ビジネス短信
日系企業のFTA活用実態と運用上の課題
アジア・オセアニアの20カ国・地域に進出する日系企業のFTA利用率(2014年)は47.3%に達し、同比率は年々拡大傾向にある。アジア主要国に進出する日系企業にとって、FTAの有効活用による関税コストの削減は、ビジネス戦略上の主要課題の1つとなっている。一方、FTAの運用をめぐっては、ルール・規則の運用や、原産地証明書発給プロセス、輸入通関手続きなどの面で、さまざまな課題が露呈している。多国間、2国間の双方で手続きの異なる複数の協定が混在して発効していることから、過去の経験や相談実績で把握されていない新たな事象や解釈上の問題が発生している国もみられる。ジェトロ海外事務所に日々寄せられる相談をもとに、ASEAN主要国および中国、インドにおける日系企業のFTA活用の実態と、運用をめぐる課題について10回シリーズで報告する。
2015年3月27日 | 原産地規則の厳しさが利用を阻む要因に−日系企業のFTA活用実態と運用上の課題(10)−(インド) |
2015年3月26日 | 利用率は3割強の低水準、国内の運用統一化が課題−日系企業のFTA活用実態と運用上の課題(9)−(中国) |
2015年3月25日 | 低い活用の必要性、通関手続きの簡素化に期待−日系企業のFTA活用実態と運用上の課題(8)−(フィリピン) 無料 |
2015年3月24日 | 進出企業は大きな問題なく安定的に運用−日系企業のFTA活用実態と運用上の課題(7)−(ベトナム) |
2015年3月23日 | 運用に大きな問題なく、5割弱が利用−日系企業のFTA活用実態と運用上の課題(6)−(マレーシア) |
2015年3月20日 | アジア域内最多のFTA網に着目する企業も−日系企業のFTA活用実態と運用上の課題(5)−(シンガポール) |
2015年3月19日 | アジア・オセアニア地域で極めて高い利用率−日系企業のFTA活用実態と運用上の課題(4)−(インドネシア) |
2015年3月18日 | 政府や税関による制度の裁量的解釈が目立つ−日系企業のFTA活用実態と運用上の課題(3)−(ASEAN、タイ) 無料 |
2015年3月17日 | 関税分類や原産地証明書の記載で見解相違−日系企業のFTA活用実態と運用上の課題(2)−(ASEAN、タイ) 無料 |
2015年3月16日 | 利用率が拡大も、異なる規則の混在により手続き負担が増大−日系企業のFTA活用実態と運用上の課題(1)−(ASEAN、インド、中国) 無料 |