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肉や卵、乳製品といった動物性食材を一切使わない完全菜食(ヴィーガン)の日本食レストラン。ここ数年でロンドンにはヴィーガンを前面に打ち出すレストランが急増したが、日本食レストランはここだけだ。2009年に開業し、約5年前から現在のオーナーである栗下さん一家が店を引き継ぎ運営する。ヴィーガン料理の提供と、野菜や海藻などの自然素材を大切にすることを基本コンセプトとして掲げている。

食材はできる限りオーガニックを選ぶ。野菜や調味料はほぼオーガニック、アルコール類やソフトドリンクは全てオーガニックというこだわりで、オーガニックが全体に占める割合は60%〜80%。100%にならない裏事情はお米で、普段使っているイタリアからのオーガニック米には品質にばらつきがあり、他の米を使わざるを得ない時があるからだ。

日本食材は英国の卸事業者からのほか、ロンドンのアジア系スーパーからも買い出しをする。味噌や醤油は味が良いという点で日本産を使用。豆腐は英国人が手作りするロンドンのオーガニック豆腐の生産者から購入する。伝統的な手法で作っているこの生産者からはおからも分けてもらうことができ、料理に活用する。

また飲み物では、お茶は日本産緑茶、および日本から取り寄せた「さそう茶」(笹の葉とそば茶をミックスしたもの)を使っている。英国ではアルコール類の製造の過程で動物性の素材が利用されることもあり、最近はあえてヴィーガンを謳う日本産の日本酒を入手できるようになった。そのため、同店でも「ヴィーガン」とされるものを導入するように。日本人は外食でヴィーガンやベジタリアンを利用することは少ないようで、日本人客の割合は全体の1割に満たず、地元客に支えられているという。

Itadakizen(いただき繕)
139 King’s Cross Road
London WC1X 9BJ
+44 20 7278 3573
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営業時間:火曜〜金曜12時〜15時(ランチタイム)、月曜〜土曜18時〜22時、日曜・祝日は休み
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Shrewsbury