知的財産ニュース 韓国の特許出願件数、GDP・人口比で世界1位

特許出願件数は世界4位を維持

世界知的所有権機関（WIPO）がこのほど発刊した「世界知的財産権指標（World Intellectual Property Indicator）2018（注1）」によると、韓国の2017年GDP・人口比の特許出願件数は世界1位であることが明らかになった。

この報告書によると、2017年世界の知的財産権（特許、実用新案、デザイン、商標など）出願件数は2016年に比べ、18.3％増の1,856万件となっている。特許、実用新案、商標、デザイン出願がそれぞれ1.3％、13.4％、26.8％、0.1％増加した。

国別では中国が944万件で1位となり、次いで米国127万件、日本92万件、欧州65万件、韓国51万件となっている。

特許出願件数は2016年に比べて1.3％増の317万件となり、韓国は20.5万件で中国、米国、日本に続き世界4位を維持した。

特に、GDP・人口比での韓国の特許出願件数は、米国・日本・欧州など先進特許庁を大きく上回り、1位を維持している。これは、韓国が特許出願強国であることを裏付けている。

商標出願では中国が断トツの1位（574万件）となり、韓国は2016年に比べて2段階低い10位（23万件）となっている。

デザイン出願では中国（63万件）、欧州連合知的財産庁（EUIPO、11万件）に続き、韓国が3位（6.7万件）となっている。

しかし、韓国のGDP比の出願件数は商標4位、デザイン1位となり、人口比の出願件数も商標3位、デザイン1位となり、二つの分野でも出願強国であることが明らかになった。