知的財産ニュース 「K-ウィッグ」、特許競争力で世界2位となり、国際ファッションをリード!
2026年8月18日
出所: 韓国知識財産処
- 過去20年間、韓国人の主要国(IP5)における特許出願件数で共同2位、特許登録件数で単独2位
- 隠すためのウィッグ(かつら)から目を引くファッションへと変化し、ファッションウィッグの出願が活発
# (組み立て式ファッションウィッグ)個人発明家Aは、固定用ヘアバンドに装飾用ヘアバンドや前髪・後ろ髪のウィッグを選択的に着脱し、多様なヘアスタイルを演出する技術の特許を取得しました。
# (植物性素材)ウィッグ専門企業B社は、蓮の茎から抽出した天然繊維を活用し、頭皮の健康を維持するウィッグ技術の特許を取得しました。
# (スマートウィッグ) 個人発明家のCは、透明小型発光ダイオード(LED)をウィッグに応用し、スマートフォンで制御することで、着用者が好みに応じて髪の色を変えることができる技術の特許を取得しました。
知識財産処(キム・ヨンソン処長)は、過去20年間(2004年~2023年)に世界日米欧中韓の五大特許庁(IP5)*へ出願・登録されたウィッグ関連の特許出願および登録件数を分析した結果、韓国人の累計特許出願件数は共同2位を、特許登録件数は2位を占めたと発表した。
* 世界日米欧中韓の五大特許庁(IP5):世界の特許出願の約85%を占める韓国(知識財産処)、 米国(特許商標庁)、日本(特許庁)、中国(国家知識産権局)、欧州(特許庁)の知的財産機関
ウィッグはかつて「脱毛を隠すための選択肢」であった。しかし今や、自分の個性を自由に表現する「ファッション商品」として認識が変わりつつある。ウィッグに対する需要が堅調な中、美容文化の普及により若い世代までウィッグの消費層が拡大し、ウィッグ産業は新たな局面を迎えている。
世界のウィッグ市場の規模は、2025年の約79億5000万ドル(約11兆ウォン)から2035年には約163億9000万ドル(約23兆ウォン)へと2倍以上成長すると予想*されており、それに伴い市場確保に向けた研究開発競争も本格化している。
* リサーチ・ネスター(Research Nester )ウィッグおよびヘアエクステンション市場の見通し、2025年9月17日
<細部技術別の動向:製造工程・装置およびウィッグ素材の発明が40%以上を占める>
細部技術別の出願動向を見ると(重複を含む*)、ウィッグを製造する工程と装置関連技術(21%、1,073件)、繊維の性質を改善し、自然らしさと耐久性を高める素材改質技術(20%、1,022件)が多数を占めていることが分かった。
* 1件の特許出願が2つ以上の細部技術を含む場合、技術ごとに1件ずつ重複して集計した
続いて、ベース*の密着性と装着感を高める技術(15%、732件)、髪の一部に付け足して長さやボリュームを変えるヘアピース技術(14%、709件)の順で特許出願が多かった。特に、髪を延長したり装飾品を取り付けたりするヘアピース関連技術は、ウィッグがファッション商品として認識されるにつれ、出願が活発に続いていると分析される。
* 髪の毛を植え付けたり編み込んだりして固定するウィッグの基本フレームであり、頭皮の役割を果たす中核部分
<韓国、国籍別特許出願シェア世界共同2位、特許登録シェア世界2位>
過去20年間(2004年~2023年)に世界日米欧中韓の五大特許庁(IP5)に申請された特許出願の国籍をみると、日本(36%、1,374件)、 韓国(20%、756件)および米国(20%、756件)の順となり、同期間に登録された特許のシェアは、日本(36%、637件)に続き、韓国(30%、523件)、米国(17%、292件)の順であった。
<多出願の現状、韓国企業が世界7位>
多出願人ランキング(2004~2023)では、韓国企業のハイモ(35件)が世界7位となり、ウィッグ分野の多出願人の中で上位に位置した。韓国企業が上位になったのは、「K-ビューティー」への関心の高まりに伴い、技術開発が継続的に行われた結果であると分析される。1位から3位は、日本企業のカネカ(293件)、アデランス(284件)、デンカ(164件)が占めた。日本が1~3位を占めたのは、キャラクター産業などの成長に支えられ、ウィッグ産業が持続的に発展した結果であると分析される。
知識財産処のヤン・ジェソク特許審査企画局長は、「超高齢化時代に突入し、脱毛の低年齢化が進む中、ウィッグは単なる補完用品を超え、個人の個性と生活の質を高めるファッション商品として急浮上している」とし、「K-ビューティーにとどまらず、K-ウィッグ分野においても韓国企業が特許競争力を確保し、市場を先取りできるよう、産業界に必要な特許情報を継続的に分析・提供していく」と述べた。
ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム
ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:横山、徐(ソ)、權(クォン)(いずれも日本語可)
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