輸出入手続

最終更新日:2023年09月12日

輸出入許可申請

ガーナにおける輸出入は1995年輸出入法(Act 503)により管理されている。

輸出

輸出品は伝統的輸出品と非伝統的輸出品の2つに大まかに分類される。
伝統的輸出品は、金、ダイヤモンド、ボーキサイト、マンガン、カカオ豆、コーヒー、材木、電気、鮮魚、ヤムイモ。非伝統的輸出品は前記の加工品とその他すべての製品。

伝統的産品の輸出者は、輸出者の銀行から入手する為替管理書式A2と税関申告書を記入のうえ税関に提出し、後述の品目を輸出する場合は許可書や証明書も添付する。輸出時に輸出港の関税検査官に商品を提示する必要がある。

非伝統的産品の輸出者は、税関申告書を提出し、輸出時に税関に商品を提示する必要がある。非伝統的輸出品とは、前記の加工品とその他すべての製品である。

また、次の品目を輸出する場合、所管組織の許可が必要となる。

  1. カカオ、コーヒー、シアナッツ、カシューナッツ(ガーナカカオ公社(COCOBOD)の許可)
  2. 木材製品(林業委員会の許可)
  3. 鉱石(鉱物委員会の許可)
  4. 製造・加工品(ガーナ基準局の証明書)
  5. 食品および農産物(植物検疫局または外務省の植物検疫証明書での許可)
  6. パーム油(食品医薬品局の許可)
  7. 岩石および土壌サンプル(地質調査局の許可)
  8. 骨董品(ガーナ美術館・博物館・記念建造物委員会の許可)
  9. 野生生物(猟鳥獣・野生生物局の許可)
  10. 医薬品(保健省、食品医薬品局の許可)
  11. スクラップ(貿易産業省の許可)
  12. 植物を含む化学物質(環境保護庁の許可)
  13. ペット(外務省獣医局の許可)
  14. 遺体(出生・死亡登記局による死亡証明書)

輸入

輸入するには、登録局で会社を登録し、証明書を取得する。ガーナ歳入庁(GRA)にも登録し、納税証明書を取得する。その後、歳入庁理事会に申請して納税者番号を取得する。
次に、税関に輸入者申請をする。一度の登録で、納税者番号の有効期間内は有効。ICUMS(Integrated Customs Management System)上でオンライン申告が必要。

輸入の際は、貿易保険に加入しなければならない。また、2015年関税法(Act 891)第43項では、自己申告を除いたすべての輸入者に対し、ガーナにおいて認可を受けた通関代理店を利用するよう求めている。

必要書類等

パッキングリスト、原産地証明書、インボイスなど。

輸出

非伝統的輸出品に必要な書類は以下のとおり。

  1. ガーナ輸出促進庁への登録
  2. 非伝統的輸出の書式を取得
  3. 海運会社または航空会社による貨物運輸委託書(IDG)
  4. 梱包明細書
  5. インボイス
  6. 原産地証明書(EU向け、一般特恵関税制度(GSP)加盟国向け、アフリカ成長機会法(AGOA)用輸入許可など)
  7. 特定の品目の輸出に係る所管組織の許可書、証明書

輸入

通関前に必要となる輸入書類は以下のとおり。

  1. 船荷証券(B/L)原本または海上運送状
  2. インボイス原本
  3. 梱包明細書
  4. 輸入申告書(IDF)
  5. ガーナ歳入庁(GRA)の納税者番号またはガーナカードの暗証番号
  6. 規制当局からの必要な許可証(食品医薬品局(FDA)、ガーナ基準局(GSA)など)

査証

原則必要なし。

その他

特になし。