日本からの輸出に関する制度 アルコール飲料の輸入規制、輸入手続き

米国の輸入規制

1. 輸入禁止(停止)、制限品目(放射性物質規制等)

調査時点:2019年6月

東京電力福島第一原子力発電所事故の影響により、米国政府は、日本で出荷制限措置がとられた品目について、県単位で輸入停止措置を講じるとともに、その他の品目については、米国の食品安全基準に違反していないことの証明または米国側でのサンプリング検査などを課しています。輸入警告(インポートアラート)は米国保健福祉省・食品医薬品局(FDA)のウェブサイトで公開されていますが、その内容は頻繁にアップデートされているため、注意が必要です。

米国向けアルコール飲料については、米国に到着後サンプリング検査が実施される場合がありますが、出荷前の放射性物質検査などは不要です。

2. 施設登録、輸出事業者登録、輸出に必要な書類等(輸出者側で必要な手続き)

調査時点:2019年6月

1.FDAへの施設登録
米国では食品安全強化法〔Food Safety Modernization Act(FSMA)〕の規定により、米国に輸入されるアルコール飲料の製造/加工、梱包、保管施設について、バイオテロ法第305条により、FDAに登録することが義務付けられています。また、FSMA第102条により、この施設登録は偶数年の10月1日から12月31日の間に更新することが義務付けられています。
詳細は、「その他」の食品安全強化法〔Food Safety Modernization Act (FSMA)」および関連リンクのウェブサイトなどを参照してください。また、FDAのウェブサイトに、FSMAに関する主要規則のファクトシートの日本語訳も提供されていますので、あわせて参照してください。
2. 輸出酒類卸売業免許の取得
アルコール飲料を輸出するためには、日本において輸出酒類卸売業免許を取得する必要があります。詳細は、関連リンクの国税庁「酒類の免許」および税務署「酒類卸売業免許の申請等の手引」を参照してください。

3. 動植物検疫の有無

調査時点:2019年6月

なし

米国内の輸入関税等

1. 関税

調査時点:2019年6月

米国でアルコール飲料を輸入・販売するにあたって課せられる税金には、大きく分けて(1)関税などの通関に要する税、(2)米国歳入庁(IRS)に納付する連邦酒税、(3)州、地方自治体へ納付する酒税、売上税があります。(2)および(3)については「2. その他の税」を参照してください。

関税
  1. 清酒(Rice wine or Sake)(HS2206.0045):0.03ドル/リットル
  2. ワイン(Wine of fresh grapes including fortified wines)(HS2204):0.053ドル〜0.224ドル/リットル(種類、リットル当たりの価格により異なります)
  3. 蒸留酒(焼酎、ウイスキーなど)(Spirits, liqueurs and other spirituous beverages)(HS2208):無税

2. その他の税

調査時点:2019年6月

1.連邦酒税
輸入業者は、アルコール飲料の輸入にあたって、連邦酒税を納付しなければなりません。例えば清酒(蒸留酒が添加されていないもの)にはビールと同じ税率が適用され、18ドル/バレル(31ガロン)が、焼酎に対しては13.50ドル/プルーフ・ガロンが課せられます。これらは米国財務省・酒類たばこ税貿易管理局(TTB)が徴収しています。
連邦酒税は、ビール、ワインと蒸留酒に大きく分類されます。
  1. ビール:18ドル/バレル (1バレル=31ガロン)
  2. ワイン
    1. アルコール度数14%以下のワイン:1.07ドル/ガロン
    2. アルコール度数14%超21%以下のワイン:1.57ドル/ガロン
    3. アルコール度数21%超24%以下のワイン:3.15ドル/ガロン
    4. スパークリングワイン:3.40ドル/ガロン
  3. 蒸留酒:13.5ドル/プルーフ ガロン (100プルーフまたはアルコール度数50%)
2. 州、地方自治体へ納付する酒税、売上税
米国内では地方自治体により売上税が課されます。州ならびに郡や市の地方自治体により売上税の合計税率は異なるため、USITC、CBP、州、地方自治体のウェブサイトで確認する必要があります。連邦酒税と同様、これらも蒸留酒の添加された清酒と添加されていない清酒で、差がでてくることがあります。
さらに、アルコール飲料については酒類とアルコール度数によって異なる酒税が、州、郡、市レベルでかかってくるため、各州の歳入庁のウェブサイトで確認する必要があります。

3. その他

調査時点:2019年6月

商業貨物税関使用料、港湾維持料
輸入業者はアルコール飲料の輸入にあたって、関税だけでなく商業貨物税関使用料(Merchandise Processing Fee:MPF)を納付する必要があります。正式通関(Formal Entry)の場合、MPFは輸入申告価格(FOB価格)の0.3464% で、最低26.22ドル、最高508.70ドルとなっています。さらに、船便による輸入の場合には、輸入業者は貨物価格の0.125% の港湾維持料(Harbor Maintenance Fee:HMF)を納付しなければなりません。これらは米国国土安全保障省・税関・国境警備局(CBP)が徴収しています。

関連リンク

関係省庁
米国国際貿易委員会(USITC)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
米国税関・国境警備局(CBP)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
根拠法等
米国連邦規則集
その他参考情報
米国国土安全保障省・税関・国境警備局(CBP)から入手できる主な情報
ジェトロから入手できる主な情報

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