農林水産物・食品の輸出支援ポータル

ローフード(※)、植物由来の食材、オーガニック食材の3本柱で料理を提供するヴィーガン・レストラン。オーナー兼エグゼクティブ・シェフとしてメニュー作りを行うジョエル・ガズダーさんは、10代の終わり頃から食について深く考えるようになり、オーガニック、ベジタリアン、ヴィーガンと経て、最終的にローフードにたどり着いた。

食材が持つ力を最大限に得るため、なるべく人の手によって変化が加えられていないものを中心に食材を選ぶ。野生から採取できるもの、品種改良が行われていない種類のもの、またはオーガニックで育てられたもの。食材の中でも、ジョエルさんが長年注目し続けているのは、海藻だという。

「日本人が健康的なのは大豆と米を食べるからではなく、自然から採取したものを食べて続けてきたからではないでしょうか。特に海藻はミネラルを豊富に含んでいて素晴らしい。海藻を食べると満腹感が得られて、食べ過ぎないで済みますしね」。同店のメニューにも海藻が多く、取り入れられている。

ただ、以前は日本産の海藻を使っていたが、残念ながら2011年の震災以降は英国産やスコットランド産に切り替えてしまったという。レストラン利用客や主催するワークショップの参加者、友人らから、日本産の海藻の安全性について質問されることが増え、ジョエルさん自身も不安に思ったことが理由だ。

若い頃から20年間、日本産の海藻を食べ続けてきたというジョエルさんは「日本でもっとも重要な食材は海藻だと思っているので、今の状況はとても残念です」と嘆く。日本の地理や海流、検査に基づく安全情報が英国の消費者まで届くようになれば再び日本産を仕入れたいと話す。

※ローフード=食材を加工せずに生のまま使い、食材が持つ酵素や栄養素などを効果的に取り入れる食生活

Wild Food Cafe(ワイルド・フード・カフェ)
1st Floor, 14 Neal’s Yard
Covent Garden
London WC2H 9DP
+44 20 7419 2014
http://www.wildfoodcafe.com外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
営業時間:月曜11時30分〜16時、火曜〜木曜11時30分〜20時、金曜〜土曜11時30分〜21時、日曜11時30分〜18時
その他の店舗所在地
Islington(2018年12月オープン)