コモディティー価格とブラジル経済の関係を探る
歴史から市場開拓の攻め時をどう捉えるか

2023年10月26日

穀物、金属、エネルギーなど、コモディティー価格が長期にわたって上昇する局面のことを、コモディティースーパーサイクルと言う。コモディティー価格は過去、世界的なピークとボトム入れが繰り返されてきた。直近の大底は2020年で、2023年時点で価格は長期上昇過程にある。今後は米国金利低下をうかがい、2040~2045年にピークに至る可能性が指摘されている。

ブラジルをはじめとする中南米食糧資源国は、コモディティー価格ピーク時に経済の絶頂期を迎える。このとき、その経済成長率は世界平均を上回るのが通例だ。またブラジルへの輸出は、価格上昇期に好調に推移。しかしピーク前に失速して、下落基調に転じる。他方ブラジルへの直接投資は、コモディティー価格ピーク後まで活発な状態が続く。国際協力銀行(JBIC)の「わが国製造業企業の海外事業展開に関する調査報告-2022年度海外直接投資アンケート結果」によると、中期的な(今後3年程度)有望事業展開先国として、ブラジルは13位だった。これまでの経過を振り返ると、2000年代に順位を上げ2010年と2011年に最高位(5位)に達した。これは、コモディティー価格ピーク年(2008年、2011年)に少し遅れた時期に当たる。2022年度調査では、事業の展開にあたり長期的に有望な国として第3位にランクされた。中国、インドに次ぐ高順位だ。

しかし、日本企業が投資する場合、しばしばその意思決定や実行が遅れがちだ。このことから、日本企業のブラジル進出はえてしてコモディティー価格高騰の波に乗れず、その後、循環的に低迷する景気に翻弄されてきた。既に長期上昇基調入りしているとすると、現時点でブラジルへの事業展開を検討する企業は早期に市場開拓や現地生産を完了させ、絶頂期が終わる前に強固な収益構造をあらかじめ確立しておくことが肝要だろう。それが、歴史的な教訓と言える。

また、ブラジルなど食糧・資源国の経済成長率は、コモディティー価格と順相関の関係がある。そうである以上、コモディティースーパーサイクルを考慮に入れて経営を管理すべきだろう。さらに、米国など主要消費地の金利や為替指標(これらは、コモディティー指数と逆相関関係)、現地株式指数(コモディティー指数に先行して順相関の傾向が強い)も、経営を判断する上でベンチマークになりそうだ。

コモディティースーパーサイクル再到来か

「2020年3月をボトムに、目下、コモディティースーパーサイクル入りしている」。2023年現在、多くの米国ウォール街機関投資家が支持する見方だ。過去にコモディティースーパーサイクルの恩恵を受けた国としては、食糧・資源国が多い。一例を挙げると、オーストラリア、カナダ、ロシア、サウジアラビア、ブラジル、南アフリカ共和国、チリ、インドネシアなどだ。こうしてみると、コモディティースーパーサイクルは、グローバルサウスの国々にプラスに寄与することが多いと理解できる。ブラジルやチリなど中南米主要国は、電気自動車(EV)に必要なクリティカルミネラル(重要な鉱物)を豊富に有し、グリーン水素、バイオ燃料の輸出潜在力も期待されている。従って今後、脱炭素化が進んでもコモディティースーパーサイクルの恩恵を受けることが期待される。世界の主な穀物、食肉、ベースメタル、クリティカルミネラルの生産量を見ると、ブラジルを含む中南米諸国が上位を占めている(表1、2参照)。

表1:世界の穀物・食肉生産ランキング(2021年)
穀物・食肉 1位 2位 3位 4位 5位 備考
大豆
(トン)
世界:371,693,593
ブラジル
134,934,935
36.3%
米国
120,707,230
32.5%
アルゼンチン
46,217,911
12.4%
中国
16,400,000
4.4%
インド
12,610,000
3.4%
パラグアイ(6位、10,537,080、2.8%)
ボリビア(10位、3,318,168、0.9%)
サトウキビ
(トン)
世界:1,859,390,044
ブラジル
715,659,212
38.5%
インド
405,399,000
21.8%
中国
106,664,000
5.7%
パキスタン
88,650,593
4.8%
タイ
66,278,506
3.6%
メキシコ(6位、55,485,309、3.0%)
グアテマラ(10位、27,755,313、1.5%)
トウモロコシ
(トン)
世界:1,210,235,135
米国
383,943,000
31.7%
中国
272,552,000
22.5%
ブラジル
88,461,943
7.3%
アルゼンチン
60,525,805
5.0%
ウクライナ
42,109,850
3.5%
メキシコ(7位、27,503,478、2.3%)
牛肉(骨付き、生鮮・冷蔵)
(トン)
世界:72,446,079
米国
12,733,643
17.6%
ブラジル
9,750,000
13.5%
中国
6,975,100
9.6%
インド
4,195,000
5.8%
アルゼンチン
2,981,690
4.1%
メキシコ(6位、2,130,592、2.9%)
鶏肉(生鮮・冷蔵)
(トン)
世界:121,588,358
米国
20,652,971
17.0%
中国
14,700,000
12.1%
ブラジル
14,636,478
12.0%
ロシア
4,617,338
3.8%
インドネシア
3,844,346
3.2%
メキシコ(7位、3,668,552、3.0%)
アルゼンチン(9位、2,294,101、1.9%)

出所:世界食糧機関(FAO)「FAOSAT」

表2:世界のベースメタル・クリティカルミネラル生産ランキング(2022年)
項目 1位 2位 3位 4位 5位 備考
鉄鉱石
(1,000トン)
世界:2,600,000
オーストラリア
880,000
33.8%
ブラジル
410,000
15.8%
中国
380,000
14.6%
インド
290,000
11.2%
ロシア
90,000
3.5%
ペルー(13位、17,000、0.7%)
チリ(15位、16,000、0.6%)
メキシコ(17位、11,000、0.4%)
銅鉱石
(1,000トン)
世界:22,000
チリ
5,200
23.6%
ペルー
2,200
10.0%
コンゴ
2,200
10.0%
中国
1,900
8.6%
米国
1,300
5.9%
メキシコ(10位、740、3.4%)
鉛鉱石
(1,000トン)
世界:4,500
中国
2,000
44.4%
オーストラリア
440
9.8%
米国
280
6.2%
メキシコ
270
6.0%
ペルー
250
5.6%
ボリビア(8位、90、2.0%)
亜鉛鉱石
(1,000トン)
世界:13,000
中国
4,200
32.3%
ペルー
1,400
10.8%
オーストラリア
1,300
10.0%
インド
830
6.4%
米国
770
5.9%
ボーキサイト
(1,000トン)
世界:380,000
オーストラリア
100,000
26.3%
中国
90,000
23.7%
ギニア
86,000
22.6%
ブラジル
33,000
8.7%
インドネシア
21,000
5.5%
ジャマイカ(10位、3,900、1.0%)
リチウム
(トン)
世界:130,000
オーストラリア
61,000
46.9%
チリ
39,000
30.0%
中国
19,000
14.6%
アルゼンチン
6,200
4.8%
ブラジル
2,200
1.7%
リチウム埋蔵量(万トン)
(1)ボリビア(2,100)、(2)アルゼンチン(2,000)、
(3)チリ(1,100)(9)メキシコ、(13)ペルー、(15)ブラジル
スズ
(トン)
世界:310,000
中国
95,000
30.6%
インドネシア
74,000
23.9%
ミャンマー
31,000
10.0%
ペルー
29,000
9.4%
コンゴ
20,000
6.5%
ボリビア(6位、18,000、5.8%)
ブラジル(6位、18,000、5.8%)
モリブデン
(トン)
世界:250,000
中国
100,000
40.0%
チリ
44,000
17.6%
米国
42,000
16.8%
ペルー
32,000
12.8%
メキシコ
16,000
6.4%

(トン)
世界:26,000
メキシコ
6,300
24.2%
中国
3,600
13.8%
ペルー
3,100
11.9%
チリ
1,600
6.2%
オーストラリア
1,400
5.4%
ボリビア(6位、1,300、5.0%)
ニオブ
(トン)
世界:79,000
ブラジル
71,000
89.9%
カナダ
6,500
8.2%
コンゴ
600
0.8%
ロシア
450
0.6%
ルワンダ
210
0.3%
ニッケル
(トン)
世界:3,300,000
インドネシア
1,600,000
48.5%
フィリピン
330,000
10.0%
ロシア
220,000
6.7%
ニューカレドニア
190,000
5.8%
オーストラリア
160,000
4.8%
ブラジル(8位、83,000、2.5%)
レニウム
(キログラム)
世界:58,000
チリ
29,000
50.0%
ポーランド
9,500
16.4%
米国
9,000
15.5%
ウズベキスタン
4,900
8.4%
韓国
2,800
4.8%

出所:米地質研究所(USGS)「U.S. Geological Survey, Mineral Commodity Summaries 2023年版」

コモディティースーパーサイクルが再到来したという見方は、2020年前半から指摘されるようになった。米国のStifel(多国籍独立系投資銀行・金融サービス会社)の「マクロ・ポートフォリオ戦略レポート(2020年4月)」で報告されていることが確認できる。同年6月にウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙でも紹介され、一般に広く知られるようになったようだ。

Stifelのレポート39ページ(Stifel資料参照PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(2.92MB))によると、コモディティースーパーサイクルは、いわゆる「コンドラチェフの波」(長期的景気循環)の一種だ。大きなピークが55~60年ごとに起こると考えられる。1980年が直近の大ピークで、そこから2020年に大底を付けた(他の各種コモディティー指数を見ると2016年にもボトム)。今後は、2040年までにコモディティー価格がピークを付けると予測している(もっともWSJで報道された時には、ピークは「2045年」と微修正された)。過去同様の推移を繰り返すとすると、今後、ピークとボトムを繰り返し、2040~2045年に大ピークを付けることになりそうだ。

過去のコモディティー価格ピークは1814年12月(ナポレオン戦争)、1864年12月(米国南北戦争)、1920年6月(第1次世界大戦)、1980年10月(2度のオイル・ショック後の旧ソ連によるアフガニスタン侵攻直後)だ。すべてのスーパーサイクル底値は、リセッション時(1824年、1878年、1930年、2020年)に一致している。直近では、2016年にボトムを付けた後、2020年のコロナ感染拡大時期の2020年3月が大底になっている。

コモディティー価格の大きなピークの間にも、第2次世界大戦、朝鮮戦争、リーマン・ショック時に小さいピークが存在している。その一例が2008年だ(2008年9月15日にリーマン・ショックが発生し金融市場が混乱したことから、そこでピークを付けるかたちになった。もっとも、その後、米国が大胆な金融緩和に踏み切ったことに加え、天候不順や中東情勢懸念でコモディティー価格が高騰し、2011年にも別の小さなピークができている。

ここで、2020年3月に大底打ちしたコモディティー価格について、2023年現在までの推移を確認しておく。コモディティー価格はコロナ・ショック後の金融緩和で急騰した。ただしその後は、価格調整に向かった。これはコモディティー価格がドル金利やドル相場と逆相関の関係にあるためと考えられる。すなわち、インフレ加速への対応で米国などが政策金利引き上げによる経済引き締めを図った結果、コモディティー価格が一時的に調整されたということだろう。だとしても、2020年来の長期上昇トレンドは維持されていると理解される(注1)。

コモディティー価格上昇はブラジル経済に活況をもたらした

では、過去にコモディティー価格がピークを付けた際、ブラジル経済はどのような状況だったのだろうか。当時の状況をひも解くと、コモディティースーパーサイクルとブラジル経済は密接に関連していることが分かる。

(1)1980年のコモディティー価格ピーク

コモディティー価格ピーク前(1964~1974年)、ブラジル経済は年平均11%のGDP成長率を達成。「ブラジルの奇跡」と呼ばれた。世界的な原油、鉄鉱石や農産物などのコモディティー価格上昇トレンドの恩恵を受けたかたちだ。鉄鉱石や農産物などは、ブラジルの主要輸出品目に当たる。そうした一次産品輸出額が増加する中、1964年に発足した軍事政権が経済を安定化。また、外資を導入して、大規模な工業化プロジェクトを推進した。ただしその結果として、1970年代に多額の対外債務が蓄積する結果ももたらした。

その後、1974年、1978年の2度のオイル・ショック、さらに1979年の旧ソ連のアフガニスタン侵攻でコモディティー価格高騰がピークに達する。一方で、米国など先進主要国がインフレ抑制に向けて、金融を引き締め。1980年代にはコモディティー需給が転換した。ブラジルは、一次産品価格の下落に伴い国際収支が悪化し、深刻な経済停滞とハイパーインフレの時代を迎えた。コモディティー価格ピーク後の1980年代は、ブラジルで「失われた80年代」と言われている。1980年代の経済課題に対処するため、政府は1990年代に経済安定化策を推進しては失敗を繰り返した。結局、1994年7月にドルにリンクした新通貨レアルを導入。ようやくハイパーインフレを克服するに至った。

(2)2008年と2011年のコモディティー価格ピーク

2000年代初頭には、原油、鉄鉱石や農産物などコモディティー価格が上昇。新たなコモディティー上昇局面が見られた。一方でブラジルは、2006年までに石油自給を達成し、鉄鋼石、大豆を主力とする一次産品に石油が加わり、国際価格上昇の恩恵を受け輸出額が拡大した。そしてブラジルは、2009年以降、中国、ロシア、インドとともにBRICS首脳会談を開催し、2011年以降、南アも参加するようにもなった。コモディティー上昇局面期と奇妙にも一致しているのだ。

2003~2010年に政権を担っていたのが、ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領だった(2023年から、大統領に再任)。ルーラ政権は当時、コモディティー輸出ブームを利用して、経済成長と貧困削減の両立を実現させた。有権者による当時の記憶が、大統領返り咲きへの原動力とも言われている。その典型的な政策が、低所得者向け現金給付プログラム「ボルサ・ファミリア」の実施だ。このプログラムは、低所得者を貧困から救い出すために就学手当や食糧手当を統合して現金給付するのが骨子。この政策は現ルーラ政権においても継承されている。

しかし、コモディティー価格ピーク後の価格低下局面では、失われた80年代と同様の経緯をたどった。一次産品輸出に依存した経済が低迷し、ブラジル経済は再び価格変動の影響を受けやすい脆弱(ぜいじゃく)性が浮き彫りになった。産業の多様化と経済安定の必要性が、課題として指摘されたかたちだ。

ブラジル・中南米の経済成長はコモディティー価格と順相関

ここで、コモディティー価格ピーク時(1980年、2008年・2011年前後)にブラジルと中南米のGDP成長率がどのような状態だったのか、確認してみる。いずれのピーク時も、ブラジルと中南米のGDP成長率は世界全体を上回っている(アウトパフォーム、図1参照)。

図1:GDP成長率推移の比較(世界、中南米、ブラジル)
1961年のGDP成長率は世界3.8%、中南米6.1%、ブラジル8.6%。1962年は世界5.3%、中南米4.3%、ブラジル6.6%。1963年は世界5.2%、中南米2.0%、ブラジル0.6%。1964年は世界6.6%、中南米7.2%、ブラジル3.4%。1965年は世界5.5%、中南米5.6%、ブラジル2.4%。1966年は世界5.7%、中南米4.9%、ブラジル6.7%。1967年は世界4.2%、中南米4.3%、ブラジル4.2%。1968年は世界5.9%、中南米7.1%、ブラジル9.8%。1969年は世界5.8%、中南米6.9%、ブラジル9.5%。1970年は世界4.0%、中南米6.5%、ブラジル10.4%。1971年は世界4.3%、中南米6.9%、ブラジル11.3%。1972年は世界5.6%、中南米7.2%、ブラジル11.9%。1973年は世界6.4%、中南米8.0%、ブラジル14.0%。1974年は世界1.8%、中南米6.3%、ブラジル8.2%。1975年は世界0.6%、中南米3.6%、ブラジル5.2%。1976年は世界5.3%、中南米5.5%、ブラジル10.3%。1977年は世界4.1%、中南米4.9%、ブラジル4.9%。1978年は世界4.1%、中南米4.5%、ブラジル5.0%。1979年は世界4.2%、中南米7.3%、ブラジル6.8%。1980年は世界1.9%、中南米6.6%、ブラジル9.2%。1981年は世界2.0%、中南米1.0%、ブラジル-4.3%。1982年は世界0.3%、中南米-0.2%、ブラジル0.8%。1983年は世界2.6%、中南米-2.2%、ブラジル-2.9%。1984年は世界4.7%、中南米3.9%、ブラジル5.4%。1985年は世界3.7%、中南米3.1%、ブラジル7.9%。1986年は世界3.4%、中南米3.7%、ブラジル7.5%。1987年は世界3.7%、中南米3.3%、ブラジル3.5%。1988年は世界4.6%、中南米0.6%、ブラジル-0.1%。1989年は世界3.7%、中南米1.7%、ブラジル3.2%。1990年は世界2.8%、中南米-0.5%、ブラジル-4.4%。1991年は世界1.4%、中南米2.9%、ブラジル1.0%。1992年は世界2.0%、中南米2.5%、ブラジル-0.5%。1993年は世界1.8%、中南米4.5%、ブラジル4.9%。1994年は世界3.3%、中南米5.4%、ブラジル5.9%。1995年は世界3.1%、中南米0.8%、ブラジル4.2%。1996年は世界3.5%、中南米4.1%、ブラジル2.2%。1997年は世界3.9%、中南米5.3%、ブラジル3.4%。1998年は世界2.8%、中南米2.6%、ブラジル0.3%。1999年は世界3.6%、中南米0.6%、ブラジル0.5%。2000年は世界4.5%、中南米3.6%、ブラジル4.4%。2001年は世界2.0%、中南米0.5%、ブラジル1.4%。2002年は世界2.3%、中南米0.5%、ブラジル3.1%。2003年は世界3.1%、中南米2.5%、ブラジル1.1%。2004年は世界4.5%、中南米5.6%、ブラジル5.8%。2005年は世界4.0%、中南米4.0%、ブラジル3.2%。2006年は世界4.4%、中南米5.1%、ブラジル4.0%。2007年は世界4.4%、中南米5.3%、ブラジル6.1%。2008年は世界2.1%、中南米3.7%、ブラジル5.1%。2009年は世界-1.3%、中南米-2.0%、ブラジル-0.1%。2010年は世界4.5%、中南米6.4%、ブラジル7.5%。2011年は世界3.3%、中南米4.4%、ブラジル4.0%。2012年は世界2.7%、中南米2.6%、ブラジル1.9%。2013年は世界2.8%、中南米2.9%、ブラジル3.0%。2014年は世界3.1%、中南米1.4%、ブラジル0.5%。2015年は世界3.1%、中南米0.5%、ブラジル-3.5%。2016年は世界2.8%、中南米-0.2%、ブラジル-3.3%。2017年は世界3.4%、中南米1.9%、ブラジル1.3%。2018年は世界3.3%、中南米1.6%、ブラジル1.8%。2019年は世界2.6%、中南米0.7%、ブラジル1.2%。2020年は世界-3.1%、中南米-6.5%、ブラジル-3.3%。2021年は世界6.0%、中南米6.7%、ブラジル5.0%。2022年は世界3.1%、中南米3.8%、ブラジル2.9%。

出所:世銀データベース

1人当たりGDP成長率についても、同様にブラジルと中南米は世界よりもアウトパフォームしている。(図2参照)。

こうししてみると、コモディティー価格は、ブラジルや中南米の経済成長率と順相関の関係にあることが分かる。

図2:1人当たりGDP成長率の推移(世界、中南米、ブラジル)
1961年の1人当たりGDP成長率は世界3.3%、中南米3.4%、ブラジル-1.6%。1962年の1人当たりGDP成長率は世界5.2%、中南米6.5%、ブラジル8.1%、1963年の1人当たりGDP成長率は世界5.5%、中南米-1.1%、ブラジル17.6%。1964年の1人当たりGDP成長率は世界7.3%、中南米8.2%、ブラジル-12.6%。1965年の1人当たりGDP成長率は世界6.7%、中南米4.6%、ブラジル4.2%。1966年の1人当たりGDP成長率は世界6.3%、中南米7.2%、ブラジル22.5%。1967年の1人当たりGDP成長率は4.3%、中南米-0.6%、ブラジル7.0%。1968年の1人当たりGDP成長率は5.7%、中南米4.6%、ブラジル6.4%。1969年の1人当たりGDP成長率は世界8.0%、中南米8.9%、ブラジル6.8%。1970年の1人当たりGDP成長率は世界7.1%、中南米6.4%、ブラジル11.1%。1971年の1人当たりGDP成長率は世界8.2%、中南米8.8%、ブラジル12.7%。1972年の1人当たりGDP成長率は世界13.0%、中南米9.8%、ブラジル16.7%。1973年の1人当たりGDP成長率は世界19.7%、中南米29.9%、ブラジル39.6%。1974年の1人当たりGDP成長率は世界13.0%、中南米26.6%、ブラジル28.3%。1975年の1人当たりGDP成長率は世界9.4%、中南米2.5%、ブラジル14.9%。1976年の1人当たりGDP成長率は6.8%、中南米7.2%、ブラジル15.8%。1977年の1人当たりGDP成長率は世界11.1%、中南米7.3%、ブラジル12.5%。1978年の1人当たりGDP成長率は世界16.2%、中南米17.2%、ブラジル10.9%。1979年の1人当たりGDP成長率は世界13.7%、中南米9.7%、ブラジル7.9%。1980年の1人当たりGDP成長率は世界10.8%、中南米18.9%、ブラジル4.8%。1981年の1人当たりGDP成長率は世界1.7%、中南米11.7%、ブラジル6.2%。1982年の1人当たりGDP成長率は世界-2.8%、中南米-9.2%、ブラジル2.8%。1983年の1人当たりGDP成長率は世界0.2%、中南米-14.2%、ブラジル-31.7%。1984年の1人当たりGDP成長率は世界2.2%、中南米3.1%、ブラジル-2.9%。1985年の1人当たりGDP成長率は世界3.0%、中南米-3.1%、ブラジル9.6%。1986年の1人当たりGDP成長率は世界16.2%、中南米-0.7%、ブラジル19.1%。1987年の1人当たりGDP成長率は世界11.9%、中南米5.3%、ブラジル8.2%。1988年の1人当たりGDP成長率は世界9.7%、中南米7.6%、ブラジル6.7%。1989年の1人当たりGDP成長率は世界2.7%、中南米8.4%、ブラジル31.7%。1990年の1人当たりGDP成長率は世界10.9%、中南米16.6%、ブラジル10.6%。1991年の1人当たりGDP成長率は世界2.5%、中南米4.2%、ブラジル-13.8%。1992年の1人当たりGDP成長率は世界5.2%、中南米6.5%、ブラジル-5.8%。1993年の1人当たりGDP成長率は世界0.1%、中南米13.8%、ブラジル10.4%。1994年の1人当たりGDP成長率は世界6.1%、中南米11.6%、ブラジル22.7%。1995年の1人当たりGDP成長率は世界9.7%、中南米5.6%、ブラジル38.7%。1996年の1人当たりGDP成長率は世界0.7%、中南米6.5%、ブラジル8.9%。1997年の1人当たりGDP成長率は世界-1.8%、中南米7.9%、ブラジル2.3%。1998年の1人当たりGDP成長率は世界-1.6%、中南米-0.7%、ブラジル-3.6%。1999年の1人当たりGDP成長率は世界2.4%、中南米-11.1%、ブラジル-31.6%。2000年の1人当たりGDP成長率は世界2.0%、中南米8.8%、ブラジル7.8%。2001年の1人当たりGDP成長率は世界-1.9%、中南米-3.5%、ブラジル-15.7%。2002年の1人当たりGDP成長率は世界2.5%、中南米-11.4%、ブラジル-10.1%。2003年の1人当たりGDP成長率は世界10.7%、中南米0.7%、ブラジル8.2%。2004年の1人当たりGDP成長率は世界11.3%、中南米13.8%、ブラジル18.5%。2005年の1人当たりGDP成長率は世界6.9%、中南米19.4%、ブラジル31.7%。2006年の1人当たりGDP成長率はは世界7.0%、中南米15.7%、ブラジル22.9%。2007年の1人当たりGDP成長率は世界11.3%、中南米16.5%、ブラジル24.8%。2008年の1人当たりGDP成長率は世界8.5%、中南米15.0%、ブラジル20.2%。2009年の1人当たりGDP成長率は世界-6.3%、中南米-7.1%、ブラジル-2.6%。2010年の1人当たりGDP成長率は世界8.2%、中南米22.7%、ブラジル31.3%。2011年の1人当たりGDP成長率は世界9.6%、中南米12.6%、ブラジル17.4%。2012年の1人当たりGDP成長率は世界1.0%、中南米0.0%、ブラジル-6.6%。2013年の1人当たりGDP成長率は世界1.5%、中南米1.4%、ブラジル-0.6%。2014年の1人当たりGDP成長率は世界1.5%、中南米0.9%、ブラジル-1.5%。2015年の1人当たりGDP成長率は世界-6.8%、中南米-17.3%、ブラジル-27.2%。2016年の1人当たりGDP成長率は世界0.5%、中南米-3.3%、ブラジル-1.2%。2017年の1人当たりGDP成長率は世界5.3%、中南米10.0%、ブラジル14.0%。2018年の1人当たりGDP成長率は世界5.1%、中南米-3.1%、ブラジル-7.8%。2019年の1人当たりGDP成長率は世界0.4%、中南米-2.3%、ブラジル-3.0%。2020年の1人当たりGDP成長率は世界-3.8%、中南米-15.7%、ブラジル-21.7%、2021年の1人当たりGDP成長率は世界12.7%、中南米14.6%、ブラジル11.2%。2022年の1人当たりGDP成長率は世界3.0%、中南米12.6%、ブラジル15.9%。

出所:世銀データベース

輸出額GDP比はコモディティー価格ピーク時に伸び悩み

では、コモディティースーパーサイクルは、ブラジルや中南米の輸出にどのような影響を与えたのか。

ブラジルと中南米の輸出額GDP比は1980年ピーク時前(1970年代)に増加した。もっとも、世界の輸出額GDP比と比べるとその増加幅は少ない。1980年ピーク後の「失われた80年代」では、世界の輸出額GDP比と対照的に、逆に増加している。

2008年および2011年ピーク前のコモディティー価格上昇局面でも、ブラジルと中南米の輸出額GDP比は2000年代前半まで増加した。しかし、その後失速して低下基調に陥った(図3参照)。逆に、コモディティー価格がボトムを付けた1990年と2020年の方が、ブラジルと中南米の輸出額GDP比が上振れした。

図3:輸出額GDP比の推移(世界、中南米、ブラジル)
1970年のGDP比輸出額は世界12.8%、中南米12.6%、ブラジル7.0%。1971年は世界13.0%、中南米12.2%、ブラジル6.5%。1972年は世界13.4%、中南米12.7%、ブラジル7.3%。1973年は世界15.0%、中南米13.3%、ブラジル7.8%。1974年は世界18.1%、中南米14.8%、ブラジル7.7%。1975年は世界17.2%、中南米13.2%、ブラジル7.2%。1976年は世界17.7%、中南米13.8%、ブラジル7.0%。1977年は世界17.8%、中南米14.5%、ブラジル7.2%。1978年は世界17.5%、中南米13.6%、ブラジル6.7%。1979年は世界19.0%、中南米14.9%、ブラジル7.2%。1980年は世界20.4%、中南米15.2%、ブラジル9.0%。1981年は世界19.7%、中南米14.5%、ブラジル9.6%。1982年は世界18.7%、中南米15.0%、ブラジル7.9%。1983年は世界18.0%、中南米17.5%、ブラジル12.2%。1984年は世界18.3%、中南米18.0%、ブラジル15.0%。1985年は世界17.8%、中南米17.9%、ブラジル12.9%。1986年は世界16.8%、中南米16.3%、ブラジル9.2%。1987年は世界17.4%、中南米16.5%、ブラジル9.8%。1988年は世界17.9%、中南米18.2%、ブラジル11.7%。1989年は18.6%、中南米17.9%、ブラジル8.9%。1990年は18.9%、中南米17.4%、ブラジル8.2%。1991年は世界18.8%、中南米16.6%、ブラジル8.7%。1992年は世界19.8%、中南米16.3%、ブラジル10.9%。1993年は世界18.9%、中南米14.9%、ブラジル10.5%。1994年は世界19.5%、中南米15.1%、ブラジル9.5%。1995年は世界20.7%、中南米16.5%、ブラジル7.5%。1996年は世界21.2%、中南米16.7%、ブラジル6.7%。1997年は世界22.1%、中南米16.7%、ブラジル7.0%。1998年は世界21.9%、中南米16.8%、ブラジル7.0%。1999年は世界21.9%、中南米19.6%、ブラジル9.6%。2000年は世界23.6%、中南米20.8%、ブラジル10.2%。2001年は世界23.0%、中南米21.0%、ブラジル12.4%。2002年は世界23.2%、中南米23.5%、ブラジル14.2%。2003年は世界24.0%、中南米25.2%、ブラジル15.2%。2004年は世界25.9%、中南米26.3%、ブラジル16.5%。2005年は世界27.2%、中南米25.8%、ブラジル15.2%。2006年は世界28.9%、中南米25.8%、ブラジル14.4%。2007年は世界29.8%、中南米24.6%、ブラジル13.3%。2008年は世界31.0%、中南米24.2%、ブラジル13.5%。2009年は世界26.4%、中南米20.7%、ブラジル10.9%。2010年は世界28.7%、中南米21.7%、ブラジル10.9%。2011年は世界30.6%、中南米22.3%、ブラジル11.6%。2012年は世界30.4%、中南米22.1%、ブラジル11.9%。2013年は世界30.3%、中南米21.5%、ブラジル11.7%。2014年は世界30.0%、中南米20.7%、ブラジル11.0%。2015年は世界28.3%、中南米21.9%、ブラジル12.9%。2016年は世界27.3%、中南米22.2%、ブラジル12.5%。2017年は世界28.3%、中南米22.0%、ブラジル12.5%。2018年は世界29.2%、中南米24.0%、ブラジル14.6%。2019年は世界28.3%、中南米24.3%、ブラジル14.1%。2020年は世界26.4%、中南米25.0%、ブラジル16.5%。2021年は世界28.9%、中南米27.4%、ブラジル19.6%。2022年は世界30.6%、中南米28.2%、ブラジル20.0%。

出所:世銀データベース

世界の輸出額GDP比を分母とした比率をみると、その傾向がより鮮明に見えてくる。ブラジルと中南米の輸出額GDP比の比率は、コモディティー価格ピーク時にそれぞれ0.4、0.8前後に低下、ボトム時に上昇するという逆相関の関係になっていることが分かる(図4参照)。

一次産品の国際価格が上昇するなら、ブラジルと中南米の輸出金額は増えるはずだ。実際には逆になっていることになる。その理由は、コモディティーブームによるGDP拡大で、輸出額GDP比が相対的に低下したためと見られる。輸出額GDP比ではなく輸出実額を見ると、ブラジルの輸出額は2000年代後半も増加基調が確認できた。主要輸出品目の大豆については、最高値を付けた2012年の前年が輸出額のピークだった。また鉄鉱石については、2008年に次ぐ高値を付けた2011年だ。その後は、コモディティー価格がボトムになる2016年と2020年に向けて低下基調を示した(図5参照)。

図4:世界の輸出額GDP比を分母とした輸出額GDP比(中南米、ブラジル)の比率
1970年はGDP比中南米輸出額の割合は0.99%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.55%。1971 年はGDP比中南米輸出額の割合は0.94%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.50%。1972年はGDP比中南米輸出額の割合は0.95%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.54%。1973年はGDP比中南米輸出額の割合は0.88%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.52%。1974年はGDP比中南米輸出額の割合は0.82%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.42%。1975年はGDP比中南米輸出額の割合は0.77%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.42%。1976年はGDP比中南米輸出額の割合は0.78%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.40%。1977年はGDP比中南米輸出額の割合は0.82%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.41%。1978年はGDP比中南米輸出額の割合は0.78%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.38%。1979年はGDP比中南米輸出額の割合は0.79%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.38%。1980年はGDP比中南米輸出額の割合は0.75%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.44%。1981年はGDP比中南米輸出額の割合は0.74%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.49%。1982年はGDP比中南米輸出額の割合は0.81%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.42%。1983年はGDP比中南米輸出額の割合は0.97%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.68%。1984年はGDP比中南米輸出額の割合は0.98%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.82%。1985年はGDP比中南米輸出額の割合は1.01%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.73%。1986年はGDP比中南米輸出額の割合は0.97%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.55%。1987年はGDP比中南米輸出額の割合は0.95%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.56%。1988年はGDP比中南米輸出額の割合は1.02%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.65%。1989年はGDP比中南米輸出額の割合は0.97%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.48%。1990年はGDP比中南米輸出額の割合は0.92%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.43%。1991年はGDP比中南米輸出額の割合は0.88%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.46%。1992年はGDP比中南米輸出額の割合は0.82%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.55%。1993年はGDP比中南米輸出額の割合は0.79%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.56%。1994年はGDP比中南米輸出額の割合は0.77%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.49%。1995年はGDP比中南米輸出額の割合は0.80%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.36%。1996年はGDP比中南米輸出額の割合は0.79%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.32%。1997年はGDP比中南米輸出額の割合は0.76%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.32%。1998年はGDP比中南米輸出額の割合は0.76%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.32%。1999年はGDP比中南米輸出額の割合は0.89%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.44%。2000年はGDP比中南米輸出額の割合は0.88%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.43%。2001年はGDP比中南米輸出額の割合は0.91%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.54%。2002年はGDP比中南米輸出額の割合は1.01%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.61%。2003年はGDP比中南米輸出額の割合は1.05%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.63%。2004年はGDP比中南米輸出額の割合は1.02%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.64%。2005年はGDP比中南米輸出額の割合は0.95%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.56%。2006年はGDP比中南米輸出額の割合は0.89%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.50%。2007年はGDP比中南米輸出額の割合は0.82%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.45%。2008年はGDP比中南米輸出額の割合は0.78%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.44%。2009年はGDP比中南米輸出額の割合は0.79%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.41%。2010年はGDP比中南米輸出額の割合は0.75%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.38%。2011年はGDP比中南米輸出額の割合は0.73%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.38%。2012年はGDP比中南米輸出額の割合は0.73%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.39%。2013年はGDP比中南米輸出額の割合は0.71%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.39%。2014年はGDP比中南米輸出額の割合は0.69%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.37%。2015年はGDP比中南米輸出額の割合は0.77%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.46%。2016年はGDP比中南米輸出額の割合は0.81%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.46%。2017年はGDP比中南米輸出額の割合は0.78%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.44%。2018年はGDP比中南米輸出額の割合は0.82%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.50%。2019年はGDP比中南米輸出額の割合は0.86%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.50%。2020年はGDP比中南米輸出額の割合は0.95%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.62%。2021年はGDP比中南米輸出額の割合は0.95%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.68%。2022年はGDP比中南米輸出額の割合は0.92%、GDP比ブラジル輸出額の割合は0.66%。

出所:世銀データベース

図5:ブラジルの主要品目分類別輸出額の推移
食肉(2類)、コーヒー等(含む茶・マテ茶・スバイス)(9類)、穀物(10類)、大豆等(種油用種・果実)(12類)、糖類(17類)、食品工業残留物及びくず・調製飼料(23類)、鉱石、スラグ及び灰(26類)、鉱物性燃料・鉱物油(27類)、鉄鋼(72類)、機械類・ボイラー・部品(84類)、電気機器・部品(85類)、車両・部品(87類)、航空機・部品(88類)、すべての品目を含めた合計の数値を記載している。2001年は食肉(2類)25億4800万ドル、コーヒー等(含む茶・マテ茶・スバイス)(9類)13億4000万ドル、穀物(10類)5億1000万ドル、大豆等(種油用種・果実)(12類)27億5700万ドル、糖類(17類)23億9800万ドル、食品工業残留物及びくず・調製飼料(23類)21億6500万ドル、鉱石、スラグ及び灰(26類)31億2800万ドル、鉱物性燃料・鉱物油(27類)20億9200万ドル、鉄鋼(72類)28億4500万ドル、機械類・ボイラー・部品(84類)42億1100万ドル、電気機器・部品(85類)32億200万ドル、車両・部品(87類)44億1600万ドル、航空機・部品(88類)35億2000万ドル、合計580億3200万ドル。2002年は食肉(2類)27億4700万ドル、コーヒー等(含む茶・マテ茶・スバイス)(9類)13億3100万ドル、穀物(10類)2億7500万ドル、大豆等(種油用種・果実)(12類)30億6800万ドル、糖類(17類)22億1100万ドル、食品工業残留物及びくず・調製飼料(23類)22億9900万ドル、鉱石、スラグ及び灰(26類)31億9200万ドル、鉱物性燃料・鉱物油(27類)29億5100万ドル、鉄鋼(72類)34億5100万ドル、機械類・ボイラー・部品(84類)41億6300万ドル、電気機器・部品(85類)30億9000万ドル、車両・部品(87類)44億6700万ドル、航空機・部品(88類)27億8400万ドル、合計601億4700万ドル。2003年は食肉(2類)36億3800万ドル、コーヒー等(含む茶・マテ茶・スバイス)(9類)14億2300万ドル、穀物(10類)4億1800万ドル、大豆等(種油用種・果実)(12類)43億3500万ドル、糖類(17類)22億8800万ドル、食品工業残留物及びくず・調製飼料(23類)27億1200万ドル、鉱石、スラグ及び灰(26類)36億4400万ドル、鉱物性燃料・鉱物油(27類)37億9600万ドル、鉄鋼(72類)47億100万ドル、機械類・ボイラー・部品(84類)55億2700万ドル、電気機器・部品(85類)31億5300万ドル、車両・部品(87類)60億4000万ドル、航空機・部品(88類)19億9300万ドル、合計727億7700万ドル。2004年は食肉(2類)55億3400万ドル、コーヒー等(含む茶・マテ茶・スバイス)(9類)18億9000万ドル、穀物(10類)8億2800万ドル、大豆等(種油用種・果実)(12類)54億5100万ドル、糖類(17類)28億1500万ドル、食品工業残留物及びくず・調製飼料(23類)33億9300万ドル、鉱石、スラグ及び灰(26類)52億3700万ドル、鉱物性燃料・鉱物油(27類)44億2200万ドル、鉄鋼(72類)67億900万ドル、機械類・ボイラー・部品(84類)77億1200万ドル、電気機器・部品(85類)33億2000万ドル、車両・部品(87類)83億7100万ドル、航空機・部品(88類)33億7100万ドル、合計951億2200万ドル。2005年は食肉(2類)71億6200万ドル、コーヒー等(含む茶・マテ茶・スバイス)(9類)26億6900万ドル、穀物(10類)1億9900万ドル、大豆等(種油用種・果実)(12類)53億9200万ドル、糖類(17類)41億300万ドル、食品工業残留物及びくず・調製飼料(23類)29億9100万ドル、鉱石、スラグ及び灰(26類)80億2500万ドル、鉱物性燃料・鉱物油(27類)71億ドル、鉄鋼(72類)85億4300万ドル、機械類・ボイラー・部品(84類)97億9600万ドル、電気機器・部品(85類)54億9300万ドル、車両・部品(87類)115億4700万ドル、航空機・部品(88類)33億2000万ドル、合計1185億9800万ドル。2006年は食肉(2類)73億1800万ドル、コーヒー等(含む茶・マテ茶・スバイス)(9類)31億2400万ドル、穀物(10類)6億800万ドル、大豆等(種油用種・果実)(12類)57億3700万ドル、糖類(17類)63億4700万ドル、食品工業残留物及びくず・調製飼料(23類)25億8600万ドル、鉱石、スラグ及び灰(26類)97億5700万ドル、鉱物性燃料・鉱物油(27類)105億9000万ドル、鉄鋼(72類)87億9300万ドル、機械類・ボイラー・部品(84類)108億5300万ドル、電気機器・部品(85類)63億7700万ドル、車両・部品(87類)123億3900万ドル、航空機・部品(88類)34億4400万ドル、合計1375億8100万ドル。2007年は食肉(2類)95億9000万ドル、コーヒー等(含む茶・マテ茶・スバイス)(9類)36億200万ドル、穀物(10類)20億4200万ドル、大豆等(種油用種・果実)(12類)67億9300万ドル、糖類(17類)52億8000万ドル、食品工業残留物及びくず・調製飼料(23類)31億9000万ドル、鉱石、スラグ及び灰(26類)120億2500万ドル、鉱物性燃料・鉱物油(27類)132億9700万ドル、鉄鋼(72類)95億3100万ドル、機械類・ボイラー・部品(84類)113億7500万ドル、電気機器・部品(85類)62億8500万ドル、車両・部品(87類)133億5000万ドル、航空機・部品(88類)50億6700万ドル、合計1598億1600万ドル。2008年は食肉(2類)122億3700万ドル、コーヒー等(含む茶・マテ茶・スバイス)(9類)43億7300万ドル、穀物(10類)19億3100万ドル、大豆等(種油用種・果実)(12類)110億9600万ドル、糖類(17類)56億9400万ドル、食品工業残留物及びくず・調製飼料(23類)46億8400万ドル、鉱石、スラグ及び灰(26類)187億2600万ドル、鉱物性燃料・鉱物油(27類)186億8900万ドル、鉄鋼(72類)128億4400万ドル、機械類・ボイラー・部品(84類)123億1700万ドル、電気機器・部品(85類)68億7500万ドル、車両・部品(87類)146億6500万ドル、航空機・部品(88類)59億2700万ドル、合計1957億6500万ドル。2009年は食肉(2類)98億7600万ドル、コーヒー等(含む茶・マテ茶・スバイス)(9類)39億7900万ドル、穀物(10類)16億3500万ドル、大豆等(種油用種・果実)(12類)115億6500万ドル、糖類(17類)85億6200万ドル、食品工業残留物及びくず・調製飼料(23類)48億7800万ドル、鉱石、スラグ及び灰(26類)144億4600万ドル、鉱物性燃料・鉱物油(27類)136億5700万ドル、鉄鋼(72類)67億2300万ドル、機械類・ボイラー・部品(84類)77億100万ドル、電気機器・部品(85類)52億3500万ドル、車両・部品(87類)84億6200万ドル、航空機・部品(88類)41億9400万ドル、合計1517億9200万ドル。2010年は食肉(2類)118億6000万ドル、コーヒー等(含む茶・マテ茶・スバイス)(9類)53億9600万ドル、穀物(10類)26億500億ドル、大豆等(種油用種・果実)(12類)111億7800万ドル、糖類(17類)129億5400万ドル、食品工業残留物及びくず・調製飼料(23類)50億3700万ドル、鉱石、スラグ及び灰(26類)307億9500万ドル、鉱物性燃料・鉱物油(27類)198億4300万ドル、鉄鋼(72類)83億8600万ドル、機械類・ボイラー・部品(84類)107億3000万ドル、電気機器・部品(85類)51億2600万ドル、車両・部品(87類)121億3400万ドル、航空機・部品(88類)43億6500万ドル、合計2004億3400万ドル。2011年は食肉(2類)137億600万ドル、コーヒー等(含む茶・マテ茶・スバイス)(9類)83億2300万ドル、穀物(10類)40億3000万ドル、大豆等(種油用種・果実)(12類)165億2600万ドル、糖類(17類)151億5300万ドル、食品工業残留物及びくず・調製飼料(23類)59億8000万ドル、鉱石、スラグ及び灰(26類)442億1700万ドル、鉱物性燃料・鉱物油(27類)267億9100万ドル、鉄鋼(72類)120億1100万ドル、機械類・ボイラー・部品(84類)137億3800万ドル、電気機器・部品(85類)51億3600万ドル、車両・部品(87類)137億5900万ドル、航空機・部品(88類)43億4000万ドル、合計2536億6600万ドル。2012年は食肉(2類)136億7400万ドル、コーヒー等(含む茶・マテ茶・スバイス)(9類)60億2100万ドル、穀物(10類)65億3800万ドル、大豆等(種油用種・果実)(12類)176億7600万ドル、糖類(17類)130億3000万ドル、食品工業残留物及びくず・調製飼料(23類)69億200万ドル、鉱石、スラグ及び灰(26類)332億4400万ドル、鉱物性燃料・鉱物油(27類)264億5300万ドル、鉄鋼(72類)107億600万ドル、機械類・ボイラー・部品(84類)135億3900万ドル、電気機器・部品(85類)49億900万ドル、車両・部品(87類)125億6400万ドル、航空機・部品(88類)52億1700万ドル、合計2399億5300万ドル。2013年は食肉(2類)147億6800万ドル、コーヒー等(含む茶・マテ茶・スバイス)(9類)49億5200万ドル、穀物(10類)70億6800万ドル、大豆等(種油用種・果実)(12類)230億2700万ドル、糖類(17類)120億1400万ドル、食品工業残留物及びくず・調製飼料(23類)71億4000万ドル、鉱石、スラグ及び灰(26類)350億8300万ドル、鉱物性燃料・鉱物油(27類)178億2200万ドル、鉄鋼(72類)83億7200万ドル、機械類・ボイラー・部品(84類)123億1300万ドル、電気機器・部品(85類)45億9000万ドル、車両・部品(87類)140億8800万ドル、航空機・部品(88類)43億6800万ドル、合計2325億4400万ドル。2014年は食肉(2類)153億4600万ドル、コーヒー等(含む茶・マテ茶・スバイス)(9類)65億3500万ドル、穀物(10類)44億3800万ドル、大豆等(種油用種・果実)(12類)235億ドル、糖類(17類)96億1600万ドル、食品工業残留物及びくず・調製飼料(23類)73億6300万ドル、鉱石、スラグ及び灰(26類)284億200万ドル、鉱物性燃料・鉱物油(27類)206億5000万ドル、鉄鋼(72類)95億9800万ドル、機械類・ボイラー・部品(84類)122億7800万ドル、電気機器・部品(85類)42億900万ドル、車両・部品(87類)98億700万ドル、航空機・部品(88類)40億5100万ドル、合計2209億2300万ドル。2015年は食肉(2類)130億3600万ドル、コーヒー等(含む茶・マテ茶・スバイス)(9類)60億4500万ドル、穀物(10類)57億2500万ドル、大豆等(種油用種・果実)(12類)212億700万ドル、糖類(17類)77億8100万ドル、食品工業残留物及びくず・調製飼料(23類)61億7100万ドル、鉱石、スラグ及び灰(26類)166億5400万ドル、鉱物性燃料・鉱物油(27類)137億4800万ドル、鉄鋼(72類)89億700万ドル、機械類・ボイラー・部品(84類)108億1900万ドル、電気機器・部品(85類)36億4000万ドル、車両・部品(87類)96億300万ドル、航空機・部品(88類)45億300万ドル、合計1867億8200万ドル。2016年は食肉(2類)126億5600万ドル、コーヒー等(含む茶・マテ茶・スバイス)(9類)52億2800万ドル、穀物(10類)41億1000万ドル、大豆等(種油用種・果実)(12類)195億5800万ドル、糖類(17類)105億8500万ドル、食品工業残留物及びくず・調製飼料(23類)55億3900万ドル、鉱石、スラグ及び灰(26類)158億1600万ドル、鉱物性燃料・鉱物油(27類)115億8100万ドル、鉄鋼(72類)78億9200万ドル、機械類・ボイラー・部品(84類)110億1800万ドル、電気機器・部品(85類)32億2700万ドル、車両・部品(87類)109億7100万ドル、航空機・部品(88類)48億300万ドル、合計1795億2600万ドル。2017年は食肉(2類)139億5300万ドル、コーヒー等(含む茶・マテ茶・スバイス)(9類)50億1000万ドル、穀物(10類)49億8100万ドル、大豆等(種油用種・果実)(12類)260億800万ドル、糖類(17類)115億6600万ドル、食品工業残留物及びくず・調製飼料(23類)53億9500万ドル、鉱石、スラグ及び灰(26類)223億9800万ドル、鉱物性燃料・鉱物油(27類)187億2300万ドル、鉄鋼(72類)107億6100万ドル、機械類・ボイラー・部品(84類)132億2800万ドル、電気機器・部品(85類)34億2200万ドル、車両・部品(87類)147億2400万ドル、航空機・部品(88類)40億4500万ドル、合計2149億8800万ドル。2018年は食肉(2類)132億7600万ドル、コーヒー等(含む茶・マテ茶・スバイス)(9類)47億ドル、穀物(10類)45億400万ドル、大豆等(種油用種・果実)(12類)333億8200万ドル、糖類(17類)66億7200万ドル、食品工業残留物及びくず・調製飼料(23類)70億9500万ドル、鉱石、スラグ及び灰(26類)236億7000万ドル、鉱物性燃料・鉱物油(27類)296億900万ドル、鉄鋼(72類)117億8100万ドル、機械類・ボイラー・部品(84類)143億3100万ドル、電気機器・部品(85類)34億5600万ドル、車両・部品(87類)126億800万ドル、航空機・部品(88類)39億7100万ドル、合計2318億9000万ドル。2019年は食肉(2類)153億400万ドル、コーヒー等(含む茶・マテ茶・スバイス)(9類)48億9600万ドル、穀物(10類)77億8300万ドル、大豆等(種油用種・果実)(12類)264億1700万ドル、糖類(17類)53億4000万ドル、食品工業残留物及びくず・調製飼料(23類)63億2800億ドル、鉱石、スラグ及び灰(26類)258億3700万ドル、鉱物性燃料・鉱物油(27類)303億1400万ドル、鉄鋼(72類)109億5400万ドル、機械類・ボイラー・部品(84類)121億9500万ドル、電気機器・部品(85類)34億5300万ドル、車両・部品(87類)92億1600万ドル、航空機・部品(88類)37億7200万ドル、合計2211億2700万ドル。2020年は食肉(2類)158億2200万ドル、コーヒー等(含む茶・マテ茶・スバイス)(9類)53億5100万ドル、穀物(10類)64億7400万ドル、大豆等(種油用種・果実)(12類)290億4300万ドル、糖類(17類)88億8700万ドル、食品工業残留物及びくず・調製飼料(23類)64億5200万ドル、鉱石、スラグ及び灰(26類)288億9300万ドル、鉱物性燃料・鉱物油(27類)248億7300万ドル、鉄鋼(72類)86億7300万ドル、機械類・ボイラー・部品(84類)83億3600万ドル、電気機器・部品(85類)29億6200万ドル、車両・部品(87類)67億8700万ドル、航空機・部品(88類)23億9800万ドル、合計2091億8000万ドル。2021年は食肉(2類)182億3100万ドル、コーヒー等(含む茶・マテ茶・スバイス)(9類)63億900万ドル、穀物(10類)48億3500万ドル、大豆等(種油用種・果実)(12類)391億5800万ドル、糖類(17類)93億7500万ドル、食品工業残留物及びくず・調製飼料(23類)79億7800万ドル、鉱石、スラグ及び灰(26類)487億2300万ドル、鉱物性燃料・鉱物油(27類)383億5300万ドル、鉄鋼(72類)142億6300万ドル、機械類・ボイラー・部品(84類)107億3600万ドル、電気機器・部品(85類)37億400万ドル、車両・部品(87類)89億5000万ドル、航空機・部品(88類)26億900万ドル、合計2808億1500万ドル。2022年は食肉(2類)239億7300万ドル、コーヒー等(含む茶・マテ茶・スバイス)(9類)90億300万ドル、穀物(10類)138億1500万ドル、大豆等(種油用種・果実)(12類)470億6600万ドル、糖類(17類)112億4700万ドル、食品工業残留物及びくず・調製飼料(23類)111億4700万ドル、鉱石、スラグ及び灰(26類)324億5500万ドル、鉱物性燃料・鉱物油(27類)567億1700万ドル、鉄鋼(72類)166億6700万ドル、機械類・ボイラー・部品(84類)124億3800万ドル、電気機器・部品(85類)43億300万ドル、車両・部品(87類)123億8800万ドル、航空機・部品(88類)30億1300万ドル、合計3341億3600万ドル。

出所:開発商工サービス省貿易局(SECEX)

輸入はコモディティー価格ボトム数年前から増、ピーク数年前から減

さらに、コモディティースーパーサイクルが、ブラジルと中南米の輸入に与える影響を見てみる。

改めて、「ブラジルの奇跡」は、1980年のピーク時前のことだった。この時期、ブラジルと中南米の輸入額GDP比は増加した。それが、ピーク時に近づくと伸びが鈍化。1980年ピーク後の「失われた80年代」では、同比が落ち込んでいる。2008年と2011年のピーク前にコモディティー価格が上昇した局面でも、ブラジルと中南米の輸入額GDP比は2000年代前半まで増加した。しかし、やはりその後失速し、低下基調になっている(図6参照)。

図6:輸入額GDP比の推移(世界、中南米、ブラジル)
1970年のGDP比輸入額は世界12.8%、中南米13.9%、ブラジル7.4%。1971年のGDP比輸入額は世界12.9%、中南米14.3%、ブラジル8.2%。1972年のGDP比輸入額は世界13.2%、中南米14.5%、ブラジル8.9%。1973年のGDP比輸入額は世界14.7%、中南米14.0%、ブラジル9.0%。1974年のGDP比輸入額は世界18.2%、中南米16.4%、ブラジル13.3%。1975年のGDP比輸入額は世界17.2%、中南米16.5%、ブラジル11.0%。1976年のGDP比輸入額は世界17.9%、中南米16.0%、ブラジル9.4%。1977年のGDP比輸入額は世界18.1%、中南米16.3%、ブラジル7.9%。1978年のGDP比輸入額は世界17.7%、中南米15.9%、ブラジル7.9%。1979年のGDP比輸入額は世界19.3%、中南米16.7%、ブラジル9.3%。1980年のGDP比輸入額は世界20.8%、中南米17.2%、ブラジル11.2%。1981年のGDP比輸入額は世界20.2%、中南米16.6%、ブラジル10.0%。1982年のGDP比輸入額は世界19.4%、中南米15.3%、ブラジル8.6%。1983年のGDP比輸入額は世界18.6%、中南米14.2%、ブラジル9.7%。1984年のGDP比輸入額は世界18.8%、中南米14.3%、ブラジル8.8%。1985年のGDP比輸入額は世界18.3%、中南米14.2%、ブラジル7.5%。1986年のGDP比輸入額は世界17.2%、中南米14.6%、ブラジル6.6%。1987年のGDP比輸入額は世界17.7%、中南米14.7%、ブラジル6.4%。1988年のGDP比輸入額は世界18.2%、中南米16.1%、ブラジル6.1%。1989年のGDP比輸入額は世界18.9%、中南米15.5%、ブラジル5.5%。1990年のGDP比輸入額は世界19.2%、中南米15.6%、ブラジル7.0%。1991年のGDP比輸入額は世界18.7%、中南米16.3%、ブラジル7.9%。1992年のGDP比輸入額は世界19.4%、中南米17.4%、ブラジル8.4%。1993年のGDP比輸入額は世界18.5%、中南米16.5%、ブラジル9.1%。1994年のGDP比輸入額は世界19.1%、中南米16.8%、ブラジル9.2%。1995年のGDP比輸入額は世界20.3%、中南米17.3%、ブラジル9.5%。1996年のGDP比輸入額は世界20.9%、中南米17.6%、ブラジル8.9%。1997年のGDP比輸入額は世界21.6%、中南米18.6%、ブラジル9.6%。1998年のGDP比輸入額は世界21.5%、中南米19.3%、ブラジル9.4%。1999年のGDP比輸入額は世界21.7%、中南米20.7%、ブラジル11.4%。2000年のGDP比輸入額は世界23.5%、中南米21.5%、ブラジル12.5%。2001年のGDP比輸入額は世界23.0%、中南米21.8%、ブラジル14.6%。2002年のGDP比輸入額は世界23.0%、中南米22.5%、ブラジル13.4%。2003年のGDP比輸入額は世界23.8%、中南米23.2%、ブラジル13.0%。2004年のGDP比輸入額は世界25.6%、中南米24.0%、ブラジル13.1%。2005年のGDP比輸入額は世界26.8%、中南米23.4%、ブラジル11.8%。2006年のGDP比輸入額は世界28.3%、中南米23.5%、ブラジル11.7%。2007年のGDP比輸入額は世界29.1%、中南米23.6%、ブラジル12.0%。2008年のGDP比輸入額は世界30.4%、中南米24.5%、ブラジル13.7%。2009年のGDP比輸入額は世界25.8%、中南米20.7%、ブラジル11.3%。2010年のGDP比輸入額は世界27.9%、中南米21.2%、ブラジル11.9%。2011年のGDP比輸入額は世界29.7%、中南米22.2%、ブラジル12.4%。2012年のGDP比輸入額は世界29.4%、中南米23.0%、ブラジル13.2%。2013年のGDP比輸入額は世界29.3%、中南米23.4%、ブラジル14.0%。2014年のGDP比輸入額は世界29.2%、中南米23.5%、ブラジル13.7%。2015年のGDP比輸入額は世界27.6%、中南米23.3%、ブラジル14.1%。2016年のGDP比輸入額は世界26.6%、中南米22.7%、ブラジル12.1%。2017年のGDP比輸入額は世界27.6%、中南米22.4%、ブラジル11.8%。2018年のGDP比輸入額は世界28.5%、中南米25.0%、ブラジル14.2%。2019年のGDP比輸入額は世界27.8%、中南米24.9%、ブラジル14.8%。2020年のGDP比輸入額は世界25.6%、中南米24.2%、ブラジル15.8%。2021年のGDP比輸入額は世界27.9%、中南米28.1%、ブラジル18.6%。2022年のGDP比輸入額は世界30.1%、中南米29.9%、ブラジル19.3%。  

出所:世銀データベース

世界の輸入額GDP比を分母としたブラジルと中南米の輸入額GDP比の比率は1980年のピーク時と、2008年および2011年のピーク時とで同様の傾向が見られる(図7参照)。ブラジル・中南米の輸入額GDP比は、コモディティー価格がボトムを付ける数年前に上昇基調入り。一方、コモディティー価格がピークを付ける数年前に減少傾向に転じた。

図7:世界の輸入額GDP比を分母とした輸入額GDP比(中南米、ブラジル)の比率
1970年はGDP比中南米輸入額の割合は1.1%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.6%。1971年はGDP比中南米輸入額の割合は1.1%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.6%。1972年はGDP比中南米輸入額の割合は1.1%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.7%。1973年はGDP比中南米輸入額の割合は1.0%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.6%。1974年はGDP比中南米輸入額の割合は0.9%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.7%。1975年はGDP比中南米輸入額の割合は1.0%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.6%。1976年はGDP比中南米輸入額の割合は0.9%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.5%。1977年はGDP比中南米輸入額の割合は0.9%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.4%。1978年はGDP比中南米輸入額の割合は0.9%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.4%。1979年はGDP比中南米輸入額の割合は0.9%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.5%。1980年はGDP比中南米輸入額の割合は0.8%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.5%。1981年はGDP比中南米輸入額の割合は0.8%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.5%。1982年はGDP比中南米輸入額の割合は0.8%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.4%。1983年はGDP比中南米輸入額の割合は0.8%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.5%。1984年はGDP比中南米輸入額の割合は0.8%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.5%。1985年はGDP比中南米輸入額の割合は0.8%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.4%。1986年はGDP比中南米輸入額の割合は0.8%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.4%。1987年はGDP比中南米輸入額の割合は0.8%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.4%。1988年はGDP比中南米輸入額の割合は0.9%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.3%。1989年はGDP比中南米輸入額の割合は0.8%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.3%。1990年はGDP比中南米輸入額の割合は0.8%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.4%。1991年はGDP比中南米輸入額の割合は0.9%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.4%。1992年はGDP比中南米輸入額の割合は0.9%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.4%。1993年はGDP比中南米輸入額の割合は0.9%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.5%。1994年はGDP比中南米輸入額の割合は0.9%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.5%。1995年はGDP比中南米輸入額の割合は0.9%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.5%。1996年はGDP比中南米輸入額の割合は0.8%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.4%。1997年はGDP比中南米輸入額の割合は0.9%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.4%。1998年はGDP比中南米輸入額の割合は0.9%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.4%。1999年はGDP比中南米輸入額の割合は1.0%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.5%。2000年はGDP比中南米輸入額の割合は0.9%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.5%。2001年はGDP比中南米輸入額の割合は0.9%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.6%。2002年はGDP比中南米輸入額の割合は1.0%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.6%。2003年はGDP比中南米輸入額の割合は1.0%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.5%。2004年はGDP比中南米輸入額の割合は0.9%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.5%。2005年はGDP比中南米輸入額の割合は0.9%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.4%。2006年はGDP比中南米輸入額の割合は0.8%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.4%。2007年はGDP比中南米輸入額の割合は0.8%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.4%。2008年はGDP比中南米輸入額の割合は0.8%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.5%。2009年はGDP比中南米輸入額の割合は0.8%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.4%。2010年はGDP比中南米輸入額の割合は0.8%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.4%。2011年はGDP比中南米輸入額の割合は0.7%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.4%。2012年はGDP比中南米輸入額の割合は0.8%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.5%。2013年はGDP比中南米輸入額の割合は0.8%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.5%。2014年はGDP比中南米輸入額の割合は0.8%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.5%。2015年はGDP比中南米輸入額の割合は0.8%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.5%。2016年はGDP比中南米輸入額の割合は0.9%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.5%。2017年はGDP比中南米輸入額の割合は0.8%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.4%。2018年はGDP比中南米輸入額の割合は0.9%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.5%。2019年はGDP比中南米輸入額の割合は0.9%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.5%。2020年はGDP比中南米輸入額の割合は0.9%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.6%。2021年はGDP比中南米輸入額の割合は1.0%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.7%。2022年はGDP比中南米輸入額の割合は1.0%、GDP比ブラジル輸入額の割合は0.6%。

出所:世銀データベース

ピークとボトムの数年前にトレンドが転換する理由として考えられる要因の1つは、GDPの拡大・縮小による輸入額の相対的な拡大・縮小だろう(輸出額GDP比の場合と同様)。さらに当時のジェトロ貿易投資報告で要因を探ってみると、金融政策などの変更によって輸入トレンドが転換したことも考えられる。すなわち、コモディティー価格と順相関関係にある景気の過熱ないし低迷に対処する政策が影響したわけだ(この点は、輸出の場合にも通じる)。

2008年ピーク前に輸入が減少に転じたのは、景気過熱感や対外収支懸念が生じた時期に当たる。その結果、ブラジル政府は利上げ(実質金利は引き下げから中立)や通貨為替管理目標の引き下げに舵(かじ)を切った。これが、輸入減少につながった。

逆に、2020年の大底前、2016年に発足したテメル政権は、小さな政府(財政支出の上限規制)と自由主義経済政策を展開。国内経済を浮揚するためだった。同政権時には、(1)政策金利引き下げに加え、(2)プレソルト(深海底岸塩層下)新規鉱区での石油公社(ペトロブラス)の権益30%保持義務撤廃、(3)入札での国産品使用義務緩和、(4)新自動車政策「Rota 2030」発表、などが相次いだ。先進技術・資機材の輸入円滑化が進められたことになる。

投資受け入れは、価格ピーク時後も好調持続

一方で、コモディティースーパーサイクルは、ブラジルと中南米の直接投資受け入れにどう影響したのか。

1980年ピーク時のブラジルと中南米の直接投資受け入れ額GDP比をみると、「奇跡の70年代」には一貫して好調。1980年に一時落ち込んだ後、1982年まで好調が持続した。しかし、さらにその後は、急激に落ち込んだ(図8参照)。

図8:直接投資受入額GDP比の推移(世界、中南米、ブラジル)
1970年のGDP比直接投資受入額は世界0.5%、中南米0.9%、ブラジル0.9%。1971年のGDP比直接投資受入額は世界0.5%、中南米1.0%、ブラジル0.9%。1972年のGDP比直接投資受入額は世界0.4%、中南米0.4%、ブラジル0.8%。1973年のGDP比直接投資受入額は世界0.5%、中南米0.8%、ブラジル1.4%。1974年のGDP比直接投資受入額は世界0.5%、中南米0.6%、ブラジル1.1%。1975年のGDP比直接投資受入額は世界0.5%、中南米0.8%、ブラジル1.0%。1976年のGDP比直接投資受入額は世界0.3%、中南米0.5%、ブラジル1.0%。1977年のGDP比直接投資受入額は世界0.4%、中南米0.6%、ブラジル1.0%。1978年のGDP比直接投資受入額は世界0.4%、中南米0.7%、ブラジル1.0%。1979年のGDP比直接投資受入額は世界0.5%、中南米0.9%、ブラジル1.1%。1980年のGDP比直接投資受入額は世界0.5%、中南米0.9%、ブラジル0.8%。1981年のGDP比直接投資受入額は世界0.6%、中南米1.0%、ブラジル1.0%。1982年のGDP比直接投資受入額は0.6%、中南米0.9%、ブラジル1.1%。1983年のGDP比直接投資受入額は世界0.5%、中南米0.8%、ブラジル0.8%。1984年のGDP比直接投資受入額は世界0.5%、中南米0.6%、ブラジル0.8%。1985年のGDP比直接投資受入額は世界0.4%、中南米0.8%、ブラジル0.7%。1986年のGDP比直接投資受入額は世界0.6%、中南米0.7%、ブラジル0.1%。1987年のGDP比直接投資受入額は世界0.8%、中南米0.7%、ブラジル0.4%。1988年のGDP比直接投資受入額は世界0.9%、中南米1.0%、ブラジル0.9%。1989年のGDP比直接投資受入額は世界1.0%、中南米0.9%、ブラジル0.3%。1990年のGDP比直接投資受入額は世界1.1%、中南米0.8%、ブラジル0.2%。1991年のGDP比直接投資受入額は世界0.8%、中南米1.1%、ブラジル0.3%。1992年のGDP比直接投資受入額は世界0.7%、中南米1.1%、ブラジル0.5%。1993年のGDP比直接投資受入額は世界0.9%、中南米0.9%、ブラジル0.3%。1994年のGDP比直接投資受入額は世界1.0%、中南米1.7%、ブラジル0.6%。1995年のGDP比直接投資受入額は世界1.2%、中南米1.7%、ブラジル0.6%。1996年のGDP比直接投資受入額は世界1.3%、中南米2.3%、ブラジル1.5%。1997年のGDP比直接投資受入額は世界1.7%、中南米3.0%、ブラジル2.2%。1998年のGDP比直接投資受入額は世界2.5%、中南米3.3%、ブラジル3.3%。1999年のGDP比直接投資受入額は世界3.7%、中南米4.6%、ブラジル4.7%。2000年のGDP比直接投資受入額は世界4.6%、中南米3.6%、ブラジル5.0%。2001年のGDP比直接投資受入額は世界2.7%、中南米3.4%、ブラジル4.1%。2002年のGDP比直接投資受入額は世界2.1%、中南米2.8%、ブラジル3.3%。2003年のGDP比直接投資受入額は世界1.9%、中南米2.4%、ブラジル1.8%。2004年のGDP比直接投資受入額は世界2.2%、中南米3.1%、ブラジル2.7%。2005年のGDP比直接投資受入額は世界3.3%、中南米2.9%、ブラジル1.7%。2006年のGDP比直接投資受入額は世界4.3%、中南米3.3%、ブラジル1.8%。2007年のGDP比直接投資受入額は世界5.3%、中南米4.2%、ブラジル3.2%。2008年のGDP比直接投資受入額は世界3.8%、中南米3.8%、ブラジル3.0%。2009年のGDP比直接投資受入額は世界2.3%、中南米2.8%、ブラジル1.9%。2010年のGDP比直接投資受入額は世界2.8%、中南米3.7%、ブラジル3.7%。2011年のGDP比直接投資受入額は世界3.2%、中南米4.1%、ブラジル3.9%。2012年のGDP比直接投資受入額は世界2.7%、中南米4.0%、ブラジル3.8%。2013年のGDP比直接投資受入額は世界2.7%、中南米3.9%、ブラジル3.0%。2014年のGDP比直接投資受入額は世界2.4%、中南米3.8%、ブラジル3.6%。2015年のGDP比直接投資受入額は世界3.6%、中南米5.1%、ブラジル3.6%。2016年のGDP比直接投資受入額は世界3.5%、中南米3.5%、ブラジル4.1%。2017年のGDP比直接投資受入額は世界2.7%、中南米3.1%、ブラジル3.3%。2018年のGDP比直接投資受入額は世界1.1%、中南米3.3%、ブラジル4.1%。2019年のGDP比直接投資受入額は世界1.9%、中南米3.1%、ブラジル3.7%。2020年のGDP比直接投資受入額は世界1.5%、中南米2.5%、ブラジル2.6%。2021年のGDP比直接投資受入額は世界2.1%、中南米3.4%、ブラジル2.8%。2022年のGDP比直接投資受入額は世界1.9%、中南米4.0%、ブラジル4.8%。

出所:世銀データベース

世界の直接投資受け入れ額GDP比を全世界と対比してみても、ブラジルや中南米の直接投資受け入れ額は1970年代から1985年まで大きく上回った(アウトパフォーム、図9参照)。

図9:世界の直接投資受入額GDP比を分母とした直接投資受入額GDP比
(中南米、ブラジル)の比率
1970年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.8%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は1.9%。1971年はGDP比中南米投資受入額の割合は2.1%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は2.0%。1972年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.1%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は1.9%。1973年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.7%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は2.9%。1974年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.2%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は2.2%。1975年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.7%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は2.1%。1976年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.5%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は3.0%。1977年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.6%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は2.5%。1978年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.7%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は2.3%。1979年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.9%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は2.4%。1980年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.7%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は1.6%。1981年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.6%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は1.5%。1982年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.5%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は1.8%。1983年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.7%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は1.8%。1984年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.2%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は1.7%。1985年はGDP比中南米投資受入額の割合は2.3%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は1.9%。1986年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.2%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は0.2%。1987年はGDP比中南米投資受入額の割合は0.8%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は0.5%。1988年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.1%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は1.0%。1989年はGDP比中南米投資受入額の割合は0.8%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は0.3%。1990年はGDP比中南米投資受入額の割合は0.7%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は0.2%。1991年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.4%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は0.4%。1992年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.5%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は0.7%。1993年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.0%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は0.3%。1994年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.7%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は0.6%。1995年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.4%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は0.5%。1996年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.7%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は1.1%。1997年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.8%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は1.3%。1998年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.3%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は1.3%。1999年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.2%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は1.3%。2000年はGDP比中南米投資受入額の割合は0.8%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は1.1%。2001年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.3%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は1.6%。2002年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.3%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は1.5%。2003年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.3%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は1.0%。2004年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.4%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は1.2%。2005年はGDP比中南米投資受入額の割合は0.9%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は0.5%。2006年はGDP比中南米投資受入額の割合は0.8%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は0.4%。2007年はGDP比中南米投資受入額の割合は0.8%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は0.6%。2008年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.0%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は0.8%。2009年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.2%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は0.8%。2010年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.3%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は1.3%。2011年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.3%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は1.2%。2012年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.5%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は1.4%。2013年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.4%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は1.1%。2014年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.6%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は1.5%。2015年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.4%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は1.0%。2016年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.0%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は1.2%。2017年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.1%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は1.3%。2018年はGDP比中南米投資受入額の割合は3.2%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は3.9%。2019年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.6%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は1.9%。2020年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.7%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は1.7%。2021年はGDP比中南米投資受入額の割合は1.6%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は1.6%。2022年はGDP比中南米投資受入額の割合は2.0%、GDP比ブラジル投資受入額の割合は2.5%。

出所:世銀データベース

しかし2008年および2011年ピーク時には、様相が全く異なる。確かに、ピーク時にかけてブラジルと中南米の直接投資受け入れ額GDP比は増加した。しかし、世界の直接投資受け入れ額GDP比を分母とした比率ではブラジルと中南米のGDP比直接投資額はアウトパフォームしなかった(図8、9参照)。しかも、ピーク後に世界の直接投資額GDP比が落ち込んだのにもかかわらず、ブラジルと中南米に限っては直接投資額GDP比が好調を持続した。コモディティー価格低下局面にもかかわらず、だ。

中国・米国の投資は地政学的重要性を踏まえた可能性

当時のブラジルの直接投資受け入れ額の業種別シェアの推移をみると、興味深いことが分かる。

2008年コモディティー価格ピーク前は、資源食糧投資や内需拡大による製造業投資が活発化、自動車生産など製造業投資は2012年ごろまで活発だった(図10参照)。ここまでの傾向は、1980年ピーク時と類似している。その後のコモディティー価格下落基調の中では、電力、通信などのインフラや金融部門への投資比率が高まった。

図10:ブラジルの業種別直接投資受入額額シェアの推移
2005年は農業・畜産・鉱業10%、工業30%、サービス業60%。2006年は農業・畜産・鉱業7%、工業39%、サービス業55%。2007年は農業・畜産・鉱業15%、工業36%、サービス業49%。2008年は農業・畜産・鉱業30%、工業32%、サービス業38%。2009年は農業・畜産・鉱業15%、工業43%、サービス業43%。2010年は農業・畜産・鉱業31%、工業40%、サービス業28%。2011年は農業・畜産・鉱業15%、工業39%、サービス業46%。2012年は農業・畜産・鉱業11%、工業37%、サービス業52%。2013年は農業・畜産・鉱業20%、工業31%、サービス業48%。2014年は農業・畜産・鉱業10%、工業30%、サービス業59%。2015年は農業・畜産・鉱業14%、工業36%、サービス業49%。2016年は農業・畜産・鉱業16%、工業38%、サービス業46%。2017年は農業・畜産・鉱業10%、工業31%、サービス業59%。2018年は農業・畜産・鉱業19%、工業36%、サービス業45%。2019年は農業・畜産・鉱業27%、工業20%、サービス業53%。2020年は農業・畜産・鉱業21%、工業29%、サービス業49%。2021年は農業・畜産・鉱業9%、工業33%、サービス業57%。2022年は農業・畜産・鉱業8%、工業32%、サービス業59%。

出所:ブラジル中央銀行

これらインフラ投資や金融部門への投資拡大の担い手は、米国企業または中国企業だった。ブラジル経済省(当時)が発行した2019年4~6月「外国投資速報」(注2)によると、2009年までの対ブラジル投資は欧米または日本企業によるものが中心だった。片や中国は、資源・エネルギー以外、目立った投資実績がなかった。中国の投資が急増したのは、2010年以降になる。配電企業買収などの電力投資や、金融、運輸投資が加わった(表3参照)。

また米国企業は、2009年のコモディティー価格ピーク前後いずれにかけても、積極的な投資を継続、ピーク後は通信、金融(医療保険サービス)、製造業投資が目立っている。

では、なぜコモディティー下落基調にもかかわらず、米中企業の投資が活発化したのか。

中国は2014年、中国・ラテンアメリカ・カリブ共同体フォーラムを結成した。ラテンアメリカ・カリブ諸国との貿易投資、融資、人的・技術交流やインフラ投資を推進するというのが、その眼目だ。設立理由として、「(中国とラテンアメリカ・カリブの)両地域は近年急成長を遂げ、共通利益が拡大。重要な協力パートナーで、大きな発展機会がある」ことが挙げられた。中国需要が牽引したコモディティー価格高騰で経済成長を遂げたブラジル・中南米市場に注目し、中国が地政学的な重要性を引き上げ、中長期的なインフラ投資を行ったことが要因の1つとみられる。2017年から中国が推し進める「一帯一路」でも、対象地域が中南米まで延伸されたことも、注目される。

一方、米国企業のブラジル投資拡大には、様々な要因がある。その1つとして2010年、米国ブラジル貿易・経済協力協定(Brazil-USTEC 2011)が締結されたことが寄与した可能性があるだろう。ちなみにBrazil-USTECは、貿易投資の環境整備を協力して推進することを目的にしている。

コモディティー価格上昇で日本企業のブラジル進出活発化

最後にコモディティースーパーサイクルと日本企業によるブラジルへの事業展開の関係を見てみる。

(1)1980年コモディティー価格ピーク

在ブラジル日本大使館作成の「日本・ブラジル経済交流の歴史 」によると、日本企業によるまとまったブラジル進出は、1950年代に始まった。ブラジルの輸入代替工業化に伴い、第1次ブームの様相を呈した。当時、トヨタ(最初の海外工場)、造船(イシブラス)、製鉄(ウジミナス)、繊維、銀行、商社などが進出した。

その後、1980年のコモディティー価格ピーク前の1964~1974年(ブラジルの奇跡)に第2次進出ブームが起きた(注3)。第2次ブームは、セラード農業開発、カラジャス鉄鉱山開発、ツバロン製鉄所建設、アマゾン・アルミニウム工場、セニブラ紙パルプ開発などの大型のナショナルプロジェクトとして実施されたのが、その特徴だ。さらには、大規模な投資とともに多くの分野で日本企業が進出し、1970年代末の進出日系企業数は500社に達したとされる。

ブラジル日本商工会議所(注4)の進出日本企業会員数をみると、1970年の79社が1980年には215社と2.7倍増となっている(図11参照)。半面、ブラジルへの進出企業数の急増とは対照的に、ブラジルへの輸出額は、同国の輸入代替工業化政策に伴う輸入規制で伸び悩んだ(図12参照)。

図11:ブラジルへの進出日系企業数・拠点数の推移
ブラジル日本商工会議所のデータは1970年、1975年、1980年、1985年および1990年から2019年、外務省の「海外在留邦人人数調査統計」のデータは日本人現地登記法人、区分不明を含まない日系企業拠点数は2005年から2021年の2018年以外、日本人現地登記法人、区分不明を含む日系企業拠点数は2006年から2022年までのものである。ブラジル日本商工会議所のデータによると、1970年は79社、1975年は212社、1980年は215社、1985年は195社、1990年は186社、1991年は184社、1992年は183社、1993年は180社、1994年は179社、1995年は179社、1996年は164社、1997年は158社、1998年は156社、1999年は158社、2000年は156社、2001年は155社、2002年は150社、2003年は143社、2004年は141社、2005年は144社、2006年は147社、2007年は153社、2008年は157社、2009年は165社、2010年は170社、2011年は181社、2012年は201社、2013年は219社、2014年は231社、2015年は234社、2016年は226社、2017年は217社、2018年は216社、2019年は212社。外務省の「海外在留邦人人数調査統計」のデータによると、2005年の日本人現地登記法人、区分不明を含まない日系企業拠点数は305社、2006年の日本人現地登記法人、区分不明を含まない日系企業拠点数は340社、日本人現地登記法人、区分不明を含む日系企業拠点数は354社。2007年の日本人現地登記法人、区分不明を含まない日系企業拠点数は278社、日本人現地登記法人、区分不明を含む日系企業拠点数は306社。2008年の日本人現地登記法人、区分不明を含まない日系企業拠点数は284社、日本人現地登記法人、区分不明を含む日系企業拠点数は305社。2009年の日本人現地登記法人、区分不明を含まない日系企業拠点数は310社、日本人現地登記法人、区分不明を含む日系企業拠点数は324社。2010年の日本人現地登記法人、区分不明を含まない日系企業拠点数は348社、日本人現地登記法人、区分不明を含む日系企業拠点数は360社。2011年の日本人現地登記法人、区分不明を含まない日系企業拠点数は360社、日本人現地登記法人、区分不明を含む日系企業拠点数は370社。2012年の日本人現地登記法人、区分不明を含まない日系企業拠点数は455社、日本人現地登記法人、区分不明を含む日系企業拠点数は578社。2013年の日本人現地登記法人、区分不明を含まない日系企業拠点数は526社、日本人現地登記法人、区分不明を含む日系企業拠点数は691社。2014年の日本人現地登記法人、区分不明を含まない日系企業拠点数は533社、日本人現地登記法人、区分不明を含む日系企業拠点数は698社。2015年の日本人現地登記法人、区分不明を含まない日系企業拠点数は539社、日本人現地登記法人、区分不明を含む日系企業拠点数は705社。2016年の日本人現地登記法人、区分不明を含まない日系企業拠点数は506社、日本人現地登記法人、区分不明を含む日系企業拠点数は686社。2017年の日本人現地登記法人、区分不明を含まない日系企業拠点数は509社、日本人現地登記法人、区分不明を含む日系企業拠点数は707社。2018年の日本人現地登記法人、区分不明を含む日系企業拠点数は699社。2019年の日本人現地登記法人、区分不明を含まない日系企業拠点数は459社、日本人現地登記法人、区分不明を含む日系企業拠点数は654社。2020年の日本人現地登記法人、区分不明を含まない日系企業拠点数は456社、日本人現地登記法人、区分不明を含む日系企業拠点数は648社。2021年の日本人現地登記法人、区分不明を含まない日系企業拠点数は472社、日本人現地登記法人、区分不明を含む日系企業拠点数は649社。2022年日本人現地登記法人、区分不明を含む日系企業拠点数は682社。

出所:ブラジル日本商工会議所、外務省「海外在留邦人数調査統計」

図12:日本の対ブラジル・中南米輸出入額の推移
1970年の対ブラジル輸出額は1億6670万ドル、対ブラジル輸入額は2億1790万ドル、対中南米輸出額は11億8700万ドル、対中南米輸入額は13億7320万ドル。1971年の対ブラジル輸出額は2億3520万ドル、対ブラジル輸入額は2億2310万ドル、対中南米輸出額は15億9160万ドル、対中南米輸入額は13億3840万ドル。1972年の対ブラジル輸出額は3億9530万ドル、対ブラジル輸入額は2億4940万ドル、対中南米輸出額は19億7960万ドル、対中南米輸入額は14億1760万ドル。1973年の対ブラジル輸出額は6億1150万ドル、対ブラジル輸入額は4億5290万ドル、対中南米輸出額は27億6070万ドル、対中南米輸入額は19億5470万ドル。1974年の対ブラジル輸出額は13億8910万ドル、対ブラジル輸入額は6億5720万ドル、対中南米輸出額は50億6520万ドル、対中南米輸入額は27億1310万ドル。1975年の対ブラジル輸出額は9億2710万ドル、対ブラジル輸入額は8億8320万ドル、対中南米輸出額は47億6460万ドル、対中南米輸入額は25億2390万ドル。1976年の対ブラジル輸出額は8億8160万ドル、対ブラジル輸入額は8億1860万ドル、対中南米輸出額は50億1260万ドル、対中南米輸入額は24億6480万ドル。1977年の対ブラジル輸出額は8億3970万ドル、対ブラジル輸入額は9億4680万ドル、対中南米輸出額は62億9150万ドル、対中南米輸入額は30億6460万ドル。1978年の対ブラジル輸出額は12億5250万ドル、対ブラジル輸入額は7億8700万ドル、対中南米輸出額は66億2060万ドル、対中南米輸入額は30億4730万ドル。1979年の対ブラジル輸出額は11億2500万ドル、対ブラジル輸入額は12億4040万ドル、対中南米輸出額は65億5510万ドル、対中南米輸入額は45億1690万ドル。1980年の対ブラジル輸出額は11億1490万ドル、対ブラジル輸入額は15億6090万ドル、対中南米輸出額は89億1750万ドル、対中南米輸入額は57億30万ドル。1981年の対ブラジル輸出額は13億6750ドル、対ブラジル輸入額は15億7850万ドル、対中南米輸出額は105億1560万ドル、対中南米輸入額は66億6860万ドル。1982年の対ブラジル輸出額は10億4280万ドル、対ブラジル輸入額は16億270万ドル、対中南米輸出額は90億8570万ドル、対中南米輸入額は62億6780万ドル。1983年の対ブラジル輸出額は7億3800万ドル、対ブラジル輸入額は16億6900万ドル、対中南米輸出額は63億9100万ドル、対中南米輸入額は64億6200万ドル。1984年の対ブラジル輸出額は6億4000万ドル、対ブラジル輸入額は19億9100万ドル、対中南米輸出額は85億4900万ドル、対中南米輸入額は72億3000万ドル。1985年の対ブラジル輸出額は6億1500万ドル、対ブラジル輸入額は18億4000万ドル、対中南米輸出額は84億8600万ドル、対中南米輸入額は62億4200万ドル。1986年の対ブラジル輸出額は9億7300万ドル、対ブラジル輸入額は18億7500万ドル、対中南米輸出額は94億9400万ドル、対中南米輸入額は61億9400万ドル。1987年の対ブラジル輸出額は8億7900万ドル、対ブラジル輸入額は20億3200万ドル、対中南米輸出額は87億6000万ドル、対中南米輸入額は63億55万ドル。1988年の対ブラジル輸出額は9億9800万ドル、対ブラジル輸入額は29億5000万ドル、対中南米輸出額は92億9700万ドル、対中南米輸入額は83億1300万ドル。1989年の対ブラジル輸出額は13億1000万ドル、対ブラジル輸入額は29億9900万ドル、対中南米輸出額は93億8100万ドル、対中南米輸入額は88億7100万ドル。1990年の対ブラジル輸出額は12億2500万ドル、対ブラジル輸入額は31億7300万ドル、対中南米輸出額は102億8000万ドル、対中南米輸入額は98億5100万ドル。1991年の対ブラジル輸出額は12億2600万ドル、対ブラジル輸入額は31億8000万ドル、対中南米輸出額は127億9300万ドル、対中南米輸入額は98億3800万ドル。1992年の対ブラジル輸出額は11億4000万ドル、対ブラジル輸入額は28億4700万ドル、対中南米輸出額は158億4100万ドル、対中南米輸入額は87億2100万ドル。1993年の対ブラジル輸出額は16億2400万ドル、対ブラジル輸入額は28億4800万ドル、対中南米輸出額は169億1500万ドル、対中南米輸入額は83億5900万ドル。1994年の対ブラジル輸出額は18億8100万ドル、対ブラジル輸入額は32億6100万ドル、対中南米輸出額は187億4200万ドル、対中南米輸入額は95億9200万ドル。1995年の対ブラジル輸出額は25億9600万ドル、対ブラジル輸入額は39億5400万ドル、対中南米輸出額は196億9600万ドル、対中南米輸入額は119億2400万ドル。1996年の対ブラジル輸出額は22億1900万ドル、対ブラジル輸入額は37億6600万ドル、対中南米輸出額は179億8900万ドル、対中南米輸入額は115億3700万ドル。1997年の対ブラジル輸出額は29億4500万ドル、対ブラジル輸入額は37億6800万ドル、対中南米輸出額は212億6000万ドル、対中南米輸入額は115億7300万ドル。1998年の対ブラジル輸出額は26億ドル、対ブラジル輸入額は28億9000万ドル、対中南米輸出額は207億7700万ドル、対中南米輸入額は91億6400万ドル。1999年の対ブラジル輸出額は20億6100万ドル、対ブラジル輸入額は26億9100万ドル、対中南米輸出額は194億6200万ドル、対中南米輸入額は96億5200万ドル。2000年の対ブラジル輸出額は25億1900万ドル、対ブラジル輸入額は29億9800万ドル、対中南米輸出額は210億4700万ドル、対中南米輸入額は109億9100万ドル。2001年の対ブラジル輸出額は24億8800万ドル、対ブラジル輸入額は25億5100万ドル、対中南米輸出額は179億4200万ドル、対中南米輸入額は97億4900万ドル。2002年の対ブラジル輸出額は18億1000万ドル、対ブラジル輸入額は26億5900万ドル、対中南米輸出額は161億9100万ドル、対中南米輸入額は95億4300万ドル。2003年の対ブラジル輸出額は18億6700万ドル、対ブラジル輸入額は28億6800万ドル、対中南米輸出額は165億8300万ドル、対中南米輸入額は103億9300万ドル。2004年の対ブラジル輸出額は23億4400万ドル、対ブラジル輸入額は36億4300万ドル、対中南米輸出額は216億4900万ドル、対中南米輸入額は137億4200万ドル。2005年の対ブラジル輸出額は27億2800万ドル、対ブラジル輸入額は44億3500万ドル、対中南米輸出額は251億1200万ドル、対中南米輸入額は161億700万ドル。2006年の対ブラジル輸出額は30億4900万ドル、対ブラジル輸入額は50億8900万ドル、対中南米輸出額は305億7400万ドル、対中南米輸入額は204億1100万ドル。2007年の対ブラジル輸出額は39億8900万ドル、対ブラジル輸入額は59億8100万ドル、対中南米輸出額は350億6300万ドル、対中南米輸入額は241億1700万ドル。2008年の対ブラジル輸出額は58億7800万ドル、対ブラジル輸入額は90億6800万ドル、対中南米輸出額は406億8400万ドル、対中南米輸入額は274億4800万ドル。2009年の対ブラジル輸出額は42億3600万ドル、対ブラジル輸入額は63億6900万ドル、対中南米輸出額は331億1600万ドル、対中南米輸入額は201億6000万ドル。2010年の対ブラジル輸出額は61億7200万ドル、対ブラジル輸入額は98億4200万ドル、対中南米輸出額は439億6600万ドル、対中南米輸入額は283億5900万ドル。2011年の対ブラジル輸出額は61億9500万ドル、対ブラジル輸入額は126億6500万ドル、対中南米輸出額は441億500万ドル、対中南米輸入額は346億9900万ドル。2012年の対ブラジル輸出額は59億5000万ドル、対ブラジル輸入額は119億8000万ドル、対中南米輸出額は432億900万ドル、対中南米輸入額は354億7200万ドル。2013年の対ブラジル輸出額は56億9500万ドル、対ブラジル輸入額は110億6100万ドル、対中南米輸出額は368億200万ドル、対中南米輸入額は340億4700万ドル。2014年の対ブラジル輸出額は47億6200万ドル、対ブラジル輸入額は97億4700万ドル、対中南米輸出額は339億900万ドル、対中南米輸入額は303億7300万ドル。2015年の対ブラジル輸出額は39億3500万ドル、対ブラジル輸入額は75億2500万ドル、対中南米輸出額は279億1500万ドル、対中南米輸入額は254億2700万ドル。2016年の対ブラジル輸出額は27億9000万ドル、対ブラジル輸入額は67億400万ドル、対中南米輸出額は275億6100万ドル、対中南米輸入額は250億2100万ドル。2017年の対ブラジル輸出額は33億9100万ドル、対ブラジル輸入額は71億6500万ドル、対中南米輸出額は280億7200万ドル、対中南米輸入額は280億9600万ドル。2018年の対ブラジル輸出額は40億200万ドル、対ブラジル輸入額は68億8600万ドル、対中南米輸出額は307億6300万ドル、対中南米輸入額は292億ドル。2019年の対ブラジル輸出額は37億6400万ドル、対ブラジル輸入額は80億800万ドル、対中南米輸出額は295億5900万ドル、対中南米輸入額は290億5200万ドル。2020年の対ブラジル輸出額は29億4900万ドル、対ブラジル輸入額は74億8900万ドル、対中南米輸出額は213億5000万ドル、対中南米輸入額は280億2100万ドル。2021年の対ブラジル輸出額は41億9800万ドル、対ブラジル輸入額は98億4300万ドル、対中南米輸出額は282億600万ドル、対中南米輸入額は335億6100万ドル。2022年の対ブラジル輸出額は43億5900万ドル、対ブラジル輸入額は111億3400万ドル、対中南米輸出額は285億700万ドル、対中南米輸入額は369億2300万ドル。

出所:財務省「貿易統計」

(2)2008年と2011年のコモディティー価格ピーク

日本からブラジルへの輸出額をみると、2000年代は2002年をボトムに増加。2008年にピークとなり、翌年は減少したが再び2013年まで高水準が続いた(図12参照)。2013年は、ブラジルの自動車生産台数が371万台のピークを迎えた年に当たる。

日本の対ブラジル主要輸出品の推移をみると、主力品の機械類、自動車とその部品、鉄鋼製品などが2008年(コモディティー価格のピーク年)まで増え続けた。2009年にいったん減少後、2011年にピークを示した(図13参照)。

もっとも、一様に増加していったわけではない。その中身をみると、2004年から2008年にかけて、乗用車(注5)、自動車部品、自動車エンジン、ベアリング・ギアの輸出額がそれぞれ5.1倍、3.4倍、3.4倍、2.4倍に膨れ上がった。しかしその後は、2011年までほぼ頭打ちになった。2009年以降は、2010年の建設機械輸出や、2012年の自動車現地生産拡大に伴う自動車用亜鉛メッキ鋼板生産ライン立ち上げに伴う圧延機など機械類の輸出が続いた。

2013年以降は、いずれの輸出も減少基調を示した。

図13:ブラジルの対日主要輸入品目の推移
主要輸入品目には機械類・部品(84類)、車両・部品(87類)、電気機器・部品(85類)、有機化学品(29類)、光学機器・部品(90類)、鉄鋼製品(73類)、ゴム・製品(40類)が含まれる。2002年の機械類・部品は、7億7400万ドル、車両・部品は2億8900万ドル、電気機器・部品は5億3500万ドル、有機化学品は1億4400万ドル、光学機器・部品は1億8200万ドル、鉄鋼製品は6000万ドル、ゴム・製品は4300万ドル、合計は23億4600万ドル。2003年の機械類・部品は7億4200万ドル、車両・部品は3億3000万ドル、電気機器・部品は6億8400万ドル、有機化学品は1億4800万ドル、光学機器・部品は1億5700万ドル、鉄鋼製品は7000万ドル、ゴム・製品は5100万ドル、合計は25億1700万ドル。2004年の機械類・部品は8億7700万ドル、車両・部品は4億4700万ドル、電気機器・部品は6億2900万ドル、有機化学品は1億9500万ドル、光学機器・部品は1億6800万ドル、鉄鋼製品は6800万ドル、ゴム・製品は6600万ドル、合計は28億6400万ドル。2005年の機械類・部品は10億5500万ドル、車両・部品は5億5300万ドル、電気機器・部品は6億9900万ドル、有機化学品は1億9200万ドル、光学機器・部品は2億2000万ドル、鉄鋼製品は9900万ドル、ゴム・製品は8400万ドル、合計は34億200万ドル。2006年の機械類・部品は12億5900万ドル、車両・部品は6億2000万ドル、電気機器・部品は6億3600万ドル、有機化学品は1億9400万ドル、光学機器・部品は2億5900万ドル、鉄鋼製品は1億2100万ドル、ゴム・製品は1億300万ドル、合計は38億3500万ドル。2007年の機械類・部品15億7600万ドルは、車両・部品は8億5000万ドル、電気機器・部品は6億6000万ドル、有機化学品は2億3000万ドル、光学機器・部品は2億6400万ドル、鉄鋼製品は1億6900万ドル、ゴム・製品は1億3600万ドル、合計は46億700万ドル。2008年の機械類・部品は24億400万ドル、車両・部品は12億7700万ドル、電気機器・部品は9億8200万ドル、有機化学品は2億9000万ドル、光学機器・部品は3億9700万ドル、鉄鋼製品は2億8200万ドル、ゴム・製品は1億9700万ドル、合計は68億400万ドル。2009年の機械類・部品は17億8300万ドル、車両・部品は10億400万ドル、電気機器・部品は7億6900万ドル、有機化学品は2億6900万ドル、光学機器・部品は3億8100万ドル、鉄鋼製品は2億8800万ドル、ゴム・製品は1億7400万ドル、合計は53億6700万ドル。2010年の機械類・部品は22億4000万ドル、車両・部品は12億2600万ドル、電気機器・部品は10億5300万ドル、有機化学品は3億700万ドル、光学機器・部品は5億800万ドル、鉄鋼製品は3億3100万ドル、ゴム・製品は2億5500万ドル、合計は69億8000万ドル。2011年の機械類・部品は26億9100万ドル、車両・部品は15億600万ドル、電気機器・部品は11億4500万ドル、有機化学品は3億6700万ドル、光学機器・部品は4億9100万ドル、鉄鋼製品は3億6100万ドル、ゴム・製品は3億600万ドル、合計は78億7200万ドル。2012年の機械類・部品は27億5900万ドル、車両・部品は14億4000万ドル、電気機器・部品は10億8100万ドル、有機化学品は3億8100万ドル、光学機器・部品は4億5300万ドル、鉄鋼製品は3億3900万ドル、ゴム・製品は3億400万ドル、合計は77億3500万ドル。2013年の機械類・部品は21億7600万ドル、車両・部品は12億6400万ドル、電気機器・部品は10億ドル、有機化学品は3億8100万ドル、光学機器・部品は4億9700万ドル、鉄鋼製品は4億1100万ドル、ゴム・製品は2億6400万ドル、合計は70億8100万ドル。2014年の機械類・部品17億8100万ドルは、車両・部品は11億3500万ドル、電気機器・部品は7億5300万ドル、有機化学品は3億4900万ドル、光学機器・部品は4億3600万ドル、鉄鋼製品は2億7800万ドル、ゴム・製品は2億2000万ドル、合計は59億100万ドル。2015年の機械類・部品は14億ドル、車両・部品は9億5800万ドル、電気機器・部品は5億9200万ドル、有機化学品は2億9500万ドル、光学機器・部品は3億4900万ドル、鉄鋼製品は3億9500万ドル、ゴム・製品は1億5500万ドル、合計は48億7600万ドル。2016年の機械類・部品9億3700万ドルは、車両・部品6億5500万ドルは、電気機器・部品は4億5800万ドル、有機化学品は2億5200万ドル、光学機器・部品は2億6500万ドル、鉄鋼製品は2億2000万ドル、ゴム・製品は9700万ドル、合計は35億6600万ドル。2017年の機械類・部品は10億7300万ドル、車両・部品は8億4000万ドル、電気機器・部品は5億6200万ドル、有機化学品は2億4400万ドル、光学機器・部品は2億8900万ドル、鉄鋼製品は1億9200万ドル、ゴム・製品は1億4100万ドル、合計は40億6900万ドル。2018年の機械類・部品は12億6400万ドル、車両・部品は11億5500万ドル、電気機器・部品は5億9500万ドル、有機化学品は2億7300万ドル、光学機器・部品は3億6700万ドル、鉄鋼製品は1億8600万ドル、ゴム・製品は1億6100万ドル、合計は48億4900万ドル。2019年の機械類・部品は11億3000万ドル、車両・部品は11億4700万ドル、電気機器・部品は5億5000万ドル、有機化学品は3億900万ドル、光学機器・部品3億4000万ドルは、鉄鋼製品は1億9800万ドル、ゴム・製品は1億5700万ドル、合計は47億4000万ドル。2020年の機械類・部品は9億2600万ドル、車両・部品は8億3100万ドル、電気機器・部品は4億4500万ドル、有機化学品は3億600万ドル、光学機器・部品は2億8100万ドル、鉄鋼製品は1億8500万ドル、ゴム・製品は1億1400万ドル、合計は41億9100万ドル。2021年の機械類・部品は11億3700万ドル、車両・部品は10億8900万ドル、電気機器・部品は7億3200万ドル、有機化学品は3億9400万ドル、光学機器・部品は3億5700万ドル、鉄鋼製品は2億1800万ドル、ゴム・製品は1億6400万ドル、合計は51億4600万ドル。2022年の機械類・部品は12億8900万ドル、車両・部品は10億8400万ドル、電気機器・部品は8億100万ドル、有機化学品は4億5600万ドル、光学機器・部品は3億9000万ドル、鉄鋼製品は2億5500万ドル、ゴム・製品は1億8900万ドル、合計は53億ドル。  

出所:開発商工サービス省貿易局(SECEX)

ジェトロの中南米日系進出企業経営実態調査によると、ブラジル進出日系企業の営業利益(見込み)は2001~2006年には黒字と答える企業が増える傾向にあったが、既に2008年からは悪化する傾向に転換している(図14参照)。

日本の対ブラジル直接投資額をみると、2007年までは緩やかに増加。その後は2011年をピークに、2008年から2014年まで投資ブームが起きている(図15参照)。

日系企業のブラジル進出動向をみると、外務省集計による進出日系企業数、ブラジル日本商工会議所の進出日系企業数ともに2000年代後半に増加基調。2015年まで増加している。進出数の増加率が高かったのは2012年と2013年だ。ブラジル自動車産業の生産拡大が、日本企業の進出を後押ししたと理解できる(図11参照)。

図14:ブラジル・中南米進出日系企業の営業収益見込みの推移
2001年から2022年のブラジル・中南米進出日系企業の営業収益見込みの推移および2008年・2011年のコモディティ価格ピークおよび2020年のコモディティ価格ボトムとの相関を示した図。営業収支見込みは黒字・均衡・赤字に分けて示している。2007年のみデータなし。出所はジェトロ「中南米進出日系企業実態調査」。2001年の中南米進出日系企業の黒字は50.9%、均衡は18.5%、赤字は30.5%、ブラジル進出日系企業の黒字は60.8%、均衡は16.2%、赤字は23.0%。2002年の中南米進出日系企業の黒字は56.9%、均衡は19.5%、赤字は23.7%、ブラジル進出日系企業の黒字は53.3%、均衡は20.0%、赤字は26.7%。2003年の中南米進出日系企業の黒字は68.2%、均衡は11.7%、赤字は20.1%、ブラジル進出日系企業の黒字は74.7%、均衡は5.7%、赤字は19.5%。2004年の中南米進出日系企業の黒字は76.5%、均衡は9.3%、赤字は14.2%、ブラジル進出日系企業の黒字は85.0%、均衡は7.5%、赤字は7.5%。2005年の中南米進出日系企業の黒字は72.2%、均衡は11.2%、赤字は16.6%、ブラジル進出日系企業の黒字は69.8%、均衡は11.1%、赤字は19.0%。2006年の中南米進出日系企業の黒字は76.8%、均衡は9.7%、赤字は13.5%、ブラジル進出日系企業の黒字は71.2%、均衡は12.3%、赤字は16.4%。2008年の中南米進出日系企業の黒字は65.5%、均衡は12.5%、赤字は22.0%、ブラジル進出日系企業の黒字は72.9%、均衡は20.0%、赤字は7.1%。2009年の中南米進出日系企業の黒字は70.5%、均衡は21.9%、赤字は7.6%、ブラジル進出日系企業の黒字は66.0%、均衡は28.9%、赤字は5.2%。2010年の中南米進出日系企業の黒字は70.6%、均衡は7.5%、赤字は22.0%、ブラジル進出日系企業の黒字は58.0%、均衡は11.1%、赤字は30.9%。2011年の中南米進出日系企業の黒字は68.0%、均衡は18.2%、赤字は13.8%、ブラジル進出日系企業の黒字は59.3%、均衡は22.2%、赤字は18.5%。2012年の中南米進出日系企業の黒字は64.7%、均衡は19.9%、赤字は15.4%、ブラジル進出日系企業の黒字は55.3%、均衡は20.6%、赤字は24.1%。2013年の中南米進出日系企業の黒字は57.1%、均衡は20.9%、赤字は22.0%、ブラジル進出日系企業の黒字は51.0%、均衡は24.3%、赤字は24.8%。2014年の中南米進出日系企業の黒字は60.4%、均衡は13.0%、赤字は26.6%、ブラジル進出日系企業の黒字は58.1%、均衡は12.5%、赤字は29.4%。2015年の中南米進出日系企業の黒字は56.5%、均衡は16.5%、赤字は27.0%、ブラジル進出日系企業の黒字は44.9%、均衡は16.2%、赤字は39.0%。2016年の中南米進出日系企業の黒字は61.5%、均衡は10.9%、赤字は27.7%、ブラジル進出日系企業の黒字は53.1%、均衡は6.3%、赤字は40.6%。2017年の中南米進出日系企業の黒字は62.1%、均衡は16.8%、赤字は21.1%、ブラジル進出日系企業の黒字は56.6%、均衡は20.2%、赤字は23.2%。2018年の中南米進出日系企業の黒字は64.3%、均衡は17.6%、赤字は18.2%、ブラジル進出日系企業の黒字は63.3%、均衡は20.3%、赤字は16.5%。2019年の中南米進出日系企業の黒字は60.6%、均衡は15.2%、赤字は24.2%、ブラジル進出日系企業の黒字は67.8%、均衡は14.8%、赤字は17.4%。2020年の中南米進出日系企業の黒字は43.1%、均衡は22.5%、赤字は34.4%、ブラジル進出日系企業の黒字は51.7%、均衡は17.5%、赤字は30.8%。2021年の中南米進出日系企業の黒字は61.7%、均衡は15.1%、赤字は23.2%、ブラジル進出日系企業の黒字は69.4%、均衡は13.5%、赤字は17.1%。2022年の中南米進出日系企業の黒字は63.8%、均衡は15.9%、赤字は20.3%、ブラジル進出日系企業の黒字は69.6%、均衡は17.6%、赤字は12.7%。

出所:ジェトロ「中南米進出日系企業実態調査」

図15:日本の対ブラジル直接投資額(国際収支ベース)の推移
1995年は日本側統計で2億5600万ドル、ブラジル側統計で4000万ドル。1996年は日本側統計で6億3400万ドル、ブラジル側統計で1億9200万ドル。1997年は日本側統計で9億2400万ドル、ブラジル側統計で3億4200万ドル。1998年は日本側統計で5億6000万ドル、ブラジル側統計で2億7900万ドル。1999年は日本側統計で6億6400万ドル、ブラジル側統計で2億7400万ドル。2000年は日本側統計でマイナス3億2400万ドル、ブラジル側統計で3億8500万ドル。2001年は日本側統計で8億8500万ドル、ブラジル側統計で8億2500万ドル。2002年は日本側統計で7億4100万ドル、ブラジル側統計で5億400万ドル。2003年は日本側統計で10億9700万ドル、ブラジル側統計で13億6800万ドル。2004年は日本側統計でマイナス6500万ドル、ブラジル側統計で2億4300万ドル。2005年は日本側統計で9億5300万ドル、ブラジル側統計で7億7900万ドル。2006年は日本側統計で14億2300万ドル、ブラジル側統計で6億6000万ドル。2007年は日本側統計で12億4400万ドル、ブラジル側統計で5億100万ドル。2008年は日本側統計で53億7100万ドル、ブラジル側統計で40億9900万ドル。2009年は日本側統計で37億5300万ドル、ブラジル側統計で16億7300万ドル。2010年は日本側統計で43億1600万ドル、ブラジル側統計で16億7300万ドル。2011年は日本側統計で85億9000万ドル、ブラジル側統計で75億3600万ドル。2012年は日本側統計で41億1300万ドル、ブラジル側統計で14億7100万ドル。2013年は日本側統計で40億3700万ドル、ブラジル側統計で25億1600万ドル。2014年は日本側統計で31億8300万ドル、ブラジル側統計で37億8000万ドル。2015年は日本側統計でマイナス1億9300万ドル、ブラジル側統計で28億7800万ドル。2016年は日本側統計で21億7100万ドル、ブラジル側統計で14億1200万ドル。2017年は日本側統計でマイナス16億6100万ドル、ブラジル側統計で5億3700万ドル。2018年は日本側統計で18億300万ドル、ブラジル側統計で11億2400万ドル。2019年は日本側統計で23億8800万ドル、ブラジル側統計で19億5800万ドル。2020年は日本側統計で16億2400万ドル、ブラジル側統計で20億1100万ドル。2021年は日本側統計で22億2500万ドル、ブラジル側統計で5億5400万ドル。2022年は日本側統計で24億1700万ドル、ブラジル側統計で7億5600万ドル。

出所:日本側統計は財務省「国際収支状況」、ブラジル側統計はブラジル中央銀行

進出日系企業数が過去最大になったのが、2015年だ。2011年のコモディティー価格ピーク時から4年が経過して、同価格は下落していた。ブラジルのGDP成長率も、ピーク年(2010年)の6.4%から5年が経過。2015年にはマイナス3.5%、2016年にマイナス3.3%と低迷していた時期に当たる(図1参照)。

結局、新たに進出した日本企業は、コモディティースーパーサイクルに伴うブラジル絶頂期の経済成長をほとんど享受できなかった。厳しい経営を迫られる企業が少なくなかったことになる。進出日本企業の営業利益の改善は、コモディティー価格がボトムを打った2016年以降とコロナ禍(2020年)の後に持ち越されたのだ(図14参照)。


注1:
コモディティー価格の長期上昇トレンドは維持されているとは言え、今後、リセッションの可能性も指摘されている。そうしたことから、足踏みする可能性はもちろんあり得る。今後、米国などで利下げが進展する局面で上昇がはっきりしていく可能性がある。
注2:
国際収支ベース統計で直接投資を読み取ると、親会社がタックスヘイブン経由で行う直接投資が把握できない。そのため、ブラジル経済省(当時)は対象企業のウェブサイト、中国ブラジルビジネス協議会(CNBC)のデータベースや各報道をベースに、独自に集計を試みた。その結果が「外国投資速報」だ。
注3:
城西大学教授・川辺純子氏著「ブラジルの経済発展と日本企業PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(2.5MB)」を参照。
注4:
ブラジル日本商工会議所は、国内最大都市サンパウロに所在。
注5:
自動車は、ブラジル国内でも生産される。しかし、各メーカーの現地生産車種はコンパクトカー、小型車、小型スポーツ用多目的車(SUV)が中心。そのため価格帯の高い車種は、輸入販売で補っている。

変更履歴
文章を修正しました。(2023年11月30日)
第8段落
(誤)1984年12月(ナポレオン戦争)、
(正)1814年12月(ナポレオン戦争)、
執筆者紹介
ジェトロ調査部主幹
大久保 敦(おおくぼ あつし)
1987年、ジェトロ入構。ジェトロ・サンパウロ事務所調査担当、ジェトロ・サンティアゴ事務所長、ブラジル日本商工会議所理事、同副会頭、ジェトロ北海道地域統括センター長等を経て現職。