EUにおける新しい公的管理・植物衛生・動物衛生制度に関する調査(2021年3月)

2021年09月02日

最終更新日:

EUの植物衛生(plant health)に関する制度は2019年12月14日から新制度に移行し、動物衛生(animal health)に関する制度も2021年4月21日から新制度に移行する。併せて、これらの制度の適切な執行を確保するための枠組みである公的管理(official control)の制度についても、一部規定を除き、2019年12月14日から新制度に移行している。これら一連の制度改正に伴い、動物由来食品、植物(切り花や青果物を含む)および混合食品(動物由来原料と植物由来原料の両方を含む食品)のEU域外からEUへの輸入条件等についても、変更が加えられている。
本レポートでは、公的管理、植物衛生、動物衛生の各新制度の全体像を概説するとともに、EU域外からEUへの飲食料品等の輸出に関係し得る部分について、必要に応じて現行制度とも比較しつつ詳述している。特に、植物と混合食品に関しては、EU域外からの輸入条件に大きな変更が加えられており、これらの製品のEUへの輸出に取り組まれる方は、本レポートの該当部分を参考にされたい。
本レポートでは、極力わかりやすさに配慮しつつも、各規則の逐条解説に近い形式をとり、各規定・条件の根拠条項を明示した。EU向け輸出の実務に当たられる方は、適宜、関連条項の原典も確認されたい。

本調査がEU向けに該当食品の輸出を考える事業者の対応の一助となれば幸いである。

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主な図表:
図:動物衛生・植物衛生・公的管理に関する制度改正の全体像
表1-1 国境管理所での公的管理を免除される混合食品のリスト
表1-2 動物由来製品に課される要件(第三国リスト要件、認定施設要件、公的証明書)
表1-3 スプラウトに課される要件(認定施設要件、公的証明書)
表1-4 生産過程で経由する地上施設、冷凍船、加工船等に認定要件が課される水産物
図1-1 主要な動物由来製品の第三国リスト要件と認定施設要件に関する日本の現状
表1-5 動物由来原材料に対して第三国リスト要件と認定施設要件が課される混合食品
図2-1 ISPM15付属書2に定める適合マークの例
関係法令の一覧表
付録1-2 廃止規則と新公的管理規則の条項対応表(輸入条件関連)
付録2-2 廃止規則と新植物衛生規則の条項対応表(輸入条件関連)
付録3-2 廃止規則と新動物衛生規則の条項対応表(輸入条件関連)
付録4-1 混合食品の EU 特別輸入条件(仮訳)
付録4-2 混合食品のEUへの入域に関する決定木 (仮訳)
付録4-3 混合食品輸入の証明書に関する経過措置の影響 (仮訳)
付録4-4 EU への混合食品の輸入 Q&A(仮訳)
発行年月:
2021年03月
作成部署:
ジェトロ農林水産食品部戦略企画課、ジェトロ・ロンドン事務所、ジェトロ・パリ事務所
総ページ数:
295ページ

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