・ブランド別に見ると、ハンガリーに生産拠点を構えるスズキが前年に続き首位を維持したが、前年比減(1万4,285台、前年比9.2%減)(表1参照)。2位は前年同様トヨタ(1万3,862台、5.2%減)、3位はシュコダ(1万1,373台、0.6%増)だった。

表1:ハンガリーでの新車登録台数(メーカー・ブランド別、2025年)(単位:台数、%)(△はマイナス値)
順位 メーカー・ブランド 台数 シェア 前年比
1 スズキ 14,285 11.0 △9.2
2 トヨタ 13,862 10.7 △5.2
3 シュコダ 11,373 8.8 0.6
4 フォルクスワーゲン(VW) 8,734 6.7 1.8
5 フォード 8,397 6.5 23.6
6 起亜 7,540 5.8 13.0
7 BMW 7,052 5.4 21.9
8 メルセデス・ベンツ 5,618 4.3 7.8
9 現代 5,277 4.1 7.6
10 日産 4,895 3.8 △14.2
合計 (その他含む) 129,440 100.0 6.4

出所:データハウスの資料を基にジェトロ作成

新車登録台数をモデル別に見ると、スズキ「S-Cross」が6,500台で前年2位から首位となった。2位はシュコダ「オクタビア」で5,738台、3位はスズキ「ビターラ」で5,590台だった。

スズキ以外の日系メーカーでは、日産の「キャシュカイ」が3,094台で5位。トヨタの3モデルもトップ10入りした(「ヤリス クロス」が7位2,930台、「C-HR」9位2,421台、「カローラ」10位2,335台)。トップ10モデルのうち6つが日系で、その人気の高さを反映した。

新車・中古車登録台数は2年ぶりに拮抗

2025年の乗用車の中古車登録台数は12万8,155台で、2024年の11万961台から15.5%増加した(図参照)。前年まで2年連続で新車登録台数が中古車を上回っていたが、2025年には両者の差がほぼなくなり、拮抗(きっこう)状態となった。ニュースポータル「オリゴ」によると、2025年下半期にハンガリー通貨フォリントの対ユーロ為替相場が、1ユーロ=400フォリントを継続的に下回る水準まで上昇したことで、下半期の中古車輸入台数は上半期を8%上回った。同ポータルが引用した中古車情報ポータル「ヨー・アウトーク」のハラース・ベルタラン最高経営責任者は、この為替効果により、同じ予算で1年前よりも6~8%価値の高い車を海外から購入できるようになったと指摘した。

図:乗用車登録台数の推移(新車、中古車)
2012年~2025年の乗用車新規登録台数の推移。新車は、2012年5万3,059台、2013年5万6,139台、2014年6万7,476台、2015年7万7,171台、2016年9万6,555台、2017年11万6,265台、2018年13万6,601台、2019年15万7,906台、2020年12万8,030台、2021年12万1,920台、2022年11万1,540台、2023年10万7,748台、2024年12万1,609台、2025年12万9,440台。中古車は、2012年5万3,533台、2013年7万700台、2014年9万6,747台、2015年12万2,620台、2016年14万2,002台、2017年15万5,414台、2018年15万8,790台、2019年15万6,475台、2020年13万430台、2021年13万2,205台、2022年16万6,095台、2023年10万5,669台、2024年11万961台、2025年12万8,155台。

出所:データハウスの資料を基にジェトロ作成

中古乗用車の新規登録台数をメーカー・ブランド別に見ると、2025年もフォルクスワーゲン(VW、1万6,381台、前年比18.9%増)が首位を堅持した(表2参照)。2位はオペル(1万855台、12.7%増)で、前年3位から順位を上げた。前年2位のフォード(1万841台、11.0%増)は僅差で3位に後退した。

表2:メーカー・ブランド別の中古車登録台数(上位10メーカー・ブランド、2025年) (単位:台、%)(△はマイナス値)
順位 ブランド 台数 シェア 前年比
1 フォルクスワーゲン(VW) 16,381 12.8 18.9
2 オペル 10,855 8.5 12.7
3 フォード 10,841 8.5 11.0
4 アウディ 8,389 6.5 11.8
5 トヨタ 7,445 5.8 20.8
6 現代 6,490 5.1 20.6
7 メルセデス・ベンツ 6,316 4.9 4.9
8 BMW 5,688 4.4 △6.9
9 起亜 4,833 3.8 17.2
10 シュコダ 4,653 3.6 20.9
合計 (その他含む) 128,155 100.0 15.5

出所:データハウスの資料を基にジェトロ作成

EVの販売は引き続き拡大、BEVが初めて年間1万台を突破

欧州自動車工業会(ACEA)によると、2025年のハンガリーのBEVの新車登録台数は1万1,002台だった(表3参照)。前年比で28.5%増となり、初めて年間1万台の大台を突破した。MGEによると、BEVの新車登録台数の増加は主に政府の企業・フリート向け補助金制度と、拡充するモデルラインアップによってもたらされたものだ。また、プラグインハイブリッド車(PHEV)も7,136台(25.3%増)と拡大を維持した。

充電可能なEV(BEVとPHEVの合計)は1万8,138台(27.2%増)、ハイブリッド車(HEV)は6万5,369台(16.7%増)となり、EV全体(BEV+PHEV+HEV)の合計は8万3,507台(18.8%増)に達した。これは2025年の新車登録台数全体(12万9,440台)の約64.5%を占める。ただし、MGEはその内訳に注目し、2025年におけるBEVの新車登録台数の市場シェアは8.5%にとどまり、依然として10%には達していないと指摘している。

表3:ハンガリーでのEVの新車登録台数の推移(2020~2025年) (単位:台、%)(△はマイナス値)注1:レンジエクステンダー自動車(EREV)を含む。EREVとは、エンジンを走行用ではなく発電用に搭載しているPHEVで、走行には電気モーターを利用する。通常のPHEVより航続距離が長い。 注2:マイルドハイブリッド車(MHEV)を含む。
EVの種類 2020年 前年比 2021年 前年比 2022年 前年比 2023年 前年比 2024年 前年比 2025年 前年比
充電可能なEVの合計 6,042 105.6 8,548 41.5 9,585 12.1 11,341 18.3 14,260 25.7 18,138 27.2
バッテリー式電気自動車(BEV) 3,046 66.2 4,312 41.6 4,709 9.2 5,799 23.1 8,565 47.7 11,002 28.5
プラグインハイブリッド車(PHEV、注1) 2,996 170.9 4,236 41.4 4,876 15.1 5,542 13.7 5,695 2.8 7,136 25.3
ハイブリッド車(HEV、注2) 31,772 246.5 48,145 51.5 42,498 △ 11.7 45,022 5.9 56,034 24.5 65,369 16.7
EV合計 37,814 212.3 56,693 49.9 52,083 △ 8.1 56,363 8.2 70,294 24.7 83,507 18.8

注1:レンジエクステンダー自動車(EREV)を含む。EREVとは、エンジンを走行用ではなく発電用に搭載しているPHEVで、走行には電気モーターを利用する。通常のPHEVより航続距離が長い。
注2:マイルドハイブリッド車(MHEV)を含む。

出所:ACEAの資料を基にジェトロ作成

EVの新車登録台数をモデル別に見ると、テスラ「モデルY」が3年連続で首位(1,188台、2.1%増)となった(表4参照)。2位には2024年11月に発売され、コストパフォーマンスをアピールしている起亜「EV3」が699台で初めてトップ10に入った。前年2位のテスラ「モデル3」は634台(21.5%減)で3位となった。

BYDは前年と同様、4モデルがトップ10に入り、存在感を示した(「ATTO 3」333台5位、「シーライオン7」332台6位、「シール」294台7位、「ドルフィン・サーフ」252台10位)。ただし、前年から継続販売されている「ATTO 3」と「シール」は、それぞれ前年比41.5%減、17.2%減と台数を落とした。これはBYDブランド内での既存モデルから新規投入モデルへのシフトが主な要因とみられる。

また、BMW「iX1」(493台、前年比約4.4倍)は4位に躍進した。フォード「エクスプローラー」(262台、前年比約3.4倍、ドイツ工場で生産)も9位に入るなど、欧州勢の電動モデルも台頭した。

表4:モデル別EV新車登録台数(上位10モデル、2025年)(単位:台、%)(△はマイナス値、-は値なし)注:前年比が空欄になっているモデルは、2025年にハンガリー市場に投入された。
順位 モデル 台数 前年比
1 テスラ・モデルY 1,188 2.1
2 起亜・EV3 699
3 テスラ・モデル3 634 △21.5
4 BMW・iX1 493 344.1
5 BYD・ATTO 3 333 △41.5
6 BYD・シーライオン7 332
7 BYD・シール 294 △ 17.2
8 現代・IONIQ 5 279 86.0
9 フォード・エクスプローラー 262 236.0
10 BYD・ドルフィン・サーフ 252

注:前年比が空欄になっているモデルは、2025年にハンガリー市場に投入された。

出所:「ビッラニアウトーショク」ニュース(villanyautosok.hu)の2026年1月7日付記事「Új rekord: 11 ezer új villanyautót vettek a magyarok 2025-ben」を基にジェトロ作成

乗用車生産台数は前年比5.6%減、メルセデス・ベンツはモデル移行期で大幅減

ハンガリーの輸送機器の生産額は、製造業全体の約4分の1を占め、自動車生産は依然として産業の重要な柱だ。しかし、2025年も自動車産業は、地政学的な緊張や経済の不確実性、進行中の業界変革といった重大な外部要因の影響を受け続けた。ハンガリーに生産拠点を持つ自動車メーカーは、競争力の維持を最優先課題として、コスト削減や効率化などに注力している。

ACEAによると、2025年のハンガリーでの乗用車生産台数は、前年比5.6%減の41万1,943台となった。当地の既存乗用車メーカー3社の生産台数を見ると、アウディが20万756台で前年に続き首位(前年比11.7%増)となった(表5参照)。次いでマジャールスズキが2位(10万8,072台、3.1%減)、メルセデス・ベンツが3位(10万台、31.5%減)と続く。前年の生産台数を上回ったのはアウディだけだった。メルセデス・ベンツの大きな落ち込みは、旧モデルの生産終了と新型モデル(EV含む)への移行が重なったことや、工場拡張・再編に伴う一時的な生産抑制が作用したことが主因とみられる。

一方、BMWは2025年10月末、東部デブレツェンの新工場で新型BEVモデル「iX3」の生産を開始した。また、中国BYDは南東部セゲドの新工場での生産開始が遅れている。

表5:メーカー・ブランド・モデル別生産台数(2021~2025年)(単位:台、%)(△はマイナス値、-は値なし)注1:メルセデス・ベンツの生産台数は概数。 注2:「合計」は各社発表の生産台数の合計であるため、ACEAの発表とは一致しない。これに伴い、前年比も ACEA発表と一致しない。 注3:BMWハンガリー(デブレツェン工場)は2025年10月末に生産開始。量産前の段階で、生産台数は未公表。
車種・モデル 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年 前年比
アウディ・ハンガリア  171,015 171,134 177,775 179,710 200,756 11.7
Q3 102,833 98,665 94,283 99,288 80,669 △18.8
Q3 スポーツバック 59,693 64,343 73,806 63,759 48,277 △24.3
TT クーペ 6,534 6,291 6,850 (生産なし) (生産なし)
TT ロードスター 1,955 1,835 2,681 (生産なし) (生産なし)
A3 カブリオレ (生産なし) (生産なし) (生産なし) (生産なし) (生産なし)
A3 リムジン (生産なし) (生産なし) (生産なし) (生産なし) (生産なし)
クプラ・テラマー (生産なし) (生産なし) (生産なし) 16,663 71,810 331.0
マジャールスズキ 107,974 129,022 160,338 111,492 108,072 △3.1
S-Cross 32,713 47,873 73,046 47,530 未公表
ビターラ 75,261 81,149 87,292 63,952 未公表
メルセデス・ベンツ
(CLAクーペ、CLAシューティングブレーク、EQB )(注1)
138,000 152,000 174,000 146,000 100,000 △31.5
BMWハンガリー (生産なし) (生産なし) (生産なし) (生産なし) 未公表
iX3 (生産なし) (生産なし) (生産なし) (生産なし) 未公表
合計(注2) 416,989 452,156 512,113 437,202 408,828 △6.5

注1:メルセデス・ベンツの生産台数は概数。
注2:「合計」は各社発表の生産台数の合計であるため、ACEAの発表とは一致しない。これに伴い、前年比も
ACEA発表と一致しない。
注3:BMWハンガリー(デブレツェン工場)は2025年10月末に生産開始。量産前の段階で、生産台数は未公表。

出所:各社発表を基にジェトロ作成

なお、ハンガリーに生産拠点を持つ主要乗用車メーカーの各社状況については、次のとおり。

アウディ・ハンガリア

ハンガリー北西部のジェール工場は、VWグループ最大の駆動装置・エンジン生産拠点に当たる(2022年4月1日付ビジネス短信参照)。

2025年には158万5,290基の駆動装置・エンジンを生産した。そのうち26万4,871基が電動車用駆動装置だった(前年の15万1,899基に比べ74.4%増)。

完成車については、2025年の全生産台数20万756台のうち、電気自動車〔PHEVおよびマイルドハイブリッド(MHEV)モデルの「Q3」「Q3スポーツバック」〕が12万8,946台で全体の約64.2%を占めた。

同社は2025年、3億7,500万ユーロを開発に投じた。同投資により、新型(第3世代)アウディQ3の量産立ち上げと、MEBecoシリーズの電動モーター製造設備の導入が実現した。

マジャールスズキ

欧州市場向けには、2020年からHEVのみを生産している。

2025年1月、ハンガリー北部のエステルゴム(Esztergom)工場で累計50万台目となるHEVが生産され、同3月には2015年の生産開始以来の節目となる累計100万台目の「ビターラ」が完成した。また、競争力維持を目的として、効率改善、デジタル化、脱炭素化への移行準備を柱とする90億フォリント(約47億円、1フォリント=約0.52円)超の工場開発プログラムを、全生産部門で実施した。

メルセデス・ベンツ

ハンガリー中央部のケチケメート工場の2025年の生産台数(概数)は10万台(CLAクーペ、CLAシューティングブレークおよびBEVモデルのEQB)で、前年の14万6,000台から31.5%減と大幅に減少した。

2022~2026年までの事業計画の一環として、同工場の拡張に10億ユーロ超を投資しており、2025年の建設工事は計画通りに進んだ。上半期には新設のバッテリー組み立て工場で設備設置が完了し、下半期には新型EVモデル「GLB」向けのバッテリー生産が本格化した。また、さらなる生産量拡大に備え、追加のバッテリー生産ライン構築も並行して進められた。

同工場は着実に電動化を進めており、2026年1月にSUV(多目的スポーツ車)タイプの新型「GLB」の量産を開始した。BEVモデルとPHEVモデルを同一ラインで柔軟に生産する体制を整えた。

また、2026年下半期には新型EVの「Cクラス」が同工場から初出荷される計画となっている。

BMWハンガリー

BMWは2025年10月末、ハンガリー東部のデブレツェン市に建設した新工場で、新世代EVシリーズ「ノイエ・クラッセ」の第1弾である新型BEVモデル「iX3」の生産を開始した。同工場ではBEVのみが生産され、年間約15万台の生産を計画している。また、通常稼働時において再生可能エネルギー由来の電力のみを使用する、BMWグループ初の自動車工場となった。高電圧バッテリーの組み立ては「ローカル・フォー・ローカル」の原則に基づき、同工場内で行われる。

さらに、同工場は当初からデジタルでの設計・建設が行われた典型的な「iFACTORY」だ。全ての工程はバーチャルで事前テストされ、工場建屋内の生産ラインはデジタルツイン(注2)に基づいて設置された。

比亜迪(BYD)

中国EV大手のBYDは、ハンガリー南東部の都市セゲドに同社として欧州初のEV乗用車組立工場を建設中だが、その進捗には遅れが生じている。当初は量産開始を2025年末に予定していたが、まだ生産は始まっていない(注3)。同工場では初年度の生産能力を年間15万台と見込んでおり、最初に生産されるモデルは「ドルフィン・サーフ」の予定だ。

一方、同社のハンガリーへのコミットメントはさらに深まっている。BYDは2025年5月、首都ブダペストに欧州統括本部と研究開発(R&D)拠点を設置すると発表した。同拠点には約2,000名の従業員が勤務する予定で、欧州事業における販売・顧客サービスの統括、欧州市場向け認証対応、車両の試験・現地適合開発などを担う。

R&D面では、BYDはハンガリーの大学やスタートアップ、サプライヤーと連携し、2つの大型プロジェクト(人工知能による自動運転システム開発およびEVのパワートレイン性能・エネルギー効率の向上)を立ち上げる計画だ。また、ハンガリーで開発された特許の少なくとも50%を現地で登録することをコミットしている。

最新技術の生産拠点新設・拡張で年間100万台生産へ

2025年の乗用車生産台数が100万台以上のEU加盟国は、上位からドイツ、スペイン、チェコ、スロバキアの4カ国に限られる。ハンガリーは100万台以下で7位にとどまる。しかし、今後の乗用車生産台数について、ハンガリー自動車工業会(MAGE)のキリアーン・チャバ専務事務局長は、ハンガリーで事業展開する自動車メーカーが最新技術の生産ラインを最大限活用することで、同国は2030年までに年間100万台の乗用車生産を実現できる可能性が高いとしている。また、ハンガリー投資促進庁(HIPA)のヨー・イシュトバン長官は、ハンガリーの自動車産業は生産能力の拡大だけでなく、知識集約型への転換も始まったと指摘しており、今後の動向が注目される。


注1:
本稿でEVとは、バッテリー式電気自動車(BEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、ハイブリッド車(HEV)の総称を指す。 本文に戻る
注2:
実世界の設備・工程からIoTでデータを収集し、サイバー空間に同期・再現して、設計・立ち上げ・製造・保全を一体で検証・運用する技術。工程シミュレーションによるサイクル短縮、異常の予兆検知、保全の最適化、品質の安定化に資する。 本文に戻る
注3:
自動車調査会社イノヴェフ(Inovev)の2026年5月26日付報道によると、BYDセゲド工場で最初のEVモデルとして「ドルフィン・サーフ」と「ATTO 2」の2モデルが完成した。同工場は欧州初の大規模な中国系乗用車工場となる見込み。ただし、BYDからの正式発表は現時点(6月8日)までに確認されていない。 本文に戻る
執筆者紹介
ジェトロ・ブダペスト事務所
バラジ・ラウラ
2000年よりジェトロ・ブダペスト事務所に勤務、ハンガリー国内の市場調査を担当。英語、数学の修士号のほか、日本語検定1級、経済貿易大学の学士を有する。