品目別輸出ガイド

卵(鶏卵)の輸入規制、輸入手続き

英国の食品関連の規制

1. 食品規格

調査時点:2020年11月

英国では、EU離脱後も2020年末までは移行期間として現行のEU規制が適用されます。また、2018年EU離脱法(2020年EU(離脱協定)法にて改正)に基づき、移行期間終了後も、現行のEU法は、原則的に英国国内法体系に、直接組み込まれます(EU規則は、国内法となり、EU指令に基づく国内法の効力も維持)。そのため、以後、EU法としての記述は、そのまま英国国内法規定として読み替えてください。

農産物市場体系を確立する欧州議会理事会規則(EU)1308/2013第75条と第78条により、いくつかの製品・セクター(対象品目)に関しては、EU域内(英国を含む)で流通するための食品の規格または名称の定義が設けられています。卵は、EU の共通農業政策(CAP)における農産品の共通市場制度(CMO)の対象となっており(第78条)、生産者の競争力の向上、需給バランスの維持、伝統と生産者の正当な利益の保護、消費者の保護を目的に、同規則ANNEX VIIの第VI章に卵の格付けやラベル表示義務などの基準が定められています。
卵に関するラベリングおよび識別マークついては「6.ラベル表示」の項を参照してください。

卵や卵製品の定義については、動物性食品の衛生基準を定める(EC) 853/2004で次のように規定されています。

「卵(Eggs)」とは、養殖された鳥から産出され、ヒトの直接的な食用または卵製品の調理に適した、殻入りの卵(殻の壊れた、孵化したまたは調理された卵を除く)を指します。
「液卵(Liquid egg)」とは殻を除去した後の卵の未加工の内容物を指します。
「卵製品(Egg products)」とは、卵または卵のさまざまな成分(卵白、卵黄の液卵など)もしくはこれら混合物の加工による加工済製品、または当該加工製品のさらなる加工に由来する加工済製品を指します。

(EC) 852/2004第2条により「加工(processing)」とは、当初の製品を実質的に変更する行動(加熱、燻り、硬化、熟成、乾燥、マリネ、抽出、押し出しまたはそれら処理の組み合わせなど)のことであり「未加工製品(unprocessed products)」とは、加工を受けていない食料品(分割、分離、切断、スライス、骨抜き、刻み、皮剥ぎ、粉末化、切り込み、洗浄、トリミング、殻剥き、製粉、冷却、急速冷凍または解凍された製品など)と定義されます。

クラスA卵の規格は、気室の深さが6mm (Extraの場合は4mm以下)、重量がXL(特大) 73g以上、L(大) 63g以上73g未満、M (中) 53g以上63g未満、S (小) 53g未満など規定されています。
その他、クラスA卵、B卵の個別基準は農林水産省「英国及び欧州連合向け輸出食肉製品、乳製品、殻付き卵及び卵製品の取扱要綱」(以下「取扱要綱」)の別表4でも確認できます。

【食品衛生】
さらに、EU域外から輸入される食品についても、欧州議会・理事会規則(EC)No 178/2002に基づきEU(英国を含む)が求める衛生基準などとの同等性(輸出国と特定の合意がある場合はその合意事項)を満たす必要があります(同規則第11条)。
このため、EU (英国を含む)の食品輸入事業者は、輸入した食品が EU(英国を含む) の食品衛生要件を満たしていないと判断した場合、即時に製品を市場から回収する手続きをとり、加盟国の所管当局に通知する義務があります(欧州議会・理事会規則(EC)No 178/2002 第19条)。また、同規則では、食品がヒトの健康や環境に甚大なリスクをもたらす可能性があると判断された場合、英国 が当該食品の上市停止などの緊急措置をとることが認められています(同規則第53条)。
EU(英国を含む)の衛生法(衛生パッケージ)は、規則(EC)No 178/2002 (食品一般法)、規則(EC)852/2004 (一般食品の衛生規則)、規則(EC)853/2004 (動物性食品の衛生規則)、(EC) 183/2005 (動物の飼料に要求される衛生規則) そして新公的管理規則(EU)2017/625およびこれらの規則を補完する関連規則(例えば、委任規則 (EU) 2019/625など)により構成されています。

関連リンク

関係省庁
欧州委員会 保健衛生・食の安全総局(英語) 外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
欧州食品安全機関(EFSA)(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
英国 環境・食糧・農村地域省外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
根拠法等
規則(EC)No 178/2002(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
規則(EC)No 853/2004(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
規則(EC) No 852/2004 (英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
規則 (EU) 2017/625(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
規則(EU)1308/2013外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
規則(EC) 183/2005外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
委任規則 (EU) 2019/625 (英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
※関連リンクに示したEU法のリンクは、全て制定時の条文へのリンクとなっています。最新の条文を確認するには、ページ左側の「Document information」を選択し、「Relationship between documents」の「All consolidated versions」の中から最新時点のものを選択してください。
その他参考情報
農林水産省「英国及び欧州連合向け輸出食肉製品、乳製品、殻付き卵及び卵製品の取扱要綱」PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(7.9MB)

2. 残留農薬および動物用医薬品

調査時点:2020年11月

英国では、EU離脱後も2020年末までは移行期間として現行のEU規制が適用されます。また、2018年EU離脱法(2020年EU(離脱協定)法にて改正)に基づき、移行期間終了後も、現行のEU法は、原則的に英国国内法体系に、直接組み込まれます(EU規則は、国内法となり、EU指令に基づく国内法の効力も維持)。そのため、以後、EU法としての記述は、そのまま英国国内法規定として読み替えてください。

欧州委員会規則(EU)2017/625に基づき、EU域内(英国)に鶏卵を輸出することが可能な認定を受けた加工施設などの事業者は、別途定められたモニタリング計画および実施要領に従い、残留動物用医薬品などのモニタリング検査の実施が必要です。

また、2021年4月21日以降、家畜の伝染病予防に関する動物の衛生要件に関して一般要件および個別要件を規定する委任規則(EU)2020/692が施行されます。卵・卵製品のモニタリング計画は同規則のANNEX IIに適合しているか、あるいは国際獣疫事務局(OIE)の定める規定に沿って実施されます。また、卵・卵製品の疾病リスクを軽減するために講じる措置は同規則ANNEXE XXVIIIに規定されています。

関連リンク

関係省庁
厚生労働省外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
根拠法等
規則 (EU) 2017/625(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
委任規則 (EU)2020/692 (英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
※関連リンクに示したEU法のリンクは、すべて制定時の条文へのリンクとなっています。最新の条文を確認するには、ページ左側の「Document information」を選択し、「Relationship between documents」の「All consolidated versions」の中から最新時点のものを選択してください。
その他参考情報
農林水産省「英国及び欧州連合向け輸出食肉製品、乳製品、殻付き卵及び卵製品の取扱要綱」PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(7.9MB)

3. 重金属および汚染物質(最大残留基準値/禁止)

調査時点:2020年11月

英国では、EU離脱後も2020年末までは移行期間として現行のEU規制が適用されます。また、2018年EU離脱法(2020年EU(離脱協定)法にて改正)に基づき、移行期間終了後も、現行のEU法は、原則的に英国国内法体系に、直接組み込まれます(EU規則は、国内法となり、EU指令に基づく国内法の効力も維持)。そのため、以後、EU法としての記述は、そのまま英国国内法規定として読み替えてください。

EU(英国を含む)では、欧州委員会規則(EC)1881/2006で食品カテゴリーごとに含まれる汚染物質の上限値を規定しています。ここでの「汚染物質」とは、意図的に食品に添加されたものではなく、食品の生産(作物管理、畜産、獣医療における作業を含む)、製造、加工、調理、処理、包装、梱包、輸送および保管などのプロセスまたは生育環境に由来して、食品中に存在する物質をいいます(欧州理事会規則(EEC)No315/93 第1条(1))。

鶏卵が該当する汚染物質の上限値は、次のとおりです。ただし、ここに記載されている以外に、乳児・幼児用の食品、医療用栄養食品に関しては別途上限値が規定されているため注意が必要です。

ダイオキシン類の上限値(鶏卵)
項目 上限値 ※2 対象品目
ダイオキシン類合計
(WHO-PCDD/F-TEQ(ポリ塩化ジベンゾパラジオキシンとポリ塩化ジベンゾフランの毒性等量合計※1)
2.5pg/脂肪1g当たり 鶏卵および卵製品
0.1pg/脂肪1g当たり 乳幼児向け食品
ダイオキシン類、ダイオキシン様PCB類の合計
(WHO-PCDD/F-PCB-TEQ(ポリ塩化ジベンゾパラジオキシン、ポリ塩化ジベンゾフラン、ポリ塩化ビフェニルの毒性等量合計※1)
5.0pg/脂肪1g当たり 鶏卵および卵製品
0.2 pg/脂肪1g 当たり 乳幼児向け食品
PCB28,PCB52,PCB101,PCB138,PCB153,PCB180の合計
(ICES-6)
40ng/脂肪1g当たり 鶏卵および卵製品
1.0ng/脂肪1g 当たり 乳幼児向け食品
過塩素酸イオン 0.01mg/kg 乳幼児用向け食品など

その他、EU(英国含む)では、環境残留性と生物蓄積性が高く環境と健康にリスクをもたらすダイオキシン類・ポリ塩化ビフェニル(PCB)・DDTなどの残留性有機汚染物質(POPs)に関して、EU域内(英国含む)での生産、販売および使用が禁止または厳しく制限されています。2019年6月から、旧規則(EC) 850/2004は新規則(EU) 2019/1021により改正されており、同規則ANNEX1に記載されている物質はEU域内(英国含む)における上市、使用が禁止されます。

REACH規則含め、詳細はジェトロEU 輸入品目規制「特定危険化学品に関する規制」で確認ができます。

なお、食品事業者に適用されるEU規則「食品の微生物学的基準に関する委員会規則(EC) 2073/2005により英国における食品中の微生物学的判断の基準が規定されており、同規則により卵製品や生卵を使用した事前調理済み食品のサルモネラの上限値が定められています(ただし、サルモネラ菌のリスクを排除することを可能にする製造方法または組成を採用している製品は除きます)。

例えば、卵製品の濃度基準の測定に際しては、1ロットあたり任意に採取した5サンプルについて検査し、次の基準により判定します。
・すべてのサンプルの25g中サルモネラが検出されないこと

関連リンク

根拠法等
規則(EC)No 1881/2006(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
規則(EEC)No 315/93(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
規則(EU)2020/685 (英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
規則(EU) 2019/1021 (英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
規則(EC) 2073/2005 (英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
※関連リンクに示したEU法のリンクは、すべて制定時の条文へのリンクとなっています。最新の条文を確認するには、ページ左側の「Document information」を選択し、「Relationship between documents」の「All consolidated versions」の中から最新時点のものを選択してください。
その他参考情報
ジェトロEU「輸入品目規制『特定危険化学品に関する規制』」PDFファイル(528KB)

4. 食品添加物

調査時点:2020年11月

英国では、EU離脱後も2020年末までは移行期間として現行のEU規制が適用されます。また、2018年EU離脱法(2020年EU(離脱協定)法にて改正)に基づき、移行期間終了後も、現行のEU法は、原則的に英国国内法体系に、直接組み込まれます(EU規則は、国内法となり、EU指令に基づく国内法の効力も維持)。そのため、以後、EU法としての記述は、そのまま英国国内法規定として読み替えてください。

EU(英国を含む)では、食品添加物については欧州議会・理事会規則(EC)1333/2008に基づきポジティブリスト形式で規制が課されており、認可を得た食品添加物のみが使用を認められています。 EU規制(英国を含む)におけるポジティブリストでは、食品添加物ごとに「使用可能な食品カテゴリー」および「許容含有量(定められていない食品添加物もある)」が定められているため、食品添加物が「10.1 鶏卵」または「10.2加工済卵または卵製品」の食品カテゴリーにおいて使用可能かどうかを確認する必要があります。

ポジティブリストについては、欧州委員会のウェブサイト(食品添加物検索データベース)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで検索が可能です。

また、規則(EU) 2019/649により、ビタミン・ミネラルなどの食品への添加に関する規則(EC)1925/2006が改正され、2021年4月1日から、最終消費者向け食品(小売り、レストランなど)のトランス脂肪酸は天然由来の動物性の脂肪酸を除き、脂質100gあたり2gを超えてはならないとされています。また、業務向けでこの数値を超える場合は、トランス脂肪酸の量に関する情報を提供する必要があります。 卵などの未加工品に添加することはできませんが、食品に添加できるビタミン剤およびミネラル成分に関しては、規則(EC)1925/2006のANNEX IIに記載されています。

その他、酵素に関しては、規則(EC)1332/2008、香料に関しては規則(EC)1334/2008を確認する必要があります。ただし、生の食品に香料の規則は適用されません。詳細は関連リンクに記載のジェトロレポート「EU における 食品香料・食品酵素に対する規制動向(2017年3月)」でも確認できます。

なお、本項目に関して、英国において、EU規制に上乗せで課される独自規制は確認されていません。

5. 食品包装規制

調査時点:2020年11月

英国では、EU離脱後も2020年末までは移行期間として現行のEU規制が適用されます。また、2018年EU離脱法(2020年EU(離脱協定)法にて改正)に基づき、移行期間終了後も、現行のEU法は、原則的に英国国内法体系に、直接組み込まれます(EU規則は、国内法となり、EU指令に基づく国内法の効力も維持)。そのため、以後、EU法としての記述は、そのまま英国国内法規定として読み替えてください。

英国では、食品用の容器・包装をはじめ、調理器具や食品製造機械、食品輸送用のコンテナなど、食品と接触することが意図されているまたは通常の使用条件において食品と接触することが合理的に予見されるあらゆる素材・製品(Food Contact Material:食品接触素材)について、健康被害を引き起こしてはならない、食品成分に許容できない変化を引き起こしてはならない、食品の味・香り・食感などを劣化させてはならない旨が定められています(欧州議会・理事会規則(EC)No 1935/2004)。また、欧州委員会規則(EC)No 2023/2006においては、食品接触素材の製造工程における適正製造規範(Good Manufacturing Practice:GMP)がそれぞれ定められています。

欧州議会・理事会規則(EC)No 1935/2004 ANNEX Iには、食品接触素材の製造に使われる17の素材および製品(アクティブ・インテリジェント素材、接着剤、セラミック、コルク、ゴム、ガラス、イオン交換樹脂、金属・合金、紙・ダンボール紙、プラスチック、印刷用インク、再生セルロース、シリコン、繊維、ニス・コーティング材、ワックス、木材)が列挙されていますが、そのうちアクティブ・インテリジェント素材、セラミック、プラスチック、再生セルロースにのみEUレベル(英国を含む)で特定の規則が定められています。

アクティブ・インテリジェント素材(鮮度保持などの目的で食品から物質を吸収する素材(吸湿材など)、容器内に物質を放出する素材(防腐剤を放出する鮮度保持材など)、食品の状態を監視する素材(温度変化に反応する素材など))については、食品と誤認されるおそれがある場合には、欧州委員会規則(EC)No 450/2009の規定により、3mm以上のフォントサイズで‘DO NOT EAT’と表記する必要があります。なお、調査時点では、ポジティブリストは制定されていません。

セラミック素材については、カドミウムと鉛の検出上限値が欧州理事会指令(EEC)No 84/500に規定されています。

プラスチック素材についてはポジティブリスト形式での使用規制がなされており、欧州委員会規則(EU)No 10/2011 ANNEX Iのリストに掲載されている物質を原料として製造されたプラスチックのみが、食品接触素材として使用可能となっています(ただし、複数のプラスチック層からなる食品接触素材で、食品と接触しない層に使われるプラスチック原料については、当該層が機能的なバリア層によって食品接触層から隔離されており、かつ、当該原料が食品に移行しないことが検査によって確認できていれば、ANNEX Iのリストに記載されていない物質も利用することができます)。このリストは科学的評価に基づき更新されるため、随時確認する必要があります。

また、再生セルロースについてもポジティブリスト形式での使用規制がなされており、欧州委員会指令(EC)No 2007/42 ANNEX IIのリストに掲載されている物質を原料として製造された再生セルロースのみが、食品接触素材として使用可能となっています。

さらに、欧州委員会規則(EC)No 1895/2005により、ビスフェノールFジグリシジルエーテル(BFDGE)、ノボラックグルシジルエーテル(NOGE)は、食品接触素材(吸湿剤などを含む)への使用が禁止されるとともに、ビスフェノールAジグリシジルエーテル(BADGE)およびその派生物は、食品接触素材(吸湿剤などを含む)に使用する場合の上限値が定められています。

英国に関しては、食品接触素材に関する独自規制はみられません。

6. ラベル表示

調査時点:2020年11月

英国では、EU離脱後も2020年末までは移行期間として現行のEU規制が適用されます。また、2018年EU離脱法(2020年EU(離脱協定)法にて改正)に基づき、移行期間終了後も、現行のEU法は、原則的に英国国内法体系に、直接組み込まれます(EU規則は、国内法となり、EU指令に基づく国内法の効力も維持)。そのため、以後、EU法としての記述は、そのまま英国国内法規定として読み替えてください。

英国政府のガイダンスでは、英国(北アイルランドを除く)内で販売する商品は、2022年9月30日までにラベル表示を変更する必要があることが書かれています。ラベルの変更実施の責任機関は英国(北アイルランドを除く)の自治体にあり、別市場のラベル付け要件に準拠する必要がある場合は、ラベルにほかの情報を含めることは可能です。
北アイルランドについては、アイルランド/北アイルランド議定書に基づき北アイルランドで販売する商品のラベル表示はEU規則の順守を継続するとされているものの、英国政府は事業者に新たな規則に対応するための時間が必要だと認識しているとされています。英国政府は北アイルランドの農業・環境・地域省と地域議会と連携して、北アイルランド市場でのラベル表示要件の実施手法について検討を行っています。識別マーク、FBO住所、英国(北アイルランド)原産表示に関する実施手法はラベル表示の変更点に沿いながら、適切でリスクに基づいたものになるとしています。
また、従来のEUの衛生識別マークについては、英国および北アイルランドで製造および販売される動物由来製品、または英国外に輸出される動物由来製品は、2022年9月30日までに、新しい英国の健康および識別マークに置き換える必要があると記載されています。新しい英国衛生識別マークに関するガイダンスは、食品基準庁のウェブサイト「2021年1月1日から適用される健康および識別マークに関するガイダンス」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで確認してください。

さらに、英国の卵の取引規制に適合しない EU 以外の国からの卵は、「非 EC 規格」ではなく「非英国規格」として記載する必要があります。北アイルランドに輸入され販売される、EU の卵のマーケティング基準および貿易規制を満たさない卵は、2021 年 1 月 1 日以降も、「非 EC 規格」として記載し続ける必要があります。英国(北アイルランドを除く)では、2022 年 9 月 30 日まで、国内の卵取引規制を満たさない卵を、「非 EC 規格」または「非英国規格」として記載することができますが、2022年 10 月 1 日以降は「英国以外の規格」として記載する必要があります。2021 年 1 月 1 日からの卵のマーケティング基準については、英国政府のウェブサイト「卵のマーケティング基準」(https://www.gov.uk/guidance/egg-marketing-standards-from-1-january-2021)を確認してください。
そのうえで、EU規制(英国を含む)として、次のとおり定められています。

殻付き卵に関する表示基準
【殻付き卵に関する表示基準】 欧州委員会規則(EU)798/2008 第15条に規定されているとおり、EU認定施設由来の鶏卵について指定病原体を持たない原産国であることを証明するために、a)第三国のISOコードと原産施設の認可番号を記載した楕円形の印が付いており(識別マーク)、b) 鶏卵の各パッケージには、同一の原産国、施設、荷送人の卵のみを含み、少なくとも次の事項を記載しなければなりません。
  1. 卵に表示されているa)の情報。
  2. 当該貨物が指定病原体を持たない卵を含んでいることを明確に視認でき、判読可能な表示。
  3. 荷送人の氏名または会社名および住所。
規則(EC)853/2004ANNEX IIまたはIIIおよび規則 (EC) No 589/2008 に殻付き卵の識別マークについて詳細が記載されており、殻付き卵の賞味期限は産卵後28日以内に設定されること、21日以内に消費者に販売されることとされている。
また、卵製品の原料となる液卵については、「非殺菌液卵-出荷先で処理(”non-pasteurised liquid egg- to be treated at place of destination”」と表示するとともに、卵を割った日時を表示する必要があります。
その他、規則 (EC) No 589/2008に規定される殻付き卵(クラスA卵・B卵)についての梱包の詳細は、別表4に記載されています。
卵製品に関するラベリングおよび識別マーク
規則(EC)853/2004 ANNEX III 第X編に記載されているとおり、卵製品の場合、
  1. 小売ではなく別の製品を製造するための材料としての用途の卵製品の託送貨物(consignments)には、規則(EC)853/2004 ANNEX II第I編所定の識別マークに関する一般的要件が適用されるほか、当該卵製品について維持すべき温度とその保存が確保されるべき期間を明記したレベルを貼付しなければならない。
  2. 液卵(liquid egg)の場合、前述の第1項所定のラベルには、「非殺菌液卵(non-pasteurised liquid egg)―仕向地において処理されなければならない」との文言も記載し、卵を割った日時を表示しなければならない。
その他、消費者向け事前包装された卵製品などの食品のラベル表示は、欧州議会・理事会規則(EU)No 1169/2011で規定されています。同規制は EU 域内(英国を含む)で流通する食品全般(ケータリング向け食品含む)に適用され、輸入食品にも適用されます。EU 市場(英国を含む)で流通し消費者に販売される時点から、輸入者もしくは販売者に表示の義務が課されます。アレルギー物質や栄養素の表示など、日本よりも義務表示の対象が広い項目もあるため、注意が必要です。
事前包装された卵製品を輸出する場合は、同規則第9条に基づき次の項目を表示する義務があります。
なお、消費者を惑わせる表示や医学的効能を宣伝する表示が禁止されているほか、オンライン販売などの手法により遠隔地から販売する事業者にも同様の規定が適用されます。
  1. 食品名
  2. 原材料リスト(食品添加物を添加した場合)
  3. アレルゲン物質(該当物質については、同規則のANNEXIIを参照。)
  4. 正味量
  5. 賞味期限/消費期限
  6. 特別な貯蔵条件/使用条件(ある場合)
  7. (当該商品について責任を負う)EU域内の事業者あるいは輸入業者の名称と住所
  8. 使用方法(指示がないと使用が困難と思われる場合)

卵および卵製品はアレルゲン物質のため、記載が義務です。
賞味・消費期限については本規則第24条およびANNEX Xにのっとり記載する必要があります。
食品のラベルに使用される言語は、英語となり、文字の大きさについては、次のとおり指定されています(欧州議会・理事会規則(EU)No 1169/2011 Article 15)。

  • 包装面の最大面積が80cm2以上の場合、「x」の文字の高さ(図中の6)は1.2mm以上
  • 包装面の最大面積が80cm2未満の場合、「x」の文字の高さは0.9mm以上

7. その他

調査時点:2020年11月

なし

関連リンク

関係省庁
欧州委員会 保健衛生・食の安全総局(英語) 外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
欧州食品安全機関(EFSA)(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
根拠法等
規則(EC)No 178/2002(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
※関連リンクに示したEU法のリンクは、すべて制定時の条文へのリンクとなっています。最新の条文を確認するには、ページ左側の「Document information」を選択し、「Relationship between documents」の「All consolidated versions」の中から最新時点のものを選択してください。

英国での輸入手続き

1. 輸入許可、輸入ライセンス等、商品登録等(輸入者側で必要な手続き)

調査時点:2020年11月

英国では、EU離脱後も2020年末までは移行期間として現行のEU規制が適用されます。また、2018年EU離脱法(2020年EU(離脱協定)法にて改正)に基づき、移行期間終了後も、現行のEU法は、原則的に英国国内法体系に、直接組み込まれます(EU規則は、国内法となり、EU指令に基づく国内法の効力も維持)。そのため、以後、EU法としての記述は、そのまま英国国内法規定として読み替えてください。

輸入ライセンス
食品関連の規制「1.食品規格」の項に記載のとおり、農産物市場体系を確立する欧州議会理事会規則(EU)1308/2013により、卵は、EU の共通農業政策(CAP)における農産品の共通市場制度(CMO)の対象となっていますが(第78条)、規則2016/1239の輸入ライセンスの要求対象品目として記載されていないため、輸入ライセンスは不要です。
ただし、名称の定義については定めがあるため、「1.食品規格」を参照してください。
事前通知
EU規則 (EU) 2017/625第47条および実施規則2019/2007に記載のとおり、鶏卵は国境検疫検査(公的統制)の対象とされています。個人消費目的の手荷物、サンプル品などを除き、動物検疫の検査が国境管理所(BCP:Border Control Post)で実施されます。
このため、英国に輸出される鶏卵は、必ず、国境検疫所が設置されている港または空港を仕向地としなければなりません。指定されたBCPと対象アイテムのリストは英国政府のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで確認することができます。
委任規則2019/1602に記載されているとおり、第三国由来の動物性食品を英国に輸出するには、国境検疫所に貨物が到着する24時間前までに事前通知を行う必要があります。この事前通知は、EUのウェブシステム「TRACES」から、英国独自の電子システムであるIPAFFSに変更されます。また、英国向けに輸出を行う場合、EU 向け輸出製造者として TRACES に登録している情報をIPAFFS にあらためて登録する必要があります。
この事前通知には、輸出者、荷受人、貨物の責任者名、輸入者、原産地、貨物の出国地、衛生証明書の番号および発効日など、共通衛生入域文書(CHED)で要求される情報を添える必要があります(2019年12月13日までは「共通動物検疫入国証」(CVED)と非動物性製品の「共通入域文書」(CED)と分けられていましたが、CHEDに統一されました)。

2. 輸入通関手続き(通関に必要な書類)

調査時点:2020年11月

英国では、EU離脱後も2020年末までは移行期間として現行のEU規制が適用されます。また、2018年EU離脱法(2020年EU(離脱協定)法にて改正)に基づき、移行期間終了後も、現行のEU法は、原則的に英国国内法体系に、直接組み込まれます(EU規則は、国内法となり、EU指令に基づく国内法の効力も維持)。そのため、以後、EU法としての記述は、そのまま英国国内法規定として読み替えてください。

必要書類
日本からEU域内(英国含む)に卵・卵製品を輸入する際には、次の書類が必要になります。
  1. 通関申告書(単一管理文書 (SAD : Single Administrative Document)) 英国とのすべての輸出入手続きに必要な共通申請書。様式は委員会実施規則(EU) 2016/341 Appendix B1に記載されています。
  2. インボイス(商業送り状)
  3. パッキングリスト(包装明細書: P/L)
  4. 価格申告書(Customs Value Declaration)
    CIF価格が2万ユーロを超える場合、SADとあわせて価格申告書の提出を求められます。
    様式は規則(EU) 2016/341 ANNEX 8に記載されています。
  5. 船荷証券(Bill of Lading: B/L)/航空運送状(Air Waybill: AWB)
  6. 共通衛生入域文書(Common Health Entry Documents: CHED-P) /動物衛生証明書や公衆衛生証明書および識別マーク・その他必要に応じた公的証明書や事業者による宣言書
  7. 放射性物質検査証明書または産地証明書(該当する場合)
2019年12月14日から、公的管理の新規則 (EC)2017/625 が適用開始となり、貨物の到着1日前までに共通衛生入域文書(CHED : Common Healthy Entry Document)をIPAFFSの電子システム経由で国境管理所(BCP:Border Control Post)に通知する必要があります。
第三国由来の動物性食品をEUに輸出するには、国境検疫所における公的管理の対象となるため、委任規則2019/1602に記載されているとおり、貨物が到着する24時間前までに「共通衛生入域文書(CHED)」に必要な情報を事前通知する必要があります。国境管理所における動物検疫に合格した際に「共通衛生入域書」に発行がされます。
空白や不完全な箇所がある場合、関係当局は署名をしないとされています。また、CHEDが最終化し、提示されるまで、通関手続き(関税の支払いなど)、通過は認められません。様式は、委員会規則(EC)No実施規則(EU) 2019/628において確認できます。
輸入時の検査については、「3.輸入時の検査・検疫」を確認してください。

関連リンク

関係省庁
英国国境管理所(BCP)(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
根拠法等
委任規則 2019/1602(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
※関連リンクに示したEU法のリンクは、すべて制定時の条文へのリンクとなっています。最新の条文を確認するには、ページ左側の「Document information」を選択し、「Relationship between documents」の「All consolidated versions」の中から最新時点のものを選択してください。
実施規則(EU) 2016/341外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
規則 (EU) 2017/625(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
実施規則(EU) 2019/628外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

3. 輸入時の検査・検疫

調査時点:2020年11月

英国では、EU離脱後も2020年末までは移行期間として現行のEU規制が適用されます。また、2018年EU離脱法(2020年EU(離脱協定)法にて改正)に基づき、移行期間終了後も、現行のEU法は、原則的に英国国内法体系に、直接組み込まれます(EU規則は、国内法となり、EU指令に基づく国内法の効力も維持)。そのため、以後、EU法としての記述は、そのまま英国国内法規定として読み替えてください。

【公的管理・国境管理所におけるチェック】
「ヒトの消費を目的とする特定の動物および製品の貨物の EU(英国含む)への入域に関する要件に関し、欧州議会・理事会規則(EU) 2017/625 を補完する欧州委員会委任規則(EU) 2019/625」により、第三国から EU に輸入されるヒトの消費 を目的とする動物および製品に課される要件を規定し、動物由来食品に関する現行の衛生要件(規則(EC)853/2004)との整合が図られています。
まずは、貨物が到着する24時間前までに「共通衛生入域文書(CHED)」に必要な情報を国境検疫所に事前通知し、国境管理所における動物検疫に合格した際に「共通衛生入域書」に発行がされます。空白や不完全がある場合、関係当局は署名をしないとされています。様式は、委員会規則(EC)No実施規則(EU)2019/628において確認できます。
動物検疫の手続きなどについては、EU規則(EU) 2017/625および関連規則に規定されています。
動物検疫は、(a)文書検査(衛生証明書などの必要書類の確認、輸入条件への適合状況の確認など)、(b)同一性検査(貨物が提出書類と対応しているかの確認)、(c)現物検査(官能検査、簡単な化学検査、ラボラトリー検査)の3段階により行われます。(a)の文書検査において、衛生証明書は必ず原本でなければならず、コピーやファックスは認められません。また、(c)の現物検査については、過去の違反事例や健康被害リスクなどを踏まえ、検査官が必要と判断した場合に実施されます 。動物検疫の結果、輸入条件に適合することが確認されると、検査官から共通衛生入域文書(CHED) が発行され、貨物を国境検疫所から移動させることができます。
これら動物検疫上の検査に加えて、食品添加物規制や残留農薬基準など、食品衛生に関するほかのEU規制についても、適合状況をあわせて検査される場合があります(規則(EC) No 882/2004 第14条(1))。 いずれの検査についても、要した費用は請求されます。
また、公的管理の強化期間中に同じ業者または国からの貨物が同じ違反を3回繰り返した場合は、英国政府は第三国の発送国の当局に対して、必要な調査と是正が要請されます。

関連リンク

関係省庁
英国国境管理所(BCP)(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
欧州委員会指定国境検査所 (英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
根拠法等
実施規則(EU) 2019/2007(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
規則 (EU) 2017/625(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
実施規則(EU) 2019/625 (英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
実施規則 (EU) 2019/628 (英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
実施規則 (EU) 2019/1715 (英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
規則(EC) No 853/2004 (英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
規則(EC) No 882/2004外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
※関連リンクに示したEU法のリンクは、すべて制定時の条文へのリンクとなっています。最新の条文を確認するには、ページ左側の「Document information」を選択し、「Relationship between documents」の「All consolidated versions」の中から最新時点のものを選択してください。
その他参考情報
EU域外から英国への動物性製品の輸入にかかる動物検疫に関するインフォメーション・ノート(英国動植物衛生庁)(英語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(144KB)
欧州委員会 TRACES(英語) 外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

4. 販売許可手続き

調査時点:2020年11月

英国では、EU離脱後も2020年末までは移行期間として現行のEU規制が適用されます。また、2018年EU離脱法(2020年EU(離脱協定)法にて改正)に基づき、移行期間終了後も、現行のEU法は、原則的に英国国内法体系に、直接組み込まれます(EU規則は、国内法となり、EU指令に基づく国内法の効力も維持)。そのため、以後、EU法としての記述は、そのまま英国国内法規定として読み替えてください。

食品事業者は英国法または英国国内法に組み込まれたEUの衛生法に従い動物性由来の原材料を含む食品を取り扱う場合、第一次産業、家庭用消費を除き、管轄当局により各施設の登録、通知、または承認を受けることが義務付けられている場合があります(「一般食品に関する衛生規則」規則(EC) No 852/2004第6条ならびに「動物性食品に関する衛生規則」規則(EC) No 853/2004第4条)。

英国において食品事業を開始する際も、その施設を登録しなくてはならず、管轄の地域の自治体に開業の28日前に登録・通知しなければならないことになっています。レストラン、小売り、テイクアウト、ケータリングだけでなく、遠隔販売、宅配、一時的なポップアップストアなど、食品を調理、料理、保管、流通、供給、販売など取り扱いをする事業者は登録が必要です。
また、食肉、生乳、卵や水産物など動物性食品を製造・加工する食品事業者は施設認定が必要となりますが、直接消費者に販売する商店(肉屋や魚屋など)はこれらの登録・通知のみとなります。ただし、例外規定もあるため管轄地域の当局に問い合わせる必要があります
詳細は英国食品基準庁(FSA) のウェブサイトで確認できます。

関連リンク

関係省庁
英国食品基準庁(FSA)(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
根拠法等
規則(EC) No 852/2004 (英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
規則(EC) No 853/2004 (英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
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5. その他

調査時点:2019年12月

なし

英国内の輸入関税等

1. 関税

調査時点:2020年11月

英国は、EU離脱移行期間終了後、EU共通の関税ではなく、英国独自の関税であるThe UK Global Tariff(以下「UKGT」)が適用されます。これは、英国政府のウェブサイトに掲載されていますので、該当する品目の関税率を特定する必要があります。

なお、日本からEUへの輸出品は、EU離脱移行期間終了後、日EU・EPAが適用されない一方、日英包括的経済連携協定(以下「日英・EPA」)が適用されます。ただし、日英・EPAが適用されない場合(同EPAのルール上の原産性を満たさないなど)、前述のUKGTによる税率が適用されます。
なお、日英・EPA適用後の関税率は、表のとおりです。

また、日英・EPAの適用を受けるには、当該輸出品の原産地が日本である旨を証明する原産地証明が必要となります。日英・EPAでは、自己申告による原産地証明制度が採用されており、輸出者、輸入者または通関業者のいずれかが、自ら原産地を証明することになります。原産地証明に関しては、税関のウェブサイトで確認できますが、現時点では、手続きの詳細は公表されていません。また、商品に非日本産原料が含まれており、原産地の判断が困難な場合は、事前教示の制度により税関当局に照会することができます。

鶏卵に該当するCNコードと関税率
CNコード/品目 関税率:通常 関税率:日・EU
EPA適用
040721000
ふ化用受精卵ではない殻付き家禽(ガルルス・ドメスティクス)鶏卵
30.40 ユーロ/100kg 非課税
(0%)
0408118000
砂糖その他の甘味料を加えてあるかないかを問わず、ヒトの消費向けの乾燥した卵黄
142.30ユーロ/100kg 非課税
(0%)
0408198100
砂糖その他の甘味料を加えてあるかないかを問わず、ヒトの消費向けの液体状の卵黄
62.00 ユーロ/100kg 非課税
(0%)
0408198900
砂糖その他の甘味料を加えてあるかないかを問わず、ヒトの消費向けの冷凍した卵黄
66.30 ユーロ/100kg 非課税
(0%)
0408918000
砂糖その他の甘味料を加えてあるかないかを問わず、上記以外のヒトの消費向けの乾燥した卵(卵白パウダーなど)
137.40ユーロ/100kg 非課税
(0%)
鶏卵に該当するUKGTコードと関税率
UKGTコード/品目 関税率:通常 関税率:日英
EPA適用
040721000
ふ化用受精卵ではない殻付き家禽(ガルルス・ドメスティクス)鶏卵
25.00 ポンド/100kg 非課税
(0%)
04081180
砂糖その他の甘味料を加えてあるかないかを問わず、ヒトの消費向けの乾燥した卵黄
119.00ポンド/100kg 非課税
(0%)
04081981
砂糖その他の甘味料を加えてあるかないかを問わず、ヒトの消費向けの液体状の卵黄
51.00 ポンド/100kg 非課税
(0%)
04081989
砂糖その他の甘味料を加えてあるかないかを問わず、ヒトの消費向けの冷凍またはその他の方法で保存された卵黄(液体および乾燥を除く)
55.00ポンド/100kg 非課税
(0%)
04089180
砂糖その他の甘味料を加えてあるかないかを問わず、ヒトの消費向けの殻付きでない乾燥した鳥の卵(卵黄を除く)
114.00ポンド/100kg 非課税
(0%)

2. その他の税

調査時点:2020年11月

英国への輸入については、輸入関税のほかに鶏卵に該当するHSコード(040721)の販売にVATは課されません。

関連リンク

根拠法等
指令2006/112(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
※関連リンクに示したEU法のリンクは、すべて制定時の条文へのリンクとなっています。最新の条文を確認するには、ページ左側の「Document information」を選択し、「Relationship between documents」の「All consolidated versions」の中から最新時点のものを選択してください。
その他参考情報
英国政府 関税検索サイト(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

3. その他

調査時点:2020年11月

なし

その他

調査時点:2020年11月

有機食品に関する規制
英国では、EU離脱後も2020年末までは移行期間として現行のEU規制が適用されます。また、2018年EU離脱法(2020年EU(離脱協定)法にて改正)に基づき、移行期間終了後も、現行のEU法は、原則的に英国国内法体系に、直接組み込まれます(EU規則は、国内法となり、EU指令に基づく国内法の効力も維持)。そのため、以後、EU法としての記述は、そのまま英国国内法規定として読み替えてください。
2021年1月1日以降、英国で有機食品を取引する場合、英国の規則(イングランド、ウェールズ、スコットランド)を順守する必要があり、EUの規則と類似のものとなる予定です。 英国に有機食品を輸入する場合、英国の有機認証団体から認可を受け、その詳細を商品のラベルに記載することが必要です。
また、2021年1月1日以降、英国の食品にEUの有機ロゴを利用することはできません。ただし、EUの有機ロゴを利用してEUに輸出することをEU側が認可している場合、英国とEUで相互に同等性認証に合意している場合は、利用可能です。
なお、英国では、2021年12月31日まで、EUでの有機認証との同等性を認め、EUで有機認証されている食品は、英国でも有機食品として登録されます。一方、2021年1月以降、EUで英国の有機認証を認めるかどうかは、EUで決定されます。
日本の特定の有機食品は、英国との間で同等性が認められており、そのような商品は、英国に有機食品として輸出できますが、すべての食品に対して同等性が認められているわけではありません。詳細は、環境・食糧・農村地域省(DEFRA)にお問い合わせください。
英国に有機食品を輸入する際、EUの TRACESシステムは利用できなくなります。そのため、2021年1月1日以降、英国の暫定的な有機輸入システムを利用する必要があります。さらに、英国(イングランド、ウェールズ、スコットランド)へ有機食品を輸入するには、検査証明書を取得しなければなりません。
EU域内(英国を含む)で有機食品を第三国より輸入、販売するための要件およびそのラベル表示に関する規制は、欧州理事会規則(EC)No 834/2007および規則(EC)1235/2008で規定されていますが、新公的管理の規則(EU)No 2017/625に照らし合わせ、新規則 (EU) 2018/848が2021年1月1日から適用されます。