ジェトロと経済産業省など、「日マレーシア・ファストトラック・ピッチ2025」を開催、両国間の協業連携促進へ

(マレーシア、日本)

イノベーション部ビジネスデベロップメント課

2026年02月19日

ジェトロ、経済産業省、在マレーシア日本大使館、マレーシア投資貿易産業省(MITI)、マレーシア投資開発庁(MIDA)は25日、「日マレーシア・ファストトラック・ピッチ2025」を共同で開催した(注)。当日は企業・政府関係者など約170人(うちオンライン参加は30人)が参加した。

写真 全体の集合写真(ジェトロ撮影)

全体の集合写真(ジェトロ撮影)

日本およびマレーシアの大企業6社(チャレンジオーナー)が提示したチャレンジに対し、スタートアップから111件の応募が寄せられた。その中から選ばれた計14社(マレーシア5社、日本5社、シンガポール1社、インドネシア1社、ベトナム1社、インド1社)がピッチを行い、チャレンジオーナーと協業の可能性を議論した。チャレンジオーナーとしては、三菱商事、IHI、三井化学、ADA(通信大手アシアタ・グループ)、YTL(建設大手財閥)、Sunway iLabsが参加した。

このうち、三菱商事が進めるスマートシティー開発に関するチャレンジでは、AI(人工知能)を活用して水上モビリティーの高度化を目指す日本企業Eight Knotと、気候リスクやインフラ、社会経済データを統合したAI都市インテリジェンスで意思決定を支援するマレーシア企業のCitySageの2社が選ばれた。三菱商事は「新しいチャレンジに取り組む機会として大変ありがたい。対面でスタートアップと会ったことでチームとしての結束感が高まり、今後のステップも明確に見えてきた」と意欲を示した。CitySageは「多くのアイデアが生まれ、大企業が将来的に有望なスタートアップと関わる良い仕組みだ」とコメントした。

また、ピッチ終了後に行われた聴衆投票の結果、最も多くの票を獲得した企業に贈られるオーディエンス賞には、残渣廃棄物を循環素材へと転換する、インドネシアに拠点を置く民間研究機関のParongpong RAW Labが選ばれた。同社は三井化学によるサステナブル素材に関するチャレンジにも選ばれ、「日本はサステナブル素材のイノベーションに非常に熱心で、当社のニーズに合致している。今後はパイロットテストや、市場投入可能な製品へのスケールアップを検討する」と述べた。

イベント来場者からは「チャレンジオーナーが自分ごととして真剣に参加し、スタートアップが必死にプレゼンし、正当に評価されている点が印象的だった。スタートアップへの関心が高まると同時に、チャレンジオーナーの課題感を知ることができ、非常に興味深かった」と評価する声があった。

(注)本イベントは「日ASEAN共創ファストトラック・ピッチ・イニシアティブ」に基づき実施された(経済産業省ニュースリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます参照)。 

(伊藤佳奈子)

(マレーシア、日本)

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