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【イベントレポート】イノベーティブなアイデアを形に 最先端のAIソリューションがあふれるピッチイベント

2024年10月25日

受賞トロフィーを手に喜ぶファイナリストたち

2024年10月3日(木曜)、イノ(Inno)・ベトナム・ジャパン・ファストトラック・ピッチ2024がベトナム・ハノイの国家イノベーションセンター(NIC)ホアラックにて開催されました。日ASEAN企業間でのコラボレーションを促し、イノベーションを実現する場として2023年より始まったファストトラック・ピッチは、2024年度は、7月に開催されたシンガポールに続き2回目の開催となります。

今回のハノイでのファストトラック・ピッチには、チャレンジ(事業課題)を提示した日本や在ベトナムの企業(チャレンジオーナー)6社に対し、世界中から合計57社が応募。ファイナリストに選ばれた15社からイノベーティブなアイデアピッチがあり、各チャレンジオーナーから1社ずつアワード受賞者が選ばれました。

会場でファイナルピッチを行う様子

世界中からの参加があり、オンラインでのピッチも行われた

アワード受賞者一覧
チャレンジオーナー アワード受賞企業
NTT DATA Vietnam(日本) Whale Tech(シンガポール)
Phenikaa-X(ベトナム) Prezerv Technologies(米国)
SMC Manufacturing(日本) Tagteam Technologies(シンガポール)
Viettel Cyber Security(ベトナム) Peris.ai Cybersecurity Defense(インドネシア)
VinAI(ベトナム) Blueqat(日本)
WILLERS(日本) EMDDI(ベトナム)

「常に我々自身を革新する」国際間での協業連携の必要性

チャレンジオーナーとして参加したNTT DATA Vietnam CEOの弓場氏。

今回のファストトラック・ピッチにチャレンジオーナーとして参加したNTT DATA Vietnamの弓場氏(CEO)は、国際間でのビジネス連携の意義について前向きな姿勢を見せました。「社内の連携だけでなく、外部と常につながりを持つことも、それが小規模な企業やベンチャー企業であっても、常に我々自身を革新する機会となっています。

幅広い分野で事業展開する大企業にとっては、スタートアップの先進的な技術を組み込む領域も広く、可能性は無限大。そうした企業同士の化学反応によって、顧客や市場におけるゲームチェンジャーになることができるのです」と弓場氏は語ります。

左から国家イノベーションセンター長のVu Quoc Huy氏、Tagteam Technologies社のコマーシャルマネージャー代理のChloe Chong氏、ジェトロ・ハノイ事務所長の小篠春彦氏。

SMC Manufacturing社への提案ピッチでアワードを受賞し、Audience Awardにも選ばれたシンガポール企業のTagteam Technologies社。AIを活用したデータ収集・アノテーションのソリューション提案で、シンガポールを拠点にアジア市場へ事業を展開する同社は、「日本市場でも進むテクノロジー進化にビジネス機会を見出し今回のピッチイベントへの参加を決めた」といいます。同社でコマーシャルマネージャー代理を務めるChloe Chong氏は、これからの日本企業とのパートナーシップに向けた期待感を語りました。

「当社はシリーズAスタートアップとして、成長と海外市場への展開のために本当に多くの提携を必要としています。当社は革新的なチャレンジオーナー企業と提携するためにベストを尽くしました。これらの企業は当社が他の組織にも出会い、提携を結ぶうえで助けとなります。今回の機会は、当社にとって非常にやりがいのあるものでした」。

国境を超えたビジネス連携により、思いがけない反応が生まれ、新たなイノベーションの創出実現を予感させるイベントとなりました。

次回の日ASEANファストトラック・ピッチ 2024は今年12月、インドネシア・ジャカルタを舞台に開催されます。大企業とのコラボレーションによるビジネスモデル実現を目指すみなさま、提案申し込みは10月27日までとなっており、チャレンジオーナーによる提案テーマ詳細がウェブサイトに公開されていますのでぜひご覧ください。

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